少額で、リスクを抑えた資産運用を始めやすい投資手法として人気のある不動産投資型クラウドファンディング。
ここ1~2年、さまざまな不動産会社がこの不動産投資型クラウドファンディングに進出しています。
それだけに投資先の選択肢も多く、投資家としてはどの不動産投資型クラウドファンディングサイトに投資をして良いか迷ってしまうかもしれません。
今回は、不動産投資型クラウドファンディングサイト「おにぎりファンディング」の特徴などについてお伝えしていきます。
目次
不動産投資型クラウドファンディング「おにぎりファンディング」の概要
出典:おにぎりファンディング
まず、このおにぎりファンディングを運営する不動産会社の概要をちぇっくしましょう。
不動産会社の本社のある場所や不動産会社の業務内容が、不動産投資型クラウドファンディングサイトの運営内容にも反映されることが多くなっています。
会社概要
会社名 | きらめき不動産株式会社 |
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本社住所 | 〒220-0021神奈川県横浜市西区桜木町5丁目26−12−2F |
設立 | 2008年7月 |
資本金 | 1億円 |
代表取締役 | 後藤聡志 |
免許番号 | 宅地建物取引業 国土交通大臣(2)第8447号
賃貸住宅管理業 国土交通大臣(2)第903号 一般不動産投資顧問業第1219号 |
業務内容 | 宅地建物取引業
不動産売買業務 不動産投資コンサルティング業務 収益不動産管理業務 不動産投資セミナー業務 損害保険代理店業務 |
運営会社は神奈川県横浜市に本社を構える不動産会社、きらめき不動産株式会社です。
神奈川県の不動産を主に扱う企業であり、それだけにおにぎりファンディングの取り扱い案件も神奈川県内の物件中心です。
おにぎりファンディングの案件の特徴
おにぎりファンディングでは、どんな特徴を持つ案件を投資家に対して提供しているのでしょうか?
本社がある神奈川県内の物件を運営し、利回り8パーセントと高い利回りを持つ案件を投資家に提供していることがもっとも大きな特徴だと言えそうです。
案件の特徴
- 高い利回りを得ることができる
- 劣後出資割合が高い
- 多様な種類の物件に投資できる
利回りは年利8%と高い水準
おにぎりファンディングは、2021年4月時点で2件の募集実績があります。
その2件の募集実績を見ると、どちらの案件も利回りは年利8パーセントという高い数字になっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトでは、利回りは3パーセントから5パーセントというものが多く、この8パーセントという数字はかなり高い数字と言えるでしょう。
不動産投資型クラウドファンディングの利回りは、物件を運営した利益を投資家に配当するため、この利回りが保証されているわけではありません。
それでも、それだけの利回りを投資家に対して提供できるという運営元の自信が表れた数字とも言えます。
高い収益性のある不動産投資型クラウドファンディングサイトを探している人にとっては、注目するべきサイトだと言えるでしょう。
神奈川県内のマンション・テナントを運用する
おにぎりファンディングで運用されている不動産物件は、第1号・第2号とも神奈川県内の物件です。
これは、運営元であるきらめき不動産株式会社が神奈川県横浜市に本社があり、神奈川県内の不動産物件に精通しているからだと言えるでしょう。
第1号案件はテナント物件、第2号案件はマンション物件というように、地域は神奈川県内ですが、運用対象は居住用不動産以外もあります。
おにぎりファンディングに投資すれば、多様な不動産物件に投資できるでしょう。
30%の劣後出資が行われている
不動産投資型クラウドファンディングサイトを見るときにチェックしておきたいのが、「劣後出資」をしているかどうかです。
劣後出資とは、不動産物件の購入に際し運営元の不動産クラウドファンディングサイトが出資することを指します。
不動産投資型クラウドファンディングサイトは、一般的に物件を取得する際に投資家から集めたお金を「優先出資分」、不動産会社が出資する分を「劣後出資分」として分別管理します。
不動産クラウドファンディングでは物件の運用終了後に物件を売却して投資家に元本を返済しますが、売却時に大幅な値下がりが起こってしまうと投資家に対して出資分を返済できない可能性が生まれます。
しかし、劣後出資があれば、損失は劣後出資分から計上されていくため、投資家の出資元本の損失が起こる可能性は低くなっています。
おにぎりファンディングでは、物件購入費用の30パーセントの劣後出資をしています。
例えば、4,000万円の物件を取得する際には、1,200万円をおにぎりファンディングが出資し、2,800万円は投資家から集めたお金を使い購入します。
この場合、4,000万円の物件が3,000万円でしか売れなくても、損失はおにぎりファンディングの出資分内で収まるため、投資家の損失が発生することはありません。
1万円から投資できる
おにぎりファンディングの案件は1万円からの投資が可能となっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトには、最低投資金額が10万円というサイトもあります。
その場合、まとまった金額がないと投資できないですが、1万円からであれば収入が多くない若い人でも投資できるのではないでしょうか?
投資に対するハードルを下げることで、それほど収入がない若年層でも投資しやすいサイトになっています。
おにぎりファンディングのメリット
それでは、おにぎりファンディングに投資するメリットには、どういったことが挙げられるでしょうか?
収益の数字が高いこと、投資家の資産保全対策の両方の面を充実させているのがポイントだと言えそうです。
メリット
- 高い利回りを得ることができる
- 劣後出資割合が高い
- 多様な種類の物件に投資できる
高い利回りを得ることができる
おにぎりファンディングでは、年利8パーセントという高い利回りを提供しています。
確実に保証された収益の数字ではありませんが、不動産会社が物件を安く取得していれば、利回りの数字は高めやすくなります。
おにぎりファンディングでは、これだけの利回りが出せる理由を自社で直接仕入れた物件を運営しているからとしています。
購入価格を抑えることで高い利回りを投資家に対して提供しているのです。
劣後出資割合が高い
おにぎりファンディングでは、各案件の劣後出資割合を30パーセントとしています。
他の不動産投資型クラウドファンディングは、劣後出資割合が10パーセントから20パーセントという案件が多いです。
それと比べると、おにぎりファンディングの30パーセントは高い数字と言えるでしょう。
コロナ禍の市況では、10パーセントから20パーセントの不動産価格の下落というのは想定しておくべきリスクの範囲内の数字だと言えます。
しかし、おにぎりファンディングの劣後出資割合は30パーセントという高い数字であり、これほどの不動産価格の下落が短期間で起こることは考えにくいです。
また、おにぎりファンディングで取り扱っている不動産の立地も、神奈川県内の湘南エリア、そして人口の増加率が高い横浜エリアです。
不動産需要は十分にある場所となっています。
多様な種類の物件に投資できる
おにぎりファンディングの運営案件を見ると、第1号案件は茅ヶ崎エリアのテナントビル、そして第2号物件は横浜エリアの居住用マンションとなっています。
特に運用対象を限定せず、さまざまな不動産物件をおにぎりファンディングでは取り扱っていることがわかります。
不動産物件は、運営する物件の種類によって利益が変わります。
例えば、テナントはリスクが高いけれどリターンも大きい、居住用不動産はリスクは低いけれどリターンも小さい傾向にあります。
自分の好みによってさまざまな不動産物件に投資して、リスクを分散したりリターンの数字を高めたりすることができます。
おにぎりファンディングのデメリット
投資に臨む際にはメリットを知っておくのも重要ですが、それ以上にデメリットやリスクもきちんと把握しておかなければいけません。
そうしないと、投資において大幅な損失が発生してしまう可能性があるのです。
おにぎりファンディングのデメリットはどういったポイントになってくるでしょうか?
メリット
- 募集案件数が少ない
- 募集金額が小さい
募集案件数が少ない
おにぎりファンディングは、2020年12月のサイト運営開始から約4ヶ月が経過した中で、募集された案件数は2件だけです。
不動産投資型クラウドファンディングで多額の資金を運用したいと思っても、募集実績がわずか2件だけではなかなか投資機会に恵まれず利益を生み出すことができません。
案件の内容のリスクやデメリットより、投資機会の少なさがおにぎりファンディングのデメリットにつながってしまっています。
募集金額が小さい
募集案件数が少ないとともに、募集金額も小さいという点が挙げられます。
過去2件の募集金額を合計しても、その金額は約1,500万円ほどです。
多額の資金を運用して毎月多額の配当金を得たいという人にとっては、非常に物足りない数字です。
おにぎりファンディングは案件の内容は良いものの、投資機会の提供においてはまだまだ努力が必要だと言えそうです。
おにぎりファンディングのリスク対策
おにぎりファンディングでは、投資家の資産を守るためにどういった対策を行っているでしょうか?
その内容をきちんと把握しておけば、おにぎりファンディングに投資しても、自分の資産を守りながら投資先を選ぶことができます。
リスク対策
- 劣後出資方式を採用している
- 物件を安く取得している
劣後出資方式を採用している
おにぎりファンディングでは、物件の取得に際し劣後出資方式を採用しています。
劣後出資割合が30パーセントと高いため、大幅な値下がりが起きても投資家は損失が発生する可能性が低くなっています。
配当の保証はありませんが、出資元本の返済対策はきちんと行なっています。
物件を安く取得している
おにぎりファンディングは自社で直接仕入れた物件を、不動産投資型クラウドファンディングサイトで運用しています。
物件の仕入れを安く行えるからこそ利回りを高くできますし、売却時も購入価格より大幅に安くなるリスクを抑えられます。
おにぎりファンディングの口コミ・評判
おにぎりファンディングは、SNS上で投資家からどのような評判を獲得しているでしょうか?
ポジティブな口コミ評判
おにぎりファンディングのポジティブな評判は、収益性の高い案件を提供していること、また神奈川県内の物件を主に運営していくことが挙がっていました。
東京都心のマンション物件ではなく、多様な場所多様な種類の物件を高収益で運用したいという投資家の方から、おにぎりファンディングは高い評価を得ています。
ネガティブな口コミや評判
ネガティブな口コミや評判は、その提供案件数の少なさが挙がっています。
運用対象が分散されており、収益性も高いのに投資する機会自体に恵まれないのでは、投資家にとっては使い勝手の悪い人になってしまうということだそうです。
この評判は、案件の供給数が増えていくことで改善されていくことでしょう。
おにぎりファンディングがおすすめの人
おにぎりファンディングは、どういった志向を持つ投資家の方におすすめできる不動産投資型クラウドファンディングサイトと言えるでしょうか?
2つのポイントにまとめてみました。
おすすめの人
- 高い利回りの案件に投資したい方
- 東京以外の神奈川県の不動産に投資したい方
高い利回りの案件に投資したい方
不動産投資型クラウドファンディングでは、高い収益を得られるサイトを探している方も多いのではないでしょうか?
おにぎりファンディングでは、年利8パーセントと高い利回りを提供しています。
利回り4パーセントと8パーセントの不動産投資型クラウドファンディングサイトでは、同じ金額を運用しても収益の数字は2倍違います。
効率良く資金を運用したい方には、おにぎりファンディングは向いています。
運用可能な金額が少ないけれども、できるだけ大きな収益が欲しい人は、おにぎりファンディングを選んでみてはいかがでしょうか?
東京以外の神奈川県の不動産に投資したい方
不動産投資型クラウドファンディングは、東京都内のマンション物件を運用するサイトが多くあります。
投資先を一極集中してしまうと、災害時にすべての物件が被害を被るリスクがあるので、リスク分散のためには多様なエリアで運用することが重要です。
東京都内以外、神奈川県内の不動産物件を運用してリスク分散したいという方にはおにぎりファンディングがおすすめです。
おにぎりファンディングの口座開設手順
では、おにぎりファンディングで投資家口座を開設するにはどうしたら良いでしょうか?
実際の画面を見ながら紹介します。
PCでの会員登録
まず、おにぎりファンディングのトップページにパソコンでアクセスしてみます。
右上の「会員登録」をクリックすると画面が遷移します。
スマホでの会員登録
スマートフォンでは画面下部の「会員登録」をクリックすると、同様に画面が遷移します。
会員登録
遷移先の画面ではメールアドレスとパスワードを設定します。
自分で登録したメールアドレスに、本会員登録用のURLが送付されます。
出資者登録
個人情報を入力し、免許証などの本人確認書類をアップロードします。
その後、審査を通過した方にのみ住所確認のためにハガキが送付されます。
ハガキには本人確認IDが記載されてあるので、マイページに入力すれば出資者登録が完了します。
出資者登録完了後、出資申込が可能となります。
まとめ
おにぎりファンディングは、神奈川県内の不動産物件を中心に、利回り8パーセントという他のクラウドファンディングサイトを上回る高い数字を提供しています。
劣後出資割合も30パーセントと高いため、よほどの大きな地価下落が起きない限りは投資家が売却時に損失を被ることは起こりにくいと言えるでしょう。
収益性の高さ、そして資産保全性に対して高い対策を行っているサイトと言えるおにぎりファンディングですが、これまでに提供された案件数は2件、募集金額も1千万円程度とその規模はまだまだ小さいものです。
豊富に案件数が提供されるようになれば、利用者が一気に増えて投資するメリットが大きなサイトに成長していきそうです。
今のうちにおにぎりファンディングに会員登録をしてみてはいかがでしょうか?
口座開設手数料、維持手数料ともに無料ですよ。