※当記事は、2023年10月9日(月)時点の公開情報に基づき執筆しています。
2021年8月、FUNDROPという新しい不動産投資型クラウドファンディングサイトが登場しました。
このFUNDROPにはどのような特徴があり、投資家にとってどういったメリットのある不動産投資型クラウドファンディングサイトなのでしょうか?
今回は、FUNDROPについて詳しく解説していきます。
目次
FUNDROPとは
出典:FUNDROP
まず、FUNDROPを運営する不動産会社の情報を確認しましょう。
運営元の不動産会社の所在地や規模は、不動産投資型クラウドファンディングサイト上で募集される案件の内容に影響します。
運営はONE DROP INVESTMENT株式会社
運営会社は、ONE DROP INVESTMENT株式会社という不動産会社です。
設立は2013年と比較的新しい不動産会社です。
上場はしていません。
会社概要
会社概要 | ONE DROP INVESTMENT株式会社 |
---|---|
代表取締役 | 井筒 秀樹 |
設立 | 平成25年1月4日 |
資本金 | 100,000,000円 |
住所 | 東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー37階 |
事業内容 | 1. 不動産クラウドファンディング事業
2. 不動産流動化事業 3. アセットマネジメント事業 |
免許 | 宅地建物取引業 東京都知事(1)第103062号
不動産特定共同事業許可番号 東京都知事 第128号 不動産特定共同事業の種別 不動産特定共同事業者第1号及び第2号 |
本社は東京港区にあるため、その周辺にある不動産物件を運用対象としています。
FUNDROPの案件の特徴
では、このFUNDROPは、どういった特徴を持つ不動産投資型クラウドファンディングサイトなのでしょうか?
物件の運営対象は首都圏付近、年利7パーセント以上と高い利回りを投資家に提供しているところが特徴といえそうです。
案件の特徴
- 利回りは7~12%
- 運用対象は首都圏の居住用不動産
利回りは7~12%
FUNDROPは、2021年8月時点では3案件の募集実績があります。
その募集中案件の利回りを見ると、年利7パーセントから12パーセントとなっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトの平均的な利回りは年利4パーセント前後であり、FUNDROPの数字は他の不動産投資型クラウドファンディングサイトよりも高といえるでしょう。
特に第1号案件の山梨県甲府市のマンション案件は、利回り12パーセントという非常に高い数字でした。
第3号案件も7パーセントと高い水準の利回りを維持しています。
運用対象は首都圏の居住用不動産
FUNDROPの運用対象は、関東甲信越の居住用不動産です。
第1号案件は山梨県甲府市のマンション、第2号案件は神奈川県横浜市のアパート、第3号案件は東京都中野区のアパートです。
運用対象の不動産をマンションに限定するのではなく、安価で購入できるアパートも運用することで、投資家に大きなリターンを提供する方針です。
FUNDROPの2023年7月~9月の案件募集実績
では、FUNDROPが実際に募集している案件の情報をチェックしていきましょう。
利回りや運用期間などの情報を確認できます。
直近(2023年7月~9月)の募集状況を確認してみましょう。
2023年9月の募集実績
FUNDROPでは2023年9月の募集は行われませんでした。
2023年8月の募集実績
FUNDROPでは2023年8月の募集は行われませんでした。
2023年7月の募集実績
FUNDROPでは2023年7月に以下の募集がありました。
- 募集案件数:1件
- 募集金額: 8,610万円
先月に続き都内の再組成マンション案件です。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | FUNDROP 15号「東京都八王子市」賃料保証×再組成 | 6ヶ月 | 8,610万円 | 8.0% |
FUNDROPに投資するメリット
FUNDROPに投資すると、投資家はどういったメリットを感じられるでしょうか。
家賃保証が付いていて、高い確率で収益を得られる点が投資家のとしてのメリットになってきそうです。
メリット
- 賃料保証と買取保証がついている案件がある
- 優先劣後出資を行っておりリスクが低減されている
賃料保証と買取保証がついている案件がある
FUNDROPの第2号案件には、「賃料保証」と「買取保証」という2つの保証が設定されています。
賃料保証は一定の家賃収入が、空室の有無に関わらず入ってくる保証を指します。
一般的に、不動産投資型クラウドファンディングサイトは家賃収入を投資家に配当するため、空室が多数発生してしまうと投資家に想定利回りでの配当ができないこともあります。
賃料保証が付いていれば、空室の有無にかかわらず一定の家賃収入があるため、投資家への配当も滞りなく行われます。
また、不動産投資型クラウドファンディングは案件の運用終了後に物件を売却し、その売却金で投資家が出資したお金を返済します。
そのため、売却時に購入時に近い値段で売却できないと、投資家の損失が起こる可能性があります。
FUNDROPの案件では、買取保証が付いているものもあるので、買取時の最低価格が決まっています。
よって、投資家は一定以上の損失が発生することがないのです。
優先劣後出資を行っておりリスクが低減されている
FUNDROPは、投資家の損失リスクを下げるために優先劣後出資方式を採用しています。
優先劣後出資方式とは、投資家から集めたお金を優先出資分、不動産会社が出資した分を劣後出資分として分別管理する方法です。
不動産を売却した際に仮に購入時より安い価格でしか売れずに損失が発生しても、不動産会社の出資分から損失を計上していくので、一定の数字内であれば投資家の損失が発生することがありません。
FUNDROPでも20パーセント前後の劣後出資行っているため、大幅な不動産価格の減少が起きない限りは投資家の損失が発生しないのです。
FUNDROPに投資するデメリット
収益の安定性が期待できるFUNDROPですが、デメリットもしっかりと把握しておく必要があります。
FUNDROPのデメリットは、募集規模の小ささやアパートを運用対象とする点が挙げられます。
デメリット
- マンションではなくアパート物件中心の運用
- 抽選制度の案件は確実に投資できるとは限らない
マンションではなくアパート物件中心の運用
FUNDROPの募集実績を見ると、1号案件はマンション案件でしたが、2号、3号案件はアパート物件を運用対象としています。
アパート物件は取得価格が安いため高い利回りを確保しやすいですが、その代わり空室の発生率がマンションよりも高くなる傾向にあります。
また、木造物件であるため建物の劣化の発生で価格が下落しやすく、売却時に資産価値の減少が起こる可能性がマンションより高いのです。
ただし、こういったリスクは優先劣後出資方式や買取保証によってカバーされています。
抽選制度の案件は確実に投資できるとは限らない
保証がついているためすでに高い人気を獲得しているFUNDROPですが、投資では抽選制度を採用している案件があります。
抽選制度を採用しているため、先着順ではなく募集開始時にパソコンやスマホに触れなくても投資できる可能性があります。
ただ、逆をいえば毎回確実に投資できるとは限りません。
時間に余裕があり常にパソコンやスマホで投資できる体制を整えている投資家の方にとっては、この点はデメリットになってくるかもしれません。
FUNDROPの口コミ・評判
FUNDROPは、不動産投資型クラウドファンディングの投資家からはどのような評判を獲得しているでしょうか?
ポジティブな面とネガティブな面の両方をSNSなどから探ってみました。
ポジティブな口コミ・評判
ポジティブな評判については、買取保証や家賃保証が付いており、手堅い収入が見込める点が挙げられています。
アパート物件は空室の発生率が高いですが、家賃保証が付いてれば収入が大きく減ることもなく一定の収入を確保できます。
ネガティブな口コミ・評判
ネガティブな面では、まだ募集実績が少ないこと、またアパートを運用するという点を気にしている投資家が多く見受けられます。
FUNDROPのウェブサイト上では、基本的にはマンション物件の運営を一つのセールスポイントにしているので、今後募集されていく案件はアパートよりマンション中心となっていく可能性もあります。
FUNDROPがおすすめの人
FUNDROPは、どういった志向を持つ投資家の方おすすめできる不動産投資型クラウドファンディングサイトでしょうか?
短期運用かつ高利回りという案件を求める方に、おすすめできるサイトだといえそうです。
FUNDROPがおすすめの人
- 短期運用・高利回り案件に投資したい方
- 賃料保証がついている案件に投資したい方
短期運用・高利回り案件に投資したい方
FUNDROPの案件の運用期間は、3ヶ月~6ヶ月という短期のものが中心です。
コロナ禍で不動産市況の先が読めない中、市況変動リスクを避けるために長期運用案件を避けたい方には、FUNDROPの短期運用案件はリスク回避に役立ちます。
それでいて、利回りが7パーセントから12パーセントと高い水準なので、一定の配当金額を確保しやすいです。
賃料保証がついている案件に投資したい方
FUNDROPはアパート物件の運用案件が今は目立っていますが、賃料保証が設定されているため、大きく配当金の額が下がることは考えにくいといえます。
高利回り案件で資金を効率的に運用できる案件を探している方にとっては、FUNDROPは見逃せない不動産投資型クラウドファンディングサイトでしょう。
まとめ
FUNDROPは短期運用、そして高利回り、さらに家賃保証・買取保証という手堅い保証がついている不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
まだ実績は少ないものの、これから大きく成長してく可能性もある不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
人気が出てくると投資家の応募が殺到し、なかなか投資できなくなる可能性もあるので、ぜひ今のうちに新規で口座開設をしてみてはいかがでしょうか?
もちろん口座開設手数料、口座維持手数料ともに無料です。