「将来のために、今からお金を増やさないといけない」こう思っている人は多いのではないでしょうか?2019年6月に金融庁が発表した「老後2,000万円問題」もあり、なかなかお金の不安は消えることはありません。
では、具体的にどうやってお金を増やせば良いのでしょうか?実は、お金を増やす方法は非常にシンプルで、3種類しかありません。
今回は、その方法について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。お金を増やす努力をして、お金に困らない未来を迎えましょう。
お金を増やすことのできる方法は3種類のみ!
お金を増やす方法は、次の3種類だけです。3つを同時に行うことで、最も効率良くお金を増やせます。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 投資・資産運用で増やす
お金を増やしたいと思ったら、「まずは収入を上げよう」と考える人が多いでしょう。たしかに、収入の増加はお金を増やすことに対して即効性があります。
しかし、さらにスピードを上げたかったら、「支出を減らす」「投資・資産運用で増やす」を同時に始めるべきなのです。
では、それぞれ具体的に解説していきましょう。
方法①:収入を増やす
収入が増えれば、当然いま以上に自分が使えるお金が増えます。
例えば、年収300万円から年収500万円に収入が上がったとしましょう。そうすれば、昔より明らかに生活へ余裕が出てくるはずです。
結果的に、お金を増やしやすい環境になります。
また、増えた収入を利用してスキルアップを目指し、さらなる収入の増加を狙うことも良いでしょう。収入を増やすことは、選択肢を広げることにも貢献します。
方法②:支出を減らす
支出を減らすことは、言い換えれば「節約」でます。
支出を減らすと手元にお金が多く残ります。そして、残ったお金を貯蓄すれば、増やしていくことが可能です。
先ほど説明した収入を増やすことは、それほど簡単ではありません。そのストレスから前よりお金を使ってしまうようになれば、結局はムダになってしまいます。
収入が増えたからといって、慢心せずに節約(支出を減らすこと)にも取り組みましょう。
方法③:投資・資産運用で増やす
投資・資産運用をすれば、効率的にお金を増やすことができます。
投資や資産運用というと、PCやスマホをずっと見ている必要があるとをイメージする人が多いかもしれません。実際は、そうではないのです!
基本的に、お金を安定して増やす投資・資産運用は、自分が頻繫に手を加えるものではありません。よって、一度始めてしまえば、「収入を増やす」と「支出を減らす」とも並行しやすいものです。
ただ、始めるまでの心理的ハードルは高いかもしれませんね。しかし、収入を増やし、支出を減らしたことで作ったお金を投資・資産運用すれば、ただ貯金するだけよりも早くお金を増やせます。
投資・資産運用まで実践している人はなかなかいません。これを機に、ぜひ挑戦してみましょう。
収入を増やしてお金を増やす方法
お金を増やす方法の1つ目として紹介した「収入を増やす」の具体的な方法について深掘りしていきましょう。
収入を増やすためには、次の3つの方法があります。
- 給与を上げる
- 転職して年収を上げる
- 副業して副収入を得る
収入を増やすといっても、様々な方法が思いつくでしょう。実は、まとめると上記の3つのどれかにあてはまります。
もう少しイメージしやすいように、それぞれ詳しく解説しましょう。
収入を上げる方法①:給与を上げる
現在の仕事で出世したり、結果を残せば給与を上げられます。また、年功序列の給与体系の会社であれば、自然と給与は上がっていくでしょう。
一方で、実力主義の会社であれば、自分の努力次第で一気に給与を上げることができます。今いる自分の会社がどのような給与体系なのか、しっかりと確認しておきましょう。
また、常日頃から上司や人事の評価を得られるように行動しておくと、さらに給与は上がりやすいです。
収入を上げる方法②:転職して年収を上げる
年収の高い会社へ転職すれば、収入を増やすことができます。現在働いている会社で得られる将来の年収が、上司の年収以上になることは難しいでしょう。
その事実を受け止めたうえで、年収に不満があるなら転職することが選択肢の一つになるかもしれません。
中には、転職に自信がない人や会社に迷惑をかけてしまうかもしれないと思っている人もいるでしょう。しかし、転職自体は珍しいことではありません。
近年では、転職者はどんどん増えている状況です。
納得のいく年収の会社で働いてお金を増やすために、転職も選択肢の一つにすることをおすすめします。
収入を上げる方法③:副業で副収入を得る
本業に加えて副業をすれば、手っ取り早く収入を増やすことができます。給与を上げることや転職の場合、実際に収入が上がったと感じられる時期が少し先です。
一方で、副業は合間時間を使ってすぐに始められるため、収入を増やせた実感を早いうちから感じられます。
近年では、副業を認めている会社は珍しくありません。
2018年にリクルートが2,271社に対しておこなった「兼業・副業に対する企業の意識調査」によれば、約30パーセントの企業が副業・兼業を推進もしくは容認しています。
もしかしたら、今働いている会社は副業を認めているかもしれません。一度、確認してみると良いでしょう。
ただし、会社によっては副業を就業規則で禁じている場合があります。その状況で副業をすると、会社との関係性が悪くなることがあるため控えるようにしてください。
就業規則は法的な力はありませんが、ルールは守るべきでしょう。
支出を減らしてお金を増やす方法
続いては、お金を増やす方法の2つ目として紹介した「支出を減らす」をより深掘りしてお伝えしていきましょう。具体的な方法には、次の4つが挙げられます。
- 固定費を減らす
- 節税する
- 株主優待を利用する
- ふるさと納税を利用する
支出を減らす方法は、工夫次第でたくさんあります。中でも、上記4つはとても効果的です。
それぞれ詳しく解説していきましょう!
支出を減らす方法①:固定費を減らす
固定費を減らすと、以降ずっと節約効果があるため大きく支出を減らせます。そもそも、固定費とは毎月一定の額を支払っている費用のことです。
固定費には、例えば次のようなものがあります。
- 家賃
- 水道・光熱費
- 通信費
- 保険料
- 子供へのお小遣い
これらの費用は、自ら変化を加えなければずっと支払い続けるものです。逆に、それを節約できるのであれば、節約しなかった場合に比べてその額は将来的に大きな差を生むでしょう。
例えば、通信費を毎月1万円ほど使っていたとしましょう。そこで、節約のために格安スマホへ移行したとします。
現在の格安スマホの場合、毎月3,000円といった低価格であっても、生活に支障なく使うことができます。つまり、格安スマホに変更するだけで月7,000円、1年で8万4,000円、20年で168万円の節約になります。
このように、固定費は一見節約額は小さく見えるかもしれませんが、将来を見据えると大きな効果があるのです。
支出を減らす方法②:節税する
節税すると、納めるべき税金が減るので、支出を減らせます。
節税の方法と聞いても、ピンとこない人も多いでしょう。具体的には主に以下のような方法が挙げられます。
- 生命保険料控除
- 住宅ローン控除
- 医療費控除
上記の制度を利用すれば、会社員でも所得税や住民税を安くできます。
また、事業をやっている人の場合、経費を計上して確定申告すれば節税することが可能です。
経費になる対象は、事業をするために必要な支出なら基本的に全てになります。
会社員や個人事業主、経営者でもあらゆる節税方法があるので、しっかりと取り組みましょう。
支出を減らす方法③:株主優待を利用する
株主優待を利用すると、そのぶんだけ少しお得に生活ができるようになるので支出を減らせます。
株主優待とは、企業が株主に対して自社サービスの割引や商品券などをプレゼントするサービスです。中には、お米や水など日常生活にそのまま使えるものもあります。
そのような株主優待を積極的にもらい、支出の削減のために利用すると良いでしょう。
株主優待は、その制度を行っている企業の株を購入するか、金券ショップなどで買うことで手に入れられます。これを機に、株主優待の利用を考えてみてはいかがでしょうか?
支出を減らす方法④:ふるさと納税を利用する
ふるさと納税を利用すれば節税になるので、支出の削減になります。
ふるさと納税とは、自分の好きな自治体にお金を寄付できる制度です。そして、その寄付額は2,000円の自己負担があるものの、残りは所得税・住民税の還付として手元に返ってくる仕組みです。
節税だけでなく、寄付した自治体の特産品までもらえるため、非常に魅力的なシステムです。特産品はブランド牛肉やフルーツなど多種多様です。
特産品によっては2,000円以上の価値があるので、実質負担なく節税することができます。ふるさと納税を有効活用して、支出を減らしていきましょう。
投資・資産運用でお金を増やす方法
続いて、お金を増やす方法の3つ目で紹介した「投資・資産運用で増やす」を深掘りしていきましょう。具体的な方法には、次の6つが挙げられます。
- 銀行預金
- 株式投資
- 投資信託
- REIT
- 不動産投資
- ソーシャルレンディング
投資・資産運用の方法は、これら6つ以外にも、まだまだたくさんあります。今回は、比較的安定してお金を増やしていける方法のみをピックアップしています。
それでは、概要と平均リターンと共にそれぞれ詳しく解説していきますね。
投資・資産運用方法①:銀行預金
実は、銀行預金も金融商品の一つです。つまり、銀行預金の利用は一種の投資だと言えます。
銀行預金は、おそらくほぼすべての人が使ったことがあるでしょう。ただ、念のため概要を説明しておきます。
銀行預金とは、銀行にお金を預けることで一定の利息をもらえるものです。口座にお金を置いておくだけで確実にお金が増えるので、非常に手軽な手法です。
しかし、今の日本は超低金利の時代です。銀行預金のみを使っていては、なかなかお金は増えません。
例えば、現在の三大メガバンクの定期預金の金利は0.01パーセントです。つまり、100万円を預けていても、翌年もらえる利息はたったの100円です。
したがって、ATM手数料やインフレなどによって、利息の恩恵を受けることがまったくなくなってしまうことも考えられます。よって、実際、銀行預金は投資・資産運用として効果的ではありません。
銀行預金はリスクが低いため、近いうちに使うお金を貯める目的で利用するのであれば向いています。これ以降に紹介する投資手法と銀行預金を組み合わせて、リスクを調整しながらお金を増やしましょう。
投資・資産運用方法②:株式投資
株式投資とは、企業がお金を調達するために発行する株式を購入したり売却したりすることです。「投資」「資産運用」と聞いて、最初に株式投資をイメージする人が多いのではないでしょうか?
株式投資は、「株価の値上がり」「配当」「株主優待」の3つから利益を得られる投資方法です。収益になるポイントが多いことは大きな魅力です。
一方で、株価の急激な低下によって一時的に大きな損が出る可能性があります。そのように、株式投資は比較的リスクの高い投資と考えておきましょう。
株式投資は、トータルで年5パーセントから7パーセントほどののリターンを想定しておくと良いでしょう。資金に余裕がある人であれば、株式投資に挑戦してみても良いでしょう。
投資・資産運用方法③:投資信託
投資信託とは、複数の投資家がお金を一つに集めてプロに運用してもらう商品です。
投資信託を通じた投資先は、国内や海外、株式や債券というように、地域・商品など多様です。それぞれ定められたテーマによって、投資先が決められています。
投資先のバリエーションの豊富さと運用の手間をプロに任せられる手軽さから、投資信託は投資に時間をかけたくない人に向いています。
一方、運用を任せる手数料がかかってしまう点はデメリットです。選ぶ投資信託によってリターンは大きく異なりますが、大体3パーセントから5パーセントほどを想定しておくと良いでしょう。
投資信託で資産運用しながら、収入を増やしたり支出を減らしたりしてみてはいかがでしょうか。
投資・資産運用方法④:REIT(不動産投資信託)
REITとは、投資信託の同じ仕組みで不動産に投資する方法です。
投資家一人一人から集めるお金は少額でも、大勢になれば大金になります。そのお金でビルや商業施設などを購入し、得た利益を投資家に還元する仕組みです。
そんなREITは、高い分配金利回りと少額から不動産に投資できる点が魅力です。さらに、収益源が主に家賃収入であることから、リターンも安定している点が特長です。
一方、REITを管理する投資法人が破綻する可能性がある点がリスクです。
分配金利回りの高いREITで7パーセントを超えるものがあるので、5パーセントから7パーセントほどのリターンと考えておくと良いでしょう。不動産に投資したいけど、資金が少なくて物件を購入できない方は、REITへの投資を考えてみると良いでしょう。
投資・資産運用方法⑤:不動産投資
不動産投資とは、マンションやアパートなどを買って人に貸し出す投資です。自分の不動産に入居者がついていれば、その間はずっと家賃収入があるので安定した収入が見込めます。
また、不動産投資は初期費用が非常に高額であるため、ローンを組んで購入することが一般的です。ローンは、安定した収入があれば比較的組みやすくなるので、会社員の方(大手企業や年収の高い方)であれば始めやすい投資になります。
一方、無理なローンを組んでしまったり、入居者がいなくなってしまったりすると返済が滞ってしまう場合もある点がデメリットです。
そんな不動産投資は4パーセントから6パーセントほどがリターンの相場です。不動産投資は相続対策にも活用できるため、お金に余裕がある中高年の方におすすめの投資です。
投資・資産運用方法⑥:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、インターネット上でお金を借りたい人(企業)と貸したい人(個人投資家)をマッチングさせるサービスです。近年、インターネット技術の進歩によって、一般的にも使われるようになってきた新しい投資手法です。
ソーシャルレンディングは、初期投資額が安くて1万円からと始めやすい点が魅力です。また、投資してから満期になれば基本的に全額が戻ってくるため、ストレスが少ないことも特長です。
にもかかわらず、リターンは高い案件では10パーセントを超えるものがあります。
一方、お金を貸した会社が貸し倒れになるリスクがある点には注意が必要です。ただ、基本的にお金を貸す前に借り手企業の情報を確認することができるようになりつつあります。
投資前に、じっくりと企業の状態を確認しておけば、貸し倒れになるリスクは低く抑えることができるでしょう。
そんなソーシャルレンディングのリターンは3パーセントから10パーセントからほどと幅広いです。そのぶん、自分に合ったリスクとリターンを調整しやすいと言えます。
ソーシャルレンディングは少額から始められて高いリターンも狙えるので、特にこれから投資を始めてみようという人に向いている投資方法です。まずはソーシャルレンディングで投資して、お金を増やしていくと良いでしょう。
詳しくはこちらで解説しているので、一度目を通しておいた方が良いですよ。
まとめ
お金を増やす方法はとてもシンプルで、次の3つのみです。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 投資・資産運用で増やす
収入を増やし、支出を減らしたら積極的に投資・資産運用に取り組んでいきましょう。そうすれば、お金が働いてお金を生んでくれるようになるため、増えるスピードが早まります。
特に、ソーシャルレンディングは初心者でも非常に取り組みやすい投資方法です。これを機にソーシャルレンディングを使って、お金を増やしていってみてはいかがでしょうか?