クラウドアンサー編集部では、ソーシャルレンディングおよび不動産投資型クラウドファンディングサイトを運営する会社様へインタビューを実施しています。
不動産投資型クラウドファンディングは、ここ数年投資サービスを開始する会社が増加しており、2020年だけでも10社近い不動産投資型クラウドファンディングサイトが登場しています。
2020年8月にサービスを開始した「ぽちぽちFUNDING」もその中の一つです。
その特徴的なネーミングは、耳に残っているという方も多いのではないでしょうか?
そこで、クラウドアンサー編集部では、ぽちぽちFUNDINGを運営するアイディ株式会社へのインタビューを2020年9月に実施しました。
ぽちぽちFUNDINGを開設した狙いやぽちぽちFUNDINGの特徴など、投資家のみなさんが気になることについてお話をお伺いしました。
今回の取材では、アイディ株式会社の代表取締役社長 池田 昌宏様にお話をお伺いしました。
目次
運営会社の「アイディ株式会社」とは
出典:アイディ株式会社
不動産投資型クラウドファンディングは、運営会社によって運用される不動産物件の種類が異なります。
まずは、ぽちぽちFUNDINGの運営元であるアイディ株式会社の会社概要を確認しましょう。
会社名称 | アイディ株式会社 ID Inc. |
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所在地 | 東京都品川区東大井2-13-8 ケイヒン東大井ビル10F |
資本金 | 1憶円 |
代表取締役 | 池田 昌宏 |
取得免許番号 | 宅地建物取引業/東京都知事免許(8)第55697号
マンション管理業/国土交通大臣免許(3)第033138号 建設業/東京都知事免許(特‐30)第123928号 一級建築士事務所/東京都知事登録 第58016号 不動産特定共同事業/東京都知事許可 第107号 |
アイディ株式会社は1969年に池田工業所として創業、その後不動産業に進出するなど、時代に応じて取り組む業務を変えてきた不動産会社です。
そこで、アイディ株式会社はどのような特徴を持つ不動産会社であるのかを聞いてみました。
創業51年の歴史ある不動産会社ですが沿革をお聞かせください。
当社は、製造業からスタートしています。
父が町工場として製造業を始め、その後不動産建設を行うようになりました。
その中で社員が増えたこともあり、社員寮を建てました。
その後、バブルが始まる前あたりから社員寮を売ってくれないかと言う要望があり、そこで父は不動産売買に需要があることに気づいたようです。
一方、私は大学卒業後、大東建託に就職し、その後、父が経営するアイディ株式会社に就職しました。
その当時は下請製造業で、NC自動旋盤による金属加工をしていました。
徐々に不動産の建築から下請けを脱して自社による開発へとシフトしていき、現在のような居住用物件を扱う不動産会社と変革してきました。
製造業はすでに手放しており、今は不動産開発中心に事業を展開しています。
取扱う不動産はどういった立地、種類のものが多いですか?
当社が昔から品川区や大田区に地盤を持っているため、扱う物件は近隣の東京都23区、特にいわゆる城南地区と、神奈川県横浜市や川崎市が中心です。
物件の種類は、ワンルームや1Kのマンションやアパートが中心ですね。
単身世帯が増えていることもあり、こういった単身者向け物件の需要は安定しています。
不動産投資型クラウドファンディングへの進出について
製造業から徐々に不動産会社へとシフトしていったアイディ株式会社。
では、そのアイディ株式会社がなぜ不動産投資型クラウドファンディング事業に関心を持っていったのでしょうか?
事業へと進出した狙いについて伺いました。
不動産投資型クラウドファンディングを始めようと思ったきっかけを教えてください。
不動産投資、そして投資全般の裾野を広げるためです。
不動産投資型クラウドファンディングは2017年の法改正で、電子取引業務ガイドラインの制定、つまりインターネット上での契約の締結などを行うことができるようになり、事業を始めるための敷居がぐっと低くなりました。
当社では、不動産投資型クラウドファンディング事業を始める前には相続税対策として、任意契約型のファンドを扱おうとしていました。
しかし、営業担当者がおらず、相続税対策のために不動産を購入する方々にリーチする手段を持っていませんでした。
そこで着目したのが不動産投資型クラウドファンディングです。
不動産投資型クラウドファンディングであれば、インターネット上で幅広い人を対象に不動産投資をアピールできるため、さまざまな方とタッチポイントを持つことができます。
そこで多くの方に不動産投資、そして投資全般に興味を持ってもらえるのではないかと考え、不動産投資型クラウドファンディング事業への進出を検討しました。
サイト開設までどれほどの時間がかかりましたか?
およそ2年です。
2017年の不動産特定共同事業法の改正が一つの大きなきっかけです。
そのタイミングで、私たちも不動産投資型クラウドファンディングに興味を持ち、コンサルタントに入ってもらいながら、東京都へ事業を申請しました。
そして、ようやく認可がおり、2020年に事業をスタートすることができるようになりました。
不動産投資型クラウドファンディングの競合が増えていることをどう捉えていますか?
好ましいことだと捉えています。
不動産投資型クラウドファンディングは、少ない金額で不動産投資を始めることができます。
また、投資対象の実物不動産もあるので、資産が大きく目減りしにくい投資手法です。
そのような点で優れた投資手法だとは思っていますが、投資を手がけている会社が少ないと、群として認知されません。
その結果、なかなか不動産投資型クラウドファンディングの存在を知って頂くことができなくなるでしょう。
しかし、多数の不動産会社が手掛けるようになれば、投資家の方に不動産投資型クラウドファンディングという投資手法の存在が耳に入るようになり、群として注目してもらえるようになると思います。
不動産投資型クラウドファンディングの存在を知ってもらうことが先決であり、当社の投資はサービスの競争力を高めることで、個人投資家の方々に注目してもらいたいと思っています。
ぽちぽちFUNDINGの特徴とは?
出典:ぽちぽちFUNDING
個人投資家に幅広く不動産投資の魅力をアピールすることができるメリットを感じたとして、ぽちぽちFUNDINGを始めたアイディ株式会社。
多数の不動産投資型クラウドファンディングサイトが存在する中で、ぽちぽちFUNDINGはどのような魅力や特徴をアピールし、差別化を狙っているのでしょうか?
投資家のみなさんが特に気になるポイントについて伺いしました。
先行する競合他社と差別化を図っている手を教えてください。
狙って大きな特徴をつけたわけではありませんが、投資家の皆様には、ファンドが運用中でも途中解約ができることに魅力を感じてくださっている方が多いようです。
2020年現在、コロナ禍で経済が安定していません。
そんな状況では投資しながらも自由に解約して短時間で現金化できる点は、リスク対策として魅力に映っているようです。
途中解約可能とすることは貴社にリスクはないのでしょうか?
投資家の皆様がキャンセルされた分は、当社が買い取りを行います。
当社のリスクですが、当社の案件はまず投資家の皆様に価値のある商品を提供していきたいと思い、厳選した物件を紹介しています。
そのため、お客様の投資分を買い取りすることによる当社のリスクはほぼないと思います。
お客様に自信を持ってご紹介できる物件だからこそ、当社が買取しても問題はありません。
とはいえ、自由に制限なく解約可能とすると、興味本位や本気度の少ない出資が増え、他の投資家様にご迷惑をおかけする可能性があるため、一定の抑止力を持たせるために解約手数料を設定しています。
親しみやすさが特徴的なネーミングの由来は何でしょうか?
サービスの名称は、社員の意見をもとにして決めました。
近年ゆるキャラが流行っていますが、そんな雰囲気で愛される不動産投資型クラウドファンディングサイトになって欲しいという想いの下つけました。
投資と言うと、何かと「なんとなく怖い」「損をする」というイメージを持つ方も、まだまだ多いようです。
そこで、親しみやすいネーミングにすることで投資についての心理的なハードルを少しでも下げられればと思っています。
コンテンツ発信を行われていますが、どんなことを行っていきますか?
不動産投資に限らず、投資全般のさまざまな知識をお伝えしていきたいと思っています。
当社の発信する情報を見ていただき、なにか投資で困ったときに「そうだ、ぽちぽちFUNDINGなら何か知っているかもしれない!」と当社にご相談してくれるようになって頂ければ幸いに感じます。
また、コンテンツ発信だけではなくセミナーも定期的に開催していきます。
特に、投資初心者の方にとってわかりやすい内容であることを心がけながら、発信していきたいと思っています。
投資家の皆様の中でコミュニティが形成され、自宅の購入や相続のご相談、その他の投資についてのお悩みなど、投資家の皆様同士や当社を交えた意見交換の場にしていきたいと思っています。
ぽちぽちFUNDINGが提供する案件の特徴は?
ぽちぽちFUNDINGは、投資金額が1万円から可能であり、また投資初心者のためのコンテンツも積極的に配信するなど、投資初心者の方でも投資を始めやすい特徴を持ったサイトです。
それと同時に投資家のみなさんが気になるのが、どのような案件を提供するのかというところでしょう。
そこで、ぽちぽちFUNDINGで提供する案件の内容について伺いました。
立地・条件などどんな案件を取り扱う予定でしょうか?
まずは、リスクが低いワンルームマンション案件から始めます。
ワンルームマンション案件は都内で単身者世帯が増加しているため、とても需要が高い種類の物件です。
当社周辺である品川などの城南地区内にある物件ならば、大きく資産価値が下がることは考えにくいでしょう。
募集規模は1案件あたり3,000万円ほどとあまり大きくはありませんが、リスクの小さな物件で始めることで、取り組みやすい投資対象だと感じていただけるようにします。
そして、案件の運営ノウハウを蓄積し、スタッフもオペレーションに熟練していったら挑戦してみたいと思っているのが、空き家物件や一棟アパートなどをリノベーションして運用する案件です。
安価で物件を購入し、リノベーションして価値を高めて高い利回りを投資家の皆様に提供していきたいと思っています。
ローリスク・ローリターンの投資対象とミドルリスク・ミドルリターンの投資対象のどちらも手掛けていきたいと思っています。
また、直近の話ではありませんが、将来的には東南アジア、フィリピンなどを対象とした海外不動産案件も取り扱っていきたいと思っています。
東南アジアは人口も増加しており成長が著しい市場なので、利回りを高く設定することが可能です。
ただし、海外の場合は例えば言葉がわからなかったり日本と法律が違ったり、実際に物件を見ることが難しかったりするため、その点をリスクに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、当社が責任をもって選んだ物件で案件を組成し、投資家の皆様に提供していきたいと考えています。
投資家の皆様と海外不動産投資の視察ツアーなども開催したいですね。
優先劣後出資の割合はどのくらいになるでしょうか?
優先劣後の割合は、10パーセントから30パーセントを考えています。
資産価値の減少が起こりにくい物件を選びますが、それでも二重のリスク対策として、投資家の方の損失が起こりにくいように優先劣後出資を行っていきます。
海外案件を手掛ける場合は、リスクもあるので劣後出資割合はその倍ぐらいの数字になると思います。
ぽちぽちFUNDINGの目指すものとは?
投資初心者でも始めやすい不動産投資型クラウドファンディングとしてのサイト運営を心がけているぽちぽちFUNDING。
そんなぽちぽちFUNDINGが将来的に目指す目標はどういったものなのでしょうか?
今後のビジョンについて伺いました。
会員数や案件募集などの数値目標は決めていますか?
会員数の数値的目標は設けていませんが、年内1,000名程度を考えています。
無理のない範囲で着実に良い案件を提供していくことで、自然と増加すると思っています。
案件の提供数は、まずは年間4件から5件ほどと考えていますが、運営ノウハウを蓄積し、案件数を回せる体制を整えたら、もっと数を増やしていきたいと思っています。
また、その過程で海外不動産案件の提供も検討していきます。
幸いにも、現時点(2020年9月)でインターネット上でも注目を集めることに成功しており、投資家の皆様の登録数も想定以上になっています。
投資家の皆様の信頼を裏切らないように、質の良い案件を提供していくことが一番の目標だと言えるでしょう。
投資家に伝えたいメッセージをお願いします!
2020年9月現在、これまで私たちが体験したことのない不況が発生しています。
その結果、給与だけで生活することに不安を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなときこそ、投資を始めて給与以外の収入源を確保することで精神的な安定を得ることができるようになるかもしれませんし、新しいことを始めようという余裕にもつながるかもしれません。
そのような人生の可能性を開拓するために役立ってくれるのが、投資から得られる収入源なのです。
ぽちぽちFUNDINGは1万円から始めることができるため比較的リスクが小さく、多くの方にとって始めやすい環境を持つ投資手法です。
私は、ぽちぽちFUNDINGを多くの人の人生の可能性を広げるための「計画的偶発性理論」の入り口になればと思っています。
計画的偶発性理論とは、偶発的に遭遇する未知の事項を計画的に作り出していくことで、その中で自分にとって良い作用を持つ出来事との遭遇可能性を高めるという考え方です。
リスクの低い投資を始めることで、お客様個人により適したスタイルの投資手法に巡り合える可能性を高めていただければと思います。
ぽちぽちFUNDINGから投資に興味を持ち、株や FX といったよりハイリスク・ハイリターンな投資手法に興味を持っていっても良いでしょうし、実物不動産で継続的な収入を得ることを目的にしていただいても良いと思っています。
当社では、そういった実物不動産投資のサポートも行っております。
ぜひとも気軽にご相談ください。
まとめ
ユニークなネーミングセンスが印象的な「ぽちぽちFUNDING」の取材内容を紹介しました。
取材を通して、クラウドアンサー編集部ではこれまで見たことがないほど投資初心者の方を積極的に応援している不動産投資型クラウドファンディングサイトだと感じました。
そこには、「これから投資を始める人の手助けをしたい」「不動産投資型クラウドファンディングから投資を始めてさまざまな投資に興味を持って欲しい」という池田社長の想いがありました。
「計画的偶発性理論」のもとに、投資をきっかけに自分の人生を良くするための出来事に出会うことができれば、それは多くの人にとっての幸福につながるでしょう。
人生は些細なことで変わっていくもの。
そのきっかけづくりのために、ぽちぽちFUNDINGへの投資を始めてみてはいかがでしょうか?
「1万円からの投資」「キャンセルが自由に可能」「ローリスク・ローリターン物件の取り扱い」など、リスクをコントロールしながらの投資が可能ですよ。