最近人気の投資手法の一つである、株式投資型クラウドファンディング。
2020年7月には「イークラウド」という新しいサイトの運営が開始される予定です。
そのイークラウドでは「LIQUID eKYC」という新技術が導入されます。
今回は、LIQUID eKYCがどういった特徴を持っているのか、その内容を紹介します。
目次
イークラウドの概要
出典:イークラウド
イークラウドは、イークラウド株式会社が2020年7月から運営開始予定の株式投資型クラウドファンディングサイトです。
株式投資型クラウドファンディングサイトを利用すれば、株式上場前の有力なベンチャー企業の株式を安く購入することが可能です。
イークラウドは、2020年7月に第1号案件の募集を予定しています。
イークラウドが導入予定の「LIQUID eKYC」とは
2020年6月25日(水)に、イークラウドは「LIQUID eKYC」という新規システムを導入することを発表しました。
このLIQUID eKYCにはどういった特徴があるのでしょうか?
LIQUID eKYCの概要
LIQUID eKYCの最大の特徴は、株式投資型クラウドファンディングの登録に必要な本人確認が、オンライン上で即日完結できることです。
従来は、株式投資型クラウドファンディングサイトで投資家登録に必須である本人確認を行うためには、身分証明書をアップロードし運営会社が目視で確認する作業が必要でした。
その後、投資家の自宅に郵送物を送付し、住所確認のための入力作業も必要であり、本人確認および住所確認で3営業日から5営業日かかることが一般的でした。
しかし、LIQUID eKYCではオンライン上で自分の写真と写真付き本人確認書類を同時にアップロードすれば、 AI(人工知能)が本人の写真と身分証明書の人間が同じであるかの確認を自動で行ってくれます。
そのため、アップロードして即時の本人確認が可能となり、投資家登録から口座開設までの時間を短縮できるのです。
LIQUID eKYCの特徴
では、このLIQUID eKYCの具体的な特徴を解説していきましょう。
大きく次の6つの特徴があります。
LIQUID eKYCの特徴
- 操作がわかりやすい
- AIの利用により顔認証の精度が向上する
- OCR読取精度が高い
- 導入しやすい
- Web版とアプリ版が選択できる
- コストが低い
特徴①:操作がわかりやすい
LIQUID eKYCの操作は、直感的に操作できる仕様になっています。
詳しい説明などを読まずとも、簡潔な説明で最短の操作でアップロードが可能です。
特徴②:AIの利用により顔認証の精度が向上する
AIを搭載していることにより、顔認証の精度が学習しながらどんどん向上していきます。
そのため、登録者が増えれば増えるほど、顔認証にかかる時間が短縮されていきます。
特徴③:OCR読取精度が高い
OCRの読み取り精度が非常に高く、従来のOCRよりも文字認証に関する性能も優れています。
※OCR:Optical Character Recognition(光学的文字認識)のこと
特徴④:導入しやすい
LIQUID eKYCはパッケージング化されており、ウェブサービスへの組み込みが非常に簡単になっています。
そのため、短期間で導入することが可能です。
特徴⑤:Web版とアプリ版が選択できる
Web版とアプリ版を選択しての導入が可能であり、もちろん両方で利用可能です。
特徴⑥:コストが低い
LIQUID eKYCは、クラウドのASPサービスです。
導入コストは初期費用と月額のランニングコストのみとなっています。
パッケージング化して販売されているため、高額な開設費用が不要であり、サイト側の保守費用や機器コストも安価となっています。
結果的に本人確認導入システムの運営コストが大きく削減されているのです。
LIQUID eKYCを導入するメリット
では、株式投資型クラウドファンディングサイト側が「LIQUID eKYC」を導入するメリットにはどういったことがあるでしょうか?
次の4つがメリットだと言えます。
LIQUID eKYC導入のメリット
- 口座開設までのコストと時間を削減できる
- 投資家は即日登録・投資できる
- コスト削減で新規技術の再導入が可能になる
- セキュリティが向上する
メリット①:口座開設までのコストと時間を削減できる
LIQUID eKYCは、低コストで利用できる上に本人確認までの時間が大きく短縮できます。
運営側にとっては低コストで運用可能であり、特に従来の本人確認に必要だった郵送物発送コストを大幅に削減できます。
メリット②:投資家は即日登録・投資できる
投資家にとっても、従来より短時間で本人確認及び口座開設可能となるため、投資家登録から即日の投資が可能となります。
従来の本人確認作業の場合、郵送物が送られてくるまで3営業日から5営業日必要でした。
そのため、投資したい案件があっても間に合わないことが多かったのです。
LIQUID eKYCを導入すれば、投資したい案件に投資できないという事態を大幅に減らすることができるでしょう。
メリット③:コスト削減で新規技術の再導入が可能になる
運営コストが大幅に削減されるため、本人確認にかけていた予算を株式投資型クラウドファンディングサイトの他の予算にまわすことができるようになります。
結果的に、新規技術の再導入によるサイトの利便性の向上や、投資家集客のための予算を増やすことが可能となります。
また、案件募集のための予算を増やすことも可能になるでしょう。
メリット④:セキュリティが向上する
LIQUID eKYCは、セキュリティ性も非常に優れています。
これまで、口座開設にはハガキの発送や本人の入力による作業が必要であったため、はがきの盗難や紛失というリスクがありました。
しかし、LIQUID eKYC導入後は投資家登録がオンライン上ですべて完結するため、ヒューマンエラーの発生率を抑えることができ、結果的にセキュリティ性が向上します。
まとめ:総評
イークラウドでは、新規の株式投資型クラウドファンディングとして画期的なシステムを導入することを発表しました。
運営側にとっては運営コストを削減できますし、投資家にとっては投資したくなったその日にすぐ投資ができるメリットがあります。
また、セキュリティ性が高いため、情報漏洩を恐れず安心して投資できる点もメリットがあります。
後発の株式投資型クラウドファンディングサイトならではの「イークラウド」の取り組みには今後も注目しておきたいところです。
2020年7月の案件募集前に、事前登録をしてみてはいかがでしょうか?