続々と新規サービスが登場している不動産投資型クラウドファンディング。
一方で、詳細を見てみると、多くの不動産投資型クラウドファンディングサイトは東京都心の物件を運用対象としています。
そんな中、大阪の不動産をメインの運用対象としている不動産投資型クラウドファンディングサイト「エードMYバンク」が登場しました。
そこで、ここではエードMYバンクの特徴やメリット、投資する際の注意点についてお伝えします。
目次
不動産投資型クラウドファンディング「エードMYバンク」とは
出典:エードMYバンク
エードMYバンクは、大阪に本社を構える不動産会社株式会社エード・ライフが運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
まずは、運営会社の情報を確認しておきましょう。
会社概要
商号 | 株式会社エード・ライフ |
---|---|
代表取締役 | 坂口 弥之 |
設立 | 平成9年9月9日 |
免許番号 | 宅地建物取引業免許 大阪府知事(5)45641号
建設業許可 大阪府知事(般-22)第134185号 不動産特定共同事業許可 大阪府知事第11号 |
資本金 | 1億円 |
所在地 | 〒592-8334 大阪府堺市西区浜寺石津町中4丁7-1 |
事業内容 | 不動産特定共同事業法の許可に基づく不動産投資商品の販売
テナント開発事業・リフォーム工事・不動産管理業務 高齢者住宅、小規模保育事業 |
運用元の株式会社エード・ライフは、大阪を中心に不動産物件の開発や販売を行っている不動産会社です。
設立は1997年と20年以上の実績があり、豊富な種類の不動産物件を取り扱っています。
エードMYバンクの特徴
それでは、不動産投資型クラウドファンディングサイトとしてのエードMYバンクの特徴を解説していきましょう。
投資は10万円から可能、利回りは平均5パーセント、対象不動産が大阪府内のテナント物件である点が特徴的です。
特徴
- 想定利回りは5%前後
- テナント物件を中心に運用
- 対象不動産は大阪府内
- 優先劣後出資方式を採用
- 投資は一口10万円から
- 運用期間は1年以上
特徴①:想定利回りは5%前後
エードMYバンクの運用案件を見てみると、想定利回りは年間5パーセント前後となっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトは、想定利回りが3パーセントから5パーセントというものが多いです。
そのため、エードMYバンクは比較的に高めの想定利回りだと言えるでしょう。
収益性を求める人にとって、利用価値の高い不動産投資型クラウドファンディングサイトかもしれません。
特徴②:テナント物件を中心に運用
エードMYバンクで運用される不動産物件はテナント物件が中心です。
ウェブサイトに載っている運用中の物件を見ると、1件はコンビニエンスストア、もう1件は高齢者向け施設です。
居住用不動産物件だけではなくテナント物件を運用対象にすることで、投資対象の幅を広げることができます。
特徴③:対象不動産は大阪府内
エードMYバンクを運営する株式会社エード・ライフの本社は大阪府です。
そのため、エードMYバンクで運用される不動産物件も大阪府内のものが中心です。
大阪は東京に次ぐ第2の都市であり、2025年には大阪万博の開催が決定しています。
さらに、関西空港近くにはIR施設の開設などが予定されています。
それだけに、今後もまだまだ成長が望めるエリアだと言えるでしょう。
特徴④:優先劣後出資方式を採用
エードMYバンクでは、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと同様に「優先劣後出資方式」を採用しています。
優先劣後出資方式とは、投資家から集めたお金とエードMYバンク自身が出資するお金を分別して管理しながら不動産物件を購入する方法です。
優先劣後出資方式を採用することで、投資家から預かった資金の損失が発生するリスクを抑えています。
特徴⑤:投資は一口10万円から
エードMYバンクは、一口10万円からの投資が可能です。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトでは1万円から投資可能というサイトも数多くあるため、比較的大きな金額であり、投資にはまとまった金額が必要だと言えるでしょう。
それでも、実物不動産投資に比べればはるかに小さな金額で不動産投資を始められることには変わりありません。
特徴⑥:運用期間は1年以上
エードMYバンクの運用期間は基本的に1年以上であり、年2回の配当が行われます。
長期間にわたって、配当金収入を得たい人にとっては使いやすい不動産投資型クラウドファンディングサイトと言えるでしょう。
エードMYバンクに投資するメリット
投資家視点で見たとき、エードMYバンクのメリットには何があるでしょうか?
主なポイントとしては、東京以外の不動産物件に投資できる点、収益性が高めだという点が挙げられます。
メリット
- 東京以外のエリアに投資できる
- 居住用不動産以外の物件に投資できる
- 年2回の配当を受け取ることができる
- 長期間配当金を受け取ることができる
- 投資額の1%がポイントバックされる
メリット①:東京以外のエリアに投資できる
エードMYバンクの運用案件は、2020年9月現在すべてが大阪府内となっています。
不動産投資型クラウドファンディングサイトの大半が東京に本社を構えているため、自然と運用案件も東京都内のものが多くなっています。
しかし、1ヶ所に投資する不動産を集中させてしまうと、一度そのエリアで相場の暴落が起きると、すべての投資不動産で暴落が起こる可能性があります。
そこで、東京や大阪など複数のエリアに運用不動産を分担しておけば、投資不動産すべてが一度に暴落に巻き込まれるリスクを分散することができるのです。
メリット②:居住用不動産以外の物件に投資できる
エードMYバンクの案件の運用対象として居住用不動産は提供されていません。
例として挙げたように、コンビニエンスストアや高齢者向けなどのテナント物件が中心です。
テナント物件は空室になると入居が決まりにくいデメリットがありますが、家賃は居住用物件よりも高くすることが可能です。
そのため、エードMYバンクは比較的高めの利回りの提供が可能となっています。
メリット③:年2回の配当を受け取ることができる
エードMYバンクでは、年2回の配当を行います。
不動産投資型クラウドファンディングサイトの中には、案件運用終了時まで配当が行われないものもあります。
しかし、エードMYバンクは運用中にも配当が行われるため、配当金で複利投資をすることが可能です。
メリット④:長期間配当金を受け取ることができる
エードMYバンクは、案件の運用期間が1年以上とやや長めです。
そのため、長期間に渡って配当金を受け取ることができます。
一度投資した後は、配当金を定期的に受け取るだけの気軽な投資ができます。
相場変動を気にする必要もありません。
メリット⑤:投資額の1%がポイントバックされる
エードMYバンクでは、2020年10月現在投資額の1パーセントが独自ポイントとしてバックされるキャンペーンが実施されています。
例えば、20万円投資した場合は1パーセント分である2,000ポイントが付与されます。
この独自ポイントは、次回のエードMYバンクへの投資に利用できます。
そのため、実質的な利回りはプラス1パーセントされています。
エードMYバンクのデメリット
もちろん、エードMYバンクに投資することはメリットばかりではありません。
運用物件の立地や種類によるリスクなどもあります。
具体的なデメリットについて解説しましょう。
デメリット
- 大阪エリアは人口減少エリアがある
- コロナ禍でテナント物件の運用が不透明
- 長期運用案件でも途中解約ができない
デメリット①:大阪エリアは人口減少エリアがある
東京は周辺から人口の流入が続いており、少子高齢化社会でも人口が増加しています。
しかし、大阪はエリアによっては人口が減少しており、府全体で見ても人口はやや減少気味です。
もちろん人口が増加しているエリアもありますが、どのエリアも人口が増加しているわけではありません。
案件を選ぶ際には、運用物件のエリアを慎重に見極める必要があるでしょう。
デメリット②:コロナ禍でテナント物件の運用が不透明
新型コロナウイルスの流行により、さまざまな不動産が影響を受けています。
居住用物件は人々の生活に不可欠なものであるため、景気の影響を受けにくいです。
しかし、テナントに入居する店舗は、人々の外出自粛により売上が下がっているところも数多く見受けられます。
そのため、新型コロナウイルスの流行次第では空室になる可能性もあります。
居住用物件を運営する不動産クラウドファンディングよりも、ややリスクが高いと言えるでしょう。
デメリット③:長期運用案件でも途中解約ができない
エードMYバンクは、案件運用途中の解約ができません。
そのため、長期間にわたって自分の投資している現金を拘束されることになります。
急に現金が必要となった時に、現金化できないデメリットがあります。
また、不動産市況が悪化した場合でも解約できないため、不動産の値下がりで投資元本の損失が発生する可能性もあります。
エードMYバンクが行っているリスク対策
デメリットやリスクもあるエードMYバンクですが、投資家の損失が発生を防ぐためのリスク対策も行っています。
エードMYバンクはどういったリスク対策を行っているのかお伝えしましょう。
リスク対策
- 優先劣後出資方式の採用
- 売却が容易な不動産を運用対象に選定
対策①:優先劣後出資方式の採用
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと同様に、エードMYバンクでも優先劣後出資方式が採用されています。
先ほども少し触れたように、優先劣後出資方式は物件の取得資金を「投資家の優先出資分」「不動産会社の劣後出資分」に分けて分別管理する方法です。
不動産投資型クラウドファンディングでは、案件運用終了号に物件を売却して投資家に元本を返済します。
売却時に運用不動産が値下がりすることもあるため、そういった場合には元本の損失が起こる可能性があります。
しかし、優先劣後出資方式を採用されていれば、売却額が投資元本に満たなかった場合に、損失分は劣後出資を行った不動産会社の出資分から負うようになっています。
そのため、劣後出資分が多ければ多いほど、投資家の資産の損失が起こりにくくなっているのです。
対策②:売却が容易な不動産を運用対象に選定
エードMYバンクでは、投資リスクを抑えるために売却が容易な立地の良い不動産を運用対象に選定しています。
立地の良い不動産であれば、速やかに現金化が可能であり売却時の値下がりを防ぐことができます。
不動産投資型クラウドファンディングは、運用終了後に不動産を売却するため、運用物件がなかなか売れない場合、大幅に値下げしなければいけないこともあります。
しかし、値下げすれば当然投資家の損失が発生しますし、現金化にも時間がかかります。
そこで、運用対象を立地の良い不動産に限定することで、売却時のリスクを抑えているのです。
エードMYバンクをおすすめしたい人
エードMYバンクは、どんな好みを持つ投資家の方におすすめできるでしょうか?
端的に言えば、大阪エリアに投資したい人向けの不動産投資型クラウドファンディングサイトと言えます。
おすすめの人
- 手間を掛けず長期間の定期的な収益を求める人
- 大阪エリアに分散投資したい人
- 居住用不動産以外に投資したい人
おすすめ①:手間を掛けず長期間の定期的な収益を求める人
エードMYバンクは、1年以上の長期間の運用が前提です。
一度投資先を決めたら、その後は細かな作業もなく配当金が振り込まれるのを待つだけです。
そのため、手間を掛けない投資を好む人に向いているでしょう。
副業を行いたいが時間をかけることができないという多忙な人にも向いています。
おすすめ②:大阪エリアに分散投資したい人
お伝えしているとおり、エードMYバンクでは大阪の不動産に投資できます。
分散投資することで、投資対象の一極集中を避けられます。
また、投資エリアを分散しておけば、地震などの災害リスクへの備えにもなります。
おすすめ③:居住用不動産以外に投資したい人
エードMYバンクでは、居住用不動産以外の運用案件を中心としています。
老人ホームのような社会的に意義のある施設に投資することは、すなわち社会貢献的な意味合いも持っています。
多様な不動産物件に投資してみたい人は、エードMYバンクを利用してみると良いでしょう。
エードMYバンクの口座開設手順
エードMYバンクで口座を開設するにはどんな書類が必要であり、どういった手順を踏んでいけば良いでしょうか?
基本的には、手順も書類も他の一般的な不動産投資型クラウドファンディングサイトと変わりありません。
画面を見ながら確認していきましょう。
PCの場合
出典:エードMYバンク
PCはホームページの右上にある「新規ユーザー登録」ボタンをクリックします。
そうすると、登録画面に遷移していきます。
スマホの場合
出典:エードMYバンク
スマートフォンも同様にTOPページ下部にある「新規ユーザー登録」ボタンをクリックしましょう。
個人情報登録
住所や勤務先、資産運用口座などの個人情報を入力します。
またサイト利用規約の確認も行います。
本人確認書類の提出
マイナンバーや免許証、保険証などの本人確認書類を撮影し、アップロードしましょう。
問題なければ投資用マイページが開設されます。
住所確認のハガキ発送
本人確認書類をアップした後、数日後にエードMYバンクから「本人確認キー」が記載されたはがきが郵送されてきます。
はがき内の本人確認キーをマイページに入力すれば、住所確認完了です。
投資資金の振り込みが可能になるので、投資を始められます。
まとめ:総評
エードMYバンクは、大阪に本社を構える不動産会社が運営している、大阪府内のテナント物件を扱う不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
利回りが高いこと、そして居住用不動産以外の多様な投資対象を選ぶことができることがメリットです。
一方で、大阪は東京周辺と比べると人口減少が目立っているエリアであり、運用の安定性ではやや劣るかもしれません。
しかし、エードMYバンクは大阪に長らく地盤を構える不動産会社エード・ライフが運営しているだけに、地場不動産会社ならではの強みを活かした需要のある立地、テナントを運用対象としているのです。
さらに、投資家の資産を守るために「優先劣後出資方式」を採用し、売却が容易な需要の高い不動産を運用対象としている点も見逃せません。
大阪エリアの不動産投資に興味がある人は、エードMYバンクに口座を開設してみてはいかがでしょうか?