※当記事は、2021年5月6日(木)時点の公開情報に基づき執筆しています。
目次
クラウドリアルティの概要
出典:クラウドリアルティ
クラウドリアルティは、不動産特化型のソーシャルレンディングサービスです。
運営するのは東京に拠点を置く株式会社クラウドリアルティです。
株式会社クラウドリアルティは2014年12月に設立され、主要株主は「カブドットコム証券株式会社」「株式会社新生銀行」「株式会社三菱UFJ銀行」「三菱地所株式会社」といった大企業・有名企業が名を連ねます。
クラウドリアルティは、2014年よりサービスを開始し、魅力的な国内不動産案件・海外不動産案件を揃えていることから人気のあるソーシャルレンディングです。
高利回りが想定される案件があり、少額の資金でも投資することができます。
また2021年からはサイト名がsoils(ソイルズ)という名称に変更される予定です。
ここでは、クラウドリアルティの案件の主な特徴や評判について紹介しています。
ぜひソーシャルレンディング選びの参考にしてください。
クラウドリアルティの案件の特徴
各ソーシャルレンディング会社によって、案件の特徴は異なります。
そのため、どのような特徴があるのか知っておくことはとても大切です。
自分に合ったソーシャルレンディング選びをするためにも、まずはクラウドリアルティの案件の主な特徴について見ていきましょう。
案件の特徴①:不動産に特化している
クラウドリアルティは、不動産に特化した投資型クラウドファウンディング・マーケットプレイスです。
国内・海外の不動産案件に対して投資することができます。
国内案件は、不動産の再生やリノベーション、新規開発、収益不動産の証券化など幅広い案件が揃っています。
海外案件については、全世界の現物不動産や不動産を裏付け資産とするローン債権等の案件があります。
国内外の主な案件は次のとおりです。
- 〜紡〜石不動之町 京町家再生プロジェクト
- 本町五丁目 京町家再生プロジェクト
- 渋谷区上原シェア保育園
- エストニア不動産担保ローン
他にも、特徴的な案件が多数揃っています。
案件の特徴②:情報量が多い
他のソーシャルレンディング会社では、公開されている案件の情報が少なく、建物名といった情報を確認できないことがあります。
そのため、少ない情報をもとに投資判断しなければなりません。
しかし、クラウドリアルティの場合は投資対象案件の詳細情報を公開しています。
建物名や住所をはじめ、多くの情報をもとに投資判断できるため投資家は安心できます。
案件の特徴③:利回りが高い
クラウドリアルティは、個別の不動産案件に直接投資をするため、金利の上限がありません。
また、金利の高い海外案件を扱っていることから、平均利回りは6.5パーセントから10パーセントほとどなっています。
ソーシャルレンディング業界の平均利回りは7パーセントから8パーセントなので、比較的高い水準で運用ができます。
株式投資や投資信託の一般的な利回りと比べても多くのリターンを期待することができます。
案件の特徴③:投資家優待のある案件がある
クラウドリアルティでは、投資家優待がある案件があります。
主な優待内容は次のとおりです。
株主優待のように、うれしい特典が用意されています。
- ワークスペース創出プロジェクト:20万円投資ごとに2,000円割引券
- おおいた和牛プロジェクト:25万円以上投資でオリジナルカレー1箱
- 本町五丁目 京町家再生プロジェクト:300万円以上投資でお食事券最大10万円分
- 京都町町家:20万円以上投資で2,000円割引券
- 京都壬生辻町町家再生プロジェクト(西):20万円以上投資で5,000円割引券
- 京都壬生坊城町町家再生プロジェクト:30万円以上投資で5,000円割引券
案件の特徴④:包括的に事業を支援している
クラウドリアルティは、資金需要者に対して資金調達のサポートをするだけでなく、マーケティングなどのサポートもおこなっています。
包括的な事業支援をすることで、安定的な収益を目指しています。
案件の特徴④:長期の投資期間
ソーシャルレンディング会社によっては、運用期間が短期の案件しかないことがあります。
しかし、クラウドリアルティの場合は36ヶ月から60ヶ月といった長期案件が中心です。
長期間腰を据えて運用することで、高いリターンが期待できます。
案件の特徴⑤:未成年でも口座が開設できる
多くのソーシャルレンディング会社では、20歳以上でないと口座を開設することができません。
しかし、クラウドリアルティの場合は20歳未満の未成年でも口座開設が可能です。
案件の特徴⑥:担保付き商品がある
クラウドリアルティには担保付き案件もあります。
担保が付いていることで、貸し倒れリスクを軽減することが可能です。
延滞やデフォルトなどがソーシャルレンディング投資で不安視される中、担保付き案件のない業者もあります。
クラウドリアルティであれば、担保付き案件があるため安心して投資できます。
クラウドリアルティの2021年2月~4月の案件募集実績
出典:クラウドリアルティ
では、直近3ヶ月(2021年2~4月)のクラウドリアルティの募集実績を紹介しましょう。
2021年4月の募集実績
クラウドリアルティで2021年4月に募集が行われた案件は以下のとおりです。
- 募集案件数:1件
- 募集金額:2,000万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
1 | 家賃が実る家プロジェクト#001 | 11ヶ月 | 2,000万円 | 7.0% |
クラウドリアルティでは初の募集となる「家賃を支払っていけばその家がいずれ自分のものになる」という不動産プロジェクトの支援案件です。
見事満額を集めています。
2021年3月の募集実績
クラウドリアルティで2021年3月に募集が行われた案件は以下のとおりです。
- 募集案件数:1件
- 募集金額:2,000万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
1 | 京町家再生・職住共存プロジェクト#001 | 35ヶ月 | 2,000万円 | 01.%〜4.5% |
クラウドリアルティでは実績のある、京町家を再生して収益物件とするプロジェクトです。
約3年という長期運用案件であり、利回りも収益の発生次第で変わってきます。
2021年2月の募集実績
クラウドリアルティの2021年2月の募集実績は1件です。
- 募集案件数:1件
- 募集金額:2,000万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
1 | シェア保育園プロジェクト#002(目黒区駒場分室) | 60ヶ月 | 2,000万円 | 4.5% |
保育園の運用資金案件という、他のソーシャルレンディングサイトでは見合っれないユニークな案件を扱っています。
クラウドリアルティの案件の良い口コミ・評判
クラウドリアルティの特徴だけでなく、案件の良い口コミや評判についても見ていきましょう。
実際に投資をした人や利用を検討した人がどのような点に魅力を感じたのか知ることができます。
ここでは、クラウドリアルティの案件の主な良い評判について紹介していきます。
良い口コミ・評判①:投資の判断材料が多い
クラウドリアルティの口コミや評判には、投資の判断材料が多いというものがよく見られます。
ソーシャルレンディングによっては、案件の詳細情報が載っていない中で投資判断しなければなりませんが、クラウドリアルティであれば多くの情報を確認できます。
良い口コミ・評判②:利回りが比較的高い
クラウドリアルティの平均利回りは6.5パーセントから10パーセントほどあり、他のソーシャルレンディングよりも高い利回りで運用することが可能です。
利回り重視でソーシャルレンディングを利用している投資家からも評判が良いです。
良い口コミ・評判③:優待があってお得
クラウドリアルティの評判を見ていると、優待が用意されている案件があることが高い評価を得ています。
リターンだけでなく、割引券などの優待を受け取れることは投資家にとって大きなメリットになります。
特に、対象物件近郊に住む方は魅力に感じる特徴です。
良い口コミ・評判④:特徴的な案件が多い
「ワークスペース創出プロジェクト」「渋谷区上原シェア保育園」「エストニア不動産担保ローン」といったように、クラウドリアルティは他のソーシャルレンディングにはない特徴的な案件を取り扱っています。
社会貢献・地方創生につながるような案件もあり、社会的意義を感じながら投資することが可能です。
クラウドリアルティの案件の悪い評判
クラウドリアルティの案件の良い口コミや評判だけでなく、悪い評判についても確認していきましょう。
良い評判と悪い評判の両方を知っておくことで、ソーシャルレンディング選びもしやすくなりますし、デメリットに対して策を練ることがきるようになります。
ここでは、クラウドリアルティの案件の主な悪い評判について紹介していきます。
悪い口コミ・評判①:流動性リスクの懸念がある
クラウドリアルティの案件は、投資期間が36ヶ月から60ヶ月といった長期案件が中心です。
長期運用することで多くのリターンを狙えますが、運用期間中は投資資金を動かすことができません。
流動性リスクの懸念があることに対して、ネガティブに捉える投資家は多いようです。
悪い口コミ・評判②:案件が少ない
クラウドリアルティの評判を見ていると「投資案件が少なすぎる」というものが多くあります。
他のソーシャルレンディングに比べて案件数が少ないため、タイミングによって案件を選ぶことができません。
良い口コミ・評判③:最低投資金額が高い
クラウドリアルティの最低投資金額は5万円です。
他のソーシャルレンディング事業者であれば、2万円以下で投資できるケースも少なくありません。
10万円の余剰資金があっても、2案件にしか投資ができないなど、ややハードルが高いと感じる初心者もいるかもしれません。
案件数がそれほど多くないため、クラウドリアルティに投資するときは同社からの募集告知メールなどをしっかりとチェックしましょう。
クラウドリアルティの総評
クラウドリアルティの評価を5段階で表してみましょう。
利回り:4
6パーセントから7パーセントほどとソーシャルレンディング業界の平均ほどですが、海外案件では9パーセントほどの高利回りの案件もあります。
実績:3
運営歴はそこそこあるものの、募集実績はやや少なめです。
安全性:4
担保力はそれなりのものがあります。
事業案件も乱発しないぶん、厳選されています。
情報開示:4
画像や動画を用いた情報開示を行っています。
総合評価:3
情報開示や案件のユニークさには特筆すべきものがあります。
ただ、案件数が少ないためあまり投資機会に恵まれません。
口座開設して準備しておき、案件が出た際にはいつでも投資できるように備えておきましょう。
案件自体はユニークかつ安全性が高いものが多いためおすすめです。