マイクロファイナンス機関への融資案件を専門に扱うソーシャルレンディングサイト「ネクストシフトファンド」では、2020年4月1日(水)から「ジョージア中小企業応援ファンド4号」の募集が開始されました。
コロナショックの影響が全世界を席巻する中、海外案件への投資は妥当なのでしょうか?
その内容を独自に分析してみました。
目次
ジョージアの中小企業向けマイクロファイナンス案件
出典:ネクストシフトファンド
ネクストシフトファンドが募集する当該「ジョージア中小企業応援ファンド」は、ジョージア国内にあるマイクロファイナンスという種類の金融機関への融資案件です。
マイクロファイナンスへの融資は、下の図のようなスキームで運営されています。
ネクストシフトファンドを通してジョージアのマイクロファイナンスへ融資を行い、さらにマイクロファイナンスが個人事業主や小口事業者へ融資します。
案件の概要
では、案件の詳細について確認しましょう。
ファンド名 | ジョージア中小企業応援ファンド4号 |
募集金額 | 1,200万円 |
目標利回り | 7.7% |
運用予定期間 | 2020年4月16日から2021年4月16日まで(1年間) |
分配回数 | 運用開始6ヶ月後と12ヶ月後の2回 |
貸付利回り | 9.7% |
営業者報酬 | 2.0% |
融資先 | ジョージア Credex社 |
担保/保証 | なし |
目標利回りは7.7パーセントと、日本国内の案件より高いです。
ソーシャルレンディング投資で高い利回りを求める方には、最適な案件と言えるでしょう。
融資先はジョージアのマイクロファイナンス、Credex社です。
ネクストシフトファンドのマイクロファイナンス案件の運用実績
2018年4月のサイトオープン以来、ネクストシフトファンドでは「カンボジア」「モンゴル」、そして「ジョージア」のマイクロファイナンスへの融資案件を30件以上募集・運用している実績があります。
その中で、返済遅延や貸し倒れは発生したことは一度もなく、投資家に予定どおりに配当を行っています。
マイクロファイナンス案件で知っておくべきこと
ネクストシフトファンドの案件は、これまですべてがマイクロファイナンス機関への融資案件です。
そこで、マイクロファイナンス案件ならではの特徴をお伝えしましょう。
メリット
マイクロファイナンス機関への融資の最終的な債務者は、現地の小規模事業者や農家などです。
1個人や1事業者が最終的な借り手ではないため、自動的に融資先が分散されます。
そのため、大幅な返済遅延や貸し倒れの発生を防ぐことができます。
さらに、損失があることを折り込み済みで案件を組成しているため、ある程度のリスクを許容できます。
途上国は成長著しい国が多く、政策金利も高い国が多いので高い金利の案件が多いことも魅力です。
途上国の経済発展に寄与できることも、人によっては大きな魅力でしょう。
デメリット・リスク
マイクロファイナンス案件では、担保や保証が設定されていません。
そのような資産を持たない人や事業者への融資だからです。
返済リスクは分散されていますが、途上国は日本と商習慣が違ったり法律が未整備だったりする国もあるため、債務者の逃亡などの発生も考えられます。
日本の常識では考えにくい事態やリスクが発生することもあるのです。
もちろん、ネクストシフトファンドでは現地に赴き、マイクロファイナンスや借り手との面談も行っているなど、極力想定外のリスクを抑える取り組みも行っています。
途上国へのコロナショックの影響は?
2020年3月現在、全世界で蔓延している新型コロナウイルス。
感染者および死者が増えることだけではなく、経済活動の自粛などで各国の経済に悪影響が生まれています。
ジョージアの現状はどうなっているのでしょうか?
ジョージアにおける新型コロナウイルスの現状
2020年3月28日(土)時点の厚生労働省の報告によれば、ジョージアの新型コロナウイルス感染者数は83人、死者は0人と感染を抑えられている状態です。
また、ジョージアでは外国からの入国の禁止措置を取っています。
新型コロナウイルスの大幅な拡大はないものと見られますが、地続きで隣接する国が多いだけに、予断を許さない状況だと言えます。
マイクロファイナンス案件におけるリスク
マイクロファイナス案件はスキームとしてのリスクは抑えられていますが、カントリーリスクは無視できなものがあります。
もし、ジョージアで新型コロナウイルスの流行で経済活動がストップすれば、大半の事業者からの返済が遅延したり、貸し倒れになることもあるでしょう。
政治的な不安も、小国・途上国だけに予測できないものがあります。
投資後もその状況は注視をするべきでしょう。
まとめ:総論
当該ジョージアのマイクロファイナンス案件は、利回りが高く運用期間が長いだけに、長期間の安定収入を見込めます。
ネクストシフトファンドの案件はこれまで貸し倒れも遅延もない点も信頼できるポイントでしょう。
しかし、今後コロナショックがどこまで影響を拡大するのかは誰にもわかりません。
幸い、2020年4月1日時点ではジョージア国内での感染は拡大していませんが、油断は禁物です。
まずは、投資受付期間中ギリギリまでジョージアの動向を見守りながら、募集終了時のジョージアの状態を見て、投資の可否を判断するのが良いかもしれません。
このような社会的インパクト投資に興味のある方は、ぜひネクストシフトファンドに口座を開設してみてはいかがでしょうか?
口座開設費用・口座維持手数料ともに無料で、ノーリスクで口座を持つことができますよ。