続々と新しいサイトが登場する、不動産投資型クラウドファンディングサイト。
不動産投資型クラウドファンディングは、不動産会社側には投資家から集めた資金で不動産を運用することができるメリット、投資家には自分で不動産を運用することなく、配当を受け取ることができるメリットがあります。
また、近頃は東京だけではなく、他のエリアにも投資できる不動産投資型クラウドファンディングサイトも登場してきています。
今回紹介する「信長ファンディング」も、そういった不動産投資型クラウドファンディングサイトの一つです。
そこで、ここでは信長ファンディングの特徴や投資するメリットなどをお伝えしていきます。
目次
信長ファンディングとは
出典:信長ファンディング
まずは、信長ファンディングの概要と、運営会社のことを知っておきましょう。
運営する不動産会社がどういった特徴を持つのかで、不動産投資型クラウドファンディングサイトの性質が異なります。
東証マザーズ上場の不動産会社ウッドフレンズが運営会社
信長ファンディングを運営するのは、東証ジャスダック上場の不動産会社、株式会社ウッドフレンズです。
社名 | 株式会社ウッドフレンズ |
---|---|
設立 | 1982年11月26日 |
資本金 | 279,125,000円 |
上場市場 | 東京証券取引所 ジャスダック市場 証券コード8886
名古屋証券取引所 市場第二部 |
本社 | 名古屋市中区栄四丁目5番3号 KDX名古屋栄ビル2F |
事業内容 | 不動産商品の企画・開発・販売、その他生活環境に関連する事業 |
取締役 | 代表取締役会長前田 和彦 代表取締役社長林 知秀 |
事業許可番号 | 特定建設業-愛知県知事許可(特-28)第40178号
宅地建物取引業-国土交通大臣免許(5)第6013号 一級建築士事務所-愛知県知事登録(い-27)第5644号 |
株式会社ウッドフレンズの本社は、愛知県名古屋市にあります。
また、東証マザーズだけではなく、名古屋証券取引所の上場も果たしています。
愛知県に強い地盤を持つ
信長ファンディングを運営する株式会社ウッドフレンズは、愛知県に強固な地盤を持っています。
周辺に建つマンションやアパート、戸建て物件の運営開発を数十年も手掛けており、愛知県内の不動産のことを熟知している不動産会社です。
開発だけではなく、不動産物件の管理運営にも長けているのです。
信長ファンディングの特徴
では、不動産クラウドファンディングサイトとしての信長ファンディングの特徴をお伝えしていきましょう。
- 愛知県中心に不動産物件を扱う
- 1口10万円から投資できる
- 地元を活性化するESG投資を実施している
- 優先劣後出資方式を採用している
- 1案件で複数の不動産を運用対象としている
特徴①:愛知県中心に不動産物件を扱う
信長ファンディングで現在公開されている案件は、第1号案件のみです。
その案件および信長ファンディングのウェブサイトを見ると、取り扱う物件は愛知県エリア中心との記載があります。
東京エリアの不動産を扱うよりも、自社でノウハウを十分に有しているエリアのみを扱います。
それだけに、収益が発生する確実性は高いでしょう。
特徴②:1口10万円から投資できる
信長ファンディングに投資する際は、一口10万円からとなっています。
また、案件によって最低投資1口ではなく、2口ということも考えられます。
最低投資金額として10万円を用意する必要があります。
特徴③:地元を活性化するESG投資を実施している
信長ファンディングは、近年注目されているESG投資にも関わっています。
ESG投資とは、環境や社会、社内統治を改善することを目的にした投資です。
信長ファンディングでも、周辺エリアの産業の活性化のために、運営物件には愛知県内で伐採された木材を使用します。
愛知県内の産業を活性化する意義を持つ、不動産投資型クラウドファンディングなのです。
特徴④:優先劣後出資方式を採用している
信長ファンディングの不動産投資型クラウドファンディングサイトとして大きな特徴の一つが、「優先劣後出資方式」を採用している点です。
優先劣後出資方式とは、投資家から集めたお金を優先出資分、運営の不動産会社が出資する分を「劣後出資分」として分別します。
運営物件の売却時に、損失が発生した場合は劣後出資分から計上します。
そのため、仮に不動産の値下がりが起きても、投資家は一定の値下がりまでは損失が起こらないため、資産保全性が確保されています。
特徴⑤:1案件で複数の不動産を運用対象としている
信長ファンディングの案件は、1案件で一つのみの物件の運用するわけではありません。
第1号案件では、3つのアパートを同時に運用し、そこから得られた収益を投資家に対して配当していきます。
つまり、1案件に投資するだけで、3つの物件に分散投資することができるのです。
リスクを分散し利回りを平均化している点も、大きな特徴だと言えます。
信長ファンディングに投資するメリット
投資家の立場から見て、信長ファンディングに投資するメリットにはどういったポイントが挙げられるでしょうか?
収益性が高めであり、なおかつ資産保全性も高い、優れた不動産投資型クラウドファンディングサイトだと言えるでしょう。
- 1案件に投資するだけで分散投資できる
- リスクの低い新築・築浅物件に投資できる
- 東京以外の不動産に投資できる
- 標準的な水準以上の利回りがある
メリット①:1案件に投資するだけで分散投資できる
信長ファンディングは、複数の物件を同時に運用して一案件を組成しています。
不動産物件の運営で発生するリスクを分散することで、収益の数字を一定に保ちます。
1物件のみの運用だと、その物件で地震や台風などの災害に襲われると一気に空室が増え、大きく収益が下がる可能性があるのです。
しかし、複合案件であれば物件リスクを分散できるので、高い確率で継続した収益を確保できるでしょう。
メリット②:リスクの低い新築・築浅物件に投資できる
信長ファンディングは、愛知県に強固な地盤を持つ株式会社ウッドフレンズが運営しています。
運用物件は、愛知県内の不動産ノウハウを有する株式会社ウッドフレンズが開発した新築・築浅物件だけに、高い入居率を維持しやすいです。
メリット③:東京以外の不動産に投資できる
信長ファンディングに投資をする場合は、全物件が愛知県内で運用される物件です。
現在、愛知県は自動車産業が好調なこともあり、日本国内では東京に次ぐ第二の注目エリアだと言えます。
東京に投資物件を一極集中させていると、思わぬエリア的なリスクが発生する可能性があります。
そこで、東京以外にも名古屋にも投資先を分散しておくことはリスク回避のために十分役立つでしょう。
メリット④:標準的な水準以上の利回りがある
信長ファンディングの利回りは、第1号案件を見ると想定年利5.5パーセントとなっています。
不動産投資型クラウドファンディングの他社の数字を見ると、想定年利は3パーセント~4パーセント台が多いです。
信長ファンディングが提供する利回りは比較的高めだと言えます。
そのため、高い収益性を確保したい投資家の人にも向いているでしょう。
信長ファンディングのデメリット
信長ファンディングには、メリットに限らずデメリットもあります。
投資の際のデメリットも十分把握しておきましょう。
- 最低投資金額が10万円と高い
- 運用物件が愛知県内のアパートに限られる
メリット①:最低投資金額が10万円と高い
信長ファンディングのデメリットは、最低投資金額が10万円である点です。
10万円定期的に投資できるほど、収入余裕のある人は多くはないでしょう。
資金がまとまったところで投資しようと思っても、そのタイミングで信長ファンディングが案件募集をしているとも限りません。
10万円貯めないとならないため、常に投資できるとは限らないのです。
またまとまった収入がない人、貯金が少ない人にとっては、なかなか投資を始めにくいというデメリットになり得ます。
メリット②:運用物件が愛知県内のアパートに限られる
信長ファンディングの第1号案件は、愛知県内のアパートのみです。
もちろん新築・築浅である魅力はありますが、愛知県内にしか投資できない点は、デメリットになることもあります。
また、新築・築浅ということで家賃の値下がりや災害時のリスクは抑えられていますが、それでもアパートはマンションに比べればややリスクは高めです。
信長ファンディングが取っているリスク対策
では、信長ファンディングはデメリットをカバーするためにどのような対策を行っているでしょうか?
- 20%の劣後出資を行っている
- 複数の物件を運用している
リスク対策①:20%の劣後出資を行っている
信長ファンディングでは、物件取得において20パーセントの劣後出資行っています。
例えば、1億円の物件を取得する際に、8,000万円を投資家から集め、2,000万円を株式会社ウッドフレンズが出資します。
そのため、すべての物件を売却する際に、仮に8,500万円でしか売れなかったとしても、投資家は損失を負うことがありません。
20パーセントという比較的高い割合での劣後出資を行っているため、投資家の元本損失リスクは低くなっています。
リスク対策②:複数の物件を運用している
信長ファンディングの大きな特徴の一つが、複数の物件を同時運用している点です。
アパート3物件を同時運用すれば、その中の1つで火災が起きてしばらく入居者がいなくなっても、残りの2つのアパートで収入をカバーすることができます。
1物件しか運用しない案件の場合、運用物件で火災が起きてしまうと、いきなり家賃収入がゼロになってしまいます。
また、愛知県内のさまざまなエリアにアパートを建てることで、エリア面でのリスクをカバーすることも可能です。
信長ファンディングの想定利回りは年利5.5パーセントですが、高い確率でその数字に近い収入を得ることができるでしょう。
信長ファンディングがおすすめの人
では、信長ファンディングおすすめできる投資家の方は、どういった志向性を持つ投資家の方でしょうか?
収益性と資産保全性の両立を狙う方向けだと言えるでしょう。
- 分散投資を手軽にしたい方
- まとまった資金があり高い利回りの案件に投資したい方
- 愛知県の地場産業を盛り上げたい方
分散投資を手軽にしたい方
信長ファンディングは、1案件で3物件が同時に運営されるため、分散投資を容易に行うことができます。
複数の会社に同時に投資したり、複数の案件に同時に投資したりすると管理が面倒だと思う方でも、手軽に分散投資できます。
まとまった資金があり高い利回りの案件に投資したい方
信長ファンディングに投資する場合は一口10万円からであるため、投資に回せる資金があまりない方にはおすすめできません。
しかし、利回り的には収益性は高めです。
そのため、100万円や200万円など、大きな資金を投資に回せる方にとっては毎月大きな配当金を狙うことができる不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
多額の資金を投入し、毎月数万円以上の配当金を得たいという投資家の方向けでしょう。
愛知県の地場産業を盛り上げたい方
信長ファンディングは愛知県周辺の物件を運営し、また建物には愛知県内で伐採された木材を使用します。
愛知県内の不動産や林業などの産業を盛り上げたいという思いが、運営の背景にあります。
愛知県に対する地元愛を持っている方、また東京だけではなく愛知県など地方の産業を盛り上げたいと思っている方にとっても、利用価値が高い不動産投資型クラウドファンディングサイトだと言えます。
信長ファンディングの口座開設手順
では、信長ファンディングに、実際に口座を開設するためにはどうしたら良いでしょうか?
スクリーンショットを交えながら紹介していきます。
パソコンの場合
出典:信長ファンディング
まず、信長ファンディングのトップページにアクセスします。
「新規登録」があるのでそちらをクリックしましょう。
スマートフォンの場合
出典:信長ファンディング
スマートフォンの場合も、パソコンと同様です。
スマートフォンのトップ画面に「新規登録」があるので、そちらをタップします。
個人情報の入力と本人確認情報のアップロード
新規登録ボタンを押すと、メールアドレスを入力する画面に遷移します。
そちらに自分のメールアドレスを入力すると、本登録用のアドレスが記載されたメールが送られてきます。
アドレスをクリックしたら、本登録用のサイトに遷移することができます。
本登録用サイトで個人情報を入力し、本人確認のための免許証や保険証などの書類をアップロードします。
その後、振込用の銀行口座情報が必要となるため、キャッシュカードやネットバンクのログイン画面の画像をアップロードしましょう。
最後に、マイナンバーを入力して本登録が完了します。
ハガキの送付後の確認コード入力
本登録が完了したら自宅に住所確認用のハガキが送られてきます。
その住所確認用のはがきを受け取れば住所確認が終了し、投資できるようになります。
まとめ:総評
信長ファンディングは、愛知県を地盤に持つ株式会社ウッドフレンズが運営している、愛知県内の不動産に特化した不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
いま注目されている「ESG投資」にも注力しており、愛知県の地場産業を盛り上げる目的も持っています。
愛知県に縁のある方にはおすすめできますし、投資目線でも想定利回り5パーセント以上という高い収益を確保できます。
劣後出資も20パーセントあるので、資産保全と収益が両立されていると言えるでしょう。
資産運用の分散の一環として、またESG投資できる不動産投資型クラウドファンディングサイトとして、信長ファンディングに投資してみてはいかがでしょうか?