これからの時代を生き抜くには、自力で資産形成をしなければなりません。
資産形成のために必須なのが「投資」です。
投資というと「お金持ちのためのもの」というイメージがあるかもしれませんが、実はとても身近なものです。
この記事では、個人でも投資が必要な理由からおすすめの商品まで、投資について広く解説していきます。
目次
投資とは?
投資とは、お金が足りない企業やプロジェクトに出資することです。
投資した事業が上手く行って利益が出たら、その一部は投資家に還元されるため、投資家は利益を求めて投資を行います。
このように、自分以外の誰かに出資して働いてもらうことで、自分も利益を得られるものが投資です。
投資家は汗水流して働く必要がないため、「不労所得」を稼ぐ手段として人気があります。
「投資」というと大金持ちにしかできないイメージがあるかもしれません。
ですが、最近では身近なものになってきており、100円から投資を始めることができます。
さらに、買い物で貯まるポイントを使って投資をするサービスもあります。
このような少額で始められるサービスを利用すれば、お金が少ない人でも投資をして資産を増やすことができます。
投資で儲かる仕組み
投資についてざっくりと説明しましたが、実は投資で儲かる仕組みは2つあります。
インカムゲイン
1つ目は、投資をして利益の一部を分けてもらうことです。
先ほどお伝えしたように、投資している間は事業の利益の一部をもらうことができ、定期的な不労所得になります。
これを「インカムゲイン」と呼びます。
働かなくてももらえる給料といったイメージです。
キャピタルゲイン
2つ目は、投資商品を安く買って高く売り、差額を儲けることです。
株式などの投資商品は時々刻々と価格が変わるので、上手く売買することで利益を出せます。
これをキャピタルゲインと呼びます。
売買タイミングを見極めなければならないため難易度が高いですが、インカムゲインよりも大きな利益を狙うことができます。
投資ではインカムゲインとキャピタルゲインで儲けることができます。この記事では、初心者でも難しくないインカムゲイン狙いの投資に重点を置いて解説していきます。
投資はギャンブルではない
投資に対して、「ギャンブル」と同じようなイメージを持っている方も多いと思います。
確かにギャンブラーのようにリスクの高い投資をする人もいますが、基本的には投資はギャンブルではありません。
ギャンブルは、ゲーム理論では「ゼロサムゲーム」という種類の勝負です。
ギャンブルが1回行われると敗者はお金を失い、勝者はお金を得ます。
ですが、全員のお金の合計額は変わりません。
敗者から勝者にお金が移動するだけなので、ギャンブルでお金が生まれたり、無くなったりはしないのです。
したがって、ギャンブルでは全員が勝者になることはあり得ず、勝者がいれば必ず敗者もいます。
しかも、手数料として胴元にお金が流れるため、全員が敗者になる可能性もあります。
一方、投資は「プラスサムゲーム」です。
企業が利益を生み出して投資家に分配するため、投資家全員のお金を合計するとどんどん増えていくのです。
企業がお金を投入してくれて、それを分け合うシステムなので、ギャンブルと違って全員が勝者になることもできます。
敗者から勝者にお金が流れるのではなく、企業からお金をもらって全員が勝者になれるのです。
まとめると、投資とギャンブルでは「敗者になる可能性」が全然異なります。
ギャンブルに参加すると勝者か敗者のどちらかになりますが、投資をすれば基本的には勝者になるのです。
ただし、投資でも短期で危険な取引をするとギャンブルの性質が高くなります。
この記事で紹介する投資方法はギャンブルではありませんが、他のサイトではギャンブルに近い投資方法が紹介されていることもあるので注意してください。
大きな資金は不要
投資はお金持ちのためのものだと思っている人も多いと思いますが、最近では100円といった少額から始められるようになってきました。
昔は証券会社の担当者に電話をして商品の売買をしなければならなかったため、少額の取引は基本的にはできませんでした。
しかし、最近ではインターネット証券会社を使って投資家が自分で商品を買えるようになってきたので、身近なものになってきました。
インターネット証券会社だと、投資信託は100円から購入できます。
1万円ほどあれば選択肢は広がりますし、10万円ほどの資金があればあらゆる商品から選ぶことができます。
投資は意外と少額で始められるため、これまで投資をしたことがない人も、少しずつ試してみてください。
個人も投資を始めるべき理由
少額から始められることなどから、投資は資産が少ない人でも始められる身近なものとなってきました。
さらに、個人でも投資を始めた方が良い環境になってきているので、やらない理由の方がないと言っても過言ではありません。
この項目では、個人でも投資を始めた方が良い理由を3つ解説していきます。
なぜ投資が必要なのかがわかれば、「手続きが面倒くさそうだから投資を始めていない」といった方も踏ん切りがつくのではないでしょうか。
理由①:自力で退職後の資産形成しなければならないから
2019年に、金融庁が「老後に夫婦でゆとりある生活を送るためには、年金だけでは足りず、毎月5万円ほどのお金が必要になる」という趣旨のレポートを発表しました。
年金だけでも最低限の生活はできますが、「趣味を楽しむなどレジャーも加味すると、毎月5万円ほど余分に使えるお金があった方が良い」ということです。
仕事を退職した後に毎月5万円を取り崩していくには、退職時に2,000万円ほどの貯金があると良いということから、「老後2,000万円問題」とも呼ばれました。
平均的な話なので、2,000万円より少なくて済む人もいれば、2,000万円では足りない人もいるでしょう。
しかし、ゆとりある老後の生活を送るためには、老後に使うお金を自分で貯めなければならないのです。
そこで、仕事の収入の一部を貯金するだけでなく、投資もしてお金を増やしましょうというわけです。
金融庁のレポートは、「2,000万円を自力で貯めてください」と突き放しているように聞こえるかもしれませんが、真意は異なります。
日本人は「貯蓄」ばかりでほとんど「投資」しないので、投資をしましょうと促すためのレポートだったのです。
「2,000万円足りない」というショッキングな数値が広まったため、金融庁の意図は伝わらなかったわけですが、本来は投資をすすめるためのレポートでした。
「投資はギャンブルではない」ということは先ほどにお伝えしましたし、金融庁も投資の必要性を説くために「老後までに平均2,000万円を貯めましょう」と言っているのです。
個人でも投資をするべき時代ですし、必要以上に怖がらなくて良いものなのです。
理由②:インフレ負けしにくいから
銀行預金は利回りが低くてインフレ負けしやすいのですが、利回りが高い投資ができればインフレ負けしにくくなります。
インフレとは物価上昇のことで、物の値段が上がることを指します。
つまり、物の値段が上がるのと同じペースでお金も増えていかないと、貯金で買いたいものが買えなくなってしまうかもしれないのです。
インフレ率の目標は2パーセントとされているので、利回りも2パーセントで資産を運用できれば、物の値段とお金の量が同じペースで増えていき、インフレ負けしません。
したがって、2パーセント以上の利回りで運用するのが、インフレ負けの観点からは理想的の投資です。
銀行預金だと、最高でも0.02パーセントほどの金利なので、2パーセントには遠く及びません。
ですが、投資なら多くの商品で2パーセントを超える利回りをたたき出すことができます。
よって、インフレ負けのリスクを解消するには、預金では不可能な高い利回りが実現できる投資の方が良いと考えられるのです。
理由③:インターネットで簡単に投資できるから
インターネットが身近なものになるまでは、投資とは富裕層がまとまったお金を運用するもので、証券会社に電話をかけて売買の注文を出していました。
しかし、インターネットが発達した現代では、個人がオンラインで売買注文を出せるようになり、敷居が低くなってきたのです。
わざわざ電話で担当者と話して注文するのは億劫だし恥ずかしい感じがしますが、インターネットなら気軽に注文できます。
証券会社が営業していない夜でもオンラインで注文を入れておくことができるため、個人のライフスタイルに合わせて投資ができます。
現在も電話注文はありますが、手数料が高くメリットの少ない注文方法です。
一方で、オンラインの売買注文は少額の取引なら、「手数料は無料」というケースも多いです。
手数料がかからないのは、投資できるお金が少ない人にとってもありがたいですよね。
そもそも、投資はお金持ちのためだけのものでなく、万人のためのものです。
自力で資産形成したり、インフレ負けしにくい運用をしたりするのに、お金持ちがどうかは関係ありません。
これまでは、システム上お金持ちにしか手を出せませんでしたが、現在は誰でも始められる環境になりました。
インターネットを使える人なら誰でも投資ができるようになっているため、始めない理由の方がないのです。
投資で得られるメリット
投資を始めるべき理由について解説したので、次は投資をするとどのようなメリットがあるのかお伝えしていきましょう。
自分が働かなくてもお金を増やせることが投資ならではのメリットです。
メリット①:複利効果で資産形成できる
投資をすると、雪だるま式にどんどんお金を増やすことができます。
これを「複利効果」と呼びますが、ややこしいので丁寧に説明していきましょう。
例えば、「利回り5パーセント」の場合、100万円を投資すると1年後に105万円になるので、1年目の儲けは5万円となります。
2年目は100万円ではなく、105万円を投資できるので、元本を増やすことができます。
10年間運用したときの運用額のシミュレーションは次のようになります(「欄単利運用)の場合と比較して示しています。
運用年数 | 単利運用の場合(万円) | 複利運用の場合(万円) |
---|---|---|
運用開始 | 100 | 100.0 |
1年後 | 105 | 105.0 |
2年後 | 110 | 110.3 |
3年後 | 115 | 115.8 |
4年後 | 120 | 121.6 |
5年後 | 125 | 127.6 |
6年後 | 130 | 134.0 |
7年後 | 135 | 140.7 |
8年後 | 140 | 147.7 |
9年後 | 145 | 155.1 |
10年後 | 150 | 162.9 |
105万円を投資すると、1年後には110万2,500円になり、2年目の儲けは5万2,500円となります。
1年目の儲けが5万円だったのに対し、2年目は2,500円多い5万2,500円に増やすことができました。
運用開始 | 単利運用の場合(円) | 複利運用の場合(円) |
---|---|---|
1年後 | 50,000 | 50,000 |
2年後 | 50,000 | 52,500 |
3年後 | 50,000 | 55,125 |
4年後 | 50,000 | 57,881 |
5年後 | 50,000 | 60,775 |
6年後 | 50,000 | 63,814 |
7年後 | 50,000 | 67,005 |
8年後 | 50,000 | 70,355 |
9年後 | 50,000 | 73,873 |
10年後 | 50,000 | 77,566 |
同様に計算すると、利益が年々大きくなります。
その理由は、得られた利益を再投資することで投資元本が大きくなるため、利益も大きくなっていくからです。
利益の再投資を繰り返すことでさらなる利益を生む上記の現象を、「複利効果」と呼ぶのです。
複利効果を使うためには利益を再投資しなければならないので、利益を消費に回すことはできません。
現役世代などで安定した収入がある方は、利益を使うのは老後の楽しみに取っておき、複利効果で資産を成長させると考えるのが良いでしょう。
メリット②:不労所得が得られる
利益を再投資すれば複利効果で資産を大きくできますが、利益を消費に回すなら「不労所得」として捉えることができます。
必ず再投資しなければならないと決まっているわけではないため、お金が必要な人は利益を使っても良いでしょう。
定年退職や早期退職をした後は、収入が減ってしまうと思います。
現役世代のうちから投資をしておけば不労所得が手に入るので、お金に困りにくくなります。
再投資すれば複利効果で資産を成長させられるし、再投資しなければ不労所得としてゆとりある生活を営む資金にできます。
投資をするメリットは、いずれもお金に関する悩みを解決してくれるものなのです。
投資と貯蓄の利回りの比較
複利効果について文章で説明しましたが、わかりやすく貯蓄と比較してシミュレーションをしてみましょう。
利回りは次のように仮定します。
- 貯蓄:利回り0%
- 投資:利回り5%
年間36万円(毎月3万円)を投資・貯蓄し、それを20年間続けた場合、資産は次のグラフのように増えていきます。
運用年数 | 貯蓄の場合(万円) | 投資の場合(万円) |
---|---|---|
運用開始 | 0 | 0.0 |
1年後 | 36 | 37.8 |
2年後 | 72 | 77.5 |
3年後 | 108 | 119.2 |
4年後 | 144 | 162.9 |
5年後 | 180 | 208.9 |
6年後 | 216 | 257.1 |
7年後 | 252 | 307.8 |
8年後 | 288 | 361.0 |
9年後 | 324 | 416.8 |
10年後 | 360 | 475.4 |
11年後 | 396 | 537.0 |
12年後 | 432 | 601.7 |
13年後 | 468 | 669.6 |
14年後 | 504 | 740.8 |
15年後 | 540 | 815.7 |
16年後 | 576 | 894.3 |
17年後 | 612 | 976.8 |
18年後 | 648 | 1,063.4 |
19年後 | 684 | 1,154.4 |
20年後 | 720 | 1,249.9 |
年間36万円を20年間積み立てるので、実際に使った金額は720万円です。
貯蓄の場合は利回り0パーセントなので、20年後に720万円貯まっています。
一方、投資は5パーセントの利回りで、複利効果も効いて資産がグンと伸びています。
投資の場合、20年後には1,200万円を超える資産を形成できたことが、グラフからわかります。
元本は720万円なので、約500万円もの利益を出すことができました。
このように、利回りが高いと資産を早く増やすことができます。
銀行預金は利回りがほとんどゼロなので、放置していると一向にお金は増えませんが、高い利回りが期待できる投資をすれば、放置していてもお金を増やせる可能性が高まります。
投資をする前に理解すべき注意点
「投資をするとお金を増やしやすい」と良い面を紹介してきましたが、投資にはリスクなどの注意点があります。
無知で初めて失敗してお金を失ってしまったら元も子もないので、これから紹介する3つの注意点を理解してから始めましょう。
- 元本割れする可能性がある
- 売買手数料がかかる
- リスクとリターンは比例する
注意点①:元本割れする可能性がある
投資は「絶対に儲かる」と約束されているものではありません。
元本割れする可能性があるため、100万円を投資した場合、120万円になることもあれば80万円になることもあります。
投資はリスクを取ってリターンを得るものなので、このような元本割れが起こり得ます。
成功すれば儲けが出て、失敗すれば元本割れしてしまうのです。
リスクを抑えて運用することはできますが、ノーリスクにすることはできません。
したがって、投資に使うのは余剰資金にとどめ、もし運用に失敗しても生活に影響を与えないように資金をコントロールしましょう。
注意点②:売買手数料がかかる
投資商品を買うためには、売買手数料がかかります。
つまり、売買を繰り返すと手数料をたくさん支払わなければならないため、基本的には長期的に保有できる商品を見極めて投資すると良いです。
この記事ではおすすめしないのですが、よくおすすめされるデイトレードには売買手数料の罠があります。
デイトレードとは、FXや株式投資で1日に何回も商品を売買し、差額で儲ける投資方法です。
これらの場合、売買する度に手数料がかかってしまいます。
FXや株式投資は「初心者におすすめ」と紹介されることもありますが、手数料を上回る利益を出さなければならないため、実は難しい投資方法です。
このように、投資商品を買ったり売ったりするときには、手数料がかかります。
手数料を節約するためには、長く保有できる商品を見つけて投資をすることです。
注意点③:リスクとリターンは比例する
投資において、リスクとリターンは比例関係にあります。
高いリターンを求めるなら高いリスクを取る必要があり、リスクを低く抑えるなら低いリターンで我慢しなければなりません。
先ほど「投資には元本割れのリスクがある」と解説したとおり、投資のリスクとはすなわち元本割れのリスクだと思ってください。
高いリターンの投資をしたいなら、元本割れする可能性も高くなるおとを覚えておきましょう。
低リスクに運用するコツ
高い利回りが欲しいならリスクの高い投資をするしかないのですが、ポイントを押さえるだけでリスクを下げることは可能です。
この項目では、失敗しても大きなダメージにはならないよう、リスクを下げた運用をするコツについて解説します。
これから紹介する3つのポイントを守っていただければと思います。
- 投資先を分散させる
- ドルコスト平均法で積み立てる
- 余剰資金で運用する
コツ①:投資先を分散させる
投資先は1ヶ所ではなく、複数に分散させましょう。
例えば、100万円を1ヶ所に投資するのではなく、10万円ずつ10ヶ所に投資するといった具合です。
投資先を1ヶ所にすると、万が一その会社などが倒産した場合、投資した元本はすべて返って来ない可能性があります。
集中投資をすると、その投資先と心中することになるので、おすすめできません。
複数の投資先に分けていれば、1つの会社が倒産して元本が戻って来なくなっても、全体的なダメージは小さくて済みます。
10ヶ所に投資していれば、1ヶ所がダメになってもあと9ヶ所あるからです。
リスクを下げるために、投資先を分散させましょう。
コツ②:ドルコスト平均法で積み立てる
投資先だけでなく、投資する「タイミング」も分散させましょう。
「毎月1日に3万円ずつ投資する」といったように、定期的に決まった金額を買い付けていくのです。
これを「ドルコスト平均法」と呼びます。
最も効率良く投資をするは、安いときに買って高いときに売ることです。
しかし、タイミングの見極めは非常に難しく、いつ最安値や最高値になるのかは誰にもわかりません。
その次に効率良く投資できるのが、ドルコスト平均法です。
これなら、安いときには商品をたくさん買い、高いときには少しだけ買うことができます。
平均の購入価格を低く保てるので、投資で失敗する可能性が低くなるのです。
初心者の方は投資に対して「安いときに買って高いときに売る」イメージがあると思います。
ですが、このような取引は上級者にとってすら難しいことなので、ドルコスト平均法で買い付けをすると良いでしょう。
コツ③:余剰資金で運用する
投資は元本割れする可能性があるため、必要なお金は使わず「余剰資金」で行いましょう。
余剰資金とは、「生活費」や「目的が決まっているお金」を除いたお金です。
「生活費」として貯金しておきたいのが、6ヶ月から1年分の生活費です。
もしリストラや会社の倒産などがあっても再就職まで困らないよう、将来の生活費も貯金しておきましょう。
「目的が決まっているお金」とは、マイホームの購入費用や子どもの学費などのことです。
まとまったお金が必要な目的で、そのために貯金しているお金も投資に使ってはなりません。
上記以外のお金が余剰資金です。
余剰資金なら元本割れしても良いとは思いませんが、余剰資金の元本割れなら人生設計に与える影響はそこまで大きくないでしょう。
リスクを取れるお金だと思いますので、投資を始めるなら余剰資金で始めましょう。
【低リスク】個人投資家におすすめの投資方法
ここからは、具体的に何に投資をしたら良いのか解説していきましょう。
投資商品にはさまざまなものがありますが、「初心者に向いている方法」をお伝えしていきます。
まずは、「低リスク」(=低リターン)で運用できる商品を3つ紹介していきます。
- 投資信託
- 国債
- ETF(上場投資信託)
低リスク①:投資信託
投資信託は、投資家がお金を投資会社に預け、投資会社に在籍するプロのトレーダーが運用する商品です。
利益の一部は投資家に還元されます。
インターネット証券会社では100円から投資することができます。
プロに運用を任せられるため、初心者で投資の知識がなくても始めやすいことが特徴です。
大勢の投資家から集めた大量の資金を運用するため、あらゆる商品に分散して投資してくれることもメリットです。
分散投資されているため、リスクが低く抑えられています。
ただし、プロに任せる分、手数料がかかってしまいます。
最近では購入時手数料が無料の商品や、保有している間に支払う手数料である信託報酬が低い商品があるので、これらの商品から始めていくと良いでしょう。
低リスク②:国債
国債とは、国にお金を貸し出す投資商品です。
満期が決まっているため、満期が来たら投資した元本が戻ってきます。
満期が来るまでは、決められた利率で利息を受け取ることができます。
国債は国への投資になるため、国が破綻するようなことがなければ、原則として元本割れはしません。
日本などの先進国であれば国が破綻するリスクは極めて低いため、国債で元本割れするリスクも非常に低いです。
リスクが低い分、利回りは1パーセント弱と低めです。
とはいえ、銀行預金よりは利回りが高い商品なので、投資に怖いイメージがある方は、まず国債から始めてみると良いでしょう。
低リスク③:ETF(上場投資信託)
ETFは上場投資信託のことで、投資信託の一種です。
プロに運用を任せられる点や分散投資ができている点は、投資信託と全く同じです。
低リスクに運用できるので、初心者にもおすすめの商品です。
投資信託と異なるのが「注文方法」です。
投資信託は証券会社のホームページで金額を指定して買い付けするので簡単ですが、ETFは買い方が異なりやや難しいです。
ETFは証券取引所に注文を出して売買する商品なので、初心者にとっては注文するのが難しく感じられるかもしれません。
ですが、ETFは投資信託よりも手数料が低いことが多いので、ぜひ試していただきたい商品です。
投資に慣れてきたら、ETFにも挑戦してみてください。
【高利回り】個人投資家におすすめの投資方法
先ほど紹介した投資方法は、低リスクに重きを置いたものでした。
この項目では、5パーセントほどの高利回りが狙えるハイリターン(=高リスク)の投資方法を3つ紹介していきます。
- 不動産投資
- 株式投資
- ソーシャルレンディング
高利回り①:不動産投資
不動産投資は、賃貸マンションを買って入居希望者に貸し出し、家賃をもらう投資方法です。
人が入居すると頻繁に出入りすることは少なく、安定した家賃収入を得られることで人気があります。
不動産投資の利回りは5パーセント前後です。
不動産を買うのに数千万円から数億円のお金がかかるのですが、不動産投資ローンを組めばそこまでの資金がない人でもできる投資方法です。
会社員や公務員など、安定した仕事に就いている人は不動産投資ローンの審査に通りやすいです。
属性を活かして投資を始めてみてはいかがでしょうか?
高利回り②:株式投資
株式投資は、企業に出資して利益の一部をもらう投資方法です。
利回りは4パーセントから6パーセントほどです。
株式そのものの値上がり(キャピタルゲイン)と、配当金としてもらえる現金(インカムゲイン)の2つの利益が期待できます。
さらに、株式への投資では株主優待も期待できます。
一部の企業では株主に自社製品や自社サービスの割引券を配っているため、うまく使えば日常の支出を節約することができます。
株式投資は10万円ほどの資金から始められます。
将来性のある企業に投資しなければならず、銘柄選びが難しいかもしれませんが、株主優待などのメリットもあるためうまく活かすと良いでしょう。
高利回り③:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは、インターネット上で個人投資家が企業に融資をするサービスのことです。
資金調達したい企業がソーシャルレンディングのウェブサイト上で募集するので、投資家がそれに応募します。
ソーシャルレンディングは利回りが高く、5パーセントから10パーセントの利回りが期待できます。
銀行の融資では足りない企業などが資金調達のために使うため、リスクが高く評価されているので利回りが高いのです。
利回りが高いからといって、全資産を高リスクなソーシャルレンディングにつぎ込むことはおすすめできません。
ただし、他の低リスクな投資方法と並行し、一部の資金をソーシャルレンディングで運用するなどすれば、高利回りの恩恵を受けることができますよ。
ソーシャルレンディングは比較的新しい投資方法なので、初めて名前を聞いたという方もいるかもしれませんね。
こちらで詳しく解説しているため、一度目を通しておくと良いでしょう。
まとめ
個人でも投資をするべき理由について解説してきました。
お金の不安が拭えない環境なので、私たちは自力でお金を増やしていかなければなりません。
インターネットで100円からでも投資はできるので、ぜひ挑戦してみてください。
会社員を辞めて不労所得や投資だけで生活していきたいという方は、実際にそれを実現している人の体験談が役立ちます。
こちらの記事では、サラリーマンだった男性が不労所得を得てセミリタイアしたときの話が事細かく説明されています。
会社員を辞めたいと思っている方には一読の価値ありです。