初めて投資する人が意外と知らない事実
「大きな金額を失う可能性があり怖い」「大金が必要であるのに収入が少ないから始められない」
投資に関して、そのように思われている方が世の中にはいるかもしれません。
しかし、実際のところそのようなことはありません。
20代の方でも収入が少ない方でも、投資は手軽に始められます。
まずは、投資の基本を知って先入観を取り払うことから始めましょう。
投資に関する事実を知れば、給与以外の収入源が得られるようになるでしょう。
事実①:少額から始められる
投資は、1万円以下の少額から始めることができます。
10万円、100万円といった大きな金額から始める必要はないのです。
例えば、株式投資では1株単位から購入できる銘柄がありますし、FXではレバレッジというシステムを利用して数千円からの投資が可能です。
極端な話ですが、子供がお年玉のお金で投資を始めることもできるのです。
事実②:投資で元本保証を謳うことは法律で禁止
投資で元本保証を謳うことは法律で禁止されています。
投資は対策次第で損失の発生を防ぐことはできますが、「絶対に利益が出る投資」は世の中に存在しません。
「100パーセント利益が出る」「元本が保証される」などの謳い文句を打ち出した投資商品は、詐欺の可能性が高いと思いましょう。
事実③:投資は会社の副業違反にならない
「投資は、会社の就業規則で禁止される副業に当たらないのか?」そう考える方もいます。
しかし、そのようなことはありません。
投資とは、一般の労働のように投資家本人が働くのではなく、あくまでも現金や土地などの資産を有効活用することによって利益を獲得することを指します。
したがって、投資に労働は伴いません。
ゆえに、副業を全般的に禁止されている公務員であっても、不動産投資などは禁止されないのです。
一般的に、会社で副業として禁止されているものは、アルバイトや他の会社での就労など、一定の時間拘束されて労働力を提供する仕事です。
事実④:投資はギャンブルではなく事業
「投資はギャンブルのように不確実なもの」と考え、資産を失う可能性が高いと考える方もいます。
しかし、その認識は間違っています。
ギャンブルには必ず、運営元が存在します。
仮に、10万円の馬券を買ってレースに当たったとしても、勝った人間に支払われる配当は8万円で、運営元は2万円の配分を得るというような仕組みになっています。
ギャンブルでは運営元が利益を差し引くため、結果的に購入側は多少なりとも損します。
宝くじも同様に、くじの売上が買った人間に全額渡されるわけではないのです。
ところが、投資ではお金が増える仕組みを自力で作り出すことができます。
不動産投資を始め、需要がある不動産をいくつも見つけ出し、資産価値をどんどん高めていく。
やがては会社を作り、多くの人を雇い、会社を成長させて街づくりに貢献する。
このような流れに至れば、いずれ投資は一企業の事業規模にまで発展します。
初めての投資の前に知っておきたい基礎知識
投資を始める前に、初心者の方に知っておいてもらいたい基本の知識があります。
基礎をしっかりと知ることで、投資で損失が出ないようになります。
また、より多くの他の投資を理解しやすくなりますよ。
「キャピタルゲイン」目的と「インカムゲイン」目的がある
投資には、大きく分けて2つの目的があります。
- キャピタルゲインを得ること
- インカムゲインを得ること
です。
では、それぞれどのような特徴を持っているのでしょうか?
また、「利益(=リターン)」と「損失(=リスク)」の関係性もこの2つは異なります。
「キャピタルゲイン」投資はリスクが高い
キャピタルゲインとは、投資商品の売買において価格の違いを利用する方法です。
例えば、株式を100円で買って120円で売れば、20円の儲けになります。
これがキャピタルゲインです。
そのため、相場が変動しない限り利益は発生しません。
また、思惑通りに相場が動かなければ、損失が発生することがあります。
短期間で利益が出ることもありますが、反対に大幅な損失もあり得ます。
リターンは大きいのですが、同時にリスクは高めです。
相場は個人でコントロールできるものではないため、相場がどのように動くのか完璧に読める人間などはいません。
そのため、キャピタルゲインで安定した利益を得ることは難しい傾向にあります。
「インカムゲイン」投資は収益が低め
一方で、インカムゲインは、資産を運用して定期的に分配金や配当金などを受け取る投資方法です。
わかりやすいもので言えば不動産投資が該当します。
不動産投資では、マンションなどの不動産を購入し、他人に貸し出して家賃収入を得ます。
例えば、1,000万円のマンションを購入して月額7万円の家賃で貸し出せば、1年間で84万円の収入になります。
つまり、利回りに換算して8.4%(=84万円/1,000万円)に相当する利益が発生することになるのです。
一度に莫大な利益を獲得することはできませんが、安定した収入を確保できることが優れている点です。
得た利益には税金がかかる
投資で得た利益には、必ず「所得税」と「住民税」の税金が課税されます。
住民税は一律で10パーセントです。
一方、「所得税」は累進課税制度が導入されているため、年間の所得額に応じて税率が変わります。
累進課税制度における所得税率は、次のようになっています。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
また、「申告分離課税」の対象である次の投資方法は、利益に対する税率が20.315パーセントに統一されています。
- 株式投資
- FX投資
- 投資信託
- 先物取引
- 国債
- 外国債
- 純金やプラチナなどの積立
累進課税制度の影響を受けないことから、税制面で優遇されていると言えるでしょう。
初めての投資におすすめの方法
投資の種類は数え切れないほどあります。
その中でも、初めての方は
- 勉強しやすいもの
- 自己資金があまりかからないもの
から始めると良いでしょう。
それでは、初心者の方におすすめの投資方法を紹介していきますね。
おすすめ①:つみたてNISA
つみたてNISAは、国が指定した投資信託に対して毎月一定額を投資する積み立て型の投資方法です。
初めて投資する方には、次の3つの理由からおすすめできます。
- 少額から始められる
- リスクが少ない
- 節税効果がある
必要な積み立て額は商品によって異なりますが、1ヶ月あたり5,000円ほどから始められます。
一度に多額の資金を必要としないため、大金を失う心配をしなくて済みます。
現在のつみたてNISAの積み立て額の上限は、次のとおりです。
- 1年あたり:40万円
- 20年間:800万円
上限額に達するまでは制度を利用することができ、得た利益には税金が課されず税制面で優遇されます。
おすすめ②:iDeCo
iDeCoは、「個人型確定拠出年金制度」の略称です。
国が指定した投資信託に対し、定期的に積み上げていく投資方法です。
積立金は数千円ほどから可能なので、つみたてNISAと変わらず少額から可能です。
年間投資額の上限も同様に設定されており、会社員の方は年額276,000円まで投資できます。
また、iDeCoに投資した金額は、その年の所得から控除されます。
例えば、所得税率20パーセントの会社員が276,000円をiDeCoに投資した場合、
- 276,000円×20.315%(復興特別所得税を含む税率)=56,069円
が収めすぎた税金から戻ってきます。
このように、少額から始めることができ節税面で非常に有利であることから、初心者におすすめできます。
おすすめ③:投資信託
投資信託は、証券会社や銀行などに資金を預け運用を委託する投資方法です。
証券会社や銀行などの運用機関は、投資家からの預り金で株式やFX、債券などを運用して利益を出し、投資家に分配します。
1,000円ほどの少額から始められる上に、資産運用のプロに一切を任せるため利益が出る可能性が高いことから、初心者向けの投資方法だと言えます。
投資信託の最大のメリットは、この「資産運用のプロに投資を任せられる」点です。
投資初心者が運用するよりプロが運用した方が高い確率で利益を出せますし、その上自分で運用する手間もかかりません。
まさに、待つだけで資産が増える楽しみを実感できるでしょう。
おすすめ④:不動産投資
不動産投資は、マンション、アパート、戸建て、ビルといった不動産を購入して他人に貸し出し、家賃収入を毎月得る投資方法です。
次の2点から初心者向きだと言えるでしょう。
- 安定した収入を確保できる
- 自己資金をそれほど用意しなくて良い(ローンを組む場合)
初心者は投資で安定した収入を得ることはなかなか難しいですが、不動産投資は入居者さえ決まれば毎月家賃を受け取ることができ、安定した収入を確保できます。
それに、意外だと思えるかもしれませんが、自己資金をそれほど必要としないのです。
不動産投資を始めるには、数百万円から数千万円以上の価値がある不動産を購入しなければなりません。
しかし、不動産の購入資金の大半は金融機関からの融資で賄えます。
例えば、2,000万円のマンションを買うときでも、自分で用意するお金は10万円だけで、残りの1,990万円は銀行がお金を貸してくれるという場合も少なくありません。
そのため、手持ちのお金をそれほど用意しなくて良いことも多いのです。
さらに、不動産投資では物件の運用を不動産会社に任せることが可能であるため、手間がかからない点もメリットだと言えるでしょう。
おすすめ⑤:株式投資
株式投資は、株式市場に上場する銘柄を購入して値上がりや値下がりに応じて売却益を狙う投資方法です。
初めての人にもおすすめできる理由は、次の2点からです。
- 1株数千円から始めることができる(必要な資金が少ない)
- 勉強がしやすい
1株から購入できる株式の場合、数千円から購入できるため、自己資金はわずかで済みます。
そのため、たとえ失敗しても失う金額も少なくて済みます。
また、株式投資は比較的始めやすいため、経験したことがある人がとても多く、日本で最もポピュラーな投資方法と言えます。
そのため、投資を始めるには経験者の話を聞き、リスクなどについてを学ぶことがしやすいです。
そして、書籍やインターネットの記事などでも情報が多く出ているため、勉強しやすい特徴があります。
そのため、しっかり勉強してから投資に臨めるのです。
おすすめ⑥:FX(外国為替証拠金取引)
FXは、各国の通貨ペアを購入し、売却益を狙う投資方法です。
例えば、1ドル100円の時にドルを買い、1ドル110円の時にドルを売れば、10円の利益を出すことができます。
FXは、投資を始めるために必要な資金が小さい特徴があります。
多くのFX取引会社では、1,000通貨単位で購入できます。
例えば、2020年2月現在、1NZドルは約70円なので、1,000NZランドドルは7万円で購入できます。
さらに、FXはレバレッジという「手持ちのお金以上に通貨を買える」システムがあります。
10倍のレバレッジをかければ、1,000NZドルは通常7万円のところ
- 70×1,000NZドル÷10(レバレッジ)=7,000円
で購入することができます。
そのため、資金をあまり用意できない投資初心者向けの投資方法だと言えます。
ただし、レバレッジをかけると利益が出た際は良いですが、損失を出したときに失う金額が大きくなるリスクがあるため十分注意する必要があります。
全体的にリスクが高いため、始めやすいことは初心者向けだと言えますが、リスクの面からは初めて投資する方にはおすすめではありません。
おすすめ⑦:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは、お金を貸したい投資家と、お金を借りたい会社を、インターネットを通じてつなげる投資サービスです。
次の3点が、ソーシャルレンディングが初心者向きと言える理由です。
- 収入の安定性
- 待ってるだけでお金が増える
- 1万円から投資できる
ソーシャルレンディングは、お金を貸す際に取り決められた金利が投資家に分配され収入になります。
ちょっと難しいので、もう少し詳しく解説しましょう。
投資信託の場合は、投資の運用結果に応じてお金が分配されます。
つまり、投資運用に失敗すれば利益どころかマイナスになってしまう可能性があり、投資家が受け取れる金額はいくらになるかわかりません。
しかし、ソーシャルレンディングの場合は貸したお金の「金利」が分配されるため、投資家が受け取る金額が最初から決まっているという違いがあります。
例えば、「1ヶ月あたり1,000円の金利」と決まっていれば、毎月そのお金がを受け取ることができます。
そのため、時間の経過に伴って利益が分配される「待つだけ」投資ということができるので初心者向きだと言えます。
そして、ほとんどのソーシャルレンディングサイトでは「1万円」からの投資が可能です。
20代で貯金があまりない方や収入が少ない人でも、自分の投資できる範囲でコツコツと投資できます。
「安定」「作業要らず」「少額からできる」という敷居の低い投資方法です。
初めての投資で利益を出すコツ
では、初めて投資する人が損失を出さずに利益を上げるには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか?
次の3つのコツを知っておいておいてください!
- 分散投資する
- 一つに投資だけに集中しない
- 自分の負担が少ない投資を選ぶ
コツ①:分散投資する
分散投資とは、さまざまな投資商品に資金を投資することです。
そのように、資金を分散して投資することが重要です。
分散投資を行えば、ある投資商品で大きな損失が出たとしても、投資全体の損失額を抑えることができます。
資産を失うと、投資を続けることができなくなってしまいます。
分散投資は、投資の市場から退場しない(=投資の失敗)ための非常に重要な取り組みです。
コツ②:一つに投資だけに集中しない
「同じ投資商品(投資方法)の中で資金を分散させよう」そう考えている人もいるかもしれません。
しかし、この考えは実に危険です。
一つの投資商品だけに投資したのでは、うまく立ち行かなくなったときに問題が生じます。
本来、有益であったはずの他の投資への機会を逃し、利益を出すことができなくなってしまうのです。
確かに、株式投資やFXなど、複数の投資方法について勉強することは骨が折れることかもしれません。
しかし、安定した利益を出すにはさまざまな投資方法を知っておく必要があります。
投資方法を「分散」することでリスクを抑えることができますし、投資方法のノウハウを知ることで投資そのものへの理解が進み、投資家としてのレベルアップが図れます。
コツ③:自分の負担が少ない投資を選ぶ
投資で利益を出していくには、投資を継続することが重要です。
つまり、自分が継続できそうな投資を選ぶことが重要なのです。
自分にとって負担が大きい投資は、継続できずに結局利益を出すことができないまま終えてしまう可能性が高いです。
ここで言う「負担」とは、「肉体的」かつ「精神的」な負担両方を指します。
例えば、相場の変動による売買益を狙うFXの場合、市場は24時間休みなく動いています。
そのため、安定した利益を出すにはトレーダーは常に相場を見張っていなければなりません。
人によっては、睡眠時間が取れないばかりか、相場の変動に居ても立っても居られなくなり、精神的に情緒不安定になってしまうことがあります。
その結果、FXを辞めてしまうのです。
自分が負担を感じても続けることができれば問題はありません。
ただ、初めて投資したりサラリーマンとして本業がある方は、精神的に負担が重い投資よりも待つだけで配当が毎月入る投資の方が続けやすいためおすすめです。
コツ④:目先の利益よりも10年~20年先を見据えた投資を行う
投資においては、目先の利益ではなく10年後、20年後にまとまった資産を構築することを目標にすべきです。
短期的に巨額の利益の獲得を目指してしまうと、どうしてもリスクが高い(ハイリスクな)投資に手を出さざるを得ないからです。
ハイリターンが得られる投資はもれなくハイリスクです。
そのため、下手を打てばすぐに投資の世界から退場せざるを得ません。
したがって、長期間に渡って少しずつ積み立てていく、もしくは収入や利益が定期的に分配されるタイプの投資商品をおすすめします。
例えば、積立型の投資は毎月の支出の負担が軽く無理なく継続できるため、長期間を見据えた投資としておすすめです。
初めての投資で方法が選べない方におすすめなものは?
世の中にはさまざまな投資方法がありますが、特に初めて投資する人はあれもこれもと気が移り、何を選べば良いのか迷ってしまうことでしょう。
そういった人におすすめしたいのが「ソーシャルレンディング」です。
では、なぜ初めて投資する方におすすめできるのか、その理由を3つに分けて解説します。
- 利回りが高めだから
- 少ない金額から投資できるから
- 配当金を待つだけだから
理由①:利回りが高めだから
ソーシャルレンディングの投資案件は、年間予定利回りが5パーセントから10パーセントのものが大半です。
投資の目的は利益を得ることですから、利益が大きい投資商品はそれだけで選ぶ理由になると言えます。
投資信託の利回りは3パーセントから5パーセントほどなので、ソーシャルレンディングの方がリターンが大きいことがわかります。
理由②:少ない金額から投資できるから
ソーシャルレンディングは、多くの会社で1万円や2万円といった少ない金額から投資できます。
そのため、収入が少ない人でも気軽に投資を始められますし、リスクも限定できます。
アルバイトで付き数万円の収入しか無い、学生の方でもソーシャルレンディング投資を始めることは可能です。
また少ない金額から投資を始めれば、一気に資金を失うリスクが有りません。
1万円から投資すれば、どんなに損失が大きくてもその金額は1万円です。
1万円ならば損失が起きても、そこまでのダメージにはなりません。
しかし、10万円が最低投資金額であれば、最低でも10万円投資しなくてはいけないですよね。
その場合、最悪の事態が発生すれば10万円を失います。
そのダメージはかなり大きく「投資なんかやめよう」と思う人も出てくるでしょう。
少ない金額から始められるので、少し実様子見しながら投資金額を増やせるのです。
理由③:配当金を待つだけだから
ソーシャルレンディングでは、貸付時の金利が投資家の収入になります。
最初から得られる金額が決まっており、分配金は指定したデポジット口座に毎月決まった日時に入金されます。
そのため、株式投資やFXなどのように相場の急激な変動に日々怯え、想定外の損失に恐怖するような生活とは無縁の投資方法です。
資産運用に手間をかけず「待つ」だけで資産を増やすことができるため、初めて投資する方におすすめすることができるのです。
まとめ
初めての投資をする方に知ってもらいたい基本知識をお届けしました。
投資はわずかな金額でも始められますし、分散投資することでリスクを軽減できます。
少しずつで良いので手持ちの資金でさまざまな投資方法を試し、その中で自分のライフスタイルに合った投資商品(投資方法)を選びましょう。
特におすすめできるのが最後にお伝えしたソーシャルレンディングです。
他の投資と比べて利回りが高く、少額から始められるのでリスクも抑えられます。また、投資後に特にすることがないため不労所得を得やすいです。
多くのソーシャルレンディングサイトでは、1万円から投資できるので、初めての投資の際の選択肢の一つとして考えてみてください。
もう少し詳しくソーシャルレンディングについて知りたいという方は、こちらでわかりやすく解説したので、一度目を通してみてくださいね。