「老後に豊かな生活を送るためには、年金の他に2,000万円の資産が必要」というレポートが金融庁から発表され、焦りを感じている人も多いはず。
2,000万円なんて大金、どうやったら用意することができるのでしょうか?
お金を増やす方法は、実はたった3つしかありません。
この記事ではその3つの方法について解説し、特になじみがないであろう投資について詳しく解説していきます。
お金や投資の知識が少ない初心者の方の参考になるよう詳しく解説したので、自分にできそうなお金の増やし方をイメージしながら読んでみてください!
お金の増やし方はたった3つしかない
お金を増やす方法は、大きく分けると次の3種類しかありません。
それぞれについて詳しく解説していきましょう。
- 収入を増やす
- 節約する
- 投資する
増やし方①:収入を増やす
まず、お金を増やすには「収入を増やす」ことが王道です。
収入の増やし方には、次の3つがあります。
- 本業で昇給する
- 副業で収入を増やす
- 不用品を売る
1.本業で昇給する
本業で成果を上げて昇給するのが、最も基本的なお金の増やし方です。
企業によっては決まった資格を取得すれば昇給できるところもありますので、自分が勤めている会社の人事制度を調べてみましょう。
例えば、課長や部長職に就くにはTOEICで何点以上のスコアが必要、などと明記されているはずです。
しかし、現代は本業での昇給も雀の涙の時代です。
昇給だけでは十分ではないから、この記事をご覧になっているのだと思います。
次の項目からは、本業以外で収入を増やす方法について解説していきます。
2.副業で収入を増やす
本業以外の収入といえば、副業です。
コンビニなどのアルバイトも立派な副業ですし、YouTubeのチャンネルを立ち上げることも副業です。
YouTubeで収入を得る仕組みについて補足すると、動画が再生されるときに広告を表示し、広告収入で利益を得る仕組みとなっています。
生活費が足りないなどの理由で今すぐに収入を増やしたいなら、アルバイトのように時給が決まっている副業がおすすめです。
今すぐに必要なわけではないけれど、将来を見据えた不労所得を作りたいのであれば、YouTubeのように時間をかけて育てる副業がおすすめです。
3.不用品を売る
不用品を売ることでも、収入を増やすことができます。
一時的な収入で安定したものではありませんが、不用品があるなら試してみましょう。
最近では不用品の回収をネットで申し込み、集荷に来てもらって査定を待つだけといったように、不用品の売却はとても簡単になっています。
古本や古着、家電などをわざわざ中古品の買取業者の店に運ぶ必要がなく簡単なので、本業や副業が忙しい人にも試してみてもらいたいです。
増やし方②:節約する
お金を増やす方法の2つ目は「節約」です。
増やすというより、「減らさない」ことに主眼を置くのが節約です。
世の中には多くの節約方法が溢れていますが、まずやってもらいたいのが次の3つのステップです。
- 家計簿をつける
- 使う前に貯金する
- 固定費を見直す
1.家計簿をつける
漠然と「節約しよう」と思うのではなく、「実際にどれくらい支出を削れるのか」を明確に把握してから節約を始めましょう。
そのためには家計のお金の流れを知る必要があり、家計簿をつけることがおすすめです。
2.使う前に貯金する
家計簿をつけてどれくらいの支出を削れるのかがわかったら、給与が銀行口座に振り込まれたらすぐに、その金額を別の口座に移します。
貯金用の定期預金の口座を作っておき、そこに移すのが良いでしょう。
漠然と「節約しよう」「貯金しよう」と思っていても、意思が弱い人は実行できません。
「来月からやろう」と考え、ズルズルと先延ばしになっていってしまうのです。
このような負の連鎖を断ち切るためにも、給与が振り込まれたらすぐに貯金し、自由に使えない口座にお金を入れてしまいましょう。
3.固定費を見直す
支出を削るときにまず見直したいのが「固定費」です。
固定費とは、家賃や保険、携帯電話の料金など、毎月決まった金額の支払いのことです。
固定費を少しでも安くすることができれば、毎月の支出を減らすことができます。
しかも、家賃は安い物件を見つけられれば1万円から2万円は簡単に節約できます。
携帯電話の料金が1万円近い人は、格安スマホに変えることで8,000円ほども節約できるでしょう。
固定費を見直すと大きな支出を削ることができるので、ぜひ見直してみてください。
増やし方③:投資する
お金の増やし方の3つ目は「投資」です。
収入を増やし節約すればお金が貯まるので、貯まったお金をもっと増やしていくための方法が投資です。
一口に「投資」といっても、さまざまな種類があります。
初心者にもおすすめの方法を中心に、次の項目から具体的に解説していきましょう。
【初心者向け】投資でお金を増やす方法12選
ここからは、お金を増やす方法の3つ目で紹介した「投資」について紹介していきます。
初心者向けの簡単な投資に加え、初心者から一歩抜け出した人向けの投資法まで、次の12個の投資方法について解説していきます。
- 銀行預金
- 外貨預金
- 個人向け国債
- 投資信託
- 株式投資
- 不動産投資
- ETF・REIT
- ソーシャルレンディング
- おつり投資
- ポイント投資
- FX
- 仮想通貨
投資方法①:銀行預金
銀行預金は、ほとんどの人が無意識に経験している投資です。
低金利ではありますが、お金を預けておくことによって利息が得られる投資方法なのです。
定期預金の場合、最大で0.02パーセント程度の利息がつきます。
100万円を定期預金に預けると、1年で200円の利益を得られます。
他の11種類の投資法と比べると、残念ながら利益は少なめです。
それでも銀行預金で運用するメリットは、何より安全なことです。
今回紹介する投資法の中で「元本保証型」なのは預金だけだからです。
預金していた銀行が倒産したとしても、1,000万円以内であれば全額保証されるのです。
一方で、銀行預金のデメリットは金利が低すぎてあまりお金が増えないことです。
先ほどお伝えしたように、100万円を預けても1年後に100万0,200円ほどにしかならず、お金が増えている感覚はほとんどありません。
銀行預金は元本保証型の商品なので、投資の初心者にもおすすめできます。
金利が低すぎるのでお金を増やす方法としては不向きですが、大切な資産を守るためには役に立ちます。
投資方法②:外貨預金
外貨預金とは、米ドル、ユーロ、豪ドル(オーストラリアの通貨)などで預金をすることです。
先ほどお伝えしたように、日本は低金利なため預金でお金を増やすことは難しいのですが、外貨預金なら高金利なことも多くお金を増やすことができます。
金利は、米ドルが1パーセントから2パーセント、ユーロが0.02パーセント前後、豪ドルが5パーセント前後です。
ユーロは日本円とほとんど同じような金利ですが、米ドルや豪ドルは日本円よりもずっと高金利です。
金利が2パーセントの米ドルの預金で100万円分のお金を運用すれば、1年後には102万円分に増えているのです。
外貨預金のメリットは、日本円の預金よりも金利が高いことです。
一方、デメリットとしては為替リスクが挙げられます。
1ドルが100円のときに100万円分の米ドルを買ったら1万ドルの外貨預金ができますが、時間が経って1ドルが80円になってしまったら、外貨預金の1万ドルは80万円に相当します。
この例では、為替変動によって100万円が80万円に減ってしてしまいました。
もちろん、為替が逆に動けば100万円以上にお金を増やすことができます。
為替リスクによって得をすることもあれば、損をすることもあることを覚えておきましょう。
投資初心者にも、外貨預金はおすすめです。
最も初心者向けの外貨預金は米ドルなので、米ドルから始めてみてはいかがでしょうか?
豪ドルは為替リスクが大きく安定しませんし、ユーロは金利が低いのですが、米ドルはこれらの問題が比較的小さいです。
投資方法③:個人向け国債
個人向け国債は、「銀行預金よりは高金利が良いけど、安全に運用したい」と考えている人におすすめです。
国債とは国が発行している債券で、個人が国にお金を貸し見返りとして利息を得られるのが個人向け国債です。
満期が来れば、貸したお金が戻ってきます。
個人向け国債の利回りは、1パーセント弱です。
利回りが高いとまでは言えませんが、銀行預金よりは高利回りです。
個人向け国債のメリットは、やはり安全に運用できることです。
債券を発行しているのが国なので、基本的には破綻するリスクはないと考えられます。
一方のデメリットは、利回りが低いことです。
個人向け国債よりも高い利回りが期待できる投資法はたくさんあるので、お金を増やす目的なら他の投資方法の方が向いているかもしれません。
とはいえ、個人向け国債は安全に運用できる投資法で、初心者が最初に手を出すのにぴったりの商品です。
投資に怖いイメージがある方は、まずは安全性の高い個人向け国債から始めてみてはいかがでしょうか?
投資方法④:投資信託
投資信託は、資産運用を投資のプロにお任せできる商品です。
株式や債券といったおおまかな運用方針は自分で決める必要があるのですが、具体的な銘柄選びは投資のプロに任せることができます。
投資信託の利回りは1パーセントから3パーセントです。
100万円投資すると、1年後に101万円から103万円に成長するイメージです。
投資信託のメリットは、投資家の手間がかからないことです。
運用のプロに任せられるので銘柄分析に労力をかけなくて良いですし、投資の勉強をしなくてもプロ並みの成果を期待できます。
デメリットとしては、利回りがさほど高くはないことです。
これは、投資のプロに運用を任せるため、運用利益から手数料などが差し引かれてしまうためです。
銀行預金や個人向け国債よりは高い利回りが期待できますが、この後に説明する投資法と比べると、低利回りに感じられるでしょう。
それでも、投資信託は初心者におすすめの投資法です。
運用のプロに任せられるので、投資の知識がない初心者でも気軽に始められるお金の増やし方なのです。
投資方法⑤:株式投資
株式投資は、投資家が株式を買うことでお金を企業に出資する投資です。
企業はそのお金で事業を行って利益を出し、投資家に「配当」という形で利益の一部を還元します。
株式投資の利回りは、3パーセントから5パーセントが目安です。
100万円を投資すると、1年後に103万円から105万円に増えることが期待できます。
株式投資のメリットは、配当金のほかに「株主優待」をもらえることです。
一部の企業では株主優待の制度を導入しており、企業の自社製品や割引券などをもらうことができます。
株主優待を上手に活用すれば日常生活での支出を減らせるので、節約もすることができます。
株式投資のデメリットは、証券取引所が開いている時間しか取引ができないことです。
東京証券取引所の場合、平日の9時00分から11時30分、12時30分から15時00分までしか取引できません。
この時間に仕事をしているサラリーマンにとっては、手を出しにくいかもしれません。
株式投資が初心者にもおすすめな理由は、配当金に加えて株主優待がもらえるからです。
投資だけでなく節約もできるので、お金を効率よく増やすことができますよ。
投資方法⑥:不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートなどを買って部屋を他人に貸し出し、入居者から賃料をもらう投資です。
立地の良い物件であれば、入居者が入りやすいので安定した家賃収入を得ることができます。
不動産投資の利回りは、5パーセント前後が一般的です。
100万円を投資すると、1年で105万円に成長することが期待できます。
不動産投資のメリットは、物件の管理は不動産管理会社に任せられるので、投資家の手間があまりかからないことです。
しかも、一度入居した人が頻繁に入れ替わることはほとんどないので、安定した収益を期待することができます。
デメリットは、物件を購入するのに数億円単位のお金が必要なことです。
先ほど「100万円を投資すると」と例を出しましたが、100万円では始めることができません。
不動産投資をするなら、基本的にはローンを組んで始めます。
不動産投資は難易度が低い投資法なので、投資の初心者にもおすすめです。
しかし、資金を用意できない人の方が多いでしょう。
「不動産投資をやってみたいけど、お金が足りない!」という人には、次に説明するREITがおすすめです。
投資方法⑦:ETF・REIT
ETF(イーティーエフ)は「上場投資信託」で、REIT(リート)は「不動産投資信託」のことです。
いずれも投資信託の仲間ですが、証券取引所で売買できるという特徴があります。
つまり、株式のように時々刻々と価格が変動します。
ETFの利回りは3パーセントから5パーセント、REITの利回りは4パーセントから6パーセントほどが目安です。
これまで紹介してきた投資法の中で、かなり利回りが高い方と言えます。
ETFやREITのメリットは、投資信託と同様でプロに運用を任せられることですが、それに加えて投資信託よりも利回りが高いことが挙げられます。
投資信託よりも手数料が低いので、投資家がもらえる利益が高いのです。
デメリットは、証券取引所が開いている時間に売買しなければならないことです。
東京証券取引所であれば平日の9時00分から11時30分、12時30分から15時00分が開いているので、この時間帯に取引する必要があります。
ETFやREITは初心者にもおすすめな投資方法です。
運用のプロに任せられるので、投資の知識や経験が不要で、投資に自信がない方でも始めやすいからです。
ETFは3万円ほどから、REITは10万円ほどから始められます。
特にREITは、不動産投資をしたいけど資金が足りない人におすすめです。
投資方法⑧:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、「お金を借りたい企業(借り手)」と「お金を貸したい人(投資家)」をインターネット上で結びつけるサービスです。
クラウドファンディングの一種であり、「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれます。
ソーシャルレンディングの利回りは、5パーセントから10パーセント程度と非常に高いです。
100万円を投資すれば、1年後に105万円から110万円に増えることが期待できます。
これは、今までに紹介してきた投資法の中で最も高い利回りです。
ソーシャルレンディングのメリットは、利回りが非常に高いことです。
銀行からの融資だけでは足りず、金利が高くてもお金を借りたい企業がインターネット上で資金を募っているため、利回りが高くなっているのです。
インターネット上でのお金のやり取りに不安を感じる人もいるかもしれませんが、ソーシャルレンディング業者も企業をしっかりと審査をした上で投資家を募集しているので、現在は怪しい案件は非常に少なくなっています。
ソーシャルレンディングのデメリットは、人気の案件は申し込みが殺到してしまうため先着順の応募に間に合わず、申し込めない場合があることです。
最近では抽選方式も増えてきたのですが、それでも抽選に漏れて申し込めないケースが出てきています。
ソーシャルレンディングは難しくないのに早くお金を増やせるので、初心者にもおすすめな投資法です。
高利回りなので、お金をしっかり増やしたい人は挑戦してみましょう。
投資方法⑨:おつり投資
おつり投資とは、電子マネーで買い物をしたときの端数を自動的に投資するサービスです。
おつりを使う投資なので、1円から投資することができ、貯金感覚で始められます。
おつり投資の利回りは、3パーセントほどが目安です。
100万円を投資すると、1年後に103万円に増えるイメージです。
ただし、多くの人はおつりだけで100万円には届かないと思います。
10万円の投資なら10万3000円に、1万円の投資なら1万300円になる、と考えておきましょう。
おつり投資のメリットは、その手軽さです。
サラリーマンでも主婦でも、買い物をまったくしないと言う人はいませんよね。
買い物の端数を自動的に投資してくれるサービスなので、投資の習慣が身についていない人でも投資を続けていくことができます。
しかも、散財する癖のある人ほどお金が貯まる仕組みです。
デメリットとしては、大きな金額を投資しにくいことです。
おつりを利用した投資なので投資額が小さくなりがちで、それにともなって利益も小さくなりやすいです。
とはいえ、おつり投資は手軽で簡単なので、初心者にもおすすめの投資法です。
特に、散財する癖のある方は、消費習慣の見直しも兼ねておつり投資を始めてみてはいかがでしょうか?
投資方法⑩:ポイント投資
ポイント投資とは、買い物やクレジットカードの利用で貯まるポイントを使って、投資商品を購入する投資法です。
貯まったポイントは次の買い物に使っている方が多いと思いますが、最近では株式や投資信託の購入に充てることもできるようになってきているのです。
ポイント投資の利回りは投資する商品によりますが、株式に投資するなら2パーセントから5パーセント、投資信託に投資するなら1パーセントから3パーセント程度です。
ポイント投資のメリットは、お金を使わずに投資商品を買えることです。
買い物で貯めたポイントはタダで手に入れたものなので、それを使って投資商品を買えば「タダで株式や投資信託を手に入れた」ようなものですよね。
ポイントが少なくて投資商品を買えない場合にも、メリットがあります。
基本的には株式や投資信託を現金で買うことになりますが、ショッピングと同様にポイントを併用できるので、現金を節約することができるのです。
ポイント投資のデメリットは、ポイントを貯めるために散財しやすくなってしまうことです。
「お金を増やす3つの方法」でも紹介したように、節約も重要です。
ポイントを貯めるために無駄な支出が増えては本末転倒なので、ポイント投資は無理をせずにやっていきましょう。
ポイント投資は手軽に始められるため、初心者にもおすすめです。
株式や投資信託を安く購入することができるので、試してみてはいかがでしょうか?
投資方法⑪:FX
FXは、為替相場の値動きを利用して利益を上げる投資法です。
例えば、1ドルが100円のときに100ドルを1万円で買っておき、1ドルが110円に値上がりしたら100ドルを売って1万1000円を手に入れるといった手法で稼ぎます。
FXの利回りはトレードのスキルによってさまざまです。
上手い人なら20パーセントもの利益を出せますが、平均利回りはマイナス5パーセント程度と言われる厳しい投資法です。
FXのメリットは、平日なら基本的にいつでも取引できることです。
日中は忙しいサラリーマンの方でも、夜にFXをやって副業として稼いでいる方もいます。
デメリットは、難易度が高いことです。
FXで稼ぐには「安く買って高く売る」必要がありますが、必ず成功するとは限らず、読みが外れて損をすることもあります。
売買タイミングの見極めが難しいので、難易度は高めの投資です。
残念ながら、FXは初心者にはおすすめすることができません。
難易度が高いので他の投資法で経験を積み、知識を蓄えてから挑戦することをおすすめします。
投資方法⑫:仮想通貨
仮想通貨の取引は、FXと似た投資方法です。
円と仮想通貨、または仮想通貨同士の価格が時々刻々と動くため、その価格変動を利用して儲ける投資法です。
仮想通貨の利回りも、トレードのスキルによって異なります。
また、暴騰・暴落が頻繁なので、運にも左右されます。
スキルがあって運が味方した人は2倍、3倍と資産を大きくできますが、その他の人は資産が半減してしまうことも珍しくありません。
仮想通貨のメリットは、土日も含めていつでも取引できることです。
平日は忙しくて投資ができない人も、副業感覚で土日にトレードすることが可能です。
デメリットとしては、トレードスキルに加えて運に左右される相場のため、投資に失敗するリスクも高いことです。
仮想通貨も難易度が高い投資法なので、初心者にはあまりおすすめできません。
参加者が少ないので相場の変動が激しく、暴騰・暴落も珍しくないので、FXよりも難しいトレードと言えます。
FXをやってみて、慣れてきたら仮想通貨にもチャレンジするのが良いでしょう。
投資を始める前の注意点
12種類の投資法について解説してきましたが、投資にはいくつか注意するべきことがあります。
初心者の方は、まず次の3つの注意点を理解してから始めましょう。
- 元本割れのリスクがある
- 売買には手数料がかかる
- 投資先を分散させる
注意点①:元本割れのリスクがある
銀行預金を除き、投資には元本割れのリスクがあります。
運用に失敗すると投資したお金は少なくなってしまいます。
投資はリスクを取ってリターンを追求する仕組みであり、「必ず儲かる投資商品」はないことを理解してから始めましょう。
注意点②:売買には手数料がかかる
投資商品の売買には、基本的に手数料がかかります。
手数料のぶんだけマイナスの状態から投資をスタートすることになるので、証券会社を選ぶときは手数料を比較して検討しましょう。
また、売買を何度も繰り返して利益を出すFXや仮想通貨では、手数料がかさみやすいです。
手数料を上回る利益を出すのが難しいこともあり、初心者には難易度の高い投資法となっています。
一方、手数料がかからないのは、「銀行預金」や一部の「投資信託」です。
コストを削減したい方は、これらの方法から始めてみても良いでしょう。
注意点③:投資先を分散させる
投資で失敗しないためには、投資先を分散させることも重要です。
投資先を集中させて一つの銘柄に全財産を投資していた場合、その銘柄が破綻したら全財産を失ってしまうかもしれません。
このようなリスクを避けるためにも、複数の銘柄に分散投資しましょう。
例えば、株式、債券、ソーシャルレンディング、銀行預金に4分の1ずつ分散投資するといった方法がおすすめです。
株式とソーシャルレンディングで利回りを追求しつつ、債券と銀行預金で手堅く資産を守る運用ができます。
投資でお金を増やすポイント
投資にチャレンジする前に、成功するために押さえておくべきポイントをお伝えします。
次の3つについて理解してから投資を始めると、上手く行きやすくなるでしょう。
- 期間と目標額を決めて逆算する
- 余剰資金で投資する
-
NISA・iDeCoを活用する
ポイント①:期間と目標額を決めて逆算する
漠然と投資を始めるのではなく、まずは期間と目標額を決めましょう。
老後2,000万円問題を受けて投資を始めるなら、「あと30年で2,000万円貯める」といった目標のことです。
毎月いくら投資に回せるかを考えれば、どれくらいの利回りで運用する必要があるのかも自然と決まります。
毎月5万円を投資するなら利回りは1パーセント以上、毎月3万円なら利回りは4パーセント以上が目安です。
目指す利回りによって選ぶべき投資方法は異なるので、期間と目標額を決めて逆算する必要があるのです。
利回り4パーセント以上が必要なのに、利回り1パーセントの投資信託に投資していたなんてことがないよう、逆算して計画を立てましょう。
ポイント②:余剰資金で投資する
先ほどお伝えしたとおり、投資にはリスクがあるためなくなったら困るお金は投資に使ってはいけません。
具体的には、生活費と家を買うためのお金や子供の教育費などの用途が決まっているお金は使わないようにしましょう。
運用に失敗する最悪なケースを想定し、必ず余剰資金のみ投資に費やすようにしてください。
余剰資金での投資なら、投資先が値下がりしているときの精神的ストレスも少ないですし、万が一投資に失敗しても生活には支障をきたしません。
ポイント③:NISA・iDeCoを活用する
NISA、iDeCoは節税に効果がある制度なので、投資と節約を同時に行うことができます。
ぜひ活用してください。
NISAは、年間120万円以内の投資について、利益が非課税となる制度です。
通常、投資で得られた利益には約2割の税金が課されますが、NISA口座の利益には課税されません。
NISAは最長5年間利用できる仕組みで、株式や投資信託などさまざまな商品に投資することができます。
つみたてNISAという制度もあり、こちらも利益が非課税となります。
上限は年間40万円の投資額で、最長20年間利用できる仕組みです。
つみたてNISAはNISAと異なり、投資信託への投資に限られます。
iDeCoはNISAとは少々異なり、掛け金自体が所得控除される仕組みです。
iDeCoは60歳以降の年金を作るために、毎月一定額を積み立てていく制度です。
掛け金の全額が所得控除されるので、所得税や住民税が安くなるのです。
まとめ
お金を増やす方法は、次の3つしかありません。
- 収入を増やす
- 節約する
- 投資する
この中で特に投資に焦点を当て、12個の投資法を解説してきました。
ETFやREIT、ソーシャルレンディングなど、初心者にもできて利回りの高い投資から始めていくことをおすすめします。
特に、ソーシャルレンディングは一度投資すれば、その後は特に何もしなくて良い「不労所得」を得ることができるため、会社員の方にもおすすめの投資方法です。
こちらで詳しく解説しているので、一度目を通しておくと良いでしょう。