激務を頑張っているサラリーマンの方々は、「365日有給だったら良いのに……」と思ったことが一度はあるのではないでしょうか?
仕事で体を壊してしまうリスクもありますし、老後への不安も尽きない現代では、「不労所得」のニーズが高まっています。
そうはいっても、どうすれば不労所得を得られるようになるのか想像もつかない方も多いでしょう。
この記事では、初心者向けの不労所得を得る方法を解説していくので、どれなら自分にできそうか想像しながら読んでみてください。
目次
筆者プロフィール
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つ、金融機関出身のライターです。
投資歴は4年、運用資産は1,000万円に突入し、毎月不労所得が入ってくるようになりました。
読者の方々の老後の豊かな暮らしや早期リタイアをサポートするため、金融や投資の記事を多く執筆しています。
もともと会社に勤めていましたが、不労所得の力を借りてセミリタイアしました。
生活費の一部を不労所得でまかなえるようになったので、サラリーマン時代とは違い、お金よりもやりたいことを優先して仕事を選べるようになりました。
自由な時間も手に入ったので、ワークライフバランスも上手く取れており、快適に暮らしています。
この記事では、筆者がどのように不労所得を築き、セミリタイアを決断したのか、順を追って解説していきます。
体験談①:初心者が不労所得でセミリタイアするまでにした準備
初心者だった筆者が、不労所得でセミリタイアするまでに行った準備を2つ紹介します。
準備したこと
- 目標を明確にした
- 家計の支出を減らした
目標を明確にした
まず、「毎月いくらの不労所得が必要なのか?」「いつまでに必要か?」を明確にしました。
初心者は、「不労所得があったらな」というような漠然とした気持ちで行動してしまうこともあります。
しかし、明確な目標のない状態で新しいことを始めても継続できる人はごくわずかです。
筆者の場合、「10年以内に毎月20万円の不労所得を稼ぐこと」を目標に設定しました。
そして、サラリーマンを辞めてセミリタイアし、楽しいことだけをしながら過ごすことを決めたのです。
この目標から逆算すれば、「毎月いくら投資をすると不労所得20万円を達成できるのか?」「収入をいくら増やせば良いのか?」が見えてきます。
家計の支出を減らした
目標金額と達成するまでの目標期間を決めたら、次に家計の支出や固定費を徹底的に減らしていきます。
筆者のサラリーマン時代の月収は手取り約20万円でした。
この金額から投資に利用できる金額は、どう頑張っても1万円から5万円です。
もし、5万円を使って毎月コツコツ積み立て投資をしても、10年で毎月20万円の不労所得は得られません。
そこで、初心者が最速で結果を出せる方法は家計の支出と固定費を下げる方法だと考えました。
筆者が具体的に行った固定費の削減方法は次のとおりです。
固定費の削減方法 |
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この方法を徹底すると、固定費だけで毎月5万円以上の節約が可能となります。
普通の人と違う目標を達成するためには、見栄や常識を捨てなければなりません。
家族の理解を得ることも難しかったのですが、目標が明確だと理解してくれる可能性も高くなります。
ぜひ、固定費を削減したい人は参考にしてください。
体験談②:不労所得を増やすまでの流れ
続いて、不労所得をどのように増やしていったのかを紹介します。
- 副業で投資資金を増やす
- 増えた資金で資産運用する
- ほったらかしにできて高利回りの投資を優先する
副業で投資資金を増やす
サラリーマンとしての毎月の給料だけでは、いくら節約をしても投資資金は限界を迎えます。
不労所得を増やすためには、投資金額を増やすだけでなく、副業からも不労所得を稼ぐ必要があります。
副業はスキルの高い人だけができると思っていましたが、現在はパソコン一台があれば誰でも副業ができる時代です。
筆者も特別なスキルのない営業職でしたが、クラウドソーシングサイトでの副業や、アフィリエイトブログなどで副業収入を得られました。
投資以外で不労所得を得る方法は、のちほど詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
元手資金がかからないものばかりなので、気になったものから挑戦してみることをおすすめします。
増えた資金で資産運用する
固定費の削減や副業収入を増やしてからは、ひたすら余剰資金を資産運用に回していくのみです。
株や投資信託、不動産などさまざまな種類に分散して投資していきました。
ただし、もし副業で行ったビジネスが軌道に乗った場合は、そのビジネスにも投資していくとい良いでしょう。
事業所得として収入を増やした方が税金の調整がしやすく、効率良く資産を増加させられるからです。
筆者は、投資と事業に資金を均等に振り分けて資産を拡大していきました。
不労所得が増えてくると、税金の管理も必要になります。
最低限の勉強も早いうちから行っておきましょう。
ほったらかしにできて高利回りの投資を優先する
まとまった資金を投資でき、副業のビジネスも安定したあとに意識すべきことは、ほったらかしにできるかどうかです。
筆者の場合、放置していても収入が入りやすい「アフィリエイトブログ」や「転売」に力を入れました。
また、資産運用では長期保有を目的とした「株式投資」や「不動産投資」「ソーシャルレンディング」など、ほったらかしでもコツコツ収入が入ってくる投資を意識しました。
もちろん、すべて高利回りを目指せる投資を優先しています。
この方法を実践したことで、セミリタイアの目標にしていた10年よりも短い5年間という短い期間で不労所得20万円を達成し、サラリーマンを退職することができたのです。
これから不労所得を増やしたいと考えている方も、この体験談からご自身にできる方法を探してみてください。
不労所得とは
不労所得とは、自分が働かなくても得られる収入のことです。
例えば、株式投資による配当金や、不動産投資による家賃収入、YouTubeの広告収入などが該当します。
これらの収入は自分自身の働きとは関係なく入ってくるため「不労所得」と呼ばれています。
ただし、「不労所得」は「まったく労力をかけずに稼ぐ所得」ではありません。
投資であれば投資商品を調べて買う労力がかかりますし、YouTubeであれば動画を作る労力がかかります。
とはいえ、投資もYouTubeも一度収益化できれば、放置していても稼げるため、「不労所得」と呼ばれています。
初心者が不労所得を得る際の注意点
不労所得を得る方法を紹介する前に、注意点を紹介させてください。
損をしないためにも、次の6つの注意点をしっかり読んでから具体的な方法を学びましょう。
注意点
- 上手い話は存在しない
- 簡単そうな方法を少しずつ試す
- リスクを理解して取り組む
- 元本割れのリスクがある
- 余剰資金で投資をする
- 投資には手数料がかかる
上手い話は存在しない
「誰でも簡単にできて必ず儲かる」といった都合の良い話はありません。
不労所得を得るためには、大なり小なり労力をかける必要があります。
また、「この商材を買えば人生が変わる」といったうたい文句も信用しないでください。
簡単そうな方法を少しずつ試す
不労所得を得られる方法はたくさんあるので、どれが自分に合っているかは試してみなければ分かりません。
一つの方法に入れ込むのではなく、向いてなければすぐにやめる気持ちで試していくと良いでしょう。
リスクを理解して取り組む
不労所得を得るためには準備が必要で、リスクもあります。
投資なら買った銘柄が値下がりして損をする可能性がありますし、YouTube動画なら再生回数が伸びず制作につぎ込んだ時間が無駄に感じられるかもしれません。
上手く行かない可能性もあるので、リスクを理解して取り組みましょう。
元本割れのリスクがある
特に投資の場合、元本割れのリスクがあります。
例えば、100万円投資したら120万円に値上がりする可能性がある一方で、80万円に値下がりする可能性もあります。
かならず成功するという投資などは存在しないので、理解した上で取り組みましょう。
余剰資金で投資をする
投資などの不労所得を得るためには、初期投資が必要です。
このとき、「余剰資金」を使うようにしましょう。
余剰資金とは、資産から普段使用する「生活費」や、何かあったときのために残しておく「貯金」を差し引いた資金のことであり、差し当たり使用する予定のないお金です。
生活費や非常時のためにためておいたお金を投資に回し、すべて失ってしまうと生活自体ができなくなってしまう恐れがあるのです。
投資には手数料がかかる
投資の場合、売買に手数料がかかります。
安く買って高く売って利益を出したい場合、手数料が差し引かれて利益が相殺されてしまうことがあるので注意しましょう。
不労所得を得る方法:投資以外の場合
それでは、具体的に不労所得を作る方法について解説していきましょう。
まずは、投資以外で不労所得を得る5つの方法について紹介していきます。
投資以外の不当所得
- 自動販売機
- アフィリエイト
- YouTube
- ストックフォト
- 印税
自動販売機
自動販売機を設置すると、収益の一部を得ることができます。立地の良い場所に置くことができれば、永続的に収入が得られるので、まさに不労所得となります。
メリットは放置で稼げることですが、デメリットは誰でもできるわけではないことです。立地の良い場所に自動販売機を置ける土地を持っていないとできません。初心者にとっては難しい不労所得と言えます。
アフィリエイト
アフィリエイトは、ブログなどで商品やサービスを紹介し、成約したら紹介料をもらえる仕組みです。
メリットはパソコンとインターネットがあれば始められる手軽さですが、デメリットは競合サイトが多くて稼ぎにくくなってきていることです。手軽に始められるので、サイトづくりに興味がある人は試してみてはいかがでしょうか。
YouTube
YouTubeの動画が再生されるときに流れる広告でも稼ぐことができます。メリットは再生されやすい動画を数本作れば放置していても不労所得を得られることですが、デメリットは動画を作るスキルが必要なことです。既に動画制作のノウハウを分かっている人なら、YouTubeは始めやすい不労所得と言えるでしょう。
ストックフォト
フリー素材の写真をネット上で販売することでも、不労所得を得ることができます。
メリットは旅先での写真をストックフォト販売サイトに登録しておくだけで収益が生まれるかもしれない簡単さです。デメリットとしては、一眼レフなどの機材が必要な点です。スマートフォンの写真は登録できないケースが多いのです。
初心者の方でも、機材を持っていてカメラに明るいなら試してみてはいかがでしょうか。逆に、写真の知識が無い人が不労所得のためだけにストックフォトを始めるのは非効率でおすすめできません。
印税
本の印税も不労所得になります。書店に並ぶ本でなくても、電子書籍なら個人でも出版できるようになってきました。
印税のメリットは一度本を書けば永久に不労所得が得られる可能性があることですが、デメリットとして、永久に本が売れる保証が無いことが挙げられます。本を書きたいモチベーションがあるなら挑戦しがいもありますが、初心者の方が不労所得のためだけに執筆するのは労力がかかりすぎ、おすすめできません。
不労所得を得る方法:投資の場合(ローリスク編)
続いては、投資で不労所得を得る方法について解説していきましょう。
リスクの大きさ別にローリスク、ミドルリスク、ハイリスクの3種類に分けて解説していきます。
まずは、大きな損失が生じるリスクが低く、ただし利回りも低めなローリスク・ローリターンな投資方法について解説していきましょう。
高額の不労所得は期待できませんが、絶対に失いたくないお金を預金で運用するなど、守りの資産運用を行って「お金が減るリスク」をコントロールしましょう。
- 預金
- 債券
- 確定拠出型年金
- 投資信託
- ロボアドバイザー
預金
預金はみなさんもやっているか、もしくはやった経験があると思います。
銀行にお金を預けておき、長い間預ければ利息として少しお金をもらうことができます。
預金のメリットは、なんといっても安全性です。
今回紹介する投資法の中で「元本保証型」なのは預金だけです。
一つの銀行で1,000万円以内の預金であれば、何があっても保証されます。
銀行が破綻したり世界的な金融危機が起こっても、1,000万円以内の預金が失われることはありません。
預金のデメリットとしては、金利が低すぎて不労所得としては物足りないことです。
定期預金は高くても0.02パーセントほどなので、100万円を1年間預金しても200円の利息しかもらえません。
1,000万円預金してもたったの2,000円です。
預金は誰でもノーリスクで始められる投資法なので、確かに初心者にもおすすめです。
しかし、本格的に不労所得で生計を立てたいと考えているなら、利息の小ささがネックになります。
不労所得の観点で言えば、この後の項目で説明するような投資法の方がおすすめです。
債券
債券とは、国や企業などが投資家からお金を借りるときに発行するものです。
国が発行する国債、地方公共団体が発行する地方債、企業が発行する社債などがあります。
債券は満期が決まっているので、投資をすると満期までの間に利息をもらうことができ、満期になると元本が返ってきます。
債券のメリットは、預金に次いで安全性が高いことです。
国や地方公共団体、安定している企業が発行するものなので、破綻する確率が極めて低いのです。
特に国債は財務省が元本保証と公言しており、預金と同様にノーリスクで始めることができます。
デメリットとしては、利息が低いことです。
預金よりは高いものの、1パーセントに満たない利回りであることが多く、不労所得で生計を立てるには向きません。
債券はリスクが低いので初心者にもおすすめではありますが、不労所得で生計を立てたいなら他の投資法の方が良いでしょう。
確定拠出型年金
確定拠出型年金は、毎月一定額を積み立てて老後の年金用に貯めておく投資です。
「企業型確定拠出型年金」と「個人型確定拠出型年金」の2種類があります。
会社員の場合、企業型は無意識に加入しているかもしれません。
確定拠出型年金のメリットは、毎月一定額が強制的に積み立てられる仕組みなので、お金を貯める意志が弱い人でもできることです。
デメリットとしては、自由に引き出せないことです。
年金なので、基本的に60歳を迎えるまでは引き出すことはできません。
初心者の方でまだ確定拠出型年金をやっていない人がいるなら、ぜひやっていただきたい商品ではあります。
ただし、60歳まで引き出せない年金であることを踏まえると、「不労所得」としておすすめなのは別の商品かと思います。
確定拠出型年金のリスクは、投資する商品によって異なりますが、リスクの低い商品が中心となっています。
預金や保険、リスクの低い投資信託が中心となっており、大損して年金が無くならないよう、ローリスク・ローリターンな商品から選びます。
投資信託
投資信託は、資産運用を投資のプロにお任せできる商品です。
株式や債券といったざっくりとした運用方針は自分で決める必要がありますが、具体的な銘柄選びは投資のプロにお任せすることができます。
投資信託は数百から数千の株式などの銘柄に投資している商品が多いため、リスクが分散されています。
個別の銘柄で株価の暴落が起きても、他の多数の銘柄の利益が補ってくれるため、大損しにくい構造になっています。
非常にローリスク・ローリターンな設計のため、利回りも低くて1%~3%程度ですが、投資に怖さを感じる初心者の方にはおすすめです。
投資信託のメリットは、投資家の手間がかからないことです。
運用のプロに任せられるため銘柄分析に労力をかけなくて良いですし、投資の勉強をしなくても運用のプロ並みの成果を期待できます。
デメリットとしては、利回りが1パーセントから3パーセントほどと高くはないことです。
これは、投資のプロに運用を任せるため、運用利益から手数料などが差し引かれてしまうため、利回りが低めなのです。
それでも投資信託は初心者におすすめです。
運用のプロに任せられるので、投資の知識がない初心者にとっては強い味方となります。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、毎月一定額を自動的に投資してくれる商品です。
投資家のリスク許容度に基づいて投資先を決めてくれるので、投資の知識があまり無い人でも簡単に始められます。
リスク許容度の診断は、簡単なアンケートで測られることが多いです。
ロボアドバイザーは、主に投資信託で資産運用しているため、リスクやリターンは投資信託に準じます。
投資信託にもさまざまな商品があるのですが、ロボアドバイザーは複数の商品に分散投資するため、リスクも分散されて比較的低リスクな運用ができます。
ロボアドバイザーのメリットは、手間がかからず簡単なことです。
売買も自動的にやってくれるので、投資家は放置で資産を運用することができます。
デメリットとしては、手数料が取られるため利益が小さくなってしまうことです。
銘柄の買い付けだけでなく、投資商品をバランスよく保つための売買も頻繁に繰り返されることが多く、手数料がかさみがちです。
とはいえ、ロボアドバイザーは初心者にもおすすめの投資法です。
投資家が手間をかけなくても運用でき、利益が得られるからです。
不労所得を得る方法:投資の場合(ミドルリスク編)
次に、リスクと利回りが中程度な、ミドルリスク・ミドルリターンの投資方法を紹介していきます。
セミリタイアする場合はまとまった不労所得が欲しいので、ある程度の利回りは確保したいところです。
しかし、大きなリスクを取って大損したら、またサラリーマンに戻ってお金を貯めなければならなくなってしまうかもしれません。
このバランスを考えていくと、セミリタイアを見据えた不労所得なら、ミドルリスク・ミドルリターンの投資方法で稼ぐのがおさまりが良いです。
ミドルリスク・ミドルリターンでおすすめの投資方法について解説していきましょう。
- 不動産投資
- J-REIT(不動産投資信託)
- 株式の配当金
- ソーシャルレンディング
- FXの金利収入
不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートなどを買って他人に貸し出し、入居者から家賃をもらう投資です。
立地の良い物件であれば、入居者が入りやすいので安定した家賃収入を得ることができます。
立地や物件の種類によって利回りは異なりますが、目安としては5%前後です。
リスクとしては、空室が生じて家賃収入が途絶えることがあるので、物件選びが何よりも重要です。
不動産投資のメリットは、不動産の管理自体は不動産会社に任せられるため、投資家の手間が少ないことです。
しかも、一度入居した人が頻繁に入れ替わることはほとんどないので、安定した利益を上げることもできます。
デメリットは、物件を購入するのに数億円単位のお金が必要なことです。
すぐに数億円といった大金を用意できない人の方が多いと思いますので、不動産投資を始めるなら銀行にローンの相談をして始めましょう。
不動産投資は比較的難易度が低い投資法なので、投資の初心者にもおすすめです。
物件を選んで購入すれば、あとは不動産管理会社にほとんどの事務をお任せできるので、放置していても家賃収入を得られるからです。
不動産投資を始めるにはまとまった資金が必要ですが、安定した利益を上げられることが魅力です。
すでに大きなお金を用意できる人は、不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか?
J-REIT(不動産投資信託)
J-REITは「不動産投資信託」のことで、不動産投資の投資信託のことです。
不動産投資との違いとしては、不動産投資会社に運用を任せられることです。
J-REITの利回りも不動産投資と同程度であり、4%~6%程度です。
投資先はマンションなどの住宅のみならず、オフィスビルや商業施設、ホテル、物流倉庫など多岐にわたるため、1つの不動産に投資するよりはリスクを分散させることができます。
J-REITのメリットは、10万円ほどの少額でも不動産投資を始められることです。
投資会社が投資家から少しずつ資金を集めて運用するので、不動産投資に比べて少額からの投資が可能なのです。
しかも、J-REITは高利回りがな投資法です。
平均的な利回りは4パーセントから6パーセントで、投資の中では高利回りな方です。
デメリットは、証券取引所が開いている時間に売買しなければならないことです。東京証券取引所であれば平日の9時00分から11時30分、12時30分から15時00分が開いているので、この時間帯に取引する必要があります。
しかし、この時間帯は仕事が忙しくて取引できない方は、会社員の方には特に多いでしょう。
J-REITが初心者にもおすすめなのは、少額から始められて高利回りだからです。
少ない資金で比較的多くの不労所得を稼ぐことができるので、REITは初心者にぴったりです。
株式の配当金
株式投資は、投資家が株式を買うことでお金を企業に出資する投資です。
企業はそのお金で事業を行って利益を出し、投資家に「配当」と言う形で利益の一部を還元します。
株式の利回りは銘柄によって異なりますが、配当金の利回りは0%~6%程度です。
ただし、業績悪化などが原因で配当金が減らされてしまうリスクはあります。
とはいえ、業績が好調で配当が増やされる増配のケースもあるので、増配が期待できそうな好調な企業に投資するのが良いでしょう。
株式投資のメリットは、配当金のほかに「株主優待」ももらえることです。
一部の企業では株主優待の制度を導入しており、企業の自社製品や割引券などをもらうことができます。
不労所得ではありませんが、日常の支出の節約に活用することができるでしょう。
株式投資のデメリットは、REITと同様に証券取引所が開いている時間しか取引ができないことです。
東京証券取引所の場合、平日の9時00分から11時30分、12時30分から15時00分までしか取引できません。
この時間に仕事をしているサラリーマンにとっては、難しい投資法かもしれません。
ですが、市場が開くと同時に売買を予約する「成行注文」や、価格を指定して売買を予約する「指値注文」なら、日中に取引できない人でも株式投資を行うことができます。
2種類の注文方法を活用すれば、忙しい会社勤めの方も株式投資を始められます。
株式投資が初心者におすすめな理由は、配当金に加えて株主優待がもらえるからです。
株式投資の不労所得で生計を立てている投資家は、株主優待を活用してタダで食事をするなど、上手に生活している人が多いのです。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、「お金を借りたい企業(借り手)」と「お金を貸したい人(投資家)」をインターネット上で結びつけるサービスです。
クラウドファンディングの一種であり、「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれます。
ソーシャルレンディングのメリットは、利回りが5パーセントから10パーセントほどととても高いことです。
さまざまな理由で銀行からの融資だけでは足りない企業がインターネット上で資金を募っているので、利回りが高くなっているのです。
インターネット上でのお金のやり取りに不安を感じる人もいるかもしれませんが、ソーシャルレンディング業者は融資先の企業をしっかりと審査をした上で投資家を募集しています。
ただし、利回りが高い分、リスクもそれなりにあります。
企業が返済不能になり、融資したお金が返って来ないリスクがあるからです。
最近では少なくなりましたが、以前は資先の企業や事業内容についてきちんと審査してくれないソーシャルレンディング事業者も多く、損失を被った投資家も大勢いました。
ソーシャルレンディングで不労所得を得るには、評判の良い事業者を選ぶことが重要です。
ソーシャルレンディングのデメリットは、人気の案件は申し込みが殺到してしまうため先着順の応募に間に合わず、申し込めない場合があることです。
最近では抽選方式も増えてきたのですが、それでも抽選に漏れて申し込めないケースが出てきています。
案件が優良なだけでなく、ソーシャルレンディングの人気が高まってきていることを象徴しているとも考えられます。
ソーシャルレンディングが初心者におすすめなのは、利回りが高いからです。
不労所得で生計を立てたい人は、ソーシャルレンディングへの投資は必須と考えられます。
FXの金利収入
FXは売買の差額で稼ぐ方法が一般的ですが、預金の金利のような「スワップ金利」をもらうことで儲ける方法もあります。
イメージとしては外貨預金が近いです。
スワップの収入の大小は、投資する通貨ペアやレバレッジの大小によって大きく異なります。
人気があるドル円の場合、金利差は0.2%程度なので、レバレッジ25倍なら5%程度の不労所得を期待することができます。
また、新興国のように金利が高い通貨と円のペアを選択すれば、年利10%超えも夢ではありません。
ただし、為替変動によって損失が生じるリスクがあります。
特に新興国は為替変動が大きく、せっかく高い金利収入を得られても、為替変動による損失の方が大きくなってしまうことがあります。
基本的には、米ドルや豪ドルなど比較的レートが急変動しにくい通貨ペアでスワップを狙うのがおすすめです。
FXのスワップのメリットは、レバレッジをかけて外貨預金よりも大きな利息を受け取れることです。
FXは自分が持っているお金のほかに、お金を借りて運用することができます。
返すときは元本を返せば良いので、利息は自分のものにできます。
FXのスワップのデメリットは、金利が固定ではないことです。
高い金利だから購入した通貨だったのに、来月には金利が下がって魅力がなくなってしまったということもあり得ます。
FXはレバレッジなどの仕組みが難しいこともあり、初心者に積極的におすすめすることはできません。
ですが、投資の中では高利回りなので、FXの金利収入も検討していただければと思います。
不労所得を得る方法:投資の場合(ハイリスク)
ここからは、ハイリスクな投資方法として先物取引と仮想通貨を紹介していきます。
最初に断っておきますが、セミリタイアを視野に入れた不労所得として、これらの方法はおすすめできません。
リスクが高く大損する可能性も高い上に、自分で売買注文を出して取引しなければならず、不労ではないからです。
それでも、自分で取引するのが好きな方や、セミリタイア後の仕事でやってみたい方もいると思いますので、簡単に紹介していきます。
ミドルリスクの投資方法
- 先物取引
- 仮想通貨
先物取引
先物取引とは、将来の予め定められた期日に、現時点で取り決めた価格で特定の商品を売買することを約束する取引です。
買いでも売りでもエントリーできる特徴があり、株式などの暴落をリスクヘッジできる役割などもあるのですが、初心者にはかなり難しい取引です。
上手い人なら利回り20%以上も狙える取引ですが、ほとんどの参加者は失敗しているため、平均の利回りはマイナスと言われています。
メリット・デメリットもそのまま、大きな利益を上げられる可能性がある一方、大きく失う可能性もあることが挙げられます。
仮想通貨
ビットコインなどの仮想通貨の売買で利益を得る方法もあります。
例えば、円に対してビットコインが値下がりしたら買い、値上がりしたら売ることで差額が儲けになります。
仮想通貨もトレードのスキルによって利回りが大きく異なり、上手い人なら利回り20%以上も可能です。
しかし、失敗している人の方が大勢いるので、平均の利回りはマイナスと言われています。
なお、仮想通貨は比較的新しい投資対象であり、手数料が高いことがネックになって利回りを下げているとも言えます。
仮想通貨のメリットは、値動きが激しいので儲けられるチャンスが多いことです。
逆に、デメリットは値動きが激しいために突然大暴落することがあり、巻き込まれると大きな損失を出してしまうことです。
正直に言えば、仮想通貨は初心者にはおすすめできません。
値動きが荒すぎて、手堅く儲けることは難しいです。
また、常に取引画面に張り付いてトレードする形になるため、「不労所得」として最適とは言えません。
投資初心者にはソーシャルレンディングがおすすめの理由
不労所得を得られる方法について解説してきましたが、中でもおすすめなのが「ソーシャルレンディング」です。
その理由は次の3点です。
それぞれ詳しく解説していきましょう!
おすすめである理由
- 利回りが高いから
- 放置しておいても稼げるから
- 難しい知識がいらないから
利回りが高いから
ソーシャルレンディングの利回りは、5パーセントから10パーセントととても高いです。
10パーセントに迫る利回りを出せる資産運用方法は他にはほとんどなく、あっても上級者向けの難しい商品ばかりです。
ソーシャルレンディングは、少ない資金でも不労所得を多く稼げる投資手法なのです。
放置しておいても稼げるから
ソーシャルレンディングは、投資した後に手間がかからない投資です。
運用中に売買しない前提の商品で、基本的には予定通りの利回りが利益になる投資です。
値動きしない投資商品なので、一度投資を始めたら放置で構いません。
不労所得にはできるだけ手間をかけたくないので、放置できるソーシャルレンディングはぴったりですよね。
難しい知識がいらないから
ソーシャルレンディングに投資するとき、難しい知識は必要ありません。
勉強する手間がかからないため、できる限り手間をかけずに不労所得を稼ぎたい人にぴったりです。
ただし、できれば申し込みをする前に概要をしっかりと読み、自分がお金を貸す企業の事業について知っておくことがおすすめです。
高利回りを追求するだけでなく、せっかく投資をするのだから、自分が納得できる事業を選びましょう。
なお、ソーシャルレンディングがどのような投資なのかについて、こちらでさらに詳しく解説しています。
一度目を通しておいた方が良いでしょう。
不労所得の税金・税率
不労所得にも、「所得税」や「住民税」といった税金がかかります。
これまで紹介してきた方法で不労所得を得る場合、次の2つのどちらかに該当するケースがほとんどです。
不労所得の分類 |
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配当所得の場合
投資で不労所得を得る場合、配当金にも「所得税」と「住民税」がかかります。
特定口座を利用すれば、証券会社が源泉徴収で税金を天引きしてくれ納税の手間が不要となるので、特定口座を使いましょう。
特定口座ではなく一般口座を使った場合、確定申告で配当金を申告し、納税する必要があります。
どうしても一般口座を使いたい理由がなければ、特定口座を使うのがおすすめです。
ちなみに、配当金にかかる税金は2020年現在で20.315パーセントです。
内訳は次のとおりです。
配当金にかかる税金の内訳 |
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配当金に対して約2割を税金として納税しなければならないと覚えておきましょう。
雑所得の場合
会社員が本業の給与所得を得ながら不労所得を得る場合、投資以外の場合はほとんど「雑所得」の括りになります。
「雑所得」は「給与所得」と合算して「所得税」「住民税」の課税対象となります。
そのため、確定申告が必要です。
なお、雑所得は合計20万円以下なら申告不要です。
利益が少額で税金も少ないため申告しなくても良いという意味です。
まとめ
不労所得を得る方法について、初心者向けに解説してきました。
投資以外の方法だとかなり手間がかかるので、基本的には投資から始めることをおすすめします。
本業で稼いだお金の一部を投資に回すことで、自然と不労所得が育っていきますよ。