緊急でお金が必要になった場合に、融資金額が大きく長期返済が可能な不動産担保ローンを検討する人は少なくありません。
しかし、「不動産担保ローンは即日融資を受けられる?」「即日融資を受けるためにはどう進めれば良い?」といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。
そこで、この記事では不動産担保ローンの即日融資について解説していきます。
目次
即日融資ができる不動産担保ローンはあるのか?
「すぐに資金調達をしたい」「今日中にでも融資を受けたい」といったように、不動産担保ローンの即日融資を希望している人は少なくないでしょう。
そこで、まずは即日融資ができる不動産担保ローンについて紹介しています。
即日融資可能な金融機関・ローンを知っておくことで、緊急でお金が必要な場合に対応がしやすくなります。
即日融資可能な主な不動産担保ローン・金融機関は次のとおりです。
日宝:不動産活用ローン
出典:日宝
日宝の不動産活用ローンは個人・法人向けの不動産担保ローンで、融資金額や金利は次のようになっています。
日宝の不動産活用ローンは、上限金利が10.0パーティー以下で最長30年の長期借入れが可能です。
底地や共有持分、再建築不可であったとしても融資を受けることができます。
不動産担保ローンで33年の歴史と実績があるため、安心感があります。
融資金額 | 50万円〜5億円 |
金利 | 4.0%〜9.9% |
期間 | 1ヶ月〜30年 |
資金使途 | 自由 |
総合マネージメントサービス:不動産担保ローン
出典:総合マネージメントサービス
総合マネージメントサービスは、15年の歴史と実績がある企業です。
下記のとおり、下限金利は3パーセント台、上限金利10パーセント以下で、最長35年の不動産担保ローンの利用が可能です。
また、借地や共有持分でも融資を受けることができます。
融資金額 | 30万円〜5億円 |
金利 | 3.4%〜9.8% |
期間 | 最長35年 |
資金使途 | 自由 |
三鷹産業:不動産担保ローン
出典:三鷹産業
三鷹産業は、大阪や京都、兵庫などを中心として不動産担保ローンやビジネスローンや手形割引を提供しています。
申し込みから最短24時間以内での融資が可能なので、急いでいるときでも安心です。
また、契約の際の事務手数料や調査手数料、解約手数料などが無料なので余計なコストを抑えることができます。
融資金額 | 50万円〜1億円 |
金利 | 6.0%〜15.0% |
期間 | 最長10年 |
資金使途 | 自由 |
ユニーファイナンス:不動産担保ローン
出典:ユニーファイナンス
ユニーファイナンスは、名古屋に本社を構え40年以上の歴史・実績があり、不動産担保ローンやビジネスローン、無担保ローンなどを提供しています。
満23歳以上で満70歳未満の定期的な収入と返済能力がある人であれば申し込みが可能です。
融資金額 | 100万円〜3,000万円 |
金利 | 6.0%〜14.0% |
期間 | 最長10年 |
資金使途 | 自由 |
トラストホールディングス:不動産担保ローン
出典:トラストホールディングス
2009年創業のトラストホールディングス不動産担保ローンは、最大10億円まで融資を受けることができます。
下限金利は3パーセント台、上限金利は7パーセント台で返済期間は最長30年となっています。
非常に有利な条件で借入れできる可能性があることが特徴です。
また、二番抵当や三番抵当、借地や底地、共有持分であっても融資を受けることが可能です。
融資金額 | 100万円〜10億円 |
金利 | 3.45%〜7.45% |
期間 | 1ヶ月〜30年 |
資金使途 | 自由 |
ユニバーサルコーポレーション:アイアイ個人向け不動産担保ローン
出典:ユニバーサルコーポレーション
ユニバーサルコーポレーションが提供している個人向け不動産担保ローンには、次の3プランがあります。
- 最高1,000万円の「フリープラン1000」
- 最高5,000万円の「フリープラン5000」
- 最高5億円の「フリープランMAX」
それぞれで上限金利は異なりますが、いずれも下限金利は4.0パーセントで最長35年返済が可能です。
審査は最短当日3時間で振込みまでは最短10分と非常にスピーディーなことが特徴です。
融資金額 | 最高5億円 |
金利 | 4.0%〜12.0% |
期間 | 最長35年 |
資金使途 | 自由 |
即日融資を受るためにしておくべき準備
不動産担保ローンの即日融資を利用するにあたり、準備すべきものを知らないと即日融資を受けることは難しくなってしまい、必要なタイミングに融資が間に合わない可能性があります。
ここでは、不動産担保ローンの即日融資を受けるために必要な準備内容について見ていきましょう!
準備①:書類は全て揃えておく
スムーズに即日融資を受けるために、不動産担保ローンに必要な書類は事前に準備しておきましょう。
金融機関によって異なる場合はありますが、一般的に必要な書類は以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 収入を証明するもの(源泉徴収票、課税証明書、確定申告書など)
- 納税証明書(固定資産税、所得税、住民税)
- 物件案内図
- 公図
- 登記事項証明書
- 地積測量図
- 建物図面
- 固定資産評価証明書
- ローン残高証明書
準備に時間がかかる書類もありますので、早い段階でどの書類が必要になるかを確認し、揃えておきましょう。
準備②:営業開始後すぐに申し込む
即日融資可能な業者だからといって、申し込んだからといっていつでも即日融資を受けられるわけではありません。
審査に時間がかかることもありますし、業者によって「即日融資は申し込みが〇〇時まで」「融資は〇〇時まで」といった決まりもあります。
申し込み時間が遅くなることで、融資日がずれ込む可能性があるため、不動産担保ローンの即日融資を受けたい場合は、業者の営業開始後すぐに申し込みをするようにしましょう。
準備③:不動産担保ローン専門の会社に審査を申し込む
不動産担保ローンは、さまざまな金融機関が提供しています。
これらの金融機関は大きく次の3つに分けることができます。
- 銀行
- ノンバンク
- 専門会社
銀行やノンバンクにもメリットがありますが、不動産担保ローンをメインとした専門会社であれば、審査実績やノウハウが多いため、スピーディーに適正な評価を受けることができます。
そのため、即日融資を受けたい場合は、不動産担保ローン専門会社を利用することが一つ方法です。
注意点:あくまで「最短」
即日融資の不動産担保ローンにも注意点があります。
それは、あくまでも「最短」の場合に即日融資となることです。
そのため、申込者や担保の状況、金融機関の込み具合などによっては、翌営業日以降の融資となります。
- どのような場合に即日融資が可能か?
- どうなると翌営業日以降に融資がずれ込むのか?
事前にこれらの点を金融機関に確認したうえで、申し込みをするようにしてください。
カードローンの借り換えなら実質即日融資になる
どうしても即日融資を利用したい場合は、いったんカードローンなどの無担保ローンで即日融資を受け、不動産担保ローンに借り換える方法があります。
不動産担保ローンの審査通過がほぼ確実で、即日融資を受けられる場合は良いですが、不動産担保ローンの審査や即日融資が確実でない場合はこういった方法を検討してみても良いでしょう。
カードローンから不動産担保ローンに借り換えで即日融資を受ける流れを解説しましょう。
手順①:カードローンで融資を受ける
まずは、カードローンで融資を受けます。
カードローンは無担保ローンのため審査がスピーディーで、ノンバンクであれば最短30分から1時間で融資を受けることが可能です。
また、審査基準はそれほど厳しくないため、属性や信用情報に大きな問題がなければスムーズに融資を受けることができます。
手順②:不動産担保ローンの審査が降りる
不動産担保ローンの申し込みも行います。
金融機関にもよりますが、最短即日審査・融資も可能です。
不動産担保ローンは有担保ローンであるためカードローンよりも審査は厳しいですが、低金利で利用できます。
あらかじめ条件の良い金融機関を選んでおき、借り換え目的で借入れしましょう。
手順③:カードローンを返済する
不動産担保ローンの融資を受けたら、そのお金でカードローンの返済をします。
カードローンの手数料を最小限に抑えるために、不動産担保ローンの融資を受け次第、カードローンの返済をするようにしましょう。
注意点:限度額はあまり大きくない(最高500万円ほど)
カードローンで利用できる金額は最高500万円ほどです。
そのため、500万円以上の融資を希望している場合は、この方法はあまり有効ではありません。
また、カードローンだけ審査が通って不動産担保ローンの審査は通らないこともあります。
その場合は、不動産担保ローンよりも金利が高いカードローンだけを返済していかなければならなくなるため注意してください。
限度額が高くないこと、カードローンだけの利用になる可能性があることについて踏まえたうえで利用するようにしましょう。
短期間で融資を受けたいときはソーシャルレンディングがおすすめ
お金を借りたい人と貸したい人をマッチングする「ソーシャルレンディング」であれば、即日とはいきませんが不動産担保ローンより早く融資を受けることが可能です。
不動産担保ローンほど審査が厳密ではないので、比較的利用しやすいのが特徴です。
1つの資金調達方法としてソーシャルレンディングも検討してみると良いでしょう。
ソーシャルレンディングで資金調達を行うメリット
では、不動産担保ローンではなくソーシャルレンディングで資金調達を行うメリットにはなにがあるでしょうか?
大きく次の4つのメリットがあります。
メリット①:不動産担保を用意せずとも融資を受けられることがある
ソーシャルレンディングでの融資は、必ずしも不動産担保が必要とは限りません。
例えば、他の会社に対する債権を担保にすることもできますし、代表者連帯保証をつけることで融資が受けられることもあります。
担保にする不動産がない場合は、ソーシャルレンディング会社に相談を持ちかけてみると良いでしょう。
また、短期で返済が見込めるときは、保証や担保がなくてもソーシャルレンディング会社が案件の募集を行ってくれることがあります。
ただし、投資家の視点は別です。
実際にお金を出すのはソーシャルレンディング会社ではなく個人投資家です。
担保や保証がない案件に投資が集まるのかは、また別の話です。
メリット②:鑑定済みの不動産担保があれば融資が早い
ソーシャルレンディング会社は不動産担保を専門とした融資を行っているわけではないため、不動産担保専門の金融機関よりも担保に厳密な審査を行いません。
もちろん、ソーシャルレンディング会社の与信審査を予め受けておき、不動産鑑定書などがあればその不動産鑑定書をもとに短期間で融資の審査を行ってくれます。
そのための融資の手続きがスムーズに進みやすいのです。
メリット③:不動産担保ローンよりも多額の金額を借りられるケースがある
不動産担保ローンの場合、どれほどの資金を貸してもらえるかは担保の単純な価値だけではなく、担保の立地で変動します。
たとえば、1万坪を超える広大な土地を所有していたとします。
仮に、坪単価1万円だとしても、この土地の評価額は1億円です。
しかし、不動産担保ローンでは1億円の担保とみなしてもらえず、融資を受けることが難しいです。
なぜなら、そのような土地は用途が限定されており、購入者が現れにくいからです。
一方、ソーシャルレンディングであれば、単純な土地評価額で融資額を決定することが多いです。
そのため、どんな用途、どんな立地の土地であっても、1億円の価値があれば7,000万円から8,000万円の融資を受けられます。
立地の悪い土地でも担保として利用できる点も、ソーシャルレンディングのメリットです。
メリット④:融資を受けていることが金融機関等に発覚しにくい
自分たちの経営状態に問題があるのではと無用な詮索をされる可能性があるため、資金調達をしていることをメインバンクなどの金融機関や取引先に知られたくないことも多いでしょう。
ソーシャルレンディングの場合、匿名で融資を受けることができるので、ご自身の会社が資金調達に苦慮していることが他の会社にはわかりません。
こんなときはソーシャルレンディングでの資金調達が向いている!
では、どのような場合にソーシャルレンディングでの資金調達が向いているのでしょうか?
おすすめのケースには次3つの場合があります。
ケース①:とにかく短期で利益が出そうな取引ができる場合
ソーシャルレンディングは、短期的な資金調達に向いています。
例えば、市場価格5,000万円の価値の不動産が3,000万円で売りに出ているものを見つけたとしましょう。
ソーシャルレンディングで3,000万円を年利10パーセントで借り入れたとしても、半年で会社が支払う金利は150万円だけです。
転売で2,000万円(5,000万円-3,000万円)の利益が見込めるのであれば、リスクにはなりません。
こういったように、購入すればすぐに転売益が見込めるときこそ、ソーシャルレンディングで資金調達を行いましょう。
ソーシャルレンディングの融資金利は5パーセント以上になることが多く、金利条件だけでみればそれほど安いとは言えません。
ただし、上限は15パーセントであるため、不動産担保ローンの上限金利よりも低いこともあり得ます。
また、基本的には1年未満を返済期間の目処として融資を受けるようにしましょう。
ケース②:借り換えを行いたい場合
ソーシャルレンディングは、資金用途が比較的自由です。
借り入れたお金をしっかりと返済できる見込みさえあれば、借りたお金をどのように使っても問題ありません。
そのため融資を受けたお金で借り換えを行うことも可能です。
もし金融機関から借りたお金をすぐに返済できる見込みがないときは、ソーシャルレンディング会社から資金調達を行い、借り換えを検討してみましょう。
ケース③:早期返済を前提にしている場合
ソーシャルレンディングは、一般的に早期返済を前提にした資金調達手段です。
貸付金利がソーシャルレンディング会社の利益であるため、早期償還を行っても違約金を請求されることはありません。
返済の見込みが立てば、リスクなくすぐに返済できるメリットがあるのです。
不動産担保ローンの場合は決して安くはない事務手数料などがかかりますが、ソーシャルレンディングでは事務手数料はほぼかかりません。
融資も返済もスピーディーであり、コストを抑え他資金調達ができる点こそ、ソーシャルレンディングの魅力といえるでしょう。
ソーシャルレンディングについては、こちらで詳しく解説していますので、一度目を通しておいてください。
まとめ
不動産担保ローンの即日融資について紹介しました。
お伝えした内容をまとめると、次の4点が重要なポイントです。
不動産担保ローンや即日融資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- 不動産担保ローンは即日融資も可能
- 即日融資を受けるには事前の書類準備や早い時間での申し込みなどが大切
- カードローンで借入れ、不動産担保ローンで借り換えをする即日融資もある
- リスクを考慮したうえで利用することが大事
また、不動産担保ローンだけではなく、ソーシャルレンディングを利用すれば素早く資金調達することが可能です。
借りる資金の用途や返済時期によって2つの手段を使い分けましょう。
なお、資金調達に関するご相談は下の問い合わせフォームから受け付けています。
必要事項にご記入してお送り頂ければ幸いです。