これから投資を始めてみたいと思っている方が最初に直面する問題が、「投資商品選び」ではないでしょうか?
「株式投資」や「投資信託」などさまざまな商品があり、違いを調べるのも一苦労ですよね。
この記事を読めば、主要な投資方法についてはご理解いただけるようにまとめました。
初心者向け・中級者向け・上級者向けに分類したので、ご自身のレベルに合った投資商品を選ぶ参考にしてください。
投資に多くの種類がある理由
一口に「投資」といっても、さまざまな種類があります。
昔からあるものでは、株式や債権、株式投資が挙げられます。
最近では「ロボアドバイザー」や「ソーシャルレンディング」といった新しい投資方法もありますし、ハイリスクな「FX」や「仮想通貨」もあります。
なぜこれだけたくさんの種類があるのかというと、それぞれ特徴が異なるからです。
まずは特徴の違いを知るべく、次の3点について解説していきます。
- 投資先が異なる
- リスク・リターンの大きさが異なる
- 難易度が異なる
これを知ることで、自分に合っている商品を選べるようになりますよ。
理由①:投資先が異なる
商品によって投資先が異なるため、さまざまな投資商品があるのです。
例えば、株式は企業、不動産は物件への投資です。
また、国内なのか海外なのかで投資先を分けることもできます。
商品にどんなリスクとリターンがあって、どの程度の難易度があるのかは投資先によって決まります。
慣れないうちは投資先だけを聞いてもピンと来ないかもしれませんが、中級者以上になれば、投資先を聞いたたけでどんなリスクがあるかなど大体イメージできるでしょう。
理由②:リスク・リターンの大きさが異なる
商品によって、リスクとリターンの大きさは異なります。
自分のリスク許容度に合った商品を選びましょう。
基本的に、リスクとリターンは比例関係にあります。
つまり、ローリスク・ローリターンな投資から、ハイリスク・ハイリターンな投資までグラデーションで存在しているのです。
理由③:難易度が異なる
投資商品によって、利益の出し方の難易度が異なります。
そのため、初心者にもおすすめできる投資もあれば、上級者しか手を出さない方が良い投資もあるのです。
この記事では、初心者・中級者・上級者それぞれに合った投資方法を紹介していきます。
自分のレベルに応じたカテゴリーから、投資方法を選んでください。
初心者向けの投資の種類
数ある投資の種類から、まずは初心者向けの投資方法を紹介していきます。
これまで投資をしたことがない人や、投資に関する知識に自信がない人は、これらの投資方法から始めてみてはいかがでしょうか?
- 国債
- 外貨預金
- 投資信託
- ロボアドバイザー
- ソーシャルレンディング
投資①:国債
国債とは、国が発行している債券です。
債券を買うことで、投資家は国にお金を貸すことになり、見返りとして利息を受け取ることができます。
国債はリスクが低い投資なので、初心者に向いています。
お金を貸す先が国で、先進国であれば国が破綻する事はほとんど考えられないため、元本割れする可能性がとても低いからです。
国債のメリットは、低リスクで運用できることです。
一方、デメリットは利回りが低いことで、ローリスク・ローリターンの投資なのです。
国債の利回りは、1パーセント弱です。
利回りが低い代わりに、元本割れや貸し倒れのリスクも低い投資方法というわけです。
投資②:外貨預金
外貨預金とは、米ドル、ユーロ、豪ドルなどで預金をすることです。
低金利の日本と異なり、海外では預金でも十分にお金を増やすことができるのです。
外貨預金が初心者におすすめな理由は、預金と同じような感覚で始められるからです。
しかも、銀行口座を持っていれば始めることができます。
証券口座を開設する手間がかからないため、初心者にとって最初の一歩のハードルが低いのです。
外貨預金のメリットは、日本円の預金よりも金利が高いことです。
一方、デメリットとしては為替リスクがあります。預金を始めたときよりも為替が円高に動くと、円換算で元本割れする可能性があるのです。
ただし、円安に動けば元本を増やすことができます。
為替変動リスクはデメリットにもメリットにもなり得ることを覚えておいてください。
外貨預金の利回りの目安は次のとおりです。
- 米ドル:1%~2%
- ユーロ:0.02%前後
- 豪ドル:1%前後
ユーロは日本円とほとんど同じような金利ですが、米ドルや豪ドルは高金利です。
デメリットで解説したように為替変動リスクがありますが、預金で2パーセントの金利を狙うなら外貨預金しかありません。
投資③:投資信託
投資信託は、投資家から集めたお金をまとめ、投資のプロが株式や債券などで運用する商品です。
具体的な銘柄選びなどを投資のプロに任せられる商品です。
投資信託は初心者におすすめなのは、運用のプロの力を借りられるからです。
投資に関する知識がない人でも気軽に始めることができるため、初めての投資にに向いた商品です。
投資信託のメリットは、分散投資ができることです。
投資信託は大勢の投資家から集めたお金を運用するため、投資先が多岐に渡っています。
そのため、一つの投資先で暴落などがあっても、全体的な影響は軽く抑えられることが多いのです。
一方で、デメリットは利回りがあまり高くないことです。
プロに運用を任せるため、手数料などが差し引かれ投資家が受け取れる利益が少なくなってしまうのです。
投資信託の利回りは、1パーセントから3パーセントです。
利回りは低めですが、分散投資が基本設定になっておりリスクを低く運用できます。
投資④:ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、毎月決まった金額を自動で多様な商品に投資してくれるサービスです。
簡単なアンケートに基づいてリスク許容度を診断し、投資先を選んでくれます。
ロボアドバイザーが初心者におすすめなのは、簡単に自分に合った投資先を選べるからです。
投資の経験がない初心者にとって難しいのが商品選びですが、何に投資するかもロボアドバイザーがアンケートに基づいて決めてくれるのです。
ロボアドバイザーのメリットは、投資先選びから実際の投資、管理まで自動で行ってくれることです。
ただし、デメリットとしてそのぶん手数料がかかることが挙げられます。
手数料の支払いのため、投資家が受け取れる利益は少なくなってしまいます。
ロボアドバイザーの利回りは、3パーセントから5パーセントほどです。
投資信託などへの投資が中心となるため、低リスクで運用できます。
投資⑤:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、「お金を借りたい企業(借り手)」と「お金を貸したい人(投資家)」をインターネット上で結びつけるサービスです。
クラウドファンディングの一種であり、「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれます。
ソーシャルレンディングは難しい知識が要らないため、初心者にもおすすめできます。
また、値動きのない商品なので、保有している間の価格変動が気になってが手につかないといったことも起こりません。
ソーシャルレンディングのメリットは、利回りが非常に高いことです。
一方、デメリットとしては業者によって案件の信頼性が大きく異なることが挙げられます。
ほとんど元本割れを起こさない業者がある一方、多くの案件が貸し倒れになる業者もあります。
ソーシャルレンディングの利回りは、5パーセントから10パーセントほどと非常に高いです。
業者選びさえ失敗しなければ、低リスクで高利回りを手に入れることができます。
中級者向けの投資の種類
続いては、中級者向けの投資方法を紹介していきます。
ある程度投資に慣れてきた人や、初心者向けの投資では利回りが物足りない人向けにお伝えしていきましょう。
- 不動産投資
- ETF(上場投資信託)
- REIT(不動産投資信託)
- 株式投資
- 金
投資①:不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートなどを購入して部屋を人に貸し出し、入居者から賃料をもらう投資方法です。
物件の価値が上がれば、売却して利益を得ることもできます。
不動産投資の難易度は高くないため、技術的には初心者にもできます。
ただし、物件の購入に数千万円から数億円単位のお金がかかり、基本的にはローンを組むことになるので、初心者が始めるにはハードルが高いでしょう。
そのため、中級者におすすめの投資方法として紹介しています。
不動産投資のメリットは、安定した収益が得られることです。
入居者が頻繁に入れ替わることはほとんどなく、家賃収入が安定します。
一方、デメリットは物件を購入するためには数千万円から数億円単位のお金が必要なことです。
先ほどお伝えしたように、ローンを組む人がほとんどで始めるハードルの高さがネックです。
不動産投資の利回りは、5パーセント前後が一般的です。
空室ができると家賃収入が途絶えるといったリスクがあります。
投資②:ETF(上場投資信託)
ETF(イーティーエフ)は「上場投資信託」のことで、投資信託と同じ仕組みの商品です。
投資信託と異なるのが、証券取引所で売買できる点です。
ETFは投資信託よりも注文方法が難しいため中級者向けとしました。
投資信託に慣れてきたら挑戦してみてはいかがでしょうか。
ETFのメリットは、投資信託よりも利回りが高いことです。
手数料などのコストが抑えられている傾向があるため、投資信託よりも利回りが高くなるのです。
一方のデメリットは、初期投資額が3万円以上などと大きいことです。
ETFの利回りは3パーセントから5パーセントほどが目安です。
リスクは投資信託と同様で低めです。
投資③:REIT(不動産投資信託)
REIT(リート)は「不動産投資信託」のことです。
「不動産投資専門のETF」とイメージしてもらえれば良いでしょう。
REITもETFと同じで注文方法が少し難しいため中級者向けとしました。
また、始めるための資金が10万円ほど必要なこともあり、初心者にはハードルが高いでしょう。
REITのメリットは、分配金利回りが高いことです。
そのため、「不労所得」狙いの方におすすめです。
一方のデメリットは、価格変動が小さく値上がり益を狙いにくいことです。
REITは分配金で儲ける商品と理解してください。
REITの利回りは4パーセントから6パーセントほどが目安です。
不動産投資と同じでリスクは低めから中程度です。
投資④:株式投資
株式投資は、投資家が株式を買うことでお金を企業に出資する投資です。
企業は投資家に「配当」として利益の一部を還元します。
株式投資は、銘柄選びにスキルが必要なので中級者向けとしました。
財務諸表やIR情報を見て、企業の将来性を判断できるだけの知識が必要です。
株式投資のメリットは、一部の銘柄では「株主優待」をもらえることです。
一方のデメリットは、分散投資しにくいことです。
株式は基本的に100株単位で購入するため、一つの銘柄を買うのに最低でも10万円ほどの資金が必要です。
そのため、多くの銘柄に分散投資しようとすると、数百万円といった大きなお金が必要となるため、集中投資になりやすいのです。
株式投資の利回りは、3パーセントから5パーセントが目安です。
個別の企業のリスクを背負うぶん、リスクが少し高くそれに見合ったリターンになっています。
投資⑤:金
金は「儲ける」というより「資産を守る」方向の投資です。
金そのものに価値があため、経済危機などに強い資産です。
投資額が大きくなってきたら「守り」にも手を広げたいので、金は中級者向けとして扱います。
投資額が大きい人は経済ショックで大金を失わないよう、金にも投資してリスクヘッジするのがおすすめです。
金のメリットは、経済ショックに強いことです。
一方のデメリットは、分配金などを生む資産ではないため儲けるには不向きであることです。
金が収益を生むわけではないため、利回りは算出することができません。
ただし、リスク分散には向いています。
例えば、株価が下がると金の価格が上がります。
その逆も然りです。
したがって、「守りの資産運用」という立ち位置なのです。
上級者向けの投資の種類
最後に、上級者向けの投資方法を紹介していきます。
上級者向けの中で難易度が低い方から順番に解説していくので、ご参考ください。
- 米国株式
- 米国ETF
- 先物取引FX仮想通貨
投資①:米国株式
先ほど紹介した株式投資は日本国内を想定していましたが、上級者には海外、特に米国の株式がおすすめです。
具体例的には、AppleやGoogleといった企業の株式です。
海外の株式を買うことは難易度が高いと思いますので、上級者向けとしました。
国内株式よりも注文方法が難しく、また現地時間を前提に取引しなければならないのです。
米国株式のメリットは、米国の経済成長の恩恵を受けられることです。
AppleやGoogleなどの世界的な成長企業に投資できるので、高い利回りが期待できます。
一方のデメリットは、手数料がやや高いことです。
最近は手数料の引き下げ競争が起きていますが、まだ国内よりも割高です。
米国株式の利回りは7パーセント前後と高めです。
リスクとしては、「為替変動リスク」や個別株式ならではの「集中投資リスク」などがあります。
投資②:米国ETF
米国ETFは、先ほどお伝えした「ETF」の米国内で取引されているものです。
仕組みは投資信託と同様です。
米国ETFも米国株式と同様に、取引方法が少し難しいため上級者向けとしました。
米国ETFのメリットは、成長国の株式や債権に分散投資ができることです。
デメリットとしては、手数料です。
米国株式と同様、国内の投資よりも手数料がかかるため、頻繁な取引をすると無駄な支出が嵩んでしまいます。
米国ETFの利回りは7パーセント前後と高めです。
投資信託と同様に分散投資が基本設計のため、リスクは低めです。
ただし、「為替変動リスク」があるため、中程度のリスクだと考えておきましょう。
投資③:先物取引
先物取引とは、将来の売買について現時点で約束をする取引のことです。
ある商品をいくらで売買するのか約束しておき、将来の約束の日が来たら売買を行います。
将来に値下がりしたら売りが儲かり、値上がりしたら買いが儲かる取引です。
先物取引は、チャート分析をしてタイミング良く売買しなければ儲けを出せません。
トレードに慣れていないとできないため、上級者の中でも一握りの人しか利益を出せないでしょう。
先物取引のメリットは、トレードが上手ければ利回り20パーセントなどのハイリターンも夢ではないことです。
一方、デメリットは利益を出すのがとても難しいため、ただお金を失う結果になるリスクも高いことです。
先物取引の利回りはトレードの腕前に依存するので、マイナス5パーセントからプラス20パーセントと広く考えておきましょう。
安く買って高く売ることで利益を出すイメージなので、将来の相場を正しく予測するスキルが必要で、ハイリスクな投資です。
投資④:FX
FXは、為替相場の値動きを利用して利益を上げる投資方法です。
例えば、1ドルが100円のときに100ドルを1万円で買っておき、1ドルが110円に値上がりしたら100ドルを売って1万1,000円を手に入れるといった方法で利益を出します。
FXも難易度がとても高く、上級者向けです。
「安く買って高く売る」ためにチャート分析などを行い、タイミング良く売買しなければなりません。
また、一瞬の判断の遅れによって損失が一気に膨らむこともあり、上級者にとっても難しい投資です。
FXのメリットは、平日なら基本的にいつでも取引できることです。
日中は忙しくても、夜にFXをやって副業として稼いでいる方もいます。
デメリットは、利益を出すことが難しいことです。
FXには多くの人が挑戦しているものの、ほとんどの人がマイナスの利回りとなっています。
FXの利回りは、平均マイナス5パーセントと言われています。
上手い人なら20パーセントもの利益を出していますが、それはほんの一握りです。
難しい投資方法であるため、ハイリスク・ハイリターンと言えます。
投資⑤:仮想通貨
仮想通貨の取引はFXと似ており、仮想通貨を「安く買って高く売る」ことで利益を出します。
円と仮想通貨、または仮想通貨同士の価格が時々刻々と動くため、その価格変動を利用して儲けるのです。
仮想通貨はFX以上に相場の変動が激しく、取引が難しいので、上級者向けとしました。
FXで常勝できるくらいのスキルがある人なら、仮想通貨でも利益を出せるかもしれません。
仮想通貨のメリットは、週末の土日を含めていつでも取引できることです。
FXは基本的に平日のみなので、土日に取引したい人にとっては嬉しいメリットです。
一方、デメリットは取引が難しいことです。
市場の参加者が少ないため、少人数の動きで大暴落が起こることもありリスクが高いのです。
仮想通貨の利回りは、トレードのスキルによって異なります。
スキルがある人は2倍、3倍と資産を大きくできますが、その他の人は資産が半減してしまうことも珍しくありません。
ハイリスク・ハイリターンを極めたような投資なのです。
目的別・投資方法の選び方
ここまで、初心者・中級者・上級者におすすめの投資の種類を紹介してきました。
ですが、「種類が多すぎてどれを選んだら良いかわからなくなった」という方もいるかと思います。
そこで、目的別に合っている投資方法を紹介していきましょう。
次の目的の中から、自分がどのタイプか考えてみてください。
- 不労所得が欲しい人
- 長期的な資産形成をしたい人
- 投資に手間をかけたくない人
- リスクをなるべく低くしたい人
- 一攫千金を狙う人
不労所得が欲しい人向け
不労所得が欲しい人におすすめの投資方法は次の3つです。
- ソーシャルレンディング
- REIT
- 不動産投資
これらの投資の種類に共通するのは、投資している間は安定した分配金などの収益を得られる点です。
投資先の価格変動も小さいので、ストレスなく保有することができます。
放置していても不労所得を得られるため、おすすめの投資方法です。
長期的な資産形成をしたい人向け
長期的な資産形成が目的の人におすすめの投資方法は次の5つです。
- 投資信託
- ETF
- 株式投資
- 米国ETF
- 米国株式
これらの投資の種類に共通するのが、基本的には経済成長とともに商品自体の価格が上がっていくことです。
長い時間をかけて資産価値が向上していくタイプの商品なので、老後の資産形成を目的とする若い人などにおすすめです。
投資に手間をかけたくない人向け
手間をかけずに投資したい方におすすめの投資方法は次の2つです。
- 投資信託
- ロボアドバイザー
投資信託もロボアドバイザーも、自動で積立投資をすることができます。
入金や購入の手間がかからないため、忙しくて投資に労力を割けない人におすすめです。
リスクをなるべく低くしたい人向け
リスクを下げて投資したい方におすすめの投資方法は次の3つです。
- 国債
- 金
- 外貨預金
特に、国債は低リスクなので、まずは国債から初めてみると良いでしょう。
これらの投資の種類に共通するのが、どちらかというと「守り」の特徴があることです。
各商品の項目で解説したように低リスクの商品なので、リスクを下げたい人に向いています。
ただし、リスクが低いぶん利回りも低いことは心得ておいてください。
一攫千金を狙う人向け
強くおすすめしませんが、一攫千金を狙いたい方におすすめの投資方法は次の3つです。
- 先物取引
- FX
- 仮想通貨
他の投資方法に比べるとギャンブルの側面があるため一攫千金もあり得ますが、お金を失うリスクも相当に高いです。
これらの投資方法を始めるなら、まずは少額で挑戦してみましょう。
ハイリスクな投資なので、いきなり高額を注ぎ込んで失敗するといった危険を排除すると良いでしょう。
投資するメリット
投資の種類について解説してきましたが、投資するメリットや注意点はしっかりと把握しておくべきです。
まずは、投資をすることで得られるメリットを3つお伝えしましょう。
- 預金より利回りが高い
- インフレに備えられる
- 不労所得を得られる
メリット①:預金より利回りが高い
投資には、利回りが預金より高いというメリットがあります。
銀行だと定期預金でも最高で0.02パーセントほどですが、投資なら1パーセントから10パーセントほどの利回りを狙うことができます。
メリット②:インフレに備えられる
投資は利回りが高いので、インフレ負けしにくい資産形成ができます。
インフレとは、物価上昇のことです。
物価、すなわちモノの値段が上がってもお金が増えなければ、お金の価値が相対的に下がってしまいます。
銀行預金の場合、お金の増えるペースは年間0.02パーセントほどです。
物価上昇率は2パーセントが目標になっているため、物価が上がれば預金の価値は相対的に下がり、インフレ負けを起こします。
投資の場合、2パーセント以上で運用することは十分に可能です。
投資なら、物価が上がるのと同じペースかそれよりも早いペースでお金を増やすことができます。
したがって、物価が上がってもお金の価値が下がりにくいのです。
メリット③:不労所得を得られる
投資すると、不労所得を得られるというメリットがあります。
ソーシャルレンディングやREITなどは分配金利回りが高く、少ない投資額でもある程度の分配金を受け取ることができます。
不労所得は現役時代の収入を補うだけでなく、老後の年金代わりにもなります。
早めに資産形成して、老後に備えると良いでしょう。
投資する前の注意点
最後に、投資を始める前に理解してもらいたい注意点を3つお伝えしていきます。
これらを守ってもらえれば、投資で失敗する可能性は低くなるはずです。
- 元本割れのリスクがある
- 売買には手数料がかかる
- 投資先は分散させる
注意点①:元本割れのリスクがある
投資は預金と異なり、元本割れのリスクがあります。
最悪の場合、「投資先が破綻した場合などは投資したお金が1円も戻ってこない」というリスクがあるのです。
元本割れのリスクがあるため、投資は余剰資金で行うようにしましょう。
生活費など、必要なお金は投資に使わない方が賢明です。
注意点②:売買には手数料がかかる
投資商品を売買するためには、手数料がかかります。
具体的に投資商品について解説したところでお伝えしたように、「投資信託」や「ロボアドバイザー」などは手数料が高めです。
また、FXや仮想通貨のように売買で儲けるタイプの投資の場合、取引の回数が多いほど手数料も嵩みます。
手数料を支払っても残るくらい利益を出さなければならないため、難易度が高い投資方法なのです。
注意点③:投資先は分散させる
投資先は、複数に分散させるようにしましょう。
一つの投資先に資金を集中させた場合、その投資先が破綻したらすべての資金を失う可能性があります。
一方、複数の投資先に分散して少しずつ投資していれば、1ヶ所で破綻などが起きても資産全体に与える影響は小さく済むからです。
まとめ
投資の種類について、初心者・中級者・上級者向けに分けて解説してきました。
各投資の特徴やメリット・デメリットを理解したうえで、ご自身のレベルや目的、ニーズに合ったものを選ぶようにしてください。
それでもまだ投資商品を決められないという方は、「ソーシャルレンディング」から始めてみてはいかがでしょうか?
深い知識がさほど必要ではなく初心者にも始めやすい方法であり、高い利回りが期待できる投資商品だからです。
少ない元本でも5パーセントから10パーセントの分配金が期待できます。
こちらで初めての方向けに解説されているため、詳しく知りたい方は目を通しておいた方が良いかもしれません。