株式投資は大損するから危険だと思っている方も多いでしょう。
実際に、筆者も株で大損した投資家の一人です。
大損により借金を抱えてからは、復活するまでは長い時間がかかってしまいました。
この記事では、「なぜ株で大損するのか?」「リスクを抑えた株式投資は不可能なのか?」このような疑問への原因と対策まで実体験をもとに解説していきます。
【体験談】株で大損した人がその悲惨な状況を教えます
まずは、筆者のプロフィールから株で大損したときの悲惨な状況を紹介していきます。
筆者プロフィール
筆者は、北海道で2人の子供を育てながら生活する30代前半の男です。
年収300万円のサラリーマンでしたが、個人で行ってきた投資とビジネスによって2年前に脱サラを達成しました。
投資初心者のころに株式投資で大損し、借金を抱えてしまいます。
また、株式投資だけではなくさまざまな投資やビジネスで何度も失敗をしてきました。
失敗のたびに、大損する原因と対策を自分なりに分析した結果、自分なりの成功法則を見つけ、一気に脱サラに向かっていくことができました。
この記事では、筆者が実際に試行錯誤でわかった株で大損してしまう原因とその対策を解説していきます。
株の信用取引で大損したエピソード
筆者が株の信用取引で大損したエピソードを紹介します。
結論からお伝えすると、手持ち資金の20万円を数日で失う大損をしてしまい、借金を抱えてしまいました。
株の信用取引とは、投資資金を担保として手持ち資金より大きな金額の取引ができる投資方法です。
通常の株式取引とは違い、ハイリスク・ハイリターンな取引が魅力の投資方法です。
信用取引の中でも「日経225」という日本の上場企業から算出される指標を売買する株式投資を行っていました。
この投資で大損した原因は、当時会社員だった自分の身の丈に合わない投資だったことが主な原因だと考えています。
なぜなら、「日経225」は基本的に平日の昼間に値動きする投資であり、昼間に取引できない投資家は明らかに不利な状況となるからです。
サラリーマンとして働いていた筆者は、勤務中の限られた休憩時間を使って何度も無理な取引をしてしまいました。
その結果、たった数日で20万円以上の資産を失うことになってしまいました。
また、損した投資資金には借金も含まれていたため、その後の生活は悲惨な状況となってしまいました。
株の知識が豊富な方や、長期的な取引を目的としている方以外で頻繁な取引ができないサラリーマンは信用取引は控えるべきでしょう。
サラリーマン投資家は筆者と同じような経験をしないように気をつけていただきたいです。
その後投資で成功するまで
ここからは、株の信用取引で大損し、借金まで抱えた筆者がその後どのように成功したのかについてお伝えしていきます。
株で大損してからも短期的に大きく稼げる方法ばかりに投資し、何度も失敗が続いていました。
そこで、短期的ではなく長期的にコツコツ継続収入を得られる方法で投資することを決めました。
毎月100円、1,000円など小さな金額を複数の場所から集めて、そのお金をさらに投資していく方法です。
その後大きく人生が変化していきます。
期待できる投資であれば、株式投資に関わらずさまざまな投資に挑戦することもポイントです。
それまでは、FXや仮想通貨投資を宝くじのような感覚だった投資ですが、この投資方法を意識してからは1円も損をしないように運用できるようになっていました。
結果として、この方法を意識してから約5年という短期間で会社員としての収入を超える収入を稼ぐことができました。
投資はギャンブルではなく、コツコツ行う事業だと考えて行うことが何よりも大切だったと思っています。
記事の後半では、実際におすすめしたい投資方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
株で大損するのはなぜ?主な原因とは
なぜ、投資初心者ほど株式投資で大損してしまうのでしょうか?
その主な原因を4つに分けて解説してきます。
株で大損する主な原因
- コロナショックなどの不況の影響を受ける
- ナンピン買いしてしまう
- 生活資金を使ってしまう
- 他の投資家をマネして取引をしてしまう
原因①:コロナショックなどの不況の影響を受ける
コロナショックやリーマンショックなど、世界的な不況が原因となるパターンです。
世界的な事件や不況が起こると、実際の企業業績や期待値にかかわらず株価が下がる可能性が高くなります。
実際の先行きよりも経済への不安が大きくなることが原因で大暴落が起るのです。
大暴落が起きると「株を売りたくても売れない」という状況になり、結果的に安い価格で売却することになってしまいます。
いつどこで不況が起きるかは誰にも予測ができないため、防ぐことはできない原因だと考えられます。
株式投資には、ストップ高やストップ安など、大きな値動きに対して一定のルールが定められています。
事前に最低限のルールを知っておくだけでも心の準備となるでしょう。
原因②:ナンピン買いしてしまう
ナンピン買いとは、保有する株の価格が下がったときにさらに買い増しする投資手法です。
このナンピン買いも株で大損する原因の一つです。
ナンピン買いをすると平均購入価格を下げられるため、価格が戻ったときに利益を増やせるメリットがあります。
一方で、下落が続いた場合に損失が大きくなり取り返しの付かない状況になる危険性が高いというデメリットがあります。
上昇トレンドが続く相場においては、ナンピン買いが有効な場面がありますが、経験の浅い初心者にはおすすめしない投資方法です。
値動きに感情的な取引をせず、ご自身の投資ルールを作って運用していきましょう。
原因③:生活資金を使ってしまう
生活に必要な資金を使ってしまうことも、株で大きな損失を抱える原因です。
いつか生活費として必要になるかもしれないお金で株を買ってしまうと、最悪の場合借金を抱えることになりかねません。
なぜなら、万が一買った株の価値がゼロになってしまうと生活資金が足りなくなってしまうからです。
必要になったら売って現金にすれば良いという考え方は捨てましょう。
筆者も、必要になったら株を売れば大丈夫という軽い気持ちで株式投資をはじめ借金を抱えました。
数年後まで使うことはないと確信を持てる投資を意識しましょう。
原因④:他の投資家をマネして取引をしてしまう
世の中には、世界的な影響力を持つ有名投資家や人気のトレーダーなどがいます。
また、近年ではインターネットや動画コンテンツの増加で株の取引を公開しているトレーダーが増えるなど、個人投資家が身近に感じられるようになりました。
そのように、自分以外の投資家と同じように取引をすれば勝てると考えている投資初心者が多いです。
それがどんなに有名なトレーダーだとしても他人のマネをすることは株で大損する原因です。
なぜなら、株の取引においてはそもそも完璧なマネをすることが不可能だからです、
常に隣に座っていられるわけでもなく、使える投資資金やリスク許容範囲も違います。
投資には正解は絶対にないと知ることを大前提にしておきましょう。
すべての責任が自分自身にあると理解したうえで有名トレーダーの手法を勉強したり、自身の手法に応用していくことは必要な方法です。
株式投資初心者は、必ず勝てる方法ではなく失敗確率を減らすためのリスクヘッジ方法に注目して学ぶことをおすすめします。
株で大損しないための対策
ここからは、株で大損しないための5つの対策を解説していきます。
この対策を前提に投資を行うことで、株での大損を防ぐことができるでしょう。
株で大損しないための対策
- 信用取引はしない
- 長期的な取引を心がける
- 一つの銘柄に集中投資しない
- マイルールを明確に決めて取引する
- 株式投資にこだわらない
対策①:信用取引はしない
株式投資で大損しないためには、信用取引をしないことが大きな対策です。
信用取引とは、少ない元手資金で大きな金額の取引ができる取引です。
信用取引では、通常の取引よりもハイリスク・ハイリターンになりやすい投資です。
そのため、成功すると大きな利益を得られますが、失敗すると資金がゼロになるほど大損する可能性が高い方法です。
株式投資のプロトレーダーと呼ばれる人の多くが利用しているため、株式投資といえば信用取引という方も少なくはないでしょう。
しかし、信用取引のトレードは株の初心者には勝てる世界ではありません。
勉強のために少ない投資資金で挑むのは良いですが、稼ぐために行うことは危険だと知っておきましょう。
大きな損失を防ぎたいのなら信用取引をしないことが、もっとも効果の高い対策でしょう。
対策②:長期的な取引を心がける
長期的な取引を心がけることも、株式投資で大損をしないための対策です。
売買を繰り返して短期的な利益を目指すためには、専門的な知識と経験が不可欠です。
大損しないように株式投資を行うためには、短期的ではなく長期的な取引を意識しましょう。
特に、副業で株式投資を行うサラリーマンは短い時間で取引を行うため感情に惑わされて的確な取引が難しくなっています。
現物の株式投資を長期的に行うと、配当金や株主優待などのメリットも多いはずです。
毎月安定した収入があるサラリーマンは、短期的な価格差で利益を目指すよりも、長期的にコツコツ配当金が入ったり優待を受けることで資産を拡大することが大切だと言えるでしょう。
対策③:一つの銘柄に集中投資しない
一つの銘柄に集中投資せず、分散させることで大損しないための対策が可能です。
その理由は、一つの銘柄に集中して投資することで、失敗したときの損失額が大きくなるからです。
この大損は、事前に複数の株式に分散したり、投資する業界や地域を分散したりするだけで防ぐことが可能です。
また、株だけでなくその他の投資や資産など複数の場所に分散することでさらなるリスク対策が可能となるでしょう。
特に、投資初心者のうちはさまざまな投資にチャレンジして投資家としての経験値を高めておくことをおすすめします。
対策④:マイルールを明確に決めて取引する
株式投資では、自分自身で定めた取引のマイルールを明確にしなければ勝ち続けることはできません。
なぜなら、人間の感情は株式投資で負けやすく行動するとわかっているからです。
例えば、所有している株の含み損はすぐに確定できないのに含み益は少額でも簡単に確定できるなどの性質があります。
コツコツ細かく利益を確定していったのに、一つのミスによりドカンと大きな損失を抱えてしまう「コツコツドカン」などの格言もあります。
このような大損を防ぐ対策として、マイルールの中に損切りルールと利益確定のルールを定めておくことをおすすめします。
一例として、株を購入する時点で明確に利益確定ラインと損切りラインを決めておく方法が初心者に有効だと言われています。
マイルールの決め方はさまざまなので、試行錯誤してご自身に最適な方法を見つけてみてください。
対策⑤:株式投資にこだわらない
株で大損しないためには、株式投資にこだわらないことも対策の一つです。
株式投資をすることではなく、お金を増やすことが目的である方は株式投資にこだわる必要はありません。
資産を増やすためには、時代に合わせてさまざまな方法が誕生しています。
近年では、インターネットを活用したおすすめ投資が増えています。
制約が多く時間にも縛られる株式投資よりも、ご自身に向いている投資が見つかるかもしれません。
次項では、筆者おすすめの投資も紹介していきます。
大損する可能性が低い投資
大損する可能性が低いおすすめの投資方法を3つ紹介します。
筆者の経験から厳選した投資初心者にもおすすめできる方法なので、ぜひ参考にしてください。
投資①:不動産投資
不動産投資とは、アパートやマンションを投資用に購入して、貸し出すことで家賃収入を得る投資です。
株式投資と不動産投資の大きな違いは、物件の価格や家賃価格が変動しにくいことです。
不動産の種類によっては、数百万から数千万円の資金が必要ですが、入居者がいる限り安定した収入を得ることが可能です。
株式投資の中にも数百万円の資金が必要な銘柄があるので、同じ金額を投資するのであれば、株を買うよりも不動産投資をした方が安定収入を得られるかもしれません。
もちろん、不動産投資には空室リスクや災害リスクなどのデメリットも考えられます。
ご自身の環境や知識と照らし合わせたうえでの検討をおすすめします。
投資②:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい企業と投資をしたい個人投資家をインターネット上でマッチングさせる投資サービスです。
クラウドファンディングの一種であり、サービスサイト上で企業が借りたい金額を募集し、賛同した投資家が申し込みをすることで融資が成立します。
ソーシャルレンディングは、平均利回りが5パーセントから10パーセントと高めであることが魅力です。
また、投資後はほったらかしでも融資金額に上乗せした金利を分配金として受け取ることができます。
常に値動きのある株式投資と比較すると、投資後に必要な手間が少ないというメリットがあります。
一方で、運用開始後にキャンセルできなかったり、貸し倒れのリスクがあるというデメリットも含まれています。
一つの案件に集中して投資するのではなく複数の案件に分散して投資しましょう。
ソーシャルレンディングは、比較的新しい投資ですが人気案件の募集がすぐに埋まってしまうほど人気の投資となっています。
詳しくはこちらで解説されているので、チェックしておくと良いでしょう。
投資③:不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングとは、不動産会社が借りたい金額を提示し、その案件に個人投資家が出資する投資サービスです。
投資家は、出資した金額に応じて分配金を受け取ることができます。
募集から案件への出資、分配金の受け取りまで基本的にインターネット上で行うことができ、仕組みはソーシャルレンディングと似ています。
ソーシャルレンディングとは違い、不動産投資型クラウドファンディングでは、貸付金額の金利が投資家に分配されるのではありません。
実際に不動産物件を運用した収益が投資家に分配される仕組みとなっている部分が大きな違いです。
不動産投資型クラウドファンディングは最低1万円から投資でき、定期的に不労所得を得られることが人気の要因です。
しかし、ソーシャルレンディングと同じく運用中のキャンセルができなかったり、元本割れの可能性は理解しておく必要があります。
不動産投資に興味はあるけど投資資金が足りない方や、ソーシャルレンディングとあわせて投資先を分散したい方などにおすすめの投資方法です。
詳しくはこちらで解説されているので、チェックしてみてください。
まとめ
株で大損した筆者の体験談と悲惨な状況から成功するまでの軌跡を紹介してきました。
加えて、株で大損する原因と対策までを解説したので、初心者の方もご理解いただけたかと思います。
今もなお投資の王道は株式投資ですが、固定概念にこだわらず稼ぎやすい投資を選択して運用することが資産を増やすための近道です。
そして、大損しないためには投資先を複数に少額で分散させることがもっとも簡単な方法です。
最後に紹介したソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングは最低1万円から投資可能です。
ぜひ、一度試してみることをおすすめします。