経済的自由としてイメージされるのは、「働かなくて良いこと」とはないでしょうか?
筆者の周りで定年より早く退職し自由に過ごしている人は、40代で退職した人が多いです。
定年が60歳ですから、彼らは20年近くも労働を短くすることに成功しています。
つまり、経済的自由を手に入れるには、20代ならあと20年ほど、30代ならあと10年ほど時間がかかることが一般的と考えられます。
しかし、無計画に10年、20年と過ごしてしまっては、定年退職して年金で細々と貧乏暮らしなんてことになりかねません。
そこで、この記事では20代や30代の人が経済的自由を得るために、今から何をしたら良いのか解説していきます。
具体的に「〇〇をするべき」と解説するので、今後の行動を変えるきっかけにしていただけたらと思います。
目次
経済的自由とは
「経済的自由」とは、一般的に「不労所得で生計を立てることができ、労働に依存しなくて良い状態」を指します。
会社に行かなくても生きていけるようたっぷりと貯金したり、労働以外の不労所得を作ったりすることで実現できます。
誰もが憧れるライフスタイルですが、経済的に自由になるメリットを3つ具体的に紹介していきます。
経済的自由を手に入れた未来を想像しながら読んでみてください。
- 会社に束縛されなくなる
- 自分のために時間を使える
- 住む場所を自分で決められる
メリット①:会社に束縛されなくなる
経済的自由を手に入れるということは、一般的には早期退職をして不労所得で生活することになります。
つまり、労働をする必要がないので、会社に行ったり仕事をしたりする必要がなくなります。
会社に束縛されなくなるので、嫌な仕事をする必要もありませんし、望んでいない異動や転勤もありません。
仕事のプレッシャーからも解放され、晴れやかな生活ができるでしょう。
メリット②:自分のために時間を使える
経済的自由を手に入れれば会社に勤める必要がなくなるので、24時間を自分が好きなように使うことができます。
趣味に打ち込んだり、旅行して旅先に長期滞在することもできます。
「趣味や旅行なんて定年退職した後にやれば良い」と感じる人もいるかもしれませんが、それは少し甘い見込みかもしれません。
定年退職した60歳の人と、早期退職した40歳の人とでは、後者の方が体力があって健康と考えられます。
趣味や旅行のように体力がないと楽しめない目標がある人は、早期退職を目指した方が良いでしょう。
メリット③:住む場所を自分で決められる
経済的自由を手に入れれば会社に束縛されなくなるので、住む場所も自分で決められるようになります。
会社に通いやすい場所に住む必要はありませんし、突然の辞令で転勤しなければならないといったことも起こりません。
特に、東京よりも生活コストが安く済む地方に住むなら、早期退職も早めることができるでしょう。
また、日本より物価の低い海外に住むという選択肢もあります。
一般人が経済的自由を得るための3つの方法
こちらを読んでいる方の多くは、会社に勤めていてお給料がなくなったら生活に困ってしまうのではないでしょうか?
会社を辞めて不労所得で生活することはなかなか想像しにくいことでしょう。
そのような状態から10年や20年で経済的自由を手に入れるためには、次の3つの方法を愚直に守っていくしかありません。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
- 貯金の割合を高める
- 固定費を抑えて節約する
- 投資で資産を増やす
方法①:貯金の割合を高める
お金は今使うのではなく、早期退職後に使えるように貯金をしていきましょう。
これまで貯金をしていない人は、毎月1万円でも良いので貯金することをおすすめします。
すでに貯金の習慣がある人は、給料の中から貯金する割合を高められないか考えましょう。
完全に不労所得で生活するなら、この後お伝えするように最低3,000万円ほどのお金が必要となります。
これを20年で貯めるには、毎月12万5,000円を貯めていく必要があります。
毎月12万5000円を貯めていくことはかなりハードルが高いと思いますので、ボーナスが出たら半分ほど貯金に回すといった工夫すると良いでしょう。
毎月の貯金は3万円に固定するなど、自分のペースを決めておくと継続しやすいです。
方法②:固定費を抑えて節約する
経済的自由が手に入るほどの資産を築くには、節約が欠かせません。
節約の中で最も効果があるのは「固定費の見直し」なので、今すぐに実行しましょう。
例えば、携帯電話の料金は毎月いくら支払っているでしょうか?1万円近く支払っている人は、大手の通信キャリアで契約してこととと思います。
格安スマホに変更すれば、毎月7,000円から8,000円ほど節約できるため、変更できないか検討してみましょう。
同じように、家賃や動画配信などの月額サービスも見直すべき固定費です。
自分の毎月の支出の中で、減らせるものがないか探してみましょう。
なお、「節約」と聞いて思い浮かべる「電気をこまめに消す」「水道を出しっぱなしにしない」といった節約テクニックは、経済的自由を目指す観点ではあまり意味がありません。
節約できる金額が1円や2円と小さすぎ、数千万円という資産を築くのに効果が薄すぎるからです。
方法③:投資で資産を増やす
経済的自由を手に入れるには、「不労所得」を作ることが重要です。
自分が労働しなくてもお金をもらえる不労所得の仕組みとして、最もおすすめなのが投資です。
おすすめの投資法は後から紹介しますが、例えばソーシャルレンディングなら最高の利回りが10パーセントほどあります。
3,000万円をソーシャルレンディングに投資すれば、単純計算すると年間300万円の分配金を受け取ることができるため、生活費として十分な金額を不労所得で稼ぐことができるのです。
このように、不労所得を作るには貯めるだけでなく投資をしていく必要があります。
銀行預金しているだけだと経済的自由が遠ざかる
投資をしていない人の多くは、銀行にお金を預けっぱなしにすることで貯金をしているのではないでしょうか?
先ほど説明したとおり、貯金は早期退職に必須なので、その心がけは正しいです。
しかし、銀行預金は金利が低く、最も高くても0.2パーセントほどなので、経済的自由が遠ざかっていると言わざるをえません。
投資と比べてお金が増えるスピードが遅いのです。
投資であれば、3パーセント前後の金利は期待できます。
100万円を銀行に預ける場合は1年後に100万2,000円にしかなりませんが、投資の場合は103万円に増えます。
経済的自由を目指すなら早くお金を貯めなければならないので、銀行預金でもたもたしながら増やすより投資で素早く増やした方が賢いのです。
経済的自由を得るためにおすすめの投資方法
経済的自由の得るための3つの方法の中で、「投資で資産を増やす」ことを紹介しました。
投資にはさまざまな種類がありますが、定期的に不労所得を貰えるタイプの投資の方が早期退職を狙う人には向いているでしょう。
なぜなら、定期的な不労所得は生活費や年金の代わりになるからです。
このように「収入代わりのお金をもらえる投資」としておすすめなのが、次の4つです。
- 株式投資
- 不動産投資
- REIT
- ソーシャルレンディング
サラリーマンの平均年収が400万円ほどなので、これらの投資法で同じくらいの不労所得を得るにはいくら投資すれば良いのかについて計算してお伝えします。
投資方法①:株式投資
株式投資は、投資家が株式を買うことでお金を企業に出資する投資です。
企業はそのお金で事業を行って利益を出し、投資家に「配当」と言う形で利益の一部を還元します。
株式投資の利回りは、3パーセントから5パーセントほどです。
1億円を株式に投資することができれば、年間300万円から500万円の収入が得られるので、退職しても問題なく生計を立てられるでしょう。
5,000万円の投資でも150万円から250万円の収入が得られるので、人によってはこの金額でも早期退職できるかもしれません。
株式投資のメリットは、株主優待でお得に生活できることです。
企業によっては株主に対して自社製品や自社サービスの割引券を提供しています。
株主優待を利用して商品やサービスを安く買えれば、節約にもつながって経済的自由が近づきます。
株式投資のデメリットは、企業が破綻した場合、配当がゼロに等しくなったり、投資額が戻って来ないリスクがあることです。
また、株主優待の内容は企業が変更できるため、投資した後に魅力のない優待内容に変わってしまう可能性もあることは理解しておきましょう。
投資方法②:不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートなどを買って他人に貸し出し、入居者から家賃をもらう投資法です。
立地の良い物件であれば入居者が入りやすく出ていきにくいため、安定した家賃収入を得ることができます。
不動産投資の利回りは5パーセントほどが目安です。
1億円を投資すれば年間500万円の収入が、5,000万円を投資すれば年間250万円の収入が得られます。
これくらいの不労所得が入るようになれば、早期退職しても心配ないでしょう。
不動産投資のメリットは、投資家の手間が少ないことです。
不動産の管理自体は不動産会社に任せられるため、忙しいサラリーマンが副業として不動産投資をしていることも多いです。
一方で、不動産投資のデメリットは、数千万円から数億円といった大きなお金が必要なことです。
マンションやアパートを買うため、どうしても投資額が大きくなります。
安定した収入があるサラリーマンなら融資で物件を買えるので、現役時代から始めていくと良いでしょう。
投資方法③:REIT(不動産投資信託)
REIT(リート)は、不動産投資の小口バージョンのような投資商品です。
投資家はREITを買うことで、「不動産投資会社」に資金を預けます。
不動産投資会社は集めた資金で不動産投資を行い、利益を投資家に還元する仕組みです
REITの平均的な利回りは、4パーセントから6パーセントほどです。
1億円投資すれば年間400万円から600万円、5000万円投資すれば年間200万円から300万円の分配金を手に入れることができます。
これだけの収入が見込めれば、早期退職しても生活していけるでしょう。
REITのメリットは、投資を「不動産投資会社」という専門家に任せられることです。投資の初心者でも失敗しにくい投資法と言えます。
REITのデメリットは、証券取引所が開いている時間でないと基本的には取引できないことです。
東京証券取引所であれば、平日9時から11時半および12時半から15時に取引できますが、この時間帯は会社員の方は仕事が忙しくて取引できない人もいると思います。
投資方法④:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、「お金を借りたい企業(借り手)」と「お金を貸したい人(投資家)」をインターネット上(オンライン)で結びつけるサービスです。
クラウドファンディングの一種であり、「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれます。
ソーシャルレンディングの利回りは5パーセントから10パーセントほどで、これまで紹介してきた商品と比べて最も高いです。
1億円の投資なら年間500万円から1,000万円の収入、5,000万円の投資なら年間250万円から500万円の収入が期待できます。
ソーシャルレンディングは利回りが高いので、投資額がもっと少なくても早期退職できるかもしれません。
例えば、3000万円を投資したら年間150万円から300万円の不労所得が見込めます。
これでも十分に生計を立てられる人もいるでしょう。
ソーシャルレンディングのメリットは解説したとおり利回りの高さです。
経済的自由を得て不労所得で生活したいなら、少ない資金で多くの収入が得られる高利回りなソーシャルレンディングは外せません。
デメリットは、抽選に漏れるなどして人気の案件に申し込めない場合があることです。
利回りが高い案件は募集している金額以上に申込が殺到し、申し込めないことがあります。
投資を始める際の3つの注意点
経済的自由を手に入れたいなら、投資をする必要があることはご理解いただけたことでしょう。
次は、投資を始める際に気を付けたい次の3つの注意点について解説していきましょう。
- 元本割れのリスクを理解する
- 余剰資金だけを使う
- 売買の前に手数料を確認する
注意点①:元本割れのリスクを理解する
投資には元本割れのリスクがあり、投資した金額の一部が失われてしまうリスクがあります。
例えば、100万円を投資したけれど運用に失敗して80万円に減ってしまったということが起こり得るのです。
元本割れを避けるなら、銀行預金しかありません。
銀行預金は原則として元本が保証されているので、元本割れの心配は不要です。
ただし、先ほども解説したように、銀行預金はゼロに近い低金利です。
預けておいてもほとんど増えていかないので、経済的自由を得るまでに時間がかかってしまいおすすめできません。
他方、元本割れのリスクを取ってでも大きなリターンを目指すのが投資です。
仕事以外でお金を増やすことができれば早期退職はぐっと近づくので、リスクを理解した上で投資をしていくことをおすすめします。
注意点②:余剰資金だけを使う
前の項目で解説したとおり、投資には元本割れのリスクがあるため、余剰資金だけを使って投資をしましょう。
全財産を使ってしまった場合に元本割れしてしまうと、生活費や将来のために貯めていたお金まで減ってしまうかもしれません。
おすすめは、持っているお金や貯めているお金を次の3種類に分けることです。
- 生活費
- 使い道が決まっているお金
- 使い道が決まっていないお金
「生活費」は、今月分だけでなく今後6ヶ月から1年の生活費も含めます。
生活費を投資に回してしまうと、元本割れしたときに生活を切り詰めなければならないので、やめておいた方が賢明でしょう。
「使い道が決まっているお金」とは、住宅購入費や子供の学費などのことです。
これらも投資に回して元本割れしてしまった場合、理想を下げなければならないので、投資に使うことは控えておきましょう。
投資に使って良いのは、「使い道が決まっていないお金」、すなわち「余剰資金」です。
余剰資金でも元本割れすれば悲しいですが、生活に害は及ぼしません。
投資に使うのは余剰資金のみにしましょう。
注意点③:売買の前に手数料を確認する
投資をするときは、投資商品を買ったり売ったりして利益を得ます。
売買の際には手数料がかかるので、確認してから取引しましょう。
株式を安く買って高く売ろうとしたのに手数料が儲けより高くつき、結果的に損をしてしまったという例は枚挙にいとまがありません。
投資商品を売買するときは、手数料を上回る利益を出せているか確認しましょう。
まとめ
経済的自由を手に入れるためにはどうすれば良いのか解説しました。
基本的には、次の3つを愚直に実行していく必要があります。
- 貯金の割合を高める
- 固定費を抑えて節約する
- 投資で資産を増やす
中でも、投資によって不労所得を作ることは重要です。
今回紹介したおすすめの投資法を今のうちから試し、早期退職に向けた資産形成を頑張ってみてはいかがでしょうか?
なお、今回おすすめしたソーシャルレンディングはこちらで詳しく解説しています。
早めにチェックしておくことをおすすめします。