2019年6月17日(月)に4件の返済計画報告を行ったクラウドリース(当該内容については、当記事の一番下にリンクがあります)。
2019年6月21日(金)には、同社の中でも最大手の融資先と言われている北関東 MC社の返済計画についての報告を行いました。
まずはその内容を見ていきましょう。
クラウドリースのMC社に関する報告
以下、引用。
株式会社CrowdLease(以下、当社)より、2019年1月9日及び2月6日にご報告いたしました延滞発生の案件につきまして、回収活動状況をご報告させていただきます。該当の投資家の皆様への続報となります。
1月9日付【延滞発生に関するご報告】は、以下をご確認ください。
https://www.crowdlease.jp/information/news?id=3095
2月6日付【延滞発生に関するご報告】は、以下をご確認ください。
回収活動状況について
(1)アミューズメント事業における店舗売却に向けた購入希望者との交渉
前回お知らせしましたとおり、事業者MCの経営する4店舗のうちの低採算の1店舗は1月31日に閉店しました。
その後、当該店舗の営業権・店舗内動産が会社分割の手法により、5月初旬に同業他社に承継されました。
その承継の対価の一部として事業者Fは、事業者MCより一部資金を回収しました。
この回収金の配当につきましては、該当ファンドの特定や適切な分配方法の検討について、maneoマーケット株式会社との協議、調整を行って参ります。
他県エリアの2店舗につきましては、前回ご報告のとおり、大手アミューズメント企業との事業譲渡に向けた協議を継続中です。
その後、同企業からは具体的な売却金額の提示もあり、これに対する事業者MCの経営判断を待っている状況ですが、事業者MC側の要因により契約締結にまでは至っておりません。
当社、事業者F及び事業者Mは、事業者MCの迅速な経営判断を求め、先日、上記2店舗の1日分の売上現金を差押えました。
また、これとは別途、経営陣に対する迅速な決断を促すために法的措置等を継続する方針です。
この2店舗の事業譲渡が実現できれば、事業者F及び事業者Mの回収にも進展が見込まれます。
従いまして、maneoマーケット株式会社からは、早期の強制執行等の法的手続を要請されてはおりますが、最大かつ確実な回収という観点から、当社は、引き続きこの事業譲渡の実現に向けた折衝やその促進に絞った法的手段の実行が、事業者MCに関しなすべき最優先事項と位置付けている次第です。
残り1店舗につきましては、事業者Fが保有している対象動産を売却して回収することになります。
対象動産の評価査定を行った同業の事業者へ、対象動産の購入を打診しておりますが、前述する2店舗の事業譲渡を優先させる必要もあり、前回ご報告以降、進捗はございません。
引用終わり。
4店舗を有する事業所 MC社の店舗を売却して、返済資金に充てるとしています。
1店舗は売却済み、そして残り2店舗も返済のために他事業者への譲渡を計画しているともあります。
案件に関しては不動産担保などが設定されていましたが、特に触れられていません。また代表者連帯保証も行使されていません。
以下、引用。
(2)リサイクル事業におけるスポンサー候補企業との業務資本提携に向けた協議
前回ご報告のとおり、リサイクル事業のスポンサー候補と協議を継続しているところではありますが、風営法許認可業種であるアミューズメント事業の随伴の可否が障害となっておりますので、前述する2店舗の事業譲渡をやり遂げないと具体的に交渉を進展させることができません。
先ずは事業譲渡を確定さること、その次の展開としてスポンサー候補との折衝を再開することが、現在取り得る最大回収に向けた効果的な手順となっております。
これらスポンサー候補との業務資本提携や事業譲渡により得られる対価からの回収とともに、使用する重機、車両及び商品在庫の換価も含めて回収を実施する方針自体に変更はありません。
引用終わり。
店舗の新しいスポンサー企業との業務提携を行うために、まずは店舗の事業譲渡が行われないとその話し合いが進められないとしています。
これに関してはまだ当分先であり、年内に話し合いが完結するか未定です。
以下、引用。
(3)担保不動産の一部の早急な任意売却着手
事業者MCは北関東エリアに展開事業以外で不動産を2物件所有しております。
この不動産については売却活動を行い、返済原資に充当していく計画です。
その他の担保不動産の処分についても任意売却を検討しておりますが、こちらについても、上記(1)の事業譲渡及び上記(2)の業務資本提携等に影響を及ぼす可能性がありますので、両者の計画の進行を見つつ売却活動を開始する方針です。
引用終わり。
担保不動産物件の売却活動を行うとしていますが、反面売却を行っても資金繰りが苦しい状況では足元を見られるとクラウドリースでは懸念しています。
今後の状況報告について
以下、引用。
引き続き、投資家の皆様には少しでも多くの配当を一刻でも早く実現できますよう、当社は事業者F及び事業者Mと協力し、回収に努めてまいります。
該当する投資家の皆様には、回収の進捗状況等につきまして、引き続きメールにてご報告いたします。
投資家の皆様には、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。
引き続き回収業務に全力を尽くしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2019年6月21日
株式会社Crowd Lease
引用終わり。
状況報告においては今後も継続していくとしています。
武谷社長はブログで報告を行っています。
弁護士にすべての債権回収活動を依頼しているということです。
どういった点が詐欺に該当するのか、裁判の争点になるかまだ不明ですが、maneoからの回収の催促も行われない2019年6月現在、2019年内に決着が付く可能性は低そうです。
【2019年6月17日の返済計画の内容】