ソーシャルレンディング会社の中には、定期的にセミナーを開催している会社があります。
セミナーではその会社の代表や社員が登壇し、自社のソーシャルレンディング投資スキームなどについての説明を行ってくれます。
ソーシャルレンディング会社は規模の大きな会社があまりないため、なかなかその会社の社員と直接対話できる機会がありません。
今回は、貴重なセミナーという機会を活かして、どういったことを調べれば良いかについてまとめました。
目次
ソーシャルレンディングセミナーを定期開催している会社
定期的にセミナーを主催しているソーシャルレンディング会社をピックアップしました。
主に、次の5つのソーシャルレンディング事業者がセミナーを実施しています。
①maneo(マネオ)
maneo(マネオ)は月に1回のペースで、東京国際フォーラムでセミナーを開催しています。
maneoだけではなく、maneoのプラットフォームを利用している、「maneoファミリー」の会社も登壇することがあります。
セミナーでは、ソーシャルレンディングの基本について知ることができます。
②CROWD CREDIT(クラウドクレジット)
- CROWD CREDIT(クラウドクレジット)は、同社ならではの海外ソーシャルレンディング投資の現状、そしてスキームなどについての投資セミナーを行っています。
また、年1回自社の現況を伝えるセミナーも行っています。
③OwnersBook(オーナーズブック)
OwnersBook(オーナーズブック)は不定期ですが、ソーシャルレンディング投資家に向けた初心者講習的なセミナーを実施しています。
④SAMURAI
SAMURAIも、数ヶ月に一度のペースで投資セミナーを実施しています
SAMURAIの社員だけではなく、経済の専門家や投資家が登壇する場合もあります。
⑤Crowd Realty(クラウドリアルティ)
Crowd Realty(クラウドリアルティ)は、同社が融資を行っている事業会社の方を招いたセミナーを実施しています。
ただし、2019年に入ってからはまだ実施されていません。
セミナーで聞くポイント①:どのようなスキームで利益を出しているか
ソーシャルレンディングセミナーで会社に聞くべきポイントは、どのようなスキームで利益を出しているのかという点です。
ソーシャルレンディングは、投資家からお金を集め、そのお金を事業者に対して融資しています。
そして、その融資の際の金利収入が、ソーシャルレンディング会社と投資家の収入になっています。
この、「投資家」、「ソーシャルレンディング会社」、「融資先」の事業者の3者が介在するケースが多いですが、その他にもソーシャルレンディング会社が親会社にグループ内融資を行っていることもあります。
その他にも、融資先の事業者が、他の事業者に融資をしているケースもあります。
ガイアファンディングのように、ホームページに掲載されていたスキームと実情のスキームが異なっていたということもあり、投資家としては安全性確保のためぜひともお金の流れを確認しておきたいところです。
融資スキームに不安がある場合は、投資をしない方が良いかもしれません。
セミナーで聞くポイント②:融資先の会社の数
次にソーシャルレンディングのセミナーチェックしたいポイントが、融資先の会社の数です。
ソーシャルレンディングは、融資先の数が多ければ多いほど安全性が高まります。
例えば、ほぼ一社にしか融資していない場合、融資先の会社が倒産してしまうと、一気に全部の案件が貸し倒れ(デフォルト)になる可能性があるのです。
また、複数の案件に分散投資をしていたつもりでも、実際は一つの会社にしか融資をしていなかったということも起こりえます。
そうなってしまえば分散投資の意味も全くなくなります。
融資先の数が少ないと、その融資先との付き合いがなくなったときに、案件が途絶える可能性もあります。
そうなると、利益を出す機会損失に繋がります。
貸し倒れのリスクや分散投資を行うためにも、必ず融資先の会社が現在どれくらいあるのかを確認しておきましょう。
セミナーで聞くポイント③:社員数や会社の規模
会社の概要や社員数、規模もソーシャルレンディングのセミナーでは確認しておきたいところです。
ソーシャルレンディング会社は2010年代に入って作られた会社が多く、中小規模の会社がほとんどです。
また、会社概要に売上を掲載してなかったり、何かと不明な点が多いのが実情です。
セミナーを開催しているのでしたら、その場に社員もいるはずです。
そこで、社員に会社概要について、できるだけ詳細に聞いておくと良いでしょう。
実際、売上やソーシャルレンディング以外の事業が会社概要に記載されていな会社も多いのです。
そういった気になる点を直接社員に聞けるのも、セミナーに参加する大きなメリットです。
まとめ
ソーシャルレンディングセミナーは、一時期よりも開催会社数が減少傾向にあります。
かつては積極的にセミナーを開催していた会社もセミナーを行わなくなったり、行政処分を受け募集停止状態に陥ったためにセミナーの実施を停止してたりする会社もあります。
セミナーを実施している会社は、現在投資家の前に出てても問題ない経営状態であり、コンプライアンスにも自信があるということの表れとも考えられます。
セミナーに参加して、ぜひともソーシャルレンディング投資のノウハウをつかんできてください!