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近年、このような詐欺まがいのインターネット情報や商材なるものが横行しています。
しかし、今後は100年時代を生きて行くため、これからの老後生活に備えて、副業の一環としてなど、多くの人が資産形成や不労所得について関心があるテーマかと思われます。
そこで、いま新たな投資手段として注目されているのが、「ソーシャルレンディング」です。
ソーシャルレンディングは、最低投資金額1万円から投資を行うことができ、高い利回り、毎月分配金を得られる(事業者、案件内容によって毎月分配金を受け取れない場合もある)など、魅力ある金融商品のひとつとして多くのメディアや雑誌で紹介され始めています。
今回は、ソーシャルレンディングで不労所得を得るために取るべき行動、分配金の内容について解説し、さらには不労所得を得る上で知っておくべきリスクについて開設していきます。
目次
ソーシャルレンディングを不労所得とするための方法
はじめに、不労所得を得るためにソーシャルレンディングをどのように捉えていくべきなのかから解説していきましょう。
株式投資やFX(外国為替)といった従来の金融商品とは異なり、ソーシャルレンディング特有の理由もありますので、今後投資を検討されている方は、この部分の内容を参考に、投資を検討されてみてはいかがでしょうか?
方法①:分散投資を行いリスクを最小限に抑える
ソーシャルレンディングで得られる利益は、各利回りを計算すればある程度目処を立てることができます。
ただし、収入金額の大小によっては、リスクとリターンの許容範囲も異なります。
より大きなリターンを期待するのであれば、利回りの高いファンドに資金を分散させる必要があります。
ただ、利回りが高いといったメリットの部分にばかり着眼し過ぎると、貸し倒れ(デフォルト)や元本割れといったリスクに巻き込まれる可能性があります。
安定的に自分自身が目標する金額に近づけるためには、できる限り運営会社や案件・テーマ、投資金額を分散させつつ、高い利回りを維持するように心がけると良いでしょう。
方法②:毎月確保したい「目標金額」を設定する
「不労所得」の定義が「10万円」なのか、「100万円」なのかでも、運用方法や運用額は異なってきます。
ソーシャルレンディング業界の平均的な利回りは8.1パーセントとされています(クラウドポート調べ2016年)。
なお、日経マネーでは4から14パーセント、ダイヤモンドQでは5から15パーセントとされています。
現在、一般的な個人の方が扱える投資商品の中で、これほど高いの平均利回りを出す金融商品は多くは存在しません。
ソーシャルレンディングは、リスクを除けばある程度のリターン金額を簡単に算出できるため、「目標金額」を設定して、そこから逆算をしていくことをおすすめします。
方法③:常に最新情報を入手する
現在急成長を遂げるソーシャルレンディング市場は、日進月歩で新たな案件、事業者が参入する業界となっています。
そのため、常に良い案件があったり、比較的高い利回りのものが多い傾向にあります。
しかし、こうしたファンドは人気があり、すぐ募集金額に達してしまう傾向があります。
したがって、定期的案件を確認することや、メールマガジンなどに登録して常に目を光らせておく必要があります。
不労所得を得るために分配金の返済方法を押さえよう
続いて紹介するのは、ソーシャルレンディングで不労所得を得る上で最も大切となる「分配金」です。
他の金融商品とは異なり、分配方法や償還方法もソーシャルレンディング独自のの形式なので注意が必要です。
返済方法は、次の3パータンがありますので、違いをしっかりとおさえておきましょう。
①元本一括返済
元本一括返済は、現在最も多くソーシャルレンディングにて採用されている方式です。
元本一括返済の特徴は、借入期間の満期日に元本を一括して返済することが原則であることです。
そのため、元本の運用パフォーマンスが高いことや、ファンドの運用、利息の計算がしやすいという特徴があります。
一方で、デメリットとしては、早期償還が多く、当初の見込みよりリターンが少なくなってしまったり、デフォルト(貸し倒れ)が発生した場合、損失額が大きくなる点があります。
②元利均等返済
元利均等返済は、運用期間が複数年と比較的長くに及ぶ場合に採用されている方法です。
元本とリターンが毎月償還される方式であり、運用期間中、常に一定のリターンが得られることになります。
そのため、安全性が高くデフォルトといったリスクに陥っても、それ以前の元本の支払いは済んでいるため、元本毀損等のリスクを最小限にとどめることができるというメリットがあります。
一方で、デメリットとしては、投資効率が元本一括返済と比べると悪かったり、利息の計算がしにくいといった点が挙げられます。
③満期一括返済
満期一括返済とは、その名の通り、「元本償還」と「リターン分配」が償還時にまとめて返済される方式です。
そのため、投資効率が最も高い方法であり、一方で、毎月一定額を分配金として得られないため、「ハイリスク・ハイリターン」と言っても過言ではない返済方法です。
また、現在ソーシャルレンディングを行う上でのリスクやデメリットを加味した場合、満期一括返済ではリスクが高いと思われます。
ソーシャルレンディングを不労所得にするために知っておくべきリスク
最後にお伝えするのが、ソーシャルレンディングを不労所得にしたいと思っている方が把握して置くべき「リスク」についてです。
不労所得を作るには、ソーシャルレンディングのリスクや特性について知っておく必要があります。
リスク①:元本保証されていない
ソーシャルレンディングは、元本保証された商品ではありません。
必要最低投資金額が低く設定され、利回りが高い点が前面に出されているため、一見して誰にとっても魅力的な投資案件に見えるかもしれません。
しかし、リクスがないわけではないのです。
投資案件先が上手くいかない場合、元本割れが起こります。
元本保証については、こちらで詳しく解説していますので、一度読んでおくべきでしょう。
リスク②:貸し倒れ(デフォルト)リスクが存在する
クラウドポート調べによれば、2018年1月25日現在、ソーシャルレンディングの貸し倒れ率は1.47%となっています。
この数値だけをみると、比較的安全な投資だと思われるかもしれません。
しかし、ソーシャルレンディングの貸し倒れ率には、「為替差損」、「返済遅延」などの部分は含まれていません。
また、投資期間と投資案件によっては、貸し倒れリスク(デフォルトリスク)が存在します。
リスク③:一度投資すると満期まで現金化できない
ソーシャルレンディングは、株式投資やFX(為替取引)とは異なり、保有資産を解約・売却することができません。
そのため、基本的には満期が来るまで現金化することができないのです。
したがって、投資としては流動性があるとは言うことができません。
ソーシャルレンディング投資に充てる資金が余剰資金でない場合、身の回りで発生したトラブルやイベントに対応することができなくなってしまいます。
将来的に必要となる資金や生活費といった資金でソーシャルレンディング投資を行うことは避け、投資に使っても大丈夫な余裕のある資金(余剰資金)を使うことをおすすめします。
まとめ
ソーシャルレンディングで不労所得を作るための下準備の部分について解説しました。
金融商品全般を通して言えることですが、不労所得を得ようと思ったとしても、そう簡単にいく話ではありません。
また、比較的どの商品にも似たり寄ったりの「リクス」と「リターン」が存在します。
ソーシャルレンディング投資は、株式投資やFX(外国為替)と比べるとローリターンですが、今後の成長見込みや市場の活性化を考えると、より高いリターンを見込むことができます。
しっかりソーシャルレンディングの全容を把握することで、投資チャンスは大幅に広がります。
ぜひ今回の記事を参考にして、不労所得を叶えるチャンスを掴んでください!
こちらの記事では、ソーシャルレンディングでセミリタイアするための方法について解説しています。
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