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【体験談】ソーシャルレンディングで損失発生!
ソーシャルレンディング投資家であれば、誰しも損失が出てしまうようなことは避けたいですよね。
しかし、始めにお伝えしておきますが、ソーシャルレンディングは投資である以上、損失のリスクは常にあります。
かく言う筆者も、今まで順調に運用できてきたソーシャルレンディングで初めて損失が出そうな状態に陥っています。
その損失とは、2018年から2019年にかけての「maneo系ファミリー」(大手事業者である「maneo」と、maneoのプラットフォームを利用している複数の事業者)の大規模遅延によるものが原因です。
実際、筆者もmaneo系事業者に長く投資をしてきましたので、遅延している投資元本は総額50万円ほどあります。
正直、貸し付けた資金の返還が遅れるただの「遅延」なら、よくあることなのであまり気にしません。
しかし、今回は遅延の規模がファミリー全体で総額200億円以上(※)にもなり、非常に大規模なものです。
各事業者はまだ貸付金の回収に奔走しており、正確に貸し倒れが決まったわけではありません。
ただ、ここまで大規模な遅延となると、いずれ元本の一部かすべてを失うことになるのではないかと懸念しています。
もし全額を失えば、筆者の投資元本50万円の損失が確定します。
筆者もそうですが、投資家であれば誰でも損失を出すのは辛いことですよね。
しかし、もし損失が確定したとしても、筆者は今後もソーシャルレンディング投資をやめるつもりはありません。
今までどおり継続して投資は続ける予定です。
なぜかというと、長い投資期間で見れば損失のひとつやふたつは必ずあるものだからです。
損失が出たからといって、投資をやめる必要はないと思います。
損失が出たときこそ、冷静に判断して次の投資に活かすことが大切なのです。
(※)2019年3月現在、筆者が独自に計算した総額です
ソーシャルレンディングで損失が出たときにできること
筆者のように、ソーシャルレンディングで損失が確定しそうなとき、あるいは損失が出たときはどうすれば良いのでしょうか?
実は、ソーシャルレンディングで損失が出たときにできることはほとんどありません。
株式投資やFXなどの値動きの激しい金融商品であれば、資産価値が大幅に下落してしまう前に資産を売却することができます。
また、売却せずに保有し続けて、いつか資産価値が回復するのを待つこともできます。
しかし、ソーシャルレンディングは元々激しい値動きがなく、いったん資産を投資(貸し付け)してしまえば、あとは返還期限がくるまで待つだけの手軽な投資手法です。
遅延が発生しても途中で解約することはできませんし、投資元本を引き出すこともできません。
投資に対する手間がかからないというメリットがある反面、損失が発生しそうなときにできることも非常に少ないのがソーシャルレンディングなのです。
とはいえ、損失発生時の対処法がまったくないわけでもありません。
損失が出たときは、まず冷静になって次のとおり現状を把握することが大切です。
損失が出たときにすること
- 損失が出た理由を自分なりに分析する
- 損失が出たときの事業者の対応を確認する
- 損失が出たのはなぜか?
- 事業者や案件の選び方に詰めの甘さはなかったか?
- 事業者の対応は誠実で、信頼できるものなのか?
- これからも投資を続けられそうか?
などについて、冷静になって振り返りましょう。
損失が出たときこそ、事業者や案件の真価が問われるときです。
この経験を次の投資に活かすことができれば、次回損失が出るリスクをできる限り低くすることができるのではないでしょうか?
ソーシャルレンディングで損失発生時の気持ちの切り替え方
ソーシャルレンディングで損失が出ても、冷静に状況を判断することが大切です。
そうはいっても、投資した金額の大小にかかわらず資金を失うのは辛いものですよね。
もし損失が出てしまったときはどのように気持ちを切り替えれば良いのでしょうか?
筆者が実際にしている気持ちの切り替え方は、「これは長い期間で見たうちの小さなマイナスでしかない。この先長期投資をコツコツ続けいけばプラスもある。トータルでプラスが多ければ良いじゃないか」と思うようにすることです。
損失が出たからといって「もう投資はやらない!」とふさぎ込んだり、投資額を大きくして損失を取り戻そうと躍起になったりするのはやめましょう!
そもそもソーシャルレンディングは投資です。
投資に損失は付き物です。
損失を経験することは、投資を長く続けていくうえで必要不可欠なことですし、損失という失敗があるからこそ次の投資に活かすことができるのです。
筆者もソーシャルレンディングを始めとして、さまざまな投資をしてきました。
そのため、損失や失敗もそれなりに経験しています。
しかし、常に「トータルで利益が出ていれば良い」というスタンスで、一時的なマイナスや損失は気にせず投資しています。
元々、ソーシャルレンディングで投資している方は、安定的な「インカムゲイン」(配当収入)を得られるという理由で投資しているのではないでしょうか?
インカムゲインの魅力は、短期間で大金を稼ぐことができない代わりに、資産を保有する限り生じ続ける収益がどんどん積み重なっていくことにあります。
ソーシャルレンディングで一時的に損失が出ても、コツコツと投資を続けて収益を積み重ねていけば、いつかマイナスを取り戻せるときがくるはずです。
「長い目で見たときに、プラスになれば良い」そう気持ちを切り替え、冷静になって案件と事業者を選直すこと。
それが一番の損失対策ではないでしょうか?
損失はあるものだと考えて分散投資しよう
ソーシャルレンディングで損失は付き物、絶対にあるものというお話をしてきました。
損失が起こることを完全に防ぐ方法はありませんが、万が一損失が出たときに、損失額を最小限に防ぐための方法はあります。
それが、分散投資です。
分散投資とは、複数のソーシャルレンディング事業者と案件を組み合わせ、投資の対象を分散してリスクを分散させることです。
もちろん、事業者や案件選びは何でも良いわけではありません。
特に、各事業者選びには慎重になり、信頼できる事業者に絞って投資することが大切です。
ソーシャルレンディング事業者を選ぶ際に重視する点はたくさんありますが、まずは次の7点を確認しましょう。
- 経営基盤はどうなっているのか(上場企業の傘下など大きなバックボーンはあるか?)
- 経営者や経営陣の顔写真や経歴はサイト上で確認できるか(顔が見える経営になっているか?)
- 財務状況を確認できるか(資金繰りはどうなっているのか?)
- 資金の融資先企業の選定は適正に行われているのか
- 過去のトラブルや損失発生時の対応に誠実さはあるか
- 顧客への情報公開、信頼が持てる対応が行われているのか
- 担保付き案件があるか、また担保の評価は適正か
ただ、繰り返しますが、これだけ気をつけていても、ときには損失が出ることもあります。
大切なのは、損失が出たときにできるだけ動じず、冷静に状況を判断することだということを忘れないでください!
まとめ
ソーシャルレンディングでの損失について、筆者自身の経験もふまえてお伝えしてきました。
改めて話をまとめると、次の2点が重要なポイントです。
- 損失は必ず出るもの、だからこそ分散投資で万一の損失額を最小に抑えること
- 損失が出てもできることは少ない。まずは冷静になり、全体を俯瞰して状況を判断すること
投資に損失は付き物、たまにマイナスになったからといって動じずに、長期目線で冷静に投資を続けていくことを忘れないようにしてくださいね!
ソーシャルレンディングのリスクや危険性については、もう一度こちらで確認しておいてください。