2020年に入り、続々と新規の不動産投資型クラウドファンディングサイトがオープンしています。
2020年2月末にも、東証マザーズ上場企業である株式会社AMBITION(アンビション)が「A funding」という不動産投資型クラウドファンディングサイトの運営を開始しました。
ここでは、投資家目線でA fundingの特徴を探り、口コミや評判をお伝えしていきます。
目次
A funding(エーファンディング)を運営する株式会社AMBITION
出典:株式会社AMBITION
不動産投資型クラウドファンディングサイト「A funding(エーファンディング)」をオープンしたのは、不動産事業を手掛ける株式会社AMBITIONです。
まずは、東証マザーズ上場企業である株式会社AMBITIONがどういった会社なのか確認しましょう。
会社概要
社名 | 株式会社AMBITION |
所在地 | 東京都渋谷区神宮前2-34-17 住友不動産原宿ビル18F |
資本金 | 379,780千円 |
代表者 | 清水 剛 |
上場市場 | 東京証券取引所マザーズ市場(証券コード:3300) |
事業内容 |
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株式会社AMBITIONは、不動産の売買や賃貸と管理、仲介、さらには民泊物件の運営や、トランクルームといった居住用不動産以外の不動産物件の運営も手掛けています。
2016年に東証マザーズ上場を果たしており、自社開発マンションの販売も行っています。
不動産投資型クラウドファンディングサイト「A funding(エーファンディング)」の特徴
出典:A funding
不動産投資型クラウドファンディングの「A funding(エーファンディング)」には、どのような特徴があるでしょうか?
2020年3月現在わかる範囲でその特徴を紹介します。
特徴①:やや都心から離れた不動産も運用対象になる
A fundingは、2020年2月に第1号規模案件の募集を行いました。
その運用対象物件は、神奈川県相模原市の小田急線東林間駅を最寄とするマンションです。
出典:A funding
競合他社の場合、都心からやや離れた場所にあるマンションが不動産投資型クラウドファンディングの運用対象になるケースはそれほど多くありません。
特徴②:利回りが6パーセントと高い
A fundingが2020年2月に募集を行った第1号規模案件の条件は次のようになっています。
案件名 | A funding 第1号 不動産特定共同事業 |
募集金額 | 8,750,000円 |
最低投資可能金額 | 10,000円 |
想定分配利回り | 6パーセント |
運用期間 | 2020年3月1日~2020年8月31日 |
注目すべきは、「6パーセント」という高い利回りです。
他社の不動産投資型クラウドファンディングサイトを見ると、案件の平均的な利回りは年間4パーセント前後です。
第1号案件で注目を引くためという狙いがあるかもしれませんが、他社の水準より高い利回りを提供していると言えます。
特徴③:30パーセントの劣後出資を実施している
大半の不動産投資型クラウドファンディングサイトでは、投資家の資産の保全性を図るために「優先劣後出資方式」を採用しています。
優先劣後出資方式とは、購入する不動産の出資金を、投資家による優先出資分と、不動産会社の劣後出資分に分けて管理する方式です。
A fundingでは30パーセントの劣後出資方式を採用しています。
そのため、案件運用終了後に物件を売却した時の金額が当初の募集金額に達しなかった場合でも、30パーセントまでの値下がりであれば投資家が損失を負うことがないのです。
特徴④:最低投資金額は1万円
A fundingでは、1万円からの出資が可能です。
貯金がそれほどない人や収入が多くない人でも、手軽に不動産投資型クラウドファンディング投資に参加できます。
特徴⑤:手数料1万円で投資分を譲渡できる
A fundingでは、手数料1万円を支払うことで他者に契約上の地位を譲渡できます。
投資している資産を現金化したくなった場合、自分の投資分を譲渡する第三者を見つけA fundingに申請すれば、その第三者に投資分を移し替えられるのです。
特徴⑥:投資は先着順を採用している
A fundingに投資したい場合、先着で投資の可否が決定します。
抽選制度は導入されていません。
確実に投資したい場合は、募集開始時間になったらすぐ投資手続きを行いましょう。
A funding(エーファンディング)の良い口コミ・評判
A funding(エーファンディング)に対して、投資家の人たちはどのような印象を持っているのでしょうか?
SNSなどから良い口コミや評判を探ってみました。
良い口コミ・評判①:利回りが高い
A fundingの第1号案件の利回りは、6パーセントと不動産投資型クラウドファンディングの平均的な水準よりも高めです。
そのため、少ない投資金額でも高めの収益を確保できます。
投資においてリターンの大きさを期待する人には、A fundingの利回りの高さは魅力的に写っているようです。
良い口コミ・評判②:劣後出資の割合が高い
特徴でも紹介したように、A funding劣後出資割合は30パーセントと業界の平均よりも高いです。
第1号案件の場合募集金額は875万円ですが、実際の物件購入とリノベーション費用、諸費用をあわせた購入総額は1,200万円です。
- 1,200万円(購入総額)-875万円(投資家出資金額)=375万円
この残りの375万円は、株式会社AMBITIONが出資しています。
1,200万円の70パーセント(=840万円)の価格でしか物件が売却できなかったとしても、投資家には損失が発生しません。
資産の保全性が高く、収益を得られる可能性は高いでしょう。
良い口コミ・評判③:詳細な情報開示が行われている
A fundingは、非常に詳細な情報開示を行っています。
会員登録を行っていない人でも、物件の住所や築年数、面積などを詳しく知ることができます。
また、募集するお金の用途や内訳まで詳しく公開されており、収益シミュレーションも公開されています。
情報の開示性が高いため、自分でリスクを考えながら投資先を検討できます。
良い口コミ・評判④:東証マザーズ上場企業が運営している
A fundingは、東証マザーズ上場企業である株式会社AMBITIONが運営しています。
株式市場への上場を果たしている会社は、一定以上の資本力があり外部監査が行われています。
また、IR情報も公開されており、毎年黒字を達成していることがわかります。
社会的信用性が高く、倒産リスクは低い運営元だと言えるでしょう。
株価に影響するため、投資家への不正行為を行う可能性も低いです。
A funding(エーファンディング)の悪い口コミ・評判
投資先を検討する際には、良い点ばかりを見るだけではなく、デメリットやリスクも十分に知っておく必要があります。
A funding(エーファンディング)を見た投資家は、どのようなリスクやデメリットがあると感じているのでしょうか?
悪い口コミ・評判①:募集金額が小さい
A fundingの第1号案件の募集金額は875万円です。
相模原市のマンションということで物件価格自体が安く、その結果募集金額が少ないことに不満を感じている人も多いようです。
875万円という募集規模では一人が投資できる金額に限界があり、まとまった収入を得ることができません。
できるだけ多くの配当金を受け取りたいと思っている投資家にとっては、やや不満の残る点であるようです。
一方、第2号案件はまだその内容が公開されていません。
第2号案件では、より大きな規模の募集行われる可能性もあります。
引き続き注視していきましょう。
悪い口コミ・評判②:東京都心のマンションではない
A fundingが今回募集した案件は、神奈川県相模原市の分譲マンションでした。
神奈川県内では、横浜市や川崎市は現在人口が増加していますが、相模原市の人口は横ばいです。
このマンションの立地がこれから先資産価値が大きく上昇するエリアかそうでないかは、判断が難しいところです。
不動産市況が不況に陥った場合、大幅な値下がりが発生する可能性があるのです。
6パーセントの利回りを確保できるか、また想定通りの値段で売れるのか、その点にやや不安が残ります。
まとめ
A funding(エーファンディング)の運営元は、東証マザーズ上場企業である株式会社AMBITIONです。
不動産の賃貸物件の管理や運営、そして自社マンション開発などさまざまな不動産ビジネスを行っています。
そのため、不動産のプロフェッショナルが多数在籍する会社だと言えるでしょう。
A fundingの募集条件を見ると劣後出資割合が大きく、投資家資産の保全性は高いことが期待できます。
利回りも業界水準以上ですから、投資先としては大きな魅力が感じられます。
一方で、それだけの利回りを提供できるのは都心ではなく、神奈川県相模原市のマンションだからという可能性もあります。
また、募集金額も小さいため、投資したくてもなかなか投資できない人も出てくるでしょう。
それでも、大きな魅力を持つ不動産投資型クラウドファンディングサイトであることに変わりありません。
続々と魅力的な案件の募集が行われていけば、投資家の方にとって大きな利益を得るチャンスになります。
少しでも興味を持った人は、A fundingで口座開設してみてはいかがでしょうか?