2019年から、数々の新サイトが登場している不動産投資型クラウドファンディング。
2020年6月8日(月)には、新たに「AP Funding(エーピーファンディング)」という不動産投資型クラウドファンディングサイトのリリースが発表されました。
ここでは、そのAP Fundingのサービス内容や特徴などについて解説していきます。
目次
APファンディング運営元の「アートプラン株式会社」とは?
出典:アートプラン株式会社
不動産投資型クラウドファンディングに投資する前にその運営会社を知っておけば、投資先としての保全性などを推し量ることができます。
では、AP Funding(エーピーファンディング)の運営元であるアートプラン株式会社とはどのような会社でしょうか?
その特徴について解説していきます。
会社概要
会社名 | アートプラン株式会社 |
創業 | 平成4年11月18日 アートプラン創業 |
設立 | 平成10年6月19日 アートプラン株式会社設立 |
資本金 | 100,000,000円 |
代表取締役 | 松本 修 |
住所 | 東京本社 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー3F |
事業内容 | 不動産開発事業
倉庫・物流施設開発 レジデンス開発デザインマンション・サービスアパートメント開発 など |
許可・免許 | 宅地建物取引業免許 国土交通大臣(3)第7758号
特定建設業許可番号 愛知県知事(特-27)第103719号 一級建築士事務所愛知県知事(い-28)第9883号 |
特徴①:マンションやオフィス・商業施設を手掛ける不動産会社
アートプラン株式会社のウェブサイトの業務内容を見ると、マンションやオフィス物件、また商業施設など多種多様な不動産を手がけていることがわかります。
不動産投資型クラウドファンディングでは、宿泊施設やマンションなどの居住用物件の取り扱う案件が中心であり、商業施設はそれほど取り扱いがありません。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトでは扱っていないような不動産物件も手掛けています。
特徴②:1992年創業
アートプラン株式会社は、1992年創業です。
30年近い歴史を持つ不動産会社として豊富な実績があります。
特徴③:高い専門性を持つ社員が多数在籍
アートプラン株式会社の会社概要には、税理士や宅地建物取引士など国家資格を有する社員が多数在籍していることが記載されています。
豊富な実績があるだけではなく高い専門性を持つ社員が多数在籍しているため、会社としての業務遂行能力に一定の水準を期待できます。
特徴④:深圳証券取引所に上場
アートプラン株式会社は、深圳証券取引所に上場しています。
日本の株式市場ではありませんが、中国の株式上場への上場水準を満たしていることがわかります。
不動産投資プラットフォーム「APファンディング」の特徴
出典:AP Funding
それでは、不動産投資型クラウドファンディングとしてのAP Funding(エーピーファンディング)の特徴についてお伝えしていきましょう。
APファンディングの特徴
- 多様な不動産案件の供給を予定
- 優先劣後出資方式を採用
- 1口1万円から投資が可能
- 予定利回りは3%~7%
特徴①:多様な不動産案件の供給を予定
AP Fundingのウェブサイトには次の記載があります。
⻑年培ってきた不動産売買の経験により、コロナウイルス下で影響を受けづらい不動産や⼀定の⽔準を満たした不動産を厳選し、出資⾦を基に実績豊富な当社のプロが実際に不動産開発を⾏うので、空き家問題解決や観光業⽀援を通した地⽅活性化等の社会貢献の⼀翼を担うことができます。
また多種多様な案件を選ぶことができ、尚且つ⼩⼝で分散投資できるため、⼀定のリスクヘッジが可能です。
2020年に入り、新型コロナウイルスが世界中で流行し各国の経済指へ影響を与えています。
その影響は、日本の不動産業界にも及んでいます。
そんな状況下でも、手堅く収益を得られるような不動産物件を扱っていることから多種多様な不動産への投資が期待できそうです。
特徴②:優先劣後出資方式を採用
不動産投資型クラウドファンディングサイトでは、既存の大半のサイトで「優先劣後出資方式」が採用されています。
優先劣後出資方式とは、不動産物件の取得にあたり投資家から集めたお金を優先出資分、そして不動産会社が出資する部分を劣後出資分として区別して扱うことを指します。
仮に売却時に損失が発生した場合、劣後出資分から損金を計上します。
AP Fundingの優先劣後出資方式は、次の図で示されています。
出典:AP Funding
案件で運営した不動産を売却し、投資家に元本返済する時にも一定分の損失はAP Fundingが負います。
そのため、投資家に損失を発生するリスクは小さくなります。
図の説明を見ると、物件取得額の30パーセントまででAP Fundingが劣後出資を行っています。
それは、取得不動産の売却価格が30パーセントまで下落しても投資家の損失は発生しないということです。
特徴③:1口1万円から投資が可能
AP Fundingでは、一口1万円からの投資が可能です。
これは、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと比較しても最低水準です。
少額から投資できるため、収入や預金は少ないのでこれから投資を始めたいという人でも、比較的わずかな資金から投資を始められます。
特徴④:予定利回りは3%~7%
AP Fundingの予定利回りには、3パーセントから7パーセントと記載されています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトを見ると、利回りの水準は年利3パーセントから5パーセントです。
年利3パーセントの案件はリターンが小さいながらも、リスクも抑えたものであることが予想できます。
また、年利7パーセントの案件は空き家開発案件など、ハイリスク・ハイリターンのものと予想できます。
リスクとリターンの幅を変えながら、多種多様な投資家のニーズに応えられる案件を提供していくのではないでしょうか。
APファンディングの良い口コミ・評判
AP Funding(エーピーファンディング)のサービス内容を見て、不動産投資型クラウドファンディング投資家は、どのような感想を抱いているのでしょうか。
SNSなどからAP Fundingの評判を探ってみました。
まずは良い評判からお伝えしていきましょう。
良い口コミ・評判
- 居住用不動産以外への投資ができる
- 劣後出資割合が高い
- 高利回り案件がある
良い口コミ・評判①:居住用不動産以外への投資ができる
AP Fundingが取り扱う予定の物件については、次の記載があります。
「AP Funding」は、レジデンス(⼀棟および区分ワンルーム)、保育園、商業ビル、esports施設、地⽅創⽣案件、ホテル(旅館・リゾートホテル含む)、コンバージョン案件など、多様なテーマ・⽬的を持つ、個性溢れる案件を厳選した不動産投資クラウドファンディングサイトを⽬指しております。
e-sports施設や保育園、地方創生案件など居住用不動産以外の不動産も数多く扱うことが記載されています。
また、空き家物件のリノベーションのような利回りが高めな案件があることも予測されます。
そのため、AP Fundingはバラエティに富んだ投資先が選べる不動産投資型クラウドファンディングサイトになりそうです。
投資家には、ローリスク・ローリターンな案件を選んだり、あえてハイリスク・ハイリターン案件を選べるなど、豊富な選択肢が提供されるでしょう。
良い口コミ・評判②:劣後出資割合が高い
2020年6月15日(月)現在AP Fundingのサイトに掲載されている内容を見ると、劣後出資方式の割合は30パーセントとなっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトは劣後出資割合は20パーセントが多いです。
そのため、AP Fundingの30パーセントという劣後出資割合は、かなり手厚い劣後出資割合と言えるでしょう。
特に、都心のマンション案件に投資すれば、短期間で30パーセントもの価格の値下がりが起こること元座の不動産市況からして考えにくいです。
つまり、投資家が損失を被る可能性は低いと言えます。
ローリスクで手堅い投資を志向する人には、見逃せないポイントでしょう。
良い口コミ・評判③:高利回り案件がある
年利7パーセントという高利回り案件の予定もAP Fundingのウェブサイトに記載されています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトでは、7パーセントを超える利回りを提供しているサイトはほんのわずかです。
不動産投資型クラウドファンディングにおいては、物件の所在地や運営者などの情報が詳細に明らかにされるため、ある程度のリスクは個人投資家でも判断可能です。
リスクがしっかり提示される中での年利7パーセントは、かなりの高利回りと言えます。
APファンディングの悪い口コミ・評判
AP Funding(エーピーファンディング)の口コミや評判は、良いものだけではありません。
投資前に投資家がどこを不安に感じているか、またデメリットであるのかについても把握しておきましょう。
悪い口コミ・評判
- アートプラン株式会社の情報が少ない
- 案件の詳細がまだ明らかでない
悪い口コミ・評判①:アートプラン株式会社の情報が少ない
AP Fundingの運営元であるアートプラン株式会社は、インターネット上にはそれほど多くの情報が掲載されていません。
もちろんオフィシャルサイトは存在していますが、会社の詳細情報は掲載されておらず、売上の掲載もありません。
会社の売上がどの程度なのか、財務状況はどうなのか、そういった情報を確認してから投資したいという投資家もいるようです。
悪い口コミ・評判②:案件の詳細がまだ明らかでない
決して悪い口コミや評判というわけではありませんが、案件の詳細がまだ公開されていないため、投資判断が難しいと考える投資家もいるようです。
利回りや保全性など期待できる要素も多いため、詳細情報の公開は楽しみな要素だとも言えます。
APファンディングの口座開設手順
AP Funding(エーピーファンディング)は2020年6月15日(月)時点で、事前会員登録申込を開始しています。
まずは、事前登録の手順を紹介しましょう。
パソコン、スマートフォンともにTOP画面の「事前会員登録する」ボタンをクリックしましょう。
パソコンの場合
スマートフォン
そうすると、仮登録画面に進みます。
名前とメールアドレスのを入力すれば、案件の募集開始時にメールアドレスにその情報が送られてきます。
案件の募集開始は2020年8月予定なので、しばらく待ちましょう。
案件募集開始が行われた際に、正式に会員登録作業が必要になると思われます。
まとめ:総評
AP Funding(エーピーファンディング)は2020年6月15日(月)現在、サービス内容の詳細が発表されていないため、評価はつけられません。
ただし、公開されている内容だけを見ても、投資対象の豊富さや利回りの高さなど、期待できる要素にあふれています。
まずは事前登録を行い、案件情報が送られてくるのを待つと良いでしょう。
どの不動産投資型クラウドファンディングも、最初の募集案件は注目を集めるために良い条件を設定していることが多いです。
ぜひそのチャンスを見逃さないようにしてください!