※当記事は、2023年2023年9月11日(月)時点の公開情報に基づき執筆しています。
数万円といった小額から始められる投資の一つに、ソーシャルレンディングがあります。今回紹介する「CAPIMA(キャピマ)」は、2022年12月に運営を開始したばかりのソーシャルレンディングサイトです。
投資をする前に、CAPIMAの特徴やメリットやデメリットなどを知っておくことで利益を出せる可能性を高めることができます。では、CAPIMA(キャピマ)について詳しく解説していきましょう。
目次
ソーシャルレンディングサイト「CAPIMA(キャピマ)」とは
ソーシャルレンディングでは、投資家からお金を集め、そのお金を事業会社に融資して金利収入を得ます。その際には、「第二種金融商品取引業登録」と「貸金業登録」が必要です。
まずは、CAPIMA(キャピマ)を運営している会社について解説していきます。
運営会社概要
CAPIMAの運営会社は、第二種金融商品取引業登録を行っているアバンダンティアキャピタル株式会社です。
会社名 | アバンダンティアキャピタル株式会社 |
---|---|
設立年月 | 2019年9月20日 |
代表者 | 代表取締役 舩越 亮 |
代表取締役 清水 基嗣 | |
業務内容 | 金融商品取引業 |
不動産関連事業 | |
インターネットによる情報提供サービス業 | |
免許・登録 | 第二種金融商品取引業 関東財務局(金商)第3347号 |
宅地建物取引業 東京都知事 (1) 第107825号 | |
所在地 | 東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル10階 |
運営会社のアバンダンティアキャピタル株式会社とは
CAPIMAを運営するアバンダンティアキャピタル株式会社は、2019年設立の新しい会社です。Web上で資金を集めるために必要な第二種金融商品取引業登録以外にも、宅地建物取引業登録も行っており不動産事業も手掛けています。
また、ソーシャルレンディングの運用には貸金業登録も必要であるため、CAPIMAではアバンダンティアキャピタル株式会社の関連会社のアバンダンティアファンディング株式会社が貸金業登録を行っています。
アバンダンティアキャピタル株式会社が資金を募集、アバンダンティアファンディング株式会社が融資を担当しています。
CAPIMA(キャピマ)の案件の特徴
続いては、CAPIMA(キャピマ)が投資家に提供している案件の特徴について解説します。案件の特徴を詳しく知ることで、リスク対策や他の案件との組み合わせた収益性のアップが行いやすくなります。
案件の特徴
- 事業向け融資、太陽光発電所向け融資などジャンルが多彩
- これまで個人投資家がアクセスできなかった領域への投資が可能
- 利回りは4~6%
特徴①:事業向け融資、太陽光発電所向け融資などジャンルが多彩
CAPIMAでは、不動産事業への融資、フィットネス事業への融資、また太陽光発電所への融資など、1分野にとどまらない多彩なファンドへの融資を行っています。
同業他社であるソーシャルレンディングサイトでは不動産会社のへの融資案件が多く、意識せずに投資すると一つの分野にのみ投資していることも多くなってしまいます。
不動産分野にばかり投資していると、不動産不況が起こった際に多額の損失が発生する可能性があります。しかし、CAPIMAであれば不動産はもちろん、不動産以外の事業向けへの投資や太陽光発電所への投資など異分野への分散投資が可能です。
さまざまな分野で投資したい方にとっては、興味深いソーシャルレンディングサイトだといえるでしょう。
特徴②:これまで個人投資家できなかった領域への投資が可能
CAPIMAでは、従来個人投資家が進出しにくかった分野への投資を可能としています。
たとえば、不動産投資は個人投資家でも不動産を買えば始められるため、その敷居は低いです。一方で、事業会社向けの投資案件は、個人が自分で資金を必要としている会社を探さなくてはいけないため、始めることは難しいといえます。
CAPIMAであれば、事業会社への融資領域に関わるファンドを用意しており、個人投資家が従来投資しにくかった分野への投資が可能となってきます。
特徴③:利回りは4~6%
CAPIMAは、3案件の募集実績があります(2023年5月12日現在)。その利回りは、年利換算で4パーセントから6パーセントです。
この数字は他のソーシャルレンディングサイトと比べてやや高めの利回りです。
CAPIMAの2023年7月~9月の募集実績
案件の特徴を理解した次は、CAPIMAの募集案件の概要を紹介しましょう。
直近の2023年7月~9月に募集が行われた実績を紹介していきます。
2023年9月の募集実績
CAPIMAでは2023年9月に以下の募集がありました。
大規模ファンドです。
- 募集案件数:2件
- 募集金額: 1億円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 |
東証上場企業 TSON:不動産担保ローンファンド #1 |
12ヶ月 | 5,000万円 | 6.0% |
2023年8月の募集実績
CAPIMAでは2023年8月に以下の募集がありました。
600%以上という高倍率になりました。
- 募集案件数:1件
- 募集金額: 1700万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 |
地域密着型 青果リサイクル 食品ロス削減支援 ローンファンド |
11ヶ月 | 1700万円 | 8.0% |
CAPIMA(キャピマ)のメリット
投資家視点で、CAPIMA(キャピマ)投資するメリットはどういったものが挙げられるでしょうか?主に分散投資しやすい点や利回りの高さが挙げられます。
メリット
- さまざまな分野の事業に分散投資できる
- 利回りが6%の好収益案件に投資できる
- 個人で直接資産運用をせずに、待つだけで収益を得られる
メリット①:さまざまな分野の事業に分散投資できる
CAPIMAの特徴の一つに、従来は個人が投資しにくかった分野へ投資できるという点が挙げられます。
ソーシャルレンディングは、多くの会社で不動産関係事業への融資が中心です。不動産会社への融資を扱うファンドは数が少ないです。
CAPIMAであれば、不動産以外の個人が投資しにくかった分野への投資も可能であり、その結果投資先の分野の分散につながり投資リスクの軽減を図ることができます。
メリット②:利回りが6%の好収益案件に投資できる
CAPIMAの投資ファンドの中には利回りが6パーセントのものがあります。他のソーシャルレンディングサイトでも、利回り6パーセントを超える高利回り案件を提供しているサイトは多くはありません。
海外ファンドを扱うサイトでは利回り10パーセントを超えるようなファンドもありますが、そういった海外ファンドには為替リスクや政情リスクなど日本国内のファンドにはないリスクが伴います。
CAPIMAのファンドは、日本国内で運用されるファンドの中では比較的高めの利回りとなっているため、収益性を重視したい人にとってメリットがあります。
メリット③:個人で直接資産運用をせずに待つだけで収益を得られる
ソーシャルレンディングの特徴の一つに、個人が自分で資産を直接運用する必要がない点が挙げられます。それは、ソーシャルレンディングが融資による投資手法だからです。
投資家から集めた資金をソーシャルレンディングの運営会社が融資を行い、その際の貸付金利の中から投資家に対して利益が分配されます。そのため、投資家は直接資金を貸したり運用したりする必要もなく、定期的にソーシャルレンディング会社からの分配金が入ってきます。
副業を始めたいが自分で資産運用するのは怖い、資産運用する手間を省きたいという人にとって、CAPIMAのようなソーシャルレンディング会社は利用価値が高いでしょう。
CAPIMA(キャピマ)のデメリット
CAPIMA(キャピマ)に投資する前に、ソーシャルレンディングならではのリスクやCAPIMAならではのリスクをチェックしておきましょう。主なリスクとして、貸し倒れのリスクがあります。
デメリット
- ソーシャルレンディングならではの貸し倒れのリスクがある
- 最低投資金額が10万円以上と高い
- ファンド運用中のキャンセルはできない
デメリット①:ソーシャルレンディングならではの貸し倒れのリスクがある
ソーシャルレンディングは融資を行う投資手法です。
お金を貸し付けた後には、融資先による債務不履行、つまり返済が遅れたり行われなくなったりするリスクがあります。お金を借りて事業を展開した会社が事業に失敗すれば、返済能力がなくなってしまうからです。
ファンドの事業内容や貸付先の会社はしっかりチェックする必要があるでしょう。
デメリット②:最低投資金額が10万円以上と高い
CAPIMAの最低投資金額は10万円からです。ファンドによっては最低投資金額が50万円というものもあります。
他のソーシャルレンディングサイトと比較すると、他のサイトでは1万円やなんと1円から投資できるというサイトもあります。そのようなサイトに比べると、CAPIMAで投資する際に用意しなければいけない自己資金の量はやや多めです。
しかし、投資金額が少ないと、その分得られる利益も小さなものです。まとまった分配金が欲しい人にとっては、10万円が最低投資金額でも大きなデメリットにはならないでしょう。
デメリット③:ファンド運用中のキャンセルはできない
CAPIMAでは、他のソーシャルレンディングサイト同様にファンド運用中のキャンセルができません。それは、ソーシャルレンディングでは融資を行うため、融資時に金銭消費賃貸借契約を結ぶからです。
契約には、何月何日まで、金利何パーセントでお金を貸すという内容が盛り込まれています。そのような契約を結ぶため、返済期日より前にお金を返して欲しいという要求はできません。そのためファンド運用中のキャンセルができないのです。
これは、CAPIMAのデメリットというより、ソーシャルレンディングのデメリットだといえます。投資の際には万が一に備えて生活費から投資するのではなく、生活費以外の余剰資金などから投資しましょう。
CAPIMA(キャピマ)のリスク対策
ソーシャルレンディングには貸付リスクがありますが、その点に対する対策もCAPIMAでは行っています。それは担保や保証などを設定することです。具体的なポイントについて解説します。
リスク対策
- ファンドごとに異なる担保や保証を設定
- 融資先の事業者名を公開
リスク対策①:ファンドごとに異なる担保や保証を設定
CAPIMAでは融資を行う際に、ファンドごとに異なる担保や保証を設定しています。
不動産関係のファンドであれば融資の際に不動産を担保にしたり、フィットネス事業を展開するファンドであれば、融資先の会社が所有する債権を担保にしたりしています。
担保があれば、万が一貸し倒れが起きた時でも抵当権を発動し担保を換金することで投資家に対して出資金の返済を行うことができます。
リスク対策②:融資先の事業者名を公開
CAPIMAまでは、融資先の事業社名を公開しています。
ソーシャルレンディングは必ずしも融資先の会社名を公開する義務はありません。ソーシャルレンディングサイトによっては、融資先の都合で事業者名が伏せられていることもあります。そのようなケースでは、融資先の社屋やオフィスの確認ができなかったり、財務状況を調べにくくなったりするので、投資家にとってはリスクが大きくなってきます。
しかし、CAPIMAは融資先の事業者名を全ファンドで公開しているため、融資先の会社の売り上げや財務状況、また社屋の状況などを調べられます。投資先として妥当な会社ではあるのかを判断しやすくなるため、投資リスクを下げられるのです。
CAPIMA(キャピマ)の口コミ・評判
CAPIMA(キャピマ)はソーシャルレンディング投資家から見て、どのような評判を獲得しているのでしょうか?SNSなどから探ってみました。
ポジティブな口コミ・評判
CAPIMAのポジティブな口コミや評判として、多彩な事業分野に投資できる点が挙げられました。多様な事業に投資することで、投資家にとってもリスクを小さくできるメリットがあるからです。
ネガティブな口コミ・評判
CAPIMAのネガティブな評判としては、まだ実績が少ない点が挙げられていました。スタートしたばかりのソーシャルレンディングサイトであるため実績が少ないことは当然ですが、こういった評判はCAPIMAがファンド運用実績を積むことで自然と解消されていくことでしょう。
CAPIMA(キャピマ)がおすすめの人
ではCAPIMAは、どういった人におすすめしやすいソーシャルレンディングサイトでしょうか?主に効率的な投資をしたい方や、分散投資でリスクを軽減したい方向けだといえるでしょう。
おすすめの人
- 収益性が良い案件に投資して利益を効率的に得たい方
- 不動産以外のソーシャルレンディング案件に投資してリスク分散したい方
おすすめ①:収益性が良い案件に投資して利益を効率的に得たい方
CAPIMAは最大で利回り6パーセントと他のソーシャルレンディングサイトよりも高収益なファンドが提供されています。
ある程度まとまった資金を用意できて、毎月多くの分配金を受け取りたい方にとって、CAPIMAは利用する意味のあるソーシャルレンディングサイトだといえるでしょう。
おすすめ②:不動産以外のソーシャルレンディング案件に投資してリスク分散したい方
CAPIMAはさまざまな事業分野のファンドを扱っています。そのため、不動産分野以外に投資をしたい人にとっては利用する価値の高いソーシャルレンディングサイトだといえます。
不動産業界1本に投資絞った投資をするのが怖いという方は、CAPIMAを利用してさまざまな事業分野に投資をしてみると良いでしょう。
CAPIMA(キャピマ)の口座開設手順
CAPIMA(キャピマ)に興味を持ったところで、口座開設手順を実際の画面をお見せしながら確認していきましょう。
PCでの新規会員登録
まずは、CAPIMAのサイトにアクセスします。画面右の「投資を始める」というボタンをクリックしましょう。
スマホでの新規会員登録
スマートフォンも専用サイトが用意されています。画面中央の「投資を始める」ボタンをクリックします。
仮会員登録
新規会員登録を行うために、遷移先の画面でメールアドレスを入力します。
その後、メールアドレス宛にURLリンク付きのメールが送信されてきます。メール記載のURLをクリックし、会員情報入力に遷移します。
会員登録
遷移先の画面では、氏名や住所、電話番号等の個人情報や投資に関する情報(職業、年収、金融資産や投資経験)またセキュリティ情報を入力します。
その後はeKYC(TRUSTDOCKアップローダー)を起動し、下記の中の「写真付き公的証明書」のいずれか1点をアップロードします。
- 運転免許証
- パスポート
- 在留者カード
- 住民基本台帳
- マイナンバーカード
本人確認コードの受け取り
アップした証明書と入力した情報でCAPIMAが投資家審査を実施します。審査を通過した場合メールが送られてくるので、そこに記載されたURLをクリックするとパスワードの設定ができます。
パスワードの設定が完了すれば、投資家マイページへのログインが可能になります。そしてマイページ内でマイナンバーを記載すれば、専用のデポジット口座への入金が可能になり、投資が可能になります。
まとめ
CAPIMA(キャピマ)は不動産以外の様々な事業に投資できることが最大の特徴であるソーシャルレンディングサイトです。利回りも4パーセントから6パーセントと高めの水準であり、効率良く投資をしていきたい方にとってはぜひ利用しやすいしたくなるソーシャルレンディングサイトだといえるでしょう。
サイトが開設されたばかりなので、投資倍率も低く投資しやすくなっています。情報を確認して口座を開設してみてはいかがでしょうか?