ここ1、2年でサービスサイトが続々と増えている不動産投資型クラウドファンディング。
2021年に入ってもその勢いは衰えを知らず、毎月新しい不動産投資型クラウドファンディングサイトが登場しています。
今回紹介するCrowdBuilds(クラウドビルズ)も、そんな不動産投資型クラウドファンディングサイトの一つです。
なんと、年利20パーセントという非常に高い利回りの案件を提供しているCrowdBuilds(クラウドビルズ)。
案件の詳細や、なぜこのような利回りを提供できるのか、Webサイトを見ながら探ってみました。
目次
不動産投資型クラウドファンディング「CrowdBuilds(クラウドビルズ)」の概要
出典:CrowdBuilds(クラウドビルズ)
不動産投資型クラウドファンディングサイトは、運営会社の規模や本社のある都道府県によって、扱う物件が異なります。
東京に本社のある不動産会社は東京の物件が中心になる傾向にあり、愛知県にある会社は愛知県付近の不動産物件を取り扱う傾向があります。
つまり、運営会社のことをよく知ることはどのような案件が提供されるのかをよく知ることにつながるのです。
まずは、CrowdBuilds(クラウドビルズ)の運営会社である株式会社フィンスターの概要を見てみましょう。
運営会社概要
会社名 | 株式会社フィンスター |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区麹町4-3-29VORT紀尾井坂9階 |
代表取締役 | 忽那清彦 |
設立 | 2016年2月 |
資本金 | 20,000,000円 |
事業内容 | 宅地建物取引業
不動産売買業務 不動産投資コンサルティング業務 収益不動産管理業務 不動産投資セミナー業務 |
加盟団体 | 日本住宅保証検査機構
公益社団法人全日本不動産協会 公益財団法人東日本不動産流通機構会員 |
許可番号 | 東京都知事(2)第99156号
小規模不動産特定共同事業者東京都知事(1)第5号 |
株式会社フィンスターは、東京都千代田区に本社を構える不動産会社です。
設立は2016年2月と比較的新しい不動産会社で、不動産投資型クラウドファンディングの運営に必要な小規模不動産特定共同事業者は、東京都で登録しています。
そのため、東京都で運営される不動産案件が多くなることが推測され、扱う案件も東京中心となるでしょう。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)の案件の特徴
それでは、CrowdBuilds(クラウドビルズ)が提供する不動産投資型クラウドファンディング案件の特徴を解説していきましょう。
東京都内の中古マンションを運用し、年利20パーセントという非常に高い利回りを提供している点が大きな特徴だといえます。
特徴
- 東京23区内の中古マンションを運用
- 最低投資金額は1万円
- 第1号案件の利回りは年利20%
東京23区内の中古マンションを運用
CrowdBuilds(クラウドビルズ)の案件は、2021年6月時点では第1号案件のみ運用されている状況です。
その1号案件は、東京都台東区にある1982年に建築された築古マンションを運営するというものです。
タワーマンションや高級マンション、また新築マンションを運用しているわけではありませんが、築古だからこそ格安で仕入れリノベーションで価値を高めることができます。
その結果が、年利20パーセントという利回りにつながっているのでしょう。
最低投資金額は1万円
CrowdBuilds(クラウドビルズ)では、1万円という少額から投資できます。
不動産投資型クラウドファンディングでも、サイトによっては最低投資金額10万円というサイトもあり、投資のハードルが高いこともあります。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)は1万円から投資できるため、それほど自己資金がない方、貯金が無い方でも自分の収入やペースに合わせた投資が可能です。
比較的どなたでも投資を始めやすい環境を整えているといえます。
第1号案件の利回りは年利20%
CrowdBuilds(クラウドビルズ)の第1号案件の利回りは、なんと年利20パーセントという非常に高い数字です。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトを見ると、案件の平均的な利回りは年利3パーセントから4パーセントであり、10パーセントを超える案件はほぼ見あたりません。
そんな中、20パーセントという他に類を見ない非常に高い利回りを提供していることこそCrowdBuilds(クラウドビルズ)の最大の特徴だといえるでしょう。
この利回りに関しては、オープン記念の高利回りファンドとも記載されているだけに、2号以降のファンドの利回りも気になるところです。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)のメリット
投資家の視点から見て、CrowdBuilds(クラウドビルズ)に投資するメリットはどういった点があげられるでしょうか?
それは、年利20パーセントと非常に高い収益性が得られる点、また東京都内の資産価値の高いマンションに投資できる点だといえるでしょう。
メリット
- 利回りが非常に高い
- 劣後出資割合が大きい
- 運用中でもSTOスキームより現金化が可能
- 1万円という少額から投資できる
利回りが非常に高い
CrowdBuilds(クラウドビルズ)の第1号案件の利回りは、年利20パーセントと他の不動産投資型クラウドファンディングと比較すると図抜けた高い数字です。
東京23区内の中古マンションの利回りを不動産情報サイトで見ても、利回りが高い物件でも10パーセントを超えるものはめったに見つかりません。
ましてや、20パーセントという物件は実物不動産ではまずない数字です。
これほどの高い利回りを提供できるのは、築40年近い中古マンションを購入し、リノベーションで高い価値を提供するノウハウを、運営会社の株式会社フィンスターが有しているからでしょう。
ただ、1号案件だからこそ、アピールのための非常に高い利回りを提供したという側面もあります。
それだけに、2号案件以降の利回りにも注目が集まります。
劣後出資割合が大きい
不動産投資型クラウドファンディングサイトでは、投資家の資産保全対策のために、「優先劣後出資方式」を採用しているサイトが多くあります。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)でも優先劣後出資方式を採用していますが、その劣後出資割合が30パーセントと高い点もメリットの一つとなっています。
優先劣後出資方式とは、投資不動産物件を取得する際に、投資家から集めたお金を「優先出資分」、不動産会社が出資する分を「劣後出資分」として分別管理する方式を指します。
不動産投資型クラウドファンディングでは物件の運営後に物件を売却して、投資家に出資元本を返済します。
売却時に購入時よりも安い価格でしか売れない場合、投資家出資分の損失が起こる可能性があります。
そこで、不動産投資型クラウドファンディングサイトは、投資家の損失が起こらないように劣後出資分から損失を計上します。
30パーセントの劣後出資があれば、1億円で買った物件が7,000万円でしか売れなくても、投資家の損失が起こることはありません。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)に投資すれば、出資元本の損失が起こりにくくなっているのです。
運用中でもSTOスキームにより現金化が可能
CrowdBuilds(クラウドビルズ)では、案件の運用途中でもSTOスキームにより自分の出資分を他者に譲渡できます(2021年6月から)。
STO(Security Token Offering)スキームとは、ブロックチェーン技術を用いて、出資した資金に対し高い保守性と流動性を両立させた取引の形態のことです。
不動産投資型クラウドファンディングサイトでは出資案件の運用中は、他者に自分の出資分を譲渡したり、キャンセルしたりすることが不可能であり、現金化できないサイトも数多くあります。
出資中に現金化できない場合、急にお金が必要となった時にお金が足りず生活に支障をきたすこともあります。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)であれば、STOスキームというシステムの導入により他に出資したい人を見つけ、その人に出資分を譲渡し現金化することができるのです。
つまり、現金化できないリスクに対応しているといえます。
1万円という少額から投資できる
CrowdBuilds(クラウドビルズ)は1万円からの少額出資が可能です。
収入と照らし合わせ、無理のない範囲で投資してコツコツと資産形成を行うことができるのです。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)のデメリット
もちろん、CrowdBuilds(クラウドビルズ)にあるのはメリットだけではありません。
投資先を選ぶ際は、その投資に伴うデメリットやリスクをきっちりと知っておかないと思わぬ損失が発生する可能性があります。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)のデメリットは、募集規模が小さい点だといえそうです。
デメリット
- 募集金額が小さい
- 1案件あたりの投資上限は100万円
募集金額が小さい
CrowdBuilds(クラウドビルズ)は20パーセント以上と非常に高い利回りを提供していますが、1号案件の募集実績しかなく、その募集金額は2,000万円弱と小規模でした。
競争率は第1号案件の段階で135パーセントと100パーセントを突破しており、投資したい投資家が全員投資できるわけではありません。
資産運用できなければ利益が出ないため、募集規模が小さい点はデメリットといえるでしょう。
1案件あたりの投資上限は100万円
CrowdBuilds(クラウドビルズ)は1案件につき、一人あたりの投資家の投資上限が100万円と定められています。
そのため、年利20パーセントの案件があっても、最大で年間で得られる収入は
- 100万円×20%=20万円(税引前)
となり、税引き後では約16万円です。
ただし、これは数多くの投資家が投資に参加できるメリットともとらえられます。
案件が豊富に提供されるようになれば、投資金額の上限も撤廃されていく可能性があるでしょう。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)のリスク対策
不動産投資型クラウドファンディングは、不動産市場の変動の影響を大きく受けます。
そのため、不動産価格が下落している状況になると投資家が損失を被る可能性も出てきます。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)では、投資家の資産保全対策としてどのようなリスク対策を行っているでしょうか?
リスク対策
- 30%の劣後出資を設定している
- STOスキームを導入している
- 不動産を売却不可の場合は自社で買取を実施する
30%の劣後出資を設定している
CrowdBuilds(クラウドビルズ)では、不動産購入価格の30パーセントを自社で出資しています。
例えば、1億円の物件を購入する場合は、投資家から7,000万円を集め、自社で3,000万円を出資します。
このように、投資家と不動産会社が別々に出資し、その資金を分別管理することを優先劣後出資方式といいます。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)は30パーセントの劣後出資を行っているため、1億円の物件で3,000万円の価格下落が起きても、投資家は損失を被ることがありません。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)も劣後出資しているということは、売却時に価格が下がれば損失が発生します。
それだけに、CrowdBuilds(クラウドビルズ)も値下がりしやすい物件を運用することはないでしょう。
不動産会社が劣後出資をしているということは、不動産会社にとっても価値ある物件を選んだという証左になるのです。
STOスキームを導入している
CrowdBuilds(クラウドビルズ)は、2021年6月からSTOスキームを導入すると発表しています。
このSTOスキームがあれば、投資家は出資中でも自分の出資分を他者に譲渡し、現金化できます。
不動産価格が下落しそうな状況になった場合、いち早く現金化して損失を回避したり、病気などで資金が必要な時に現金化したりすることで、生活に必要な資金が足りないという事態を避けられます。
不動産を売却不可の場合は自社で買取を実施する
不動産市況の変化により、CrowdBuilds(クラウドビルズ)で運用している不動産が売れないことも考えられます。
そういった場合は投資家への出資元本の返済が遅延することも想定しておかなければなりません。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)では、不動産が早く売れない場合、運営会社の株式会社フィンスターが自社で買取を行うとしています。
不動産の価値はやや目減りする可能性がありますが、長期間にわたって資金を拘束されるリスクは避けられます。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)の口コミ・評判
では、CrowdBuilds(クラウドビルズ)は、不動産投資型クラウドファンディングの投資家からどのような評判を獲得しているでしょうか?
良い点としてはその利回りの高さ、悪い評判としても利回りの高さが逆に不審であるという点が挙げられています。
ポジティブな口コミ評判
ポジティブな評判としては、何といっても年利20パーセントという非常に高い利回りがあがっています。
少ない資金でも多くの配当金を得ることができる投資先として、これまでにない利回りのCrowdBuilds(クラウドビルズ)は多くの不動産投資型クラウドファンディング投資家から注目を集めています。
ネガティブな口コミや評判
ネガティブな評判としては、利回りの高さが逆に何か問題があるのではないか、どういった仕組みで20パーセントの年利を提供できるのかという点を疑問に思っている投資家の声が聞かれました。
この点に関しては案件数の増加や、CrowdBuilds(クラウドビルズ)の主催セミナーなどがあれば、投資家の疑問も解決していきそうです。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)がおすすめの方
CrowdBuilds(クラウドビルズ)は、どのような志向を持つ投資家の方にお勧めできる不動産投資型クラウドファンディングサイトでしょうか?
同サイトの最大の特徴である利回りの高さを求める人にとって使いやすいサイトだといえそうです。
おすすめの方
- 高い利回りの案件に投資したい方
- 手厚い劣後出資のついた案件に投資したい方
高い利回りの案件に投資したい方
年利20パーセントは、他のクラウドファンディングサイトをはるかに引き離す非常に高い数字です。
そのため、少ない金額でもまとまった収益が入ってきます。
収益性を求めるのであれば、何よりもまずCrowdBuilds(クラウドビルズ)に投資した方が良いといえるほどの数字です。
手厚い劣後出資のついた案件に投資したい方
CrowdBuilds(クラウドビルズ)では、収益性が高いからといって資産保全対策を軽視しているわけではありません。
劣後出資について30パーセントという高い利回りを設定しているので、投資家の出資元本の損失が起こりにくくなっています。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)では、資産価値が下がりにくい新築マンションに投資できるわけではありません。
しかし、築40年以上経ったマンションは建物価格が下がりきっているだけに、逆に大幅な価格の低下がないのです。
土地価格のみを見ていれば、売却価格をある程度推測できます。
そして、半年や1年で東京都内の不動産相場が30パーセントも下がることは考えにくいため、投資対象としては手堅いものだともいえるでしょう。
リスク面においても、しっかりとした管理が行われているのです。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)の口座開設手順
ここまで読んでみて、利回り20パーセントのCrowdBuilds(クラウドビルズ)にすぐに口座を開設したいという人もいるのではないでしょうか?
そこで、実際の画面を見ながら、CrowdBuilds(クラウドビルズ)の口座開設手順を解説しましょう。
PCでの新規会員登録
まずは、CrowdBuilds(クラウドビルズ)のウェブサイトにアクセスします。
トップページ右上や右下に「新規会員登録」のボタンがあるので、そちらをクリックします。
スマホでの新規会員登録
スマートフォンでも同様に、まずはCrowdBuilds(クラウドビルズ)のサイトにアクセスします。
その後は、下にある「新規会員登録」のボタンをクリックしましょう。
会員登録申請
新規会員登録ボタンをクリックすると、会員登録申請画面に進みます。
メールアドレスやSNSアカウント(Facebook、Twitter、LINE、Yahoo!)から会員登録申請を行います。
入力したメールアドレスやSNSに認証用のメールが送られてくるので、クリックして会員登録申請を実行します。
本会員登録
投資家登録を行う個人の情報を入力します。
氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先、勤務先や投資経験を入力していきます。
また、取引用の金融機関口座情報や金融機関に関する通帳やネットバンク画像もアップします。
その後は本人確認書類として、次のものをアップロードします。
本人確認書類 |
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そして、アップロードされた書類や入力された個人情報をもとに、CrowdBuilds(クラウドビルズ)が本人確認を行います。
住所確認
本人確認で問題なければ、入力した住所に本人確認はがきが発送されます。
自宅に届いたはがきに記載されている本人確認コードを、開設されたマイページで入力すれば口座開設完了です。
入金用の口座に入金できるようになり、投資も開始できます。
まとめ
CrowdBuilds(クラウドビルズ)は非常に高い利回りや手厚い劣後出資、さらにはSTOスキームの導入と、高い収益性と資産保全対策の両立を実現している不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
残念ながらまだその募集案件は少なく募集金額も小規模ですが、第1号案件ですら告知が少ない状態ですでに100パーセント以上の競争率となっています。
これから先、CrowdBuilds(クラウドビルズ)で募集があれば、より高い競争率になることは想像に難しくありません。
募集があればすぐに投資できるように、今からCrowdBuilds(クラウドビルズ)に口座を開設してみてはいかがでしょうか?
他にはない利回りの高さを持った不動産投資型クラウドファンディングサイトへの投資は大きな金銭面でのメリットがあります。
CrowdBuilds(クラウドビルズ)でご自身の不労所得ライフを充実したものにしてください。
もし、高利回り案件だけは不安だ、手堅い案件にも投資したいという方は、募集実績が豊富かつこれまで返済遅延や貸し倒れを起こしたこともない「CREAL(クリアル)」にも口座を開設していくと良いでしょう。
リスクとリターンのバランスを取る「分散投資」をすることが、リスク回避の第一歩になります。