※当記事は、2023年10月6日(金)時点の公開情報に基づき執筆しています。
近年注目を浴びている投資方法の一つに、株式投資型クラウドファンディングがあります。
株式投資型クラウドファンディングは、株式上場前のベンチャー企業の株を購入できるため、購入した企業が上場すれば大きな利益を得る可能性があります。
その株式投資型クラウドファンディングを日本で一番に始めたのが、「FUNDINNO(ファンディーノ)」です。
そして「FUNDINNO(ファンディーノ)」から、日本の株式投資型クラウドファンディングサイトで初めての「株式上場」を果たした会社が生まれています。
FUNDINNO(ファンディーノ)には、どのような特徴やメリットがあるのでしょうか?
これから投資を検討する方のために、詳しく解説していきましょう。
目次
FUNDINNO(ファンディーノ)の実績
2023年10月6日(金)時点で、FUNDINNO(ファンディーノ)の累計成約額は102 億3,198 万円となっています。
これまでに、102億円以上の株式が、FUNDINNO(ファンディーノ)を通じて購入されたということです。
また、登録している投資家の人数は124,745人となっています。
2017年に開始した新しいサービスなのにも関わらず、ソーシャルレンディング大手企業と肩を並べるほどの人数が登録していることがわかります。
なぜFUNDINNO(ファンディーノ)は人気があるのかと言うと、「株式投資型クラウドファンディング」という日本では珍しいクラウドファンディングを展開しているからです。
未上場の企業に投資でき、かつ信頼性の高い企業のサービスは国内にはFUNDINNO(ファンディーノ)くらいしかないという状況のため、人気が集中しています。
では、FUNDINNO(ファンディーノ)で成約した案件の例を取り上げて紹介しましょう。
大企業にはできない、ベンチャー企業ならではの魅力的な事業の一部をチェックしてみてください。
なお、直近3ヶ月の募集実績はこの後に解説します。
募集案件①:株式会社サビア
株式会社サビアは、最新のデジタル技術を用いて文化財の保存に貢献している企業です。
美術品などの文化財は時間とともに劣化してしまうものですが、高精細スキャナーなどを用いて記録し、次世代につなぐ事業を行っています。
FUNDINNO(ファンディーノ)での目標の募集額は1,008万円でしたが、目標を大きく上回る2,412万円の資金調達に成功しました。
サビアが問題としているのは、現状、美術品のデジタル保存は高コストなのに精度が低く、美術品の価値を収め切れていないことです。
これを解決するため、高精細スキャン技術を用いてデータを保存し、現代にマッチしたコンテンツを作ることを掲げています。
サビアはこの分野ですでに実績がある企業です。
例えば、世界遺産の仁和寺の観音堂のスキャンを行い、東京国立博物館で空間再現したことが挙げられます。この展示には、世界中から約33万人の来場者が訪れました。
高い技術を持ち、既に業界内での実績を持つ企業です。
今後の事業拡大にも期待が持てるでしょう。
募集案件②:ユニクス株式会社
ユニクス株式会社はヘルスケアや再生医療に関わる企業で、細胞外基質の医療品への応用開発と製品化を目指す研究開発型ベンチャー企業です。
FUNDINNO(ファンディーノ)での目標の募集額は1,503万円でしたが、6,012万円と目標を大きく上回る、上限額の資金調達に成功しました。
ユニクスは、人体への影響を極限まで少なくした人工コラーゲンを作ることに成功しました。
一般的に製造されているコラーゲンは動物由来のものがほとんどで、人によってはアレルギー反応が起きたり、ウイルス混入が発生したりする可能性があったため、この発明は非常に画期的です。
コラーゲンはスキンケアで使われている印象があるかもしれませんが、医療分野でもニーズが高いです。
例えば、手術後に傷口を縫合する糸にも使われています。
ユニクスの人工コラーゲンは、ヘルスケアや医療の分野でのニーズが高いと考えられます。
より安心・安全な医療に貢献できる会社であり、将来性も高いと言えます。
募集案件③:Ekuipp株式会社
Ekuipp株式会社は、製造業に不可欠な計測器や測定器を扱う企業です。
現状では中古市場が未熟なため、高額でも新品を購入せざるを得ず、製造業の企業を圧迫するコストになっています。
そこで、Ekuipp株式会社はオンラインマーケットプレイスの企画や運営を行い、計測器や測定器の二次流通市場の構築を目指しています。
FUNDINNO(ファンディーノ)での目標の募集額は1,008万円でしたが、目標を大きく上回る2,169万円の資金調達に成功しました。
製造業は日本のものづくりを支える重要な業種であり、彼らのコスト削減に貢献できるEkuipp株式会社も将来性が高い企業です。
製造業を後押しする事業が高く評価され、目標額を上回る資金調達に結び付いたのだと考えられます。
募集案件④:琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社
2020年3月に、琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社の東京証券取引所「TOKYO PRO Market」への上場が承認されました。
琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社は2019年12月にFUNDINNO(ファンディーノ)で資金募集を行い、2,250万円を集めています。
そして、琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社が東京証券取引所「TOKYO PRO Market」への上場を承認されたことにより、M&Aではない「株式上場」という形でのイグジットが初めて成功した形となっています。
琉球アスティーダSCは沖縄を拠点として、プロ卓球リーグ「Tリーグ」で活動するクラブチーム「琉球アスティーダ」を運営しています。
琉球アスティーダの活動の結果が初の上場という成功につながったのです。
また、プロスポーツクラブという形態での株式上場も非常に珍しく、各方面から注目を集めています。
FUNDINNO(ファンディーノ)の総評
では、FUNDINNO(ファンディーノ)の株式投資型クラウドファンディングサイトとしての総評をしてみましょう。
利回り:4
FUNDINNO(ファンディーノ)自体が利回りを決めることはありません。
市場の需要や人気に左右されます。
ただし、徐々にエグジット実績が生まれていることから他の株式投資型クラウドファンディングサイトより、高い利回りを獲得できていると言えます。
実績:5
累計募集金額約102億円は、株式投資型クラウドファンディングサービスの中でも最も大きいです。
日本の株式投資型クラウドファンディングサイトでは初めての上場を含む3件のエグジットに成功している点も大いに評価に値すると言えるでしょう。
安全性:5
投資先の安全性に関しては、市況の変化などに左右されるため、FUNDINNO(ファンディーノ)の評価に直結するものではありません。
ただし組織としてFUNDINNO(ファンディーノ)の取り組みは、投資家への資産保全確保に努めていると言えます。
情報開示:5
情報開示については、多くの情報量を投資家に包み隠さず提供しています。
投資先のビデオインタビューや財務状況、事業の市場開拓性など読み込めば数時間はかかってしまうほどの分量です。
総合評価:5
株式投資柄クラウドファンディングの中でも先駆者として知られるサイトだけに、豊富な実績と信頼性を誇っています。
案件数も豊富であり、投資先が提供されるもどかしい思いをすることもないでしょう。
株式投資型クラウドファンディングを始めるのであれば、まっさきに登録したいサイトです。
さらにFUNDINNO(ファンディーノ)を運営する株式会社日本クラウドキャピタルは、2021年12月から個人投資家が未上場の企業の株式を個人投資家が自由に売買できるサービス「ファンディーノマーケット」の開設を発表しています。
未上場ベンチャー企業の株式を個人がオンラインで売買できるサービスは国内で初めてです。
今後もFUNDINNO(ファンディーノ)の動向に注目が集まります。
FUNDINNO(ファンディーノ)の2023年7月~9月の案件募集実績
それでは、FUNDINNO(ファンディーノ)の実際の募集実績を紹介しましょう。
直近の2023年7月~9月に募集が行われた案件をお伝えしていきます。
2023年9月の募集実績
FUNDINNO(ファンディーノ)で2023年9月に募集が行われた案件は以下のとおりです。
- 募集案件数:7件
- 募集金額:1億393万円
久しぶりに募集金額が1億円以上となりました。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | <前回募集で大人気>大手から商談急増。国産アワビのスマート養殖「A’Culture」 | 設定なし | 1,000万円 | 設定なし |
2 | 〈単月黒字達成〉世界に一つのパーソナライズ絵本。3Dアバターで特別なギフトがつくれる「ÉHON INC.」 | 設定なし | 1,098万円 | 設定なし |
3 | <問診時間を約60%削減>ベトナムの医療をDX。行列待ちの患者と病院を救う「Lea Bio」 | 設定なし | 1,500万円 | 設定なし |
2023年8月の募集実績
FUNDINNO(ファンディーノ)で2023年8月に募集が行われた案件は以下のとおりです。
- 募集案件数:5件
- 募集金額:7,092万円
ボリューム感ある募集を行っています。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | <堀江貴文が主宰>独自カリキュラムで10代起業家を育てる。「ゼロ高」を運営する教育ベンチャー「ZERO EDUCATION&ARTS」 | 設定なし | 992万円 | 設定なし |
2 | <作業工数50%以上減>小型・軽量・安価な計量機が日本の農家を救う。AI実装計量機で出荷作業の効率化を狙う農業DXベンチャー | 設定なし | 600万円 | 設定なし |
3 | <JICA事業に採択>世界14カ国で施工実績あり。土壌を短期間に固める特殊な硬化剤で、途上国のインフラをつくる「SPEC」 | 設定なし | 1,000万円 | 設定なし |
2023年7月の募集実績
FUNDINNO(ファンディーノ)で2023年7月に募集が行われた案件は以下のとおりです。
- 募集案件数:5件
- 募集金額:4,899万円
募集件数のペースは戻ってきました。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | <売上高3億円達成>昨年度延べ31万人以上が購入。高い商品開発力・技術力を活かし、フランチャイズ展開と和菓子のOEM・ODMで伝統技術を未来につなぐ「インテグラル」 | 設定なし | 1,100万円 | 設定なし |
2 | 独自の木糸製造・染色技術で、アパレル業界を変革。文部科学大臣賞を受賞した最先端の技術を実用化 | 設定なし | 999万円 | 設定なし |
3 | <堀江貴文氏が参画>平均賃金世界第1位のアイスランドで「日本産いちご植物工場」始動。自然エネルギー活用で低コストな“次世代農業”を展開 | 設定なし | 900万円 | 設定なし |
FUNDINNO(ファンディーノ)の特徴
続いて、FUNDINNO(ファンディーノ)の特徴をお伝えしていきましょう。
他の株式投資型クラウドファンディングサイトと比較した際、どのような特徴があるのでしょうか?
特徴
- さまざまな分野の案件がある
- 募集を行った企業のうち3社がイグジット済み
- 募集に際して入念な審査を行っている
- 積極的にイベントを開催している
特徴①:さまざまな分野の案件がある
株式投資型クラウドファンディングは、基本的にベンチャー企業の資金募集手段として利用されます。
それだけに、事業としての成功の可能性が高いものでないと上場できず、投資家が投資してもリターンが得られない可能性が高いです。
そのような事態を少しでも避けるため、FUNDINNO(ファンディーノ)では、募集を行うベンチャー企業の事業性を分析するさまざまな分野の専門家をスタッフとして採用しています。
特徴②:募集を行った企業の上場実績がある
株式投資型クラウドファンディングで投資家が利益を得るには、実際に資金募集を行った企業がM&Aや株式上場を実現しなければなりません。
FUNDINNO(ファンディーノ)では、2019年12月に募集を行った琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社が東京証券取引所「TOKYO PRO Market」への上場を果たしています。
株式譲渡ではない「株式上場」という形でのイグジットは国内の株式投投資型クラウドファンディングサイトでは、FUNDINNO(ファンディーノ)しか成功させていません。
また、これまでに3社でイグジット(株式譲渡)を成功させた企業があります。
漢方薬製造の株式会社漢方生薬研究所と、配車サービスの株式会社nommocです。
いずれも購入株価の1.5倍の価格での売却が行われ、投資家は利益を手にすることができました。
他の株式投資型クラウドファンディングサイトでは、上場はおろか、株式譲渡の形でもまだイグジットを成功させた企業がありません。
この実績を持っていることから、FUNDINNO(ファンディーノ)は募集先の選定において優れた審査眼を持っていると言えるでしょう。
特徴③:募集に際して入念な審査を行っている
FUNDINNO(ファンディーノ)で企業が案件を募集する際は、事業内容はもちろんのこと、その会社の財務状況や反社会勢力との交際など、さまざまな観点からチェックが行われます。
そのため、どんな企業でも簡単に株式の募集を行うことができるわけではありません。
さまざまな面において高い能力を持った会社でなければならないのです。
特徴④:積極的にイベントを開催している
FUNDINNO(ファンディーノ)では、積極的に投資家のためのイベントを実施しています。
2021年に入っても、2月に1回ほどのペースでFUNDINNO(ファンディーノ)やエンジェル投資に関するセミナーが開催されています。
これから株式投資型クラウドファンディングに興味を持っている方は、セミナーに参加してみると良いでしょう。
セミナーでは、FUNDINNO(ファンディーノ)の社員に質問することができますし、審査の基準や募集実績なども詳しく聞くことが可能です。
最近では、オンラインセミナーという形でセミナーが実施されています。
少しでも疑問や不安があった場合、投資においてはそれらをしっかり解消してから臨むことが鉄則です。
イベントやセミナーに参加し、FUNDINNO(ファンディーノ)について直接調査してみると良いでしょう。
FUNDINNO(ファンディーノ)としても、できるだけ投資家との接点を持ち、情報の公開を図っていると言えます。
FUNDINNO(ファンディーノ)に投資するメリット
ここまで見てきて、FUNDINNO(ファンディーノ)の特徴がわかってきたのではないでしょうか?
特徴を把握したところで、投資するメリットを解説しましょう。
メリット
- 莫大な上場利益を狙うことができる
- エンジェル投資は節税につながる
- 新型株予約権を行使できる
- 画期的なテクノロジーやサービスの開発に貢献できる
- 株主優待を受けられる銘柄もある
メリット①:莫大な上場利益を狙うことができる
FUNDINNO(ファンディーノ)を代表とする株式投資型クラウドファンディングサイトにト投資する最大のメリットは、次の2点です。
- 株式は上場前の企業の株を購入できる
- 上場後の株価の値上がりによる莫大な売却益を狙うことができる
FUNDINNO(ファンディーノ)は10万円、30万円、50万円での投資が可能です。
例えば、10万円分の株式を購入し、上場時に注目を浴びる企業であれば、株価が10倍、20倍になる可能性もあります。
海外では、日本よりも株式投資型クラウドファンディングサイトへ投資が一般的であり、上場時に株価が10倍や20倍に跳ね上がり、さらに長期間保有し100倍以上になることも珍しくありません。
少ない資金で大きなリターンを狙うことができることは、FUNDINNO(ファンディーノ)を利用するメリットだと言えるでしょう。
メリット②:エンジェル投資は節税につながる
FUNDINNO(ファンディーノ)は、上場前のベンチャー企業に投資することができます。
ベンチャー企業が資金を募集しやすくなるように、日本では「エンジェル投資節税」という制度を導入しています。
FUNDINNO(ファンディーノ)に投資する際、このエンジェル投資節税を利用することができます。
エンジェル投資節税の利用条件は次のようになっています。
<優遇措置A>
■設立3年未満の企業への投資が対象
■対象企業への投資額-2000円]をその年の総所得金額から控除
→控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1000万円のいずれか低い方
<優遇措置B>
■設立10年未満の企業への投資が対象
■対象企業への投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除
→控除対象となる投資額の上限なし
すべての募集案件においてエンジェル投資節税を利用できるわけでありませんが、利用できる案件があれば大きな節税効果が期待できます。
例えば、所得税率20パーセントの方がFUNDINNO(ファンディーノ)に50万円投資したときの節税効果を計算してみましょう。
この場合、99,600円もの節税効果があるのです。
- 500,000円-2,000円=498,000円
- 498,000円×20%=99,600円
しかも、50万円は支出ではなく、あくまで投資です。
資産の減少を伴うものではありません。
投資しながら節税できるという2つのメリットを享受できるため、FUNDINNO(ファンディーノ)に投資する価値は大きいのです。
メリット③:新型株予約権を行使できる
FUNDINNO(ファンディーノ)では、直接株を購入するだけではなく新型株予約権を行使することも可能です。
新型株予約権とは、あらかじめ資金を振り込んでおくことで、IPOやM&Aなどの際に、その金額に応じた株を購入できるという制度です。
いわゆるストックオプション(SO)に近い制度だと言えるでしょう。
新型株予約権に投資しておくことで、会社の成長に伴い少ない資金で大きな単位の株を購入できますし、上場時に値上がりしていても値上がり前の相場で株を購入できます。
そのため、会社が成長すればするほど莫大な利益を狙うことができるのです。
メリット④:画期的なテクノロジーやサービスの開発に貢献できる
FUNDINNO(ファンディーノ)では、さまざまな企業が資金募集を行っています。
それらの画期的なサービス、技術を持つ企業を投資の形で応援できるのです。
メリット⑤:株主優待を受けられる銘柄もある
FUNDINNO(ファンディーノ)で募集を行う企業の中には、配当金や株主優待が受けられるものがあります。
一般的な株式投資と同じように、株主優待目当てで投資しても良いでしょう。
FUNDINNO(ファンディーノ)の注意点・デメリット
FUNDINNO(ファンディーノ)に投資する際には、これからお伝えする注意点・デメリットについてもしっかりと把握しておいてください。
投資である以上、メリットばかりではありません。
注意点
- 一人あたり50万円までしか投資できない
- M&AやIPOがなければ利益が生まれない
- 購入した株の売買が難しい
- 多大な損失の可能性がある
注意点①:一人あたり50万円までしか投資できない
株式投資型クラウドファンディングでは、一つの企業に対し一人の投資家が1年間に投資できる金額は上限が50万円と定められています。
また、1社が投資家から1年で募集できる金額も上限1億円と定められています。
非常に有望なベンチャー企業があるからといって、大きな金額を投資することはできないのです。
注意点②:M&AやIPOがなければ利益が生まれない
株式投資型クラウドファンディングでは、投資家が確実に利益を得ることは基本的に難しいです。
さらに、株式市場に上場しなければ目覚ましい株価の値上がりは期待できません。
つまり、利益を得られるチャンスが限られているのです。
株を所有していれば配当金や株主優待が貰える会社もありますが、すべての会社が株主優待を採用しているわけではありません。
それだけに、やみくもに複数の企業に投資するのではなく、しっかりと株式上場の可能性が高そうな企業を自分で見定める必要があるのです。
注意点③:購入した株の売買が難しい
株式市場に上場している企業の株は、自由に売買できます。
現金化が非常に容易であり、それゆえに資産として認められるのです。
しかし、株式投資型クラウドファンディングで取得した株は株式上場前であるため、自由な売買ができません。
資産としての流動性が低く、現金化したいと思った時に簡単に現金化できるわけではないのです。
上場しなければ利益が生まれにくいため、長期保有が前提となります。
注意点④:多大な損失の可能性がある
株式投資型クラウドファンディングを通じて購入した株は、企業が上場すれば大きな利益を得ることができます。
しかし、株を購入したベンチャー企業が必ず上場に成功するわけではありません。
倒産や廃業してしまう可能性もあります。
その場合、いったん資産の精算など行ってから投資家にある程度の資金返済が行われますが、投資したお金のほとんどを失ってしまう可能性もあります。
また、倒産までには至らなくとも株式を保有していることしかできず、配当金もないという塩漬け状態に陥ってしまうこともあります。
基本的に、株式投資型クラウドファンディングはハイリスク・ハイリターンの投資方法なのです。
FUNDINNO(ファンディーノ)のリスク対策
FUNDINNO(ファンディーノ)では、資金調達をする企業の審査が厳しく行われています。
リスク対策
- 2段階の審査がある
- サポートが手厚い
2段階の審査がある
FUNDINNO(ファンディーノ)では、1企業に対して2段階で審査を行うことで、不適格な企業を除く仕組みになっています。
募集に係る最終的な決定は全会一致によって下され、1つの部門でもNGを出せば、その企業はFUNDINNO(ファンディーノ)で資金調達することができない仕組みになっています。
サポートが手厚い
審査だけでなく、企業のサポートも手厚いのがFUNDINNO(ファンディーノ)の特徴です。
審査に通貨した後の募集ページの作成や、資金調達後のIR情報の発信なども、FUNDINNO(ファンディーノ)がサポートを行っています。
公認会計士や税理士といった専門家がサポートを行っており、投資家が企業を信頼して投資しやすい環境を整えてくれているのです。
FUNDINNO(ファンディーノ)のポジティブな評判・口コミ
FUNDINNO(ファンディーノ)は、投資家からはどのように評価されているのでしょうか?
SNSの評判や口コミから良いものを取り上げて紹介しましょう。
投資機会の豊富さや、その実績を評価する声が多いようです。
ポジティブな評判・口コミ
- ハイリターンの投資方法を探している人
- 節税できる投資方法を探している人
ポジティブな評判・口コミ①:投資件数が豊富
投資先の案件数が多く、ユニークなものが揃っているとの評価があります。
投資したいけれど、その機会に恵まれないといったことはなさそうです。
コスプレ案件面白いし応援したいけど
株主になるのは個人的に別問題な気が。ファンディーノ最近案件加速してるけど、間違いなくIPO出来る数は限られてるから投資家は慎重に選ぶべきだと考えます。自分に言い聞かせてるだけですが…
— まさえもん (@masaemon7777) September 9, 2019
ポジティブな評判・口コミ②:イグジット実績がある
実際にイグジットに成功した実績がある点は強いようです。
投資家に明確に利益を与えることに成功しています。
案件を見定める目も確かと言えるでしょう。
っしゃーー!!
出資先のnommocがEXITしましたーー!!
やっと自分の口から言えて嬉しい😆
株式投資型クラウドファンディング(ファンディーノ)で資金調達した企業では2社目ですね♫
でも、自分は今回売却しませんでした!
今回はその辺の理由を整理してみましたよっと。https://t.co/DJGJWrrgD5— メカ/kurakatsu (@ipomechanic) April 6, 2020
ポジティブな評判・口コミ③:情報公開が豊富
投資先を厳選する際には、できるだけ情報を確認したいもの。
FUNDINNO(ファンディーノ)はかなりの情報公開量があることを評価する声があります。
エンジェルしたいけど、Founderにまともな起業家はいないよ。100人に事業詳細を聞いて、投資しようと思えるのが、1人いないくらいな確率だろうなぁ。ミュージシャンに1億!なんてのもあるし。地道に問い合わせし続けるしかないなぁ。そういう意味ではFUNDINNOって凄い!情報豊富だしまともそうな。。。
— 赤灯台 (@kamo1010) November 16, 2018
FUNDINNO(ファンディーノ)のネガティブな評判・口コミ
良い評判だけを見て投資を判断することは、あまり良いとは言えません。
投資においては、利益を伸ばすことだけではなく、損失を防ぐための対策を行うことを念頭に置くべきです。
そこで、FUNDINNO(ファンディーノ)の良くない面の評判や口コミも調査しました。
想定よりも大きな利益が出ていない点、また10万円という最低投資金額の大きさを見ると、あまり魅力を感じていない投資家がいるようです。
ネガティブな評判・口コミ
- 上場したがリターンはあまり大きくなかった
- 10万円からしか投資できない
ネガティブな評判・口コミ①:上場したがリターンはあまり大きくなかった
エグジットは成功したものの、その価格は株価の1.5倍でした。
株式上場しない限りは、一攫千金と言った利益にはならないようです。
FUNDINNOで利益の出た案件が!
↓↓
2019年6月に、ファンディーノで資金調達をした株式会社漢方生薬研究所の株式が1.5倍の価格で買い取られるという初のイグジット達成案件が誕生しました。
— Yutaka@なんでも投資屋 (@Yutaka_In_Best) October 3, 2019
ネガティブな評判・口コミ②:10万円からしか投資できない
最低投資金額は10万円です。
そのため、資金に余裕があまりない人にとっては、手軽に始められる投資ではないのでしょう。
イグジット成功率自体もまだ低いため、長期間10万円を拘束される可能性もあります。
投資的にだと2億さんがやってるファンディーノが面白そうなんですが最低10万からなので、今は余力がないので見てるだけーですねえ。
— 葵堂 (@aoidou) November 26, 2017
FUNDINNO(ファンディーノ)がおすすめの人
FUNDINNO(ファンディーノ)は未上場の企業に投資ができるユニークなサービスなので、ぜひ取り入れたい投資方法です。
中でも、次のような特徴に当てはまる方に向いているサービスだと言えます。
おすすめの人
- ハイリターンの投資方法を探している人
- 節税できる投資方法を探している人
おすすめ①:ハイリターンの投資方法を探している人
FUNDINNO(ファンディーノ)での投資はハイリスク・ハイリターンなので、高い利回りの投資先を探している人に向いています。
メリットやデメリットでも解説したように、FUNDINNO(ファンディーノ)は未上場企業への投資であり、IPOやM&Aが実現すれば莫大な利益が期待できます。
一方で、IPOやM&Aができず、また業績悪化で倒産してしまい、株式が無価値になってしまうリスクもあります。
まさにハイリスク・ハイリターンな投資方法なのです。
リスク面を知ると怖く感じる方もいるかもしれませんが、FUNDINNO(ファンディーノ)には1万円から投資することができるメリットがあります。
自分が投資できるお金のうち、さらに一部分の少額のみFUNDINNO(ファンディーノ)で投資するなど、金額を少なくしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ハイリターンが期待できるので、少ない投資額でも大きな利益を狙えます。
おすすめ②:節税できる投資方法を探している人
メリットの項目で解説したように、FUNDINNO(ファンディーノ)での投資の一部はエンジェル投資節税が利用できます。
上限はありますが、投資額の控除ができるため、節税しながら投資で利益を狙うことができるのです。
投資額が控除の対象となる仕組みは、基本的にはエンジェル投資のみです。
節税メリットを活かすほど利益を守ることができるため、エンジェル投資節税を活用して投資をしていきましょう。
FUNDINNOの口座開設手順
FUNDINNO(ファンディーノ)ので口座を開設する手順は非常に簡単です。
パソコンとスマートフォンでそれぞれ画面は異なりますが、手順は共通しています。
口座の開設の流れは次の4ステップです。
口座開設の流れ
- 個人情報の入力
- 本人確認書類の送付
- FUNDDINOによる審査
- 送られてくるアクティベートコードをマイページに入力
およそ5営業日かかります。
本人確認書類は免許証や写真付きのマイナンバーカードなどが必要です。
逆に、それ以外特に書類は必要ありません。
パソコンの場合
パソコンで登録する場合、右上の「新規登録」をクリックします。
スマートフォンの場合
スマートフォンも同様に右上の「新規登録」をクリックします。
その後は共通です。
利用規約の確認後メールアドレスを入力し、送られたメールをクリックすれば個人情報入力画面に進めます。
FUNDINNO(ファンディーノ)の概要
最後に、FUNDINNO(ファンディーノ)のサービスや運営会社を確認していきましょう。
株式投資型クラウドファンディングサービスを提供
FUNDINNOが株式投資型クラウドファンディングサービスを開始したのは、2017年11月です。
運営会社は株式会社日本クラウドキャピタルです。
株式会社日本クラウドキャピタルは、2016年11月に日本で初めて第一種少額電子募集取扱業者としての登録を行いました。
それまで一部の投資家しか参加できなかったベンチャー企業への投資を、一般の投資家でも参加できるように広めたのです。
運営元
運営元の株式会社日本クラウドキャピタルの概要を確認しましょう。
創業は2015年11月です。
社名 | 株式会社日本クラウドキャピタル (英文社名JapanCloudCapital,inc.) |
---|---|
本社 | 東京都品川区東五反田5丁目25番18号 |
登録番号 | 第一種少額電子募集取扱業者関東財務局長(金商)第2957号 |
設立 | 2015年11月26日 |
加入協会 | 日本証券業協会 証券・金融商品あっせん相談センター |
事業内容 | 第一種少額電子募集取扱業務 FUNDINNOの運営業務 |
代表者 | 代表取締役CEO柴原祐喜 代表取締役COO大浦学 |
まとめ
株式投資型クラウドファンディングのFUNDINNO(ファンディーノ)について解説してきました。
上場する前から未上場の企業に投資しておくことで、大きな利益を狙うことができます。
大きなリターンを狙う方は、ぜひFUNDINNO(ファンディーノ)を活用しましょう。
リスクがあるので少額の投資に留めるなどのリスク管理を行いながら、ハイリターンを狙っていきましょう。
なお、口座開設は下の「サービスサイト」から無料で行うことができますよ。