当記事は、2023年5月11日(木)時点の公開情報に基づき執筆しています。
少額から投資を始めることができて、手軽に不労所得が得られることで人気のソーシャルレンディング。
そのソーシャルレンディングの運営サイトとして新しくFunvest(ファンベスト)が登場しました。
このFunvest(ファンベスト)は、大和証券やクレディセゾンといった著名企業が運営に関わっているという特徴を持つソーシャルレンディングサイトです。
そのサービスの内容や、投資することで得られるメリットについて解説します。
目次
Funvest(ファンベスト)とは
出展:Funvest(ファンベスト)
ソーシャルレンディングサイトの運営では、運営会社の信用性や財務力が案件の組成に関係することも大きいです。
まずは、Funvest(ファンベスト)の運営会社情報を確認しましょう。
運営会社は大和証券グループのFintertech株式会社
Funvest(ファンベスト)の運営会社は、大和証券グループ、クレディセゾングループに属しているFintertech株式会社です。
Funvest(ファンベスト)の運営においては、大和証券からの出向者も運営に携わっています。
日本には15以上のソーシャルレンディングサイトがありますが、大和証券のような大規模な証券会社が運営に係るソーシャルレンディングサイトは初めてと言えます。
会社概要
会社名 | Fintertech株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区一番町5番地アトラスビル 6F |
代表者 | 武田誠 |
設立日 | 2018年4月2日 |
事業内容 | 新しいビジネス、資金調達プラットフォームの創出 |
株主 | 株式会社大和証券グループ本社 80%
株式会社クレディセゾン 20% |
Funvest(ファンベスト)の案件の特徴
では、Funvest(ファンベスト)の案件の特徴について解説していきましょう。
主に、借り手を吟味した案件を組成している点、日本国内以外の案件も組成されていることが特徴です。
案件の特徴
- 大和証券グループの関連会社として信用性の高い案件を扱う
- 国外の案件も運用対象
大和証券グループの関連会社として信用性の高い案件を扱う
Funvest(ファンベスト)の特徴として、大和証券およびクレディセゾンという、東証一部上場企業2社が運営に関わっている点が挙げられます。
案件の組成においては、大和証券グループから出向した社員が案件に携わり、独自の5段階の審査を実施し、信用性が高い借り手のみ融資します。
案件の利回りの想定としては、年利2パーセントから3パーセントであり、平均的なソーシャルレンディングサイトに比べるとやや低めです。
ただし、銀行に預けるよりも利回りは高いですし、貸付利率を下げて借り手側のリスクを低く抑えることで、投資家に確かな利益を提供していくということをコンセプトにしています。
国外の案件も運用対象
Funvest(ファンベスト)の1号案件は、東アジアのモンゴルで運用される案件です。
日本国内の案件だけではなく海外で運用される案件も積極的に扱っていくとしています。
また、その他にも今話題のSDGsや社会貢献に関わる案件の運営もコンセプトとして打ち出しています。
Funvest(ファンベスト)の2023年2月~4月の募集実績
Funvest(ファンベスト)の案件募集実績も確認しておきましょう。
直近の2023年2月~4月に募集が行われた案件を紹介します。
2023年4月の募集実績
2億円近い規模の募集でした。
- 募集案件数:3件
- 募集金額:1億9,000万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | レジデンシャル不動産 マンション再生販売事業ファンド1-2号 | 8ヶ月 | 4,000万円 | 3.0% |
2 | Impression Ludens上荻プロジェクト1-2号 | 11ヶ月 | 5,000万円 | 3.0% |
2023年3月の募集実績
3月もボリュームのある募集です。
- 募集案件数:3件
- 募集金額:1億7,000万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | レジデンシャル不動産 マンション再生販売事業ファンド1-1号 | 10ヶ月 | 6,000万円 | 3.0% |
2 | Impression Ludens上荻プロジェクト1-1号 | 12ヶ月 | 5,000万円 | 3.0% |
2023年2月の募集実績
1億円以上の規模のファンドがありました。
- 募集案件数:2件
- 募集金額:1億90万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | モンゴル貿易開発銀行 サスティナビリティ支援ファンド3号(円建) | 7ヶ月 | 5,090万円 | 3.5% |
2 | タマキホーム 沖縄かりゆしファンド1-1号 | 5ヶ月 | 5,000万円 | 3.2% |
Funvest(ファンベスト)に投資するメリット
では、投資家の視点から見てFunvest(ファンベスト)に投資することによるメリットはどういったものがあるでしょうか?
運用資産の国の分散ができること、着実に利益を上げられる点がポイントだといえます。
メリット
- 信用性の高い会社が運営する案件に投資できる
- 国外にも運用対象を分散できる
- 海外案件でも為替ヘッジが設定されており為替リスクを軽減できる
信用性の高い会社が運営する案件に投資できる
ソーシャルレンディングは、残念ながら過去に運営会社による問題がいくつか発生していました。
一方で有名な金融グループが運営していたソーシャルレンディングサイトは、問題が発覚したあとに、投資家に損失が発生しないよう元本を返済しています。
そのため、Funvest(ファンベスト)のような社会的信用性の高い企業が運営に携わるソーシャルレンディングサイトに投資すれば、投資家に対して損失が生まれるような不正行為が起こる可能性が低いことが期待されます。
まだFunvest(ファンベスト)では、借り手に対し厳正な審査を行っているため、倒産する可能性が高い会社、事業が失敗する可能性の高い会社への融資案件を取り扱うことはありません。
利回りは抑えながらも、投資家が着実に利益を得られるような取り組みを心がけています。
国外にも運用対象を分散できる
Funvest(ファンベスト)では、日本国外での運用案件も積極的に扱うとしています。
日本国内の案件のみへ投資すると、日本で問題が起きたときにすべての資産が損失を被る可能性があります。
複数の国に資産を分散しておけば、投資先の国で経済問題が起きてもリスクを一定以下にすることが可能です。
Funvest(ファンベスト)はさまざまな国に投資できるので、投資先のカントリーリスク分散に役立ってくれます。
海外案件でも為替ヘッジが設定されており為替リスクを軽減できる
海外案件においては、為替の変動が大きなリスクです。
たとえ案件の運用が成功しても、相場が大きく変動してしまうと相場の変動による損失が発生する可能性もあります。
そこで、Funvest(ファンベスト)では為替ヘッジ(為替予約取引の権利)を設定しています。
為替ヘッジが設定されていれば、運用を開始したときと同様の相場で運用終了後に両替できるので、為替の変動による損失をなくすことができるのです。
Funvest(ファンベスト)に投資するデメリット
信用性の高い会社に投資できるメリットがあるFunvest(ファンベスト)ですが、知っておきたいリスクやデメリットもあります。
デメリット
- 利回りが3%と平均よりやや低め
利回りが3%と平均よりやや低め
Funvest(ファンベスト)で提供される案件の利回りは、年利2パーセントから3パーセントとされています。
他のソーシャルレンディングサイトでは、年利5パーセントが平均的な数字であり、中には年利10パーセントという案件もあります。
そういったソーシャルレンディングサイトと比べると、Funvest(ファンベスト)の利回りは低めです。
ただし、利回りが低いということは貸付利率も低いため、返済リスクは抑えられています。
Funvest(ファンベスト)の口コミ・評判
ソーシャルレンディングに投資している投資家からして、Funvest(ファンベスト)はどういった見方をされているのでしょうか?
SNSなどから、その意見を拾ってみました。
ポジティブな口コミ・評判
ポジティブな評判としては大和証券やクレディセゾングループという大企業が運営に関わっている点が評価されています。
大企業が運営に関わっていれば、不正行為を起こしたり運営会社の倒産が起こったりする可能性は小さくなるため、安心して投資できるのではないかと考えている人がいるようです。
ネガティブな口コミ・評判
ネガティブな評判としては、もう少し利回りを上げて欲しい、海外案件だけではなく、国内案件の情報も公開してほしいという声が見られました。
利回りは、Funvest(ファンベスト)の運営方針として年利2パーセントから3パーセントと打ち出しているので、ローリスク・ローリターンの案件を好む人向けのサイトだと考えられるでしょう。
Funvest(ファンベスト)がおすすめの人
ではこれまでのポイントを踏まえて、Funvest(ファンベスト)はどのような人におすすめできるかをまとめてみました。
基本的には、Funvest(ファンベスト)は堅実志向な方向けのソーシャルレンディングサイトといえそうです。
おすすめの人
- 少額でも着実に資産を増やしたい人
- 大和証券、クレディセゾングループが提供する案件に投資したい人
少額でも着実に資産を増やしたい人
Funvest(ファンベスト)の利回りは、他のソーシャルレンディングサイトよりもやや低めです。
しかし、融資時に借り手に対して厳正な審査を行っており、海外案件も為替ヘッジを設定することで投資家のリスクを小さくしています。
銀行に預けているだけではもったいないので、リスクは極力抑えつつ銀行預金よりも高い利回りを獲得したい方向けといえます。
大和証券、クレディセゾングループが提供する案件に投資したい人
Funvest(ファンベスト)は大和証券、クレディセゾングループといった大企業が運営に関わるだけではなく、この2社が選んだ案件が投資家に提供されるという魅力もあります。
さまざまな種類のソーシャルレンディング案件が出てくることになれば、資産の運用先を色々な分野に分散してリスクを小さくできます。
まとめ
大和証券という大手証券会社、そしてクレディセゾンという大手金融グループが運営に関わるFunvest(ファンベスト)。
今後、ソーシャルレンディング業界において大きな存在感を持っていくことは間違いないでしょう。
まだ案件の数は少ないですが、今後続々とさまざまな案件が提供されていることが期待されます。
今からFunvest(ファンベスト)に口座を開設し、積極的に情報収集してみてはいかがでしょうか?