※当記事は、2023年10月8日(日)時点の公開情報に基づき執筆しています。
続々と新しいサービスが登場している、不動産投資型クラウドファンディングサイト。
小口から不動産投資ができるため、若年層でも不動産投資を始めやすいメリットがあります。
そんな中、2020年12月に新しい不動産投資型クラウドファンディングサイト「五黄ファンド」が登場しました。
ここでは、五黄ファンドの特徴やメリット、口座開設の方法などをお伝えします。
新しい不動産投資型クラウドファンディングサイトを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
五黄ファンドの概要
出典:五黄ファンド
五黄ファンドは、どのような特徴を持つ不動産投資型クラウドファンディングサイトなのでしょうか?
まずは、運営会社の情報を紹介していきましょう。
運営会社の情報を知ることで、運用される不動産の傾向を知ることができます。
会社概要
社名株式会 | 社五黄不動産 |
---|---|
住所 | 福岡県福岡市博多区博多駅東1-11-5 アサコ博多ビル1001号 |
代表取締役 | 矢野 充一 |
資本金 | 1億円 |
免許番号 | 不動産特定共同事業 福岡県知事 第4号
不動産特定共同事業 第1号・2号事業者 宅地建物取引業 福岡県知事(1)第18958号 |
五黄ファンドを運営しているのは、五黄不動産という福岡県に本社を持つ不動産会社です。
このように、東京以外に本社を構える不動産会社でも、最近不動産投資型クラウドファンディングサイトの運営に乗り出す会社が増えています。
東京以外の不動産に投資した人にとっては、見逃せない不動産投資型クラウドファンディングサイトでしょう。
五黄ファンドの募集実績
五黄ファンドは、2020年12月に案件の募集を開始したばかりの不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
それだけに、まだ募集実績はそれほど多くありません。
一方、2020年12月、2021年1月と連続して案件の募集を実施しています。
今後も継続的な案件募集が行われることが期待されます。
五黄ファンドの総評
投資対象として選定する際に、五黄ファンドの情報をさまざまな観点から分析しました。
五黄ファンドは、高めの利回りが魅力の不動産投資型クラウドファンディングサイトだと言えそうです。
利回り:4
五黄ファンドの案件の利回りは、想定年利5パーセント以上となっています。
不動産投資型クラウドファンディングサイトの案件としては、標準以上の数値であり4を与えられるでしょう。
実績:3
五黄ファンドは、2020年12月から運営を開始したばかりの不動産投資型クラウドファンディングサイトであり、2021年1月時点での募集実績は2件のみです。
実績の評価はこれからでしょう。
安全性:4
五黄ファンドは優先劣後出資方式を採用しています。
その劣後出資割合は、10パーセントから20パーセントであり、不動産投資型クラウドファンディングサイトとしては標準的な数字です。
運用対象の不動産物件の選定は入念な審査を行っており、収益面におけるリスク管理も行われています。
情報開示:4
五黄ファンドで運用されている不動産物件は、住所や建物、築年数などの情報を公開しています。
自社で取得や開発をした不動産ではないため、詳細な情報までは公開されていませんが、住所や立地、建物の工法から家賃相場などを計算して、投資家自身が収益性を判断するために十分な量の情報です。
総合評価:4
五黄ファンドは利回りが高く、情報開示などの取り組みも十分に行っています。
そのため、投資先として求められる条件を十分満たした不動産投資型クラウドファンディングサイトだと言えます。
今後実績を積み重ねていけば、東京以外のエリアに投資したい考える投資家の方にとって、十分な魅力のあるサイトになりそうです。
五黄ファンドの案件の特徴
続いては、五黄ファンドが提供する案件の具体的な特徴について解説しましょう。
福岡に本社を構えているため、西日本の案件を中心に取り扱う点が最も大きな特徴だと言えます。
特徴
- 福岡や大阪の不動産を扱う
- テナント物件が中心
- 優先劣後出資方式を採用している
特徴①:福岡や大阪の不動産を扱う
2020年1月時点で五黄ファンドが募集した案件を見ると、いずれも大阪のコンビニエンスストアの運用案件です。
本社が福岡にあるため、西日本の不動産物件に強みを持っており、福岡や大阪の不動産案件の取り扱いが中心となっています。
特徴②:テナント物件が中心
五黄ファンドでは居住用物件ではなく、テナント物件を中心に取り扱うとしています。
テナント物件は居住用物件よりも家賃相場の上下が起こりやすいですが、好景気の際には家賃を高く設定できるメリットがあります。
テナント物件を運用対象としているだけに、五黄ファンドも他の不動産投資型クラウドファンディングより高い利回りを投資家に提供できるのです。
特徴③:優先劣後出資方式を採用している
五黄ファンドでは優先劣後出資方式を取り入れ、投資家の資産保全の取り組みを行っています。
優先劣後出資方式とは、不動産物件の取得に際し投資家から集めたお金を優先出資分、不動産会社が出資する分を劣後出資分と分別して管理する方式を指します。
不動産を売却して購入価格よりも下がってしまった場合、その損失は不動産会社が先に負います。
そのため、投資家の損失が発生しにくいのです。
五黄ファンドの2023年7月~9月の案件募集実績
出典:五黄ファンド
では、五黄ファンドが実際に募集している案件の情報をチェックしていきましょう。
利回りや運用期間などの情報を確認できます。
直近(2023年7月~9月)の募集状況を確認してみましょう。
2023年9月の募集実績
五黄ファンドでは2023年9月の募集はありませんでした。
2023年8月の募集実績
五黄ファンドでは久しぶりの募集がありました。
- 募集案件数:2件
- 募集金額:1億6,320万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 【3年運用】滋賀県大津市一棟貸ビル | 36ヶ月 | 6,831万円 | 5.5% |
2023年7月の募集実績
五黄ファンドでは2023年7月の募集はありませんでした。
五黄ファンドのメリット
投資家視点で見た際に、五黄ファンドにはどのようなメリットがあるでしょうか?
少額投資ができること、また運用中の他者への譲渡ができる点がメリットだと言えるでしょう。
メリット
- 1万円から投資できる
- 利回りは年利5%と平均水準以上
- 案件運用中でも他者への譲渡ができる
メリット①:1万円から投資できる
五黄ファンドが提供するファンドは、1万円から投資できます。
そのため、まとまった資金が用意できない方、一度に大量の資金を投資するのはリスクに感じる方でも、気軽に投資を始めることができます。
メリット②:利回りは年利5%と平均水準以上
五黄ファンドが提供するファンドの利回りは、年利5パーセント以上です。
これは他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと比較しても、高い数字です。
テナント物件をメインの運用対象としているからこそ、このような高い利回りを実現できています。
メリット③:案件運用中でも他者への譲渡ができる
五黄ファンドは、案件の運用途中で自分の出資分を他者に譲渡することができます。
一定の手数料は必要ですが、五黄ファンドに手数料を支払えば譲渡先を探してくれます。
わざわざ自分で譲渡先探しの手間をかけることなく、出資分を現金化できるのです。
ただし、案件運用中のキャンセルはできないため、譲渡先が見つからない場合は現金化できません。
そのため、譲渡先が見つかり現金化するまで、やや時間がかかることも考えられます。
五黄ファンドのデメリット
投資先を選ぶときには、そのデメリットやリスクも知り、リスク対策を行っておく必要があるでしょう。
五黄ファンドのデメリットやリスクは、西日本の不動産案件を扱っていることが挙げられます。
デメリット
- 東京の不動産を扱っていない
- 長期運用案件が中心
デメリット①:東京の不動産を扱っていない
五黄ファンドで現在募集された案件は、大阪府内にあるコンビニ案件のみです。
また、本社が福岡なので、今後は九州地方の案件が募集されることが予測されます。
東京以外に運用対象を設定できる点はメリットとも言えますが、大阪や福岡は東京と比べれば地価が安く、また人口流入も東京ほど多くありません。
そのため、今後地価下落が起こる可能性があります。
地価の下落が起こってしまうと、案件運用終了後に不動産を売却した場合損失が発生します。
地価下落リスクは、東京の物件より高いと言えるでしょう。
デメリット②:長期運用案件が中心
また五黄ファンドの募集案件を見ると、1号案件の運用期間は3年間、2号案件の運用期間は1年間となっており、半年などの短期運用案件はありません。
運用期間中に、大幅な地価の下落などが発生する可能性を考えておく必要があるでしょう。
長期間配当収入が得られるメリットはあるものの、特にコロナ禍という経済状況が不安定な中では、長期運用案件はリスクにもつながってきます。
五黄ファンドのリスク対策
投資家の資産を守るため、五黄ファンドではどういったリスク対策を行っているでしょうか?
劣後出資スキームの採用と、運用対象の選定がリスク対策の主なポイントとなっています。
リスク対策
- 購入金額の10%~20%を劣後出資している
- 売上が安定しているコンビニが運用対象
リスク対策①:購入金額の10%~20%を劣後出資している
五黄ファンドでは、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと同じように優先劣後出資方式を採用しています。
劣後出資を行っている案件は、不動産売却時に購入時よりも価格の下落をした時でも劣後出資の割合だけ損失を不動産会社が負担してくれるため、投資家の損失が起こりにくくなっています。
五黄ファンドの案件の劣後出資の割合は案件によって異なりますが、10パーセントから20パーセントの範囲となっています。
リスク対策②:売上が安定しているコンビニが運用対象
運用案件の選定においても、五黄ファンドはリスク対策を行っています。
五黄ファンドの運用案件は、テナント物件が中心です。
コロナ禍では飲食店の廃業が続いており、飲食店向けのテナントは空室が発生するリスクが高いです。
しかし、スーパーやコンビニなどの販売店の入るテナントは、生活への密着度が高く、売り上げが上がっている店舗も見られます。
五黄ファンドの運用対象は、住宅街の中にあるコンビニです。
コロナ禍でも大幅な収益性の低下が考えにくく、運用対象として一定の資産保全性を保っている物件ばかりです。
五黄ファンドの口コミ・評判
五黄ファンドのインターネット上での評判を探ってみました。
すでに不動産投資型クラウドファンディングに投資している人たちは、五黄ファンドという新しい不動産投資型クラウドファンディングサイトどういった視点で見ているのでしょうか?
五黄ファンドのポジティブな口コミ評判
五黄ファンドに対するポジティブな口コミや評判としては、運用中の案件の譲渡が比較的容易だという点が挙がっていました。
運用中の資金を譲渡する時に、運営元が譲渡を受けたい人を探してくれるため、自分でわざわざ譲渡先を探す必要がありません。
そのため、柔軟な資金運用ができる点をメリットに感じている人がいました。
五黄ファンドのネガティブな口コミや評判
五黄ファンドは、大阪のコンビニ案件しか募集されていないことを不安に感じている人もいました。
五黄ファンドでは、投資の際に運用物件の立地を確認できます。
その情報をもとに、収益性の自分で確認してから投資できます。
五黄ファンドがおすすめの人
五黄ファンドは、どのような好みを持った投資家の方におすすめできるでしょうか?
東京とは別の場所にある物件に投資したい人向けのクラウドファンディングサイトだと言えるでしょう。
おすすめの人
- 東京以外の不動産に投資したい人
- 居住用物件以外の物件に投資したい人
東京以外の不動産に投資したい人
五黄ファンドが扱う案件は、大阪や福岡などの西日本中心です。
多くの不動産投資型クラウドファンディングサイトの運用物件は、東京や横浜といった首都圏のマンションが多いですが、五黄ファンドではそういった物件は運用していません。
投資地域が集中するリスクを避けたいのであれば、五黄ファンドを利用すると良いでしょう。
居住用物件以外の物件に投資したい人
五黄ファンドの運用物件は、テナント中心です。
テナント物件は、好景気時にはマンションなどの居住用不動産よりも高い利回りを設定することができるため、収益性が伸びる可能性があります。
今後景気が回復していけば、五黄ファンドが募集するテナント案件の利回りはより高くなっていくかもしれません。
高い収益性を不動産投資型クラウドファンディングに求める人は、今のうちに五黄ファンドに口座を開設しておくと良いでしょう。
五黄ファンドの口座開設手順
ここまで見て、五黄ファンドに口座を開設してみたいと思った方もいるのではないでしょうか?
そこで、PCやスマホの画面を見ながら、五黄ファンドの口座開設手順を説明します。
PCでの新規会員登録
出典:五黄ファンド
ページ右上の「新規会員登録」ボタンをクリックします。
入力ページに名前とメールアドレス、電話番号を入力し、各種同意にチェックの後に「登録する」ボタンをクリックします。
スマホでの新規会員登録
出典:五黄ファンド
ページ中央の「新規会員登録」をクリックします。
その後の流れは、パソコンの場合と同じです。
仮会員登録
登録したメールアドレスにメールが送られてきます。
メールにある仮パスワードでマイページにログインし、本パスワードを設定します。
仮会員登録すればファンドの詳細を見られるようになります。
投資家登録
出資する場合、投資家登録が必要です。
ファンド情報内の「契約成立前交付書面」の記載内容を確認・チェックしたら、「申込書送付依頼」ボタンをクリックします。
そして本人確認方法を選びます。
本人確認について、eKYC(オンライン本人確認サービス)と郵送による本人確認の2種類を選べます。
eKYCの本人確認は、運転免許証を準備して、マイページ内でeKYC(オンライン本人確認サービス)を行います。
郵送による本人確認は郵送されてくる書面に記載を行い、身分証のコピーを提出します。
出資の確定申込書の返送
本人確認後、自宅に郵送される出資申込書に出資申込口数と金額を記入し、同封の「返信用封筒」に入れた上で返送します。
振り込み
振込み案内メールに記載された「振込先」に、指定された「振込名義」で出資金を振込みます。
これで投資できるようになります。
まとめ
五黄ファンドは、最近増えている地方の不動産会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
東京の不動産物件は取り扱っていませんが、東京以外の地方への分散投資をしたい方、また居住用不動産ではないテナント物件に投資したい方には、利用する意味のある不動産投資型クラウドファンディングでしょう。
五黄ファンドは口座開設費や口座維持手数料、また出金手数料も無料です。
とにかくコストがかからないので、投資家登録するデメリットはまったくありません。
この機会に口座開設を検討してみると良いでしょう。
下の「サービスサイト」から無料で口座開設できますよ。