2022年に入ってからも、続々と新しいサービスサイトが登場している不動産投資型クラウドファンディング。
この度、新たに東証スタンダード上場企業である香陵住販株式会社が運営するKORYO Fundingが登場しました。
ここでは、KORYO Fundingの特徴や投資するメリットを解説します。
目次
KORYO Fundingとは
出典:KORYO Funding
KORYO Fundingは、どのような特徴を持つ不動産投資型クラウドファンディングサイトなのでしょうか?
まずは、サイト運営会社の情報をお伝えしましょう。
不動産投資型クラウドファンディングは、運営会社によって扱う物件の立地や規模、種類などが異なります。
運営会社は香陵住販株式会社
KORYO Fundingは、香陵住販株式会社という創業から40年を超える歴史のある不動産会社が運営しています。
本社は茨城県水戸市にあります。
会社概要
商号 | 香陵住販株式会社 |
---|---|
所在地 | 茨城県水戸市南町2-4-33 |
資本金 | 363,277,000円(2021年9月末) |
設立 | 昭和56年10月5日 |
決算 | 9月30日(年1回) |
売上高 | 77億9,900万円(2021年9月期) |
代表取締役 | 薄井 宗明 |
従業員数 | 197人(63人)
臨時従業員数は( )内に外数で記載(2021年9月末) |
登録番号 | 宅地建物取引業免許 国土交通大臣(4)第7026号
建設業許可 茨城県知事(般-30)第26404号賃貸住宅管理業者 国土交通大臣(2)第002086号 マンション管理業者登録 国土交通大臣(3) 第033505号 一般不動産投資顧問業 一般-第1024号 不動産鑑定業者 茨城県知事(2)第103号 二級建築士事務所 茨城県知事(B)第5609号 不動産特定共同事業許可 茨城県知事 第2号 |
香陵住販株式会社は、2018年に東証スタンダード市場(当時は東証JASDAQ市場)に上場を果たしています。
上場しているためIR情報が投資家に対して公開されており、売上や利益、社員数などを把握することができます。
上場企業が運営していない不動産投資型クラウドファンディングサイトと比べると、運営元の情報をよく知ることができるメリットがあります。
KORYO Fundingの案件の特徴
KORYO Fundingは、どのような感動を取り扱う不動産投資型クラウドファンディングサイトなのでしょうか?
主に、本社のある茨城県周辺の不動産物件を扱うサービスが特徴となっています。
案件の特徴
- 茨城県や千葉県、東京都の案件が中心
- 年利5%前後の利回り
- 10万円から投資可能
茨城県や千葉県、東京都の案件が中心
KORYO Fundingの運営会社である香陵住販株式会社は、茨城県水戸市に本社を構えています。
そのため、茨城県の不動産に強くKORYO Fundingの第1号案件も、茨城県日立市のアパート物件となっています。
また、茨城県だけではなく、千葉県や東京都にも支店があるため、今後はそういった場所の不動産も運営対象として扱割れる可能性が高いです。
年利5%前後の利回り
KORYO Fundingの第1号案件は、年利4.8パーセントの利回りとなっています。
日本の不動産投資型クラウドファンディングでは、標準的な水準だといえるでしょう。
利回りを高くするよりも、リスクを抑え着実に投資家に利益を提供できるようなスキームを整えるという体制が伺えます。
10万円から投資可能
KORYO Fundingの最低投資金額は、10万円です。
一般的な不動産投資と比べると非常に小さな金額で不動産投資を始めることができますが、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと比べると、最低投資金額は高めです。
KORYO Fundingに投資するメリット
投資家視点で、KORYO Fundingに投資するメリットはどんなポイントが挙げられるでしょうか?
主に収益の確実性や、投資対象の立地分散ができるという点がメリットになってきそうです。
メリット
- 第1号ファンドの劣後出資割合が30%と高い
- 東京以外のエリアにある不動産に投資できる
- 東証スタンダード上場企業の運営する不動産に投資できる
第1号ファンドの劣後出資割合が30%と高い
KORYO Fundingの第1号案件は、劣後出資割合は30パーセントとなっています。
劣後出資とは、不動産投資型クラウドファンディングの不動産取得の時に運営元の不動産会社の出資分を指します。
不動産投資型クラウドファンディングにおいて、不動産会社は投資家から集めたお金を「優先出資分」、自社で出資する分を「劣後出資分」として分別管理して不動産を購入します。
不動産投資型クラウドファンディングでは、運用を終了した後に不動産を売却して投資家に出資金を返済しますが、このときに不動産が値下がりしていると投資家には大きな損失が発生する可能性があります。
そこで、劣後出資が行われていれば、損失が発生したときには「劣後出資分」から計上されるため、投資家の損失は起こりにくくなります。
短期間で30パーセントもの値下がりが起きない限り、KORYO Fundingでは損失を被ることがないのです。
東京以外のエリアにある不動産に投資できる
KORYO Fundingで運営される不動産の立地は、茨城県が中心です。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトの運営物件の立地は東京都が多いですが、KORYO Fundingでは東京以外の場所にも投資できます。
投資対象の不動産は立地が一箇所に集中していると、自然災害などが起きたときに投資対象の大半が損害を被る可能性があります。
そのため、投資対象不動産の立地を分散することは投資リスク分散につながるのです。
東証スタンダード上場企業の運営する不動産に投資できる
KORYO Fundingの運営元である香陵住販株式会社は、東証スタンダード市場に上場している企業です。
上場企業は、上場時に売上や利益の金額審査、反社会勢力との交際の有無、社内コンプライアンス体制などさまざまな基準をクリアしなければなりません。
また、投資家に対してIR情報を提示する義務があります。
不正の起こりにくさや倒産のしにくさなどの面で、中小企業が運営する不動産クラウドファンディングサイトよりもメリットがあるといえるでしょう。
KORYO Fundingに投資するデメリット
KORYO Fundingは損失が起こりにくい不動産投資型クラウドファンディングといえますが、同時にデメリットも存在します。
KORYO Fundingのデメリットについても解説していきましょう。
デメリット
- 最低投資可能金額が10万円とやや大きい
- 運用途中の解約はできない
最低投資可能金額が10万円とやや大きい
KORYO Fundingの最低投資可能金額は、10万円となっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングでは、1万円から投資できるサイトもあるため、10万円は投資の敷居が高いと感じる方もいるかもしれません。
ある程度お金を貯めてから、もしくはボーナスなどで投資していくと良いでしょう。
運用途中の解約はできない
KORYO Fundingでは、運用途中の解約ができません。
一度投資した後は、案件の運用終了期間中ずっと資金は運用され続けます。
そのため、急に生活費が足りなくなった、病気で大きなお金が必要といった事態に対応できなくなる可能性があります。
投資するときは、あくまでも生活の余剰資金で投資するようにしましょう。
KORYO Fundingの口コミ・評判
KORYO Fundingは、投資家から見てどのような口コミや評判を獲得しているでしょうか?
SNSなどからその口コミや評判を探ってみました。
ポジティブな口コミ・評判
KORYO Fundingの良い評判では、上場企業が運営するという点が挙げられます。
上場企業が運営していれば、倒産や違法行為などが起こる可能性なども低くなる傾向があります。
また、会社の規模がある程度大きいため、豊富な案件が出てくることも期待されています。
ネガティブな口コミ・評判
ネガティブな口コミ評判としては、目立った特徴が見受けられないという意見がありました。
「利回りが高い」「高品質な都心物件を扱っている」などの目立った特徴がないと考える人がいるようです。
一方、特徴がないということは決してマイナスなことではなく、どの観点でも一定以上の水準を満たしているともいえます。
KORYO Fundingがおすすめの人
KORYO Fundingは、どういったスタイルの投資を行う際に対して向いている不動産投資型クラウドファンディングでしょうか?
基本的には、手堅く資産を増やしたい人向けだといえます。
おすすめの人
- 信頼性の高い運営元のサイトで投資したい方
- 劣後出資割合が高く損失が発生しにくい投資先を選びたい方
信頼性の高い運営元のサイトで投資したい方
KORYO Fundingの運営会社である香陵住販株式会社は、東証スタンダード上場企業です。
そのため、未上場の不動産会社と比べると倒産の起こりにくさや違法行為発生の可能性、物件の種類の豊富さなどの面で優れています。
社会的信用を獲得している企業が運営している会社に投資したい人向けの不動産投資型クラウドファンディングサイトだといえるでしょう。
劣後出資割合が高く損失が発生しにくい投資先を選びたい方
KORYO Fundingでは、30パーセントという手厚い劣後出資を行っています。
景気が急激に悪化しても、関東地方の不動産価格がそこまで大きく値下がりするとは考えにくいです。
そのため、万が一の事態に備えたい人に向いています。
利回り自体は決して高い水準ではありませんが、その代わり物件取得の際に手堅く利益が出る物件を選んで投資家に提供しているといえます。
まとめ
KORYO Fundingは、東証スタンダード上場の企業であり、茨城県に本社のある香陵住販株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
東京以外の物件を豊富に取り扱っているため、投資対象の不動産の立地を分散したい方に向いています。
また、劣後出資割合も高いため、損失が起こりにくいです。
10万円以上のある程度まとまった資金を用意でき、手堅く運用したいという人はKORYO Fundingを選んでみてはいかがでしょうか?