LENDEX(レンデックス)の概要
出典:LENDEX(レンデックス)
LENDEX(レンデックス)は、2017年からソーシャルレンディング事業に乗り出したソーシャルレンディング会社です。
社員数は9人。
2019年11月末時点での累計報酬金額は約33億円であり、規模はそれほど大きなソーシャルレンディング会社ではありません。
しかし、ソーシャルレンディング業界にさまざまな問題が起きている中、これまで返済遅延を起こすこともなく、着実に実績を積み重ねているソーシャルレンディング会社と言えます。
免許も第二種金融商品取引業登録、貸金業登録の両方に登録しており、1社で資金の募集と貸付の両方を行うことができます。
そのLENDEX(レンデックス)の評判や取扱い案件の特徴について見ていきましょう。
LENDEX(レンデックス)の取り扱う案件の特徴
まず、LENDEX(レンデックス)がどのような案件を取り扱っているかを確認しましょう。
案件の特徴①:LENDEX(レンデックス)の案件は全案件不動産担保が設定されている
LENDEX(レンデックス)では、自社の売りの一つとして全案件が不動産関係の案件であり、その案件に対して不動産担保を設定していることをアピールしています。
不動産を購入する業者中心に融資を行い、そして仮に貸し倒れが発生した場合は設定した担保を売却することで、投資家に資金を返済するという保全策を取っているのです。
また、LENDEX(レンデックス)で投資家保護対策のため、全ての案件において、自社不動産担保評価だけではなく、第三者機関による不動産担保の評価額を取るようにしています。
そして、その二つの不動産評価額のうち、低い方の金額の80パーセント融資金額の上限としています。
例えば、LENDEX(レンデックス)に融資を申し込んできた不動産会社があったとします。
その担保がLENDEX(レンデックス)の評価では1億円。
第三者機関では1億1,000万円だったとします。この場合の最大の貸付金額は、低い方の評価額を見るので、1億円の80パーセント、つまり8,000万円までしかLENDEX(レンデックス)は融資しません。
評価額に対し、20パーセントもの評価の目減りが発生しない限りは、十分に融資した資金を回収できるということです。
案件の特徴②:2万円という少額からの投資が可能
LENDEX(レンデックス)の最小投資金額は2万円です。
10万円や20万円といった大きな金額ではないため、まとまった貯金がない人でもLENDEX(レンデックス)であれば少しずつ投資できます。
少額から毎月の分配金の金額を増やすことが可能になっています。
20代などまだあまり給与が高くない人でも、十分に投資を始めることができます。
案件の特徴③:案件の運用期間は12ヶ月未満
LENDEX(レンデックス)が提供する案件は、12ヶ月間が運用期間の上限となっています。
そのため、長期間資金を拘束されるという長期運用案件ならではのリスクがありません。
長期案件は長期間にわたって分配金をもらえるメリットがありますが、運用期間に貸し倒れが起きたり、会社が倒産するなどさまざまなリスクが発生する可能性が高まります。
特に、最近では複数のソーシャルレンディング会社において、返済遅延や貸し倒れが起きています。
運用期間が短く、着実に利益を得ることのできるLENDEX(レンデックス)は、この面でも人気があります。
案件の特徴④:一度も貸し倒れ・返済遅延を発生させていない
LENDEX(レンデックス)は確実性の高い担保を用意することで、投資家のリスク対策を行っています。
さらに、2017年からの約2年間の運用実績の中で、LENDEX(レンデックス)は一度も貸し倒れも返済遅延を発生させたことがありません。
また、財務局からの行政処分を受けたこともないなど、昨今ソーシャルレンディング会社の不祥事が表に出る中でも、LENDEX(レンデックス)では大きな問題を起こしたことがありません。
2018年から2019年に掛けて、金融庁、財務局で各ソーシャルレンディング会社の検査を行いましたが、そちらも無事に通過しています。
LENDEX(レンデックス)の良い口コミ・評判
それではLENDEX(レンデックス)の良い評判などを確認していきたいと思います。
良い口コミ・評判①:投資家保護の取り組みをしっかりとしている
先ほどもお伝えしたように、LENDEX(レンデックス)は確実性の高い担保を設定することで、投資家の利益を守るようとしています。
また、早期償還が行われた時の売買契約書を、しっかりと投資家に対して公表し、売買実績を投資家が確認できるようにしています。
良い口コミ・評判②:利回りが比較的高めである
LENDEX(レンデックス)の案件の利回りは6パーセントから13パーセントです。
他のソーシャルレンディング会社の利回りがやや低くなる中、LENDEX(レンデックス)が提供している案件の利回りは、今も平均的に7パーセントから8パーセントを維持しています。
これは、ソーシャルレンディング業界の平均水準よりもやや高めです。
また最近では格闘技大会「RIZIN」への出資ファンドなどユニークな案件の提供も始めています。
良い口コミ・評判③:出金手数料が無料である
LENDEX(レンデックス)から返済されたお金や、分配お金を引き出すときも、手数料が1円もかかりません。
どの銀行を使っていたとしても、出金手数料が無料です。
つまり、投資に伴うランニングコストを抑えることが可能になっています。
他のソーシャルレンディング会社では、出金手数料は200円から400円というものが多いです。
また、入金や出金時のレスポンスが非常に早いことも投資家から好評です。
LENDEX(レンデックス)の悪い口コミ・評判
LENDEX(レンデックス)の評判は、もちろん良いことだけではありません。
悪い評判もきちんと確認しておきましょう。
悪い口コミ・評判①:会社の規模が小さく赤字を出している
LENDEX(レンデックス)の累計募集金額は約20億円。
案件数にすると45件ほどです。
2年間ソーシャルレンディング会社を運営してきた中で、約20億円を集めたと言うと、1ヶ月の募集金額は1億円にも達していません。
社員数はそれほど多くないため、会社維持費はそれほどかかりませんが、2018年12月期の決算は赤字となっています。
会社の規模が小さく、赤字を発生させているため倒産リスクを考えておく必要があるでしょう。
悪い口コミ・評判②:社長が短期間で2度交代している
LENDEX(レンデックス)では創業時の社長であるか筧越生氏が2019年3月に退任しています。
代わって就任した田川徳彦氏は、金融庁での勤務経験があるものの金融機関での勤務経験はない人物です。
その交代理由の発表が遅かったこともあり、投資家から「LENDEX(レンデックス)は金融素人に会社運営を任せて大丈夫なのか?」という声も上がっています。
さらに2019年7月1日でみずほ銀行出身の深澤克己氏が社長に就任しています。
金融及び不動産の専門家であるものの、短期間での2度の社長交代にはなにか裏があるのでは、という声も上がっています。
深澤社長は不安を払拭すべく8月22日に動画をアップし、就任表明を行っています。
https://www.youtube.com/watch?v=gVOh7F_basA
悪い口コミ・評判③:早期償還が起こることが非常に多い
これは決して悪いことではないのですが、LENDEX(レンデックス)の案件は早期償還が発生することが多い傾向にあります。
「運用期間12ヶ月の案件に投資をして、12ヶ月間毎月分配金が得られると思っていたら3ヶ月で早期償還が起こってしまった。」
この場合、3ヶ月間しか分配金を受け取ることができず、不満を漏らす投資家の声もあります。
ただし、早期償還が起こるということは、きちんと不動産の売買を行っており、不動産の売り先を確保していることの証拠でもあります。
また、評価額通りに資金を回収できていることにもなり、LENDEX(レンデックス)の不動産評価額は確かなものがあるとも言えます。
悪い口コミ・評判④:不動産市場の影響を受ける
LENDEX(レンデックス)の案件は全て不動産関係です。
そのため、不動産市場の影響を大きく受けます。
価格が暴落すれば、担保を売っても資金を回収できない可能性もあるでしょう。
一社集中投資は大変危険です。
LENDEX(レンデックス)の総評
LENDEX(レンデックス)の評価を5段階で表してみましょう。
利回り:5
最大10パーセント、最近でも8.5パーセント案件の募集を行っており、平均8パーセントというところです
実績:3
累計募集金額約20億円、運営歴2年とまだ新しい会社です
安全性:4
担保評価の80パーセントまでという貸出し上限設定、不動産担保を設定しています。
ただし会社としての規模が小さい点に不安が残ります。
情報開示:4
東京不動産という中国系の不動産会社への融資は情報開示を行うとしています。
ただし、他の融資案件は未だに匿名のままです。
総合評価:4
ここ最近のソーシャルレンディング会社に関する金融庁からの行政処分や指導も特に発生せず、着実に実績を積み重ねています。
また、担保の二重評価など、投資家の安全性を守るための取り組み、利回り、運用期間等条件面はかなり良いと言えます。
一方で、小規模な事業者であること、情報開示性の不十分さなどに不安がないわけではありません。
今後の情報開示方針のさらなる拡張を見定め、順調に実績を積み重ねているようでしたら、投資を検討して良い会社と言えるでしょう。
まずは少額から投資を始め、ある程度の規模に成長したら投入資金を増やすなどのリスク管理を行うことでリスク管理を行っていきましょう。