※当記事は、2022年6月7日(火)時点の公開情報に基づき執筆しています。
2022年3月現在、日本には約15のソーシャルレンディングサイトがあります。
その大半が、不動産や金融関係の案件を中心に扱っています。
しかし、今回紹介する「Maritime Bank」は、船舶事業というこれまで日本のソーシャルレンディングサイトで扱っていなかったジャンルを扱うソーシャルレンディングサイトです。
ここでは、Maritime Bankの特徴や投資する際のメリットについて解説していきます。
目次
Maritime Bankとは
まずは、Maritime Bankの運営会社の情報をチェックしていきましょう。
運営会社は日本マリタイムバンク株式会社
運営会社の日本マリタイムバンク株式会社は、2020年創設と新しい会社です。
自社で貸金業登録と第二種金融商品取引業登録を行っています。
親会社の株式会社オーシャントラストは船舶仲介業を主事業とする、2008年創業の会社です。
会社概要
会社名 | 日本マリタイムバンク株式会社 |
---|---|
設立日 | 2020年2月14日 |
資本金 | 85,000,000円 |
代表者 | 昼田将司 |
住所 | 東京都中央区新川2丁目9番5号 第2中村ビル3階 |
免許 | 第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3308号 |
貸金業東京都知事(1)第31818号 | |
親会社 | 株式会社オーシャントラスト |
Maritime Bankの案件の特徴
では、Maritime Bankはどういった案件を扱うのでしょうか?
従来のソーシャルレンディングサイトにはなかった船舶関係の案件を扱うところが最も大きな特徴だといえます。
特徴
- すでに運行している船舶会社への融資を行う
- 運用期間は3年弱と長い
- 10万円から1万円単位で投資できる
すでに運行している船舶会社への融資を行う
Maritime Bankは、船舶会社への融資ファンドを専門としています。
他のソーシャルレンディングサイトでは、たとえば集めた資金で不動産を取得する会社への融資や金融事業を営む会社への融資が多く見られます。
Maritimeは、日本での船舶関係のファンドを扱うソーシャルレンディングサイトは初だと言えます。
また、融資先はこれから船舶事業を開始する会社への融資ではなく、すでに船を運行している船舶会社に対する事業資金の融資となっています。
運用期間は3年弱と長い
公開情報を見ると、Maritime Bankの案件は運用期間が34ヶ月、つまり約3年間となっています。
ソーシャルレンディングの案件であるため、運用期間中に出資金のキャンセルを申し込むことはできません。
しかし、逆に考えると約3年間にわたって定期的に配当金を受け取ることができるのです。
10万円から1万円単位で投資できる
Maritime Bankは、10万円から1万年単位での投資が可能です。
つまり、10万円、11万円、12万円……と使える資金に合わせて細かく投資金額を決められます。
そのため、投資に回せる資金が少ない方でも、無理なく投資を始めることが可能です。
他のソーシャルレンディングサイトに既に投資している方も、最低投資金額が小さければ、分散投資先として扱いやすいといえます。
Maritime Bankに投資するメリット
続いては、Maritime Bankに投資するメリットについて解説しましょう。
主に事業として確立されている事業への融資であるため、着実に収益が見込めるという点がメリットとなってきます。
メリット
- 運行してる船舶への投資であり実在を確認しやすい
- 他のソーシャルレンディングと組み合わせて投資先分野を分散できる
- 長期に渡って収益を確保しやすい
運行してる船舶への投資であり実在を確認しやすい
Maritime Bankで資金を融資する事業は、運行が確立されている船舶会社です。
そのため、これから事業を開発するというわけではなく、実績のある事業への投資ができます。
過去にソーシャルレンディングで不祥事が発覚したファンドの内容を見ると、これから開発される不動産への融資や、実際は存在していなかった発電事業ファンドなどが見受けられました。
しかし、Maritime Bankは融資先の会社も明らかにされており、事業が不確かであるというリスクを避けて投資できます。
なんと、船がどこを航海しているのかをリアルタイムで確認できます。
他のソーシャルレンディングと組み合わせて投資先分野を分散できる
Maritime Bankで投資できるジャンルは、船舶事業というこれまで日本のソーシャルレンディング業界にはありませんでした。
船舶事業は物流に関わるだけに、一般的には不景気にも強く収益が安定しているといわれます。
不動産や金融関係の会社への融資は、景気により売上が大きく変動する可能性が高いですが、人々の生活に不可欠な物流関係の事業は収益の幅が小さく一定の収益を見込みやすいです。
そのため、リスクの低い分野へ分散投資をしやすくなっています。
長期に渡って収益を確保しやすい
Maritime Bankのファンドの運用期間は34ヶ月、つまり約3年となっています。
一度投資した後は、毎月配当があるのを待つだけなので、本業に負担がかからない副業を始めたいという方に向いています。
Maritime Bankに投資するデメリット
船舶投資ができるという、他のソーシャルレンディングサイトにはないメリットのあるMaritime Bank。
一方で、特徴が際立っているがゆえのデメリットもあります。
Maritime Bankに投資する際の注意点を解説しましょう。
デメリット
- 米ドルで運用されるので為替リスクがある
- 沈没や政情不安などのリスクがある
米ドルで運用されるので為替リスクがある
Maritime Bankは、日本円で投資家からお金を集めた後、米ドルに両替して運用を行います。
そのため、ファンドの運用終了後の為替の状態によっては、事業が成功しても為替の変動による損失が発生する可能性があります。
たとえば、1ドル110円のときに110万円を投資したとします。
この110万円は、運用開始時には1万ドルに両替されます。
運用終了後に1ドルが100円になっていた場合は、1万ドルを日本円に両替すると100万円になるため、10万円の為替損が発生してしまうのです。
米ドル相場が円高に進行すると、損失が発生するリスクがあると思っておきましょう。
沈没や政情不安などのリスクがある
Maritime Bankが扱う船舶事業ならではのリスクがあります。
それは、運行する船が沈没してしまうこと、また政情的な問題により運行できなくなることが挙げられます。
船の沈没には保険が掛けられておりある程度対応できますが、世界的な政情問題に関しては2022年3月時点では不安感が漂います。
戦争などにより運行が不可能になれば、事業が一時的に停止して収益が発生しなくなる可能性もあります。
Maritime Bankの口コミ・評判
個性的なソーシャルレンディングサイトであるMaritime Bank。
投資家からはどういった視点で見られているのでしょうか?
SNSなどからMaritime Bankの評判を探ってみました。
ポジティブな口コミ・評判
ポジティブな評判としては、他のソーシャルレンディングサイトが扱っていないジャンルに投資できる点が挙げられています。
リスク分散のためにさまざまな事業に投資したい方にとっては、船舶事業という安定した収益が見込める事業に投資できることは、プラスに捉えられているようです。
ネガティブな口コミ・評判
ネガティブな評判としては、他に船舶事業を扱うソーシャルレンディングサイトがないだけに、収益性や事業の安定性がまだ読めないという声が挙がっていました。
船舶事業自体は歴史の長い事業ですが、ソーシャルレンディングでは未知数な分野なので、リスクを見極めるために様子見をしたいという人もいるようです。
Maritime Bankがおすすめの人
では、Maritime Bankはどういう考えの投資家の方におすすめできるソーシャルレンディングサイトでしょうか?
基本的には、手堅い投資先を探している人向けのソーシャルレンディングサイトと言えそうです。
おすすめの人
- 景気に左右されにくい分野へ投資をしたい方
- 不確かな事業ではなく存在が確認されている事業に投資したい方
景気に左右されにくい分野へ投資をしたい方
Maritime Bankで扱う船舶事業は、世界の物流を担う事業であり、人々の生活になくてはならないものです。
政情的な不安は存在しますが、船舶事業全体の景気が悪化し売り上げが大きく下がることは考えにくいです。
そのため、手堅い収益を見込めることでしょう。
不確かな事業ではなく存在が確認されている事業に投資したい方
Maritime Bankの融資先は、すでに船舶事業を運営している会社です。
社名も明らかになっているため、不確かな事業ではなく実績のある会社に融資できると言えます。
ソーシャルレンディングは融資先が匿名であることを悪用したファンドも存在していましたが、Maritime Bankであればそういった問題は非常に起こりにくいといえます。
まとめ
これまでのソーシャルレンディングサイトが扱っていなかった事業分野に乗り出しているMaritime Bank。
船舶事業自体も手堅い事業であるため、投資先の事業分野を分散したいという方にとっては有益なサイトだといえます。
利回りは平均的であり運用期間が長期といった側面もありますが、分散投資先の一つとして利用するのであれば、投資を検討する意味が大いにあるサイトだといえるでしょう
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