※当記事は、2023年10月5日(木)時点の公開情報に基づき執筆しています。
「不動産投資型クラウドファンディング」や「ソーシャルレンディング」は、少額から投資が可能なインカムゲイン投資として定着しています。
そして、新しく「事業投資型クラウドファンディング」という投資手法が最近登場してきました。
その事業投資型クラウドファンディングサイトの一つが「ロケットファンド」です。
ここでは、ロケットファンドの特徴や投資するメリットなどについて、お伝えしていきます。
目次
事業投資型クラウドファンディングロケットファンドの概要
出典:ロケットファンド
まずは、ロケットファンドの運営会社情報を確認しましょう。
運営会社のことを知ることで、問題のある運営会社かどうかを判断できるようになります。
運営会社
会社名 | 株式会社ロケットメイカーズ |
---|---|
設立 | 2019年8月27日 |
代表者 | 代表取締役社長 八田 浩 |
住所 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町2-10-3 |
事業内容 | 資金調達支援、物流・販路開拓支援、受託開発・プロデュース・コンサルティング |
登録番号 | 第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3269号 |
ロケットファンドの運営会社は、株式会社ロケットメイカーズです。
2019年設立の新しい会社ですが、社長を始めとした中心スタッフは、証券家会社や金融機関での勤務経験があります。
新しい会社だからと若いスタッフ中心ということもなく、経験豊富な社員が揃っています。
第二種金融商品取引業登録を行っている
ロケットファンドの運営会社である株式会社ロケットメイカーズは、第二種金融商品取引業登録を行っています。
第二種金融商品取引業登録とは、インターネットを通じて投資家から資金を集めるのに必要な事業登録免許です。
ソーシャルレンディングと同じように、インターネットを通じて投資家から後日お金を集めるためにこのような事業登録が必要なのです。
ロケットファンドの特徴
ロケットファンドは事業投資型クラウドファンディングサイトです。
他にあまり見ない投資手法だけに、案件の特徴を知りたい方も多いでしょう。
ロケットファンドはソーシャルレンディングと同じように、投資後は定期的に分配金を受けることができますが、利益が出る仕組みは異なっています。
特徴
- 事業投資型クラウドファンディングサイトである
- 投資家に事業利益を配当する
- 投資家優待が付く案件もある
事業投資型クラウドファンディングサイトである
ロケットファンドが属する投資手法である「事業投資型クラウドファンディング」では、投資家から少しずつ事業に必要な資金を集め、その資金を用いて事業を運用します。
そして、事業を運営して生まれた利益を投資家に分配する投資手法です。
ソーシャルレンディングとは異なり、他社に融資を行うわけではありません。
そのため、貸付金利も設定されていないのです。
投資家に事業利益を配当する
ロケットファンドでは、投資家に対し事業を運営して生まれた利益を分配します。
想定利回りはあらかじめ提示されていますが、想定以上の大きな利益が出ることもありますし、事業に失敗すれば損失が発生する可能性もあります。
ソーシャルレンディングは貸付時の金利収入を投資家に分配するため、基本的には返済が行われていれば投資家も利益が生まれます。
また、その数字も貸付金利に応じた一定の数字です。
一方、事業投資型クラウドファンディングは、事業の状況によって配当金額が異なることが特徴となっています。
投資家優待が付く案件もある
ロケットファンドの案件を見てみると、投資家への優待特典が設定されているものもあります。
たとえば、1号案件である美容サロン案件では、美容サロンの割引チケットが投資家に提供されています。
分配金だけではなく、優待という活用方法もあるのです。
ロケットファンドの2023年7月~9月の募集実績
出典:ロケットファンド
では、直近のロケットファンドの募集実績(2023年7月~9月)を確認していきましょう。
募集実績を知ることで、これから先どのような案件、どの程度の規模の案件が募集されるのか、ある程度予測できます。
2023年9月の募集実績
ロケットファンドでは2023年9月には募集は行われませんでした。
2023年8月の募集実績
ロケットファンドでは2023年8月には募集は行われませんでした。
2023年7月の募集実績
ロケットファンドでは2023年7月には募集は行われませんでした。
ロケットファンドのメリット
では、投資家の視点から、ロケットファンドに投資するメリットはどういった点が挙げられるでしょうか?
それは、高い収益を狙える点、また新規事業の発展に貢献できる点でしょう。
メリット
- 事業の結果次第で高い収益を狙える
- 分配金以外の収益を得られる
- 意欲のある起業家を応援して新規事業の発展に貢献できる
事業の結果次第で高い収益を狙える
ロケットファンドのような事業投資型クラウドファンディングは、収益の数字はある程度予測されていますが、一定の数字ではなく目安の数字です。
収益は保証されていませんが、投資した事業が成功すれば大きな分配金を得ることも可能です。
事業の売上次第では、ソーシャルレンディングを超える年利10パーセント以上の利回りを獲得することも不可能ではないのです。
分配金以外の収益を得られる
ロケットファンドでは、第1号案件で分配金以外の投資家優待を実施しています。
今後募集案件と事業者の数が増えていけば、さまざまな優待を楽しむことができるメリットもあるのです。
意欲のある起業家を応援して新規事業の発展に貢献できる
ロケットファンドで事業資金募集を行う会社は、個人や小規模法人中心です。
つまり、ロケットファンドで投資すれば、今後大きく事業を展開していきたいという起業家を応援できるのです。
日本に新しい産業を生み出したい、画期的な事業を展開し日本の発展に貢献したいという投資家の方にとっても役立つ投資サービスなのです。
ロケットファンドのデメリット
高収益を狙える点、事業の発展に貢献できる点がメリットであるロケットファンドですが、同時に投資前にはデメリットもしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
ロケットファンドのデメリットは、損失が発生する点があるという点です。
デメリット
- 利回りが安定しておらず損失が発生する可能性がある
- 事業としての実績が少ない
- 保証や担保がない
利回りが安定しておらず損失が発生する可能性がある
ロケットファンドは、事業で生まれた利益を投資家に分配します。
そのため、投資した事業が失敗してしまうと出資金が回収できない可能性もあります。
投資家に対して事業の可能性、妥当性などの情報が提供されていますが、想定通りに事業が成功するという保証はありません。
つまり、出資したお金の大半を失うリスクも存在しているのです。
事業としての実績が少ない
ロケットファンドの募集実績は、2021年10月時点では1号案件のみです。
ロケットファンドを使って投資をしたくとも、定期的に案件が提供されなければ投資することができません。
さらに、1号案件の募集金額は1千万円という少額であり、多額の資金を運用してまとまった分配を定期的に得たいという人の需要に応えられていません。
ただし、この点はロケットファンドでの案件募集が増えれば解消されるでしょう。
保証や担保がない
ロケットファンドでは、投資家に対して保証や担保を設定していません。
そのため、事業の状況次第で出資したお金を損なう可能性があります。
ソーシャルレンディングは担保や保証がついている案件が多いため、貸付先から返済が行われなくても、ある程度の資金を回収することが可能です。
投資するお金は生活費ではなく余剰資金を使うことを心がけましょう。
ロケットファンドのリスク対策
ロケットファンドでは担保や保証はないですが、投資家のリスクをできるだけ小さくするための取り組みを行なっています。
具体的なロケットファンドのリスク対策について解説していきましょう。
リスク対策
- 事業内容を詳細に公開しており情報が豊富
事業内容を詳細に公開しており情報が豊富
ロケットファンドでは、公開される案件に関する情報を細かく公開しています。
その事業でどの程度の収益が生まれるのか、売り上げを予測するシミュレーションも公開されています。
また、専門的な知識を持つロケットファンドのスタッフが事業の妥当性の審査を行っています。
そのため、収益が見込みにくい事業案件の募集は行われないのです。
事業を実施する店舗の様子や経営者の映像なども公開されており、株式投資型クラウドファンディングと同じように細かく情報確認することができるのです。
投資家はソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングを大きく上回る情報を確認できるといえます。
ロケットファンドの口コミ・評判
では、ロケットファンドは投資家にどのように映っているのでしょうか?
投資家から見た口コミや評判を、ポジティブな面、ネガティブな面の両面からチェックしてみましょう。
ポジティブな口コミ評判
ロケットファンドのポジティブな評判としては、ソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディング以外の新しい投資手法である点や、新規事業の発展に貢献できる点が評価されていました。
ソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディング投資家にとっては、資金を分散することでリスクカバーできるメリットがあるといえます。
また、新規事業に投資して支援活動も行うことができたり、優待を受け取れたりする点も評価されています。
ネガティブな口コミや評判
ロケットファンドのネガティブな評判は、まだ募集案件が非常に少ない点、そして損失の可能性がある点が挙げられています。
ロケットファンドの1号案件は美容サロンファンドであり、募集金額も1千万円と小さい点に不満を持つ人もいるようです。
この点については、新規ファンドが続々と増えれば不満が覆る可能性も十分にあります。
また、損失リスクは投資家の責任とも捉え、しっかり事業を自分で評価すれば問題ないという声も聞かれます。
ロケットファンドをおすすめする人
ロケットファンドは、どういった志向を持つ投資家におすすめできるでしょうか?
それは、出資して事業支援をしたい方、また高い収益を狙いたい方向けの投資先だといえます。
おすすめの人
- 少額から起業家に投資したい人
- ソーシャルレンディング以上の大きな収益を狙いたい人
少額から起業家に投資したい人
ロケットファンドは、最低金額1万円から投資できる事業投資型クラウドファンディングサイトです。
新しいビジネスを展開する起業家を応援したいけれど、あまり投資資金に余裕がないといった方でも、気軽に投資して応援を始められます。
ソーシャルレンディング以上の大きな収益を狙いたい人
ロケットファンドは、大きな収益が期待できる新規事業に投資して多額の分配金を受け取りたいという方にとって利用する意味のある投資先です。
ロケットファンドの1号案件の想定利回りは5パーセントですが、事業の売り上げ次第では、ソーシャルレンディングを上回る10パーセントも期待できます。
ロケットファンドの口座開設方法
ロケットファンドの口座開設は、利用規約の確認と同意、個人情報の入力そして身分証による本人確認と投資家適正審査、さらにハガキの受け取りにより完了します。
実際の画面を見ながらその手順を説明していきます。
PCでの新規会員登録
出典:ロケットファンド
まずは、パソコンでロケットファンドのホームページにアクセスしましょう。
画面右上に無料会員登録というボタンがあるので、そちらをクリックします。
スマホでの新規会員登録
出典:ロケットファンド
スマートフォンの場合も、ロケットファンドのホームページにアクセスします。
こちらも、画面右上に無料会員登録というボタンがあるのでクリックしましょう。
仮会員登録
新規口座開設ボタンをクリックすると、仮会員登録ページに遷移します。
そこでメールアドレスとパスワードを設定します。
メールアドレスを入力すると、そのメールアドレスに本会員登録用のURLが記載されたメールが送信されてきます。
本会員登録
メールアドレスに送信されているURLをクリックすると、本会員登録用のホームページにアクセスすることができます。
そこで住所や勤務先などの個人情報、さらに投資経験の入力、利用規約の確認などを行っていきます。
そして、顔写真が記載されたマイナンバーカードや運転免許証といった身分証の画像をアップすると、ロケットファンドで本人確認および投資家適正の審査が行われます。
会員審査・転送不要郵便の発送、本人確認用簡易書留の受取り
ロケットファンドの審査を通過することができれば、自宅に本人確認用の簡易書留が送付されます。
簡易書留を受け取ったあと、ロケットファンドのサイト内にマイページが開設されるので、書留に記載のコードを入力します。
そうすると、本人確認が終了し、資金を入金すれば投資できるようになります。
まとめ
ロケットファンドは、ソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングに続いて登場したインカムゲインを得られる新しい投資サイトです。
投資先の事業の運用次第で高い収益を期待できる点や、新しい事業の発展に貢献できるという点に大きなメリットを感じる方は、ロケットファンドに口座を開設してみてはいかがでしょうか?
不動産投資型クラウドファンディングサイトやソーシャルレンディングサイトと同じく、口座開設手数料・口座維持手数料ともに無料ですよ。