※当記事は、2023年10月9日(月)時点の公開情報に基づき執筆しています。
少額から不動産投資ができるというメリットから、多くの投資家に利用されている不動産投資型クラウドファンディング。
愛知県に本社を構える不動産会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイト「SOLS」が新しく登場しました。
今回は、SOLSはどういった特徴を持つ不動産投資型クラウドファンディングサイトなのか、詳しく解説していきます。
目次
不動産投資型クラウドファンディングサイト「SOLS」の概要
画像引用元:SOLS
まずSOLSはどのような不動産会社が運営しているのかを、確認しておきましょう。
運営する不動産会社の規模や所在地により、取扱い物件の種類も異なってきます。
運営会社概要
社名 | 株式会社 不二興産 |
---|---|
所在地 | 愛知県名古屋市西区南川町227番地 |
代表者 | 代表取締役 猪子能史 |
設立 | 2000年8月 |
資本金 | 1億円 |
登録 | 宅地建物取引業免許/国土交通大臣(2)第8892号
不動産特定共同事業許可/愛知県知事第4号 賃貸住宅管理業登録/国土交通大臣(1)第6323号 |
運営会社は愛知県名古屋市の不動産会社 不二興産
SOLSを運営するのは、愛知県名古屋市に本社を構える不動産会社、株式会社不二興産です。
創業から20年以上が経過しており、一定の実績を持つ不動産会社です。
各種のCSR活動にも積極的に取り組んでいます。
SOLSの案件の特徴
ではSOLSの案件の特徴について解説していきましょう。
主な特徴としては、短期間高利回り案件であること、愛知県の物件を中心に取り扱っている点が挙げられます。
案件の特徴
- 運用物件は愛知県中心
- 運用期間は6ヶ月前後
- 利回りは5~7パーセントと高い
- 投資額は5万円から
運用物件は愛知県中心
SOLSでは、2022年10月時点で2件の募集実績があります。
いずれも愛知県内の福祉施設を運営するという内容です。
運営会社の近くにある愛知県の物件を仕入れ、不動産投資型クラウドファンディングとして運用しています、
愛知県を中心に投資したい方にとって、利用価値が生まれてきそうです。
また、2022年11月には東京・用賀の物件も運用予定です。
運用期間は6ヶ月前後
SOLSの2号案件までの募集実績を見ると、運用期間が4ヶ月と6ヶ月になっています。
そのため、長期運用案件というより短・中期運用の案件が多くなっています。
円安なので経済の先行きがなかなか見えない、長期案件に投資するのは怖いという方にとって使いやすいでしょう。
利回りは5~7パーセントと高い
SOLSの第1号案件、第2号案件はそれぞれ利回りが5パーセントから7パーセントとなっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトを見ると、利回りは3パーセントから5パーセントというものが多いため、SOLSの利回りは標準よりもやや高めだといえるでしょう。
愛知県の地価は東京よりも安いため、東京中心に運営している不動産投資型クラウドファンディングサイトよりも利回りも高く設定しやすいのです。
2022年11月に募集予定の第3号案件は利回り4.5パーセントとなっています。
投資は5万円から
SOLSでは、最低投資金額が5万円からです。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトでは1万円から投資できるところも多いため、投資に必要な金額はやや高いです。
それでも、5万円であれば毎月の収入から捻出できる範囲といえますし、ボーナスを不動産投資型クラウドファンディングに回すといった運用であれば大きな問題はないでしょう。
一般的な不動産投資と比べれば、はるかに小さな金額で不動産投資を開始することができます。
SOLSの2023年7月~9月の募集実績
案件の特徴を理解した次は、SOLSの募集案件の概要を紹介しましょう。
直近の2023年7月~9月に募集が行われた実績を紹介していきます。
2023年9月の募集実績
SOLSでは2023年9月の募集はありませんでした。
2023年8月の募集実績
SOLSでは2023年8月には案件の募集はありませんでした。
2023年7月の募集実績
SOLSでは2023年7月に以下の募集がありました。
大変高利回りなファンドです。
- 募集案件数:1件
- 募集金額: 3,000万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | SOLS α<フジテラス小幡> | 7年 | 3000万円 | 12.08% |
SOLSのメリット
SOLSの特徴を知ったところで、SOLSにはどういったメリットがあるのかを詳しく解説していきましょう。
主にリスク分散のための投資ができる点が、メリットとなってきそうです。
メリット
- 愛知県の物件に分散投資できる
- 高利回りで収益性が高い
- 福祉介護案件に投資できる
愛知県の物件に分散投資できる
SOLSが運営している物件は、愛知県内にある不動産物件を運用するものが中心となっています。
日本国内で運営している多くの不動産クラウドファンディングサイトは、東京に本社を持つ不動産会社が中心であり、投資対象も基本的に立地が東京のものが多くなっています。
一方で、1ヶ所の不動産に投資先を集中していると、地震などで大きな被害を被った際に、投資先の不動産の大半が影響を受ける可能性が高くなってしまいます。
また、地域ごとに不動産相場も異なるので、東京にばかり投資先を集中することはリスクが高まるといえるでしょう。
そこで、SOLSを活用して愛知県内にも投資をすれば、大規模災害発生時のリスクを下げることもできます。
高利回りで収益性が高い
SOLSの案件を見ると、利回りは4.5パーセントから7パーセントと高めになっています。
不動産投資型クラウドファンディングは基本的にローリスク・ローリターンのものが多いですが、SOLSではミドルリスク・ミドルリターン投資ができるといえるでしょう。
物件別のリスクをそれぞれ把握しておく必要はありますが、高い収益性の物件に投資して効率良く資金を運用して投資していきたい人にとって、SOLSは大きなメリットのある不動産投資型クラウドファンディングサイトになりそうです。
福祉介護案件に投資できる
SOLSのこれまでの案件を見ていると、1号、2号案件とも高齢者向けのグループホームを取得するための案件となっています。
日本の高齢化社会が進行していく中で、高齢者向けのグループホームは確実に需要のある不動産であり投資対象として適切だといえます。
また、高齢者向けの施設の取得に投資することで、地域の福祉に貢献できるというメリットもあります。
投資をする時に自分の利益だけを追求するのではなく、社会的な意義のある投資対象を探している方にとって、SOLSは向いている不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
SOLSのデメリット
数々のメリットのあるSOLSですが、同時にいくつかのデメリットもあります。
投資前に知っておきたいSOLSのデメリットをピックアップしていきます。
デメリット
- 東京の物件が中心ではない
- 募集ペースは緩やか
東京の物件が中心ではない
SOLSの募集実績を見ると、いずれも愛知県内の物件を扱っています。
本社が愛知県にあるがゆえに、愛知県中心の物件があるのはある意味では必然といえますが、その点が気になる人もいるのではないでしょうか?
愛知県内の物件は地価が安いですが、東京は首都という強みがあり、人口の減少率が非常に低くなっています。
ローリスク・ローリターンの東京、ミドルリスク・ミドルリターンの愛知といった投資先の使い分けをしたい人にとっては、一つの不動産投資型クラウドファンディングサイトで東京の物件も扱ってくれたら便利だと感じるかもしれません。
一方、2022年11月募集予定の3号案件は東京・用賀の物件を運用するものであり、この点も問題も今後は解消されていきそうです。
募集ペースは緩やか
SOLSの募集ペースは、2022年3月に1回、2022年7月に1回と、緩やかなペースです。
また、募集金額自体もそれほど大きくはないため、投資できるペースはやや他の不動産投資型クラウドファンディングサイトに比べると物足りないと思えてくるかもしれません。
多額の資金を一度に運用しづらいという点は、投資家のタイプによってはデメリットになってくる要素だともいえます。
一方で、それほど多くの金額を運用しようとは思っていない方にとっては、大きなデメリットにはなりません。
また、頻繁にファンドを組成するのではなく、厳選してファンドを募集しているからこそ、緩やかな募集ペースになっているとも考えられます。
SOLSのリスク対策
投資である以上、必ずリスクは存在しています。
不動産においては災害リスクや地価の値下がりリスク、空室リスクなどがあります。
そこで、SOLSではどういったリスク対策をしているのかについて解説していきましょう。
リスク対策
- 優先劣後出資方式を採用
- 短期運用で市況リスクを軽減
優先劣後出資方式を採用
SOLSでは、不動産物件の取得に際し優先劣後出資方式を採用しています。
優先劣後出資方式とは、投資家から集めたお金を優先出資分、運営の不動産会社が出資する分を劣後出資分として分別管理する方式です。
不動産投資型クラウドファンディングでは、運用終了後に物件を売却して、投資家に資金を返済します。
その際に、不動産価格が値下がりしていると、投資家に満額を返済できない恐れがあります。
そこで、そのようなリスクを避けるために、運営会社の劣後出資から値下がった分を計上し、投資家の損失が発生しにくくなるような対策を行っています。
SOLSにおいては、2号案件では劣後出資が88パーセントと非常に高い数字です。
そのため、不動産価格が大幅に値下がりしても投資家に損失は発生しません。
つまり、投資家保護に力を入れているといえます。
短期運用で市況リスクを軽減
SOLSのこれまでの案件を見ると、運用期間は半年以内という短期間となっています。
短期間であればその間に不動産の大きな価格変動が起こる可能性は低くなりますし、建物の劣化も起こりにくいです。
そのため、不動産価格の下落リスクを避けています。
SOLSの口コミ・評判
投資をする際に、他の投資家の評判が気になる方もいるでしょう。
そこで、SNSなどから、SOLSがどのような評判を獲得しているか、その意見を探ってみました。
ポジティブな口コミ評判
SOLSに対するポジティブな口コミとしては、利回りが高く運用期間が短いことが挙げられています。
日本国内では円安が進行し世界的な株安が進行しているなど、経済は非常に不安定な状況では、長期間の運用はリスクと考える方もいるようです。
そういった方にとって、短期運用ができるSOLSは、リスクを避けながら不動産投資ができる投資先として有力視されています。
ネガティブな口コミや評判
ネガティブなポイントとしては、未だ2案件しか募集されていないので、どういった物件が募集されるのか判断しにくいというものが見られました。
この件に関しては、募集実績を積み重ねていけば、解消されていくものだと考えられます。
SOLSの積極的な募集に期待が集まります。
SOLSがおすすめの人
では、SOLSはどういった方にお勧めできる不動産投資型クラウドファンディングサイトでしょうか?
2つのポイントで見ていきましょう。
SOLSがおすすめの人
- 地方都市へ分散投資したい方
- 短期運用高利回り案件に投資したい方
地方都市へ分散投資したい方
SOLSは、愛知県の物件を中心に扱っているため地方都市への分散投資がしやすくなっています。
東京だけに投資するのはリスクが高いと考える方にとっては、SOLSは大いに利用価値が高そうです。
短期運用高利回り案件に投資したい方
SOLSは、短期運用高利回りという投資家にとって嬉しいリスク回避のポイントを重ね持っています。
不動産とさまざまな不動産投資型クラウドファンディングサイトを併用し、短期案件に随時投資しながらリスクを避けていきたい方には、SOLSは使いやすいサイトといえます。
また、利回りも高いので、短期運用にありがちな資金運用効率の悪さもカバーしやすくなっています。
SOLSの口座開設手順
では、SOLSで口座開設をするにはどうすれば良いのでしょうか?
実際のサイトのスクリーンショットを交えながら解説していきます。
PCでの新規会員登録
まず、パソコンでSOLSの公式サイトにアクセスします。
画像引用元:SOLS
「新規会員登録はこちら」という黄色いボタンをクリックします。
そうすると、仮会員登録画面に遷移します。
スマホでの新規会員登録
画像引用元:SOLS
スマホでもSOLSの公式サイトは用意されています。
PCと同様に「新規会員登録はこちら」をクリックして仮会員登録画面に遷移します。
仮会員登録
新規会員登録ページより遷移した画面で仮会員登録を行います。
メールアドレス、パスワード、氏名、生年月日、電話番号を記入します。
記入したメールアドレス日本会員登録用のURLが送られてきます。
本会員登録
本会員登録用画面では投資に必要な各種の情報を入力します。
eKYCを用いた本人確認及び会員審査
必要な情報を入力した後には、eKYCによるオンラインでの本人確認を実施します。
必要な書類は次のとおりです。
必要書類 |
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また、取引口座を確認するために、通帳やキャッシュカード、ネットバンクのキャプチャ画面も必要です。
書類をアップし、SOLSで審査が完了すれば本会員登録メールが送付されます。
本会員登録メールの送付を持って会員登録が完了し、入金後に投資できるようになります。
まとめ
SOLSは、愛知県名古屋市に本社を構える不二興産が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
そのため愛知県内の案件が多くなっており、東京以外の場所に投資したい方にとっては、注目に値する不動産投資型クラウドファンディングサイトだといえるでしょう。
短期運用案件が多いため、市況の変化を見ながら投資先を変えることができますし、利回りも5パーセント以上が期待できます。
収益性は、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトに劣るものではありません。
募集ペースが遅いため、SOLSだけで大きな利益を得るのは難しいですが、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと一緒に投資することで、募集ペースの遅さをカバーできるでしょう。
ぜひ、SOLSに口座を開設してみてはいかがでしょうか?