2020年に入り、新規サイトが続々登場している不動産投資型クラウドファンディング。
手軽に不動産投資を始められることから、投資初心者からベテランまで幅広い層の投資家から人気を獲得しています。
そして、2020年7月新しい不動産投資型クラウドファンディングサイト「TREC FUNDING」が登場しました。
ここでは、そのTREC FUNDINGの特徴やメリット、投資家にとって気になるポイントを紹介していきます。
目次
不動産投資型クラウドファンディング「TREC FUNDING」の特徴
出典:TREC FUNDING
不動産投資型クラウドファンディングサイト「TREC FUNDING」には、どのような特徴があるでしょうか?
2020年7月15日(水)現在公開されている情報内で解説しましょう。
TREC FUNDING」の特徴
- 都心の不動産が投資対象
- 「家賃収入」と「売却益」の2つを得られる
- 最低投資金額は10万円から
- 事業者の倒産リスクの影響を受けない
- 物件の運営もトーセイ株式会社に委託できる
特徴①:都心の不動産が投資対象
TREC FUNDINGは、東京周辺の不動産を投資の対象としています。
不動産投資型クラウドファンディングをチェックするときは、どのような不動産を運用するかで収益性や安定性が変わってきます。
東京エリアは人口が増加しているエリアだけに、マンション需要などが高く安定した収益性が見込めるでしょう。
特徴②:「家賃収入」と「売却益」の2つを得られる
TREC FUNDINGでは、家賃収入の配当だけではなく最終的に売却した際の利益も投資家に配当するとしています。
不動産投資型クラウドファンディングでは、不動産物件を購入したあとはしばらく賃貸で運用し、最終的には売却して利益を確定します。
そのため、当初提示される利回りより高い利回りが得られる可能性があります。
特徴③:最低投資金額は10万円から
TREC FUNDINGの最低投資可能金額は10万円からです。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトは1万円から投資できるものがあるため、最低投資金額はやや高いと言えるでしょう。
特徴④:事業者の倒産リスクの影響を受けない
TREC FUNDINGを運営している会社はトーセイ株式会社という不動産会社です(記事の一番最後に会社概要を紹介します)。
TREC FUNDINGでは、トーセイ株式会社が直接不動産を所有するのではなく、隔離された事業者である SPC (特例事業者)を組成し、そのSPCが不動産を所有します。
そのため、運用中にたとえトーセイ株式会社が倒産したとしても、倒産の影響を受けることなく物件が運用され続け投資家には利益が配当されます。
特徴⑤:物件の運営もトーセイ株式会社に委託できる
一般的に、不動産投資を行うときは自分で不動産物件を購入し、客付や管理・運営、また入居者との契約なども行わなければなりません。
そのため、物件の運用には大きな手間が発生します。
しかし、TREC FUNDINGでは不動産物件の管理や運営をトーセイ株式会社にすべて委託できます。
投資家はお金を投資した後はほぼ作業が必要ないのです。
毎月定期的な配当を受け取ることができるという、まさに「不労所得」を得ることができます。
TREC FUNDINGのメリット
では、TREC FUNDINGに投資することで、投資家はどのようなメリットがあるでしょうか?
そのメリットをお伝えしていきましょう。
TREC FUNDINGのメリット
- 運営元が上場企業という安心感がある
- リスクの低い東京都内の不動産に投資できる
メリット①:運営元が上場企業という安心感がある
TREC FUNDING運営元は、東証一部上場企業であるトーセイ株式会社です。
年間400件以上もの不動産売買実績を持っており、創設から70年が経過している歴史ある不動産会社です。
上場の際には一定の資本力があるのかを審査されますし、社内統括、業務遂行能力、反社会勢力との交際など様々な問題点の有無をチェックされます。
会社の運営実績やコンプライアンスの遵守面から見ると、上場企業は運営元のリスクが小さいため、投資家は安心して投資できます。
メリット②:リスクの低い東京都内の不動産に投資できる
TREC FUNDINGで運営される不動産は、東京都内の不動産中心となっています。
2020年7月15日(水)現在、東京都の公示地価は次のように上昇傾向にあります。
年 | 坪単価 | 割合 |
---|---|---|
2015年(平成27年) | 289万2721円/坪 | 1.89%上昇 |
2016年(平成28年) | 290万4757円/坪 | 2.53%上昇 |
2017年(平成29年) | 321万6323円/坪 | 2.79%上昇 |
2018年(平成30年) | 341万7235円/坪 | 3.41%上昇 |
2019年(平成31年) | 361万0829円/坪 | 4.19%上昇 |
2020年(令和2年) | 383万7852円/坪 | 4.25%上昇 |
出典:土地価格相場が分かる土地代データ
不動産投資型クラウドファンディングのリスクである「地価下落リスク」を気にすることなく不動産投資型クラウドファンディング投資できますし、収益性も安定しています。
また、地価が値上がり傾向にあるため、運用によっては大きな売却益を狙うことも可能です。
TREC FUNDINGのデメリット
TREC FUNDINGに投資することは、もちろんメリットだけではありません。
TREC FUNDINGに投資する際には、デメリットやリスクについてもよく確認しておく必要があります。
どういった点が投資家のリスクになり得るのかをお伝えしていきましょう。
TREC FUNDINGのデメリット
- 最低投資金額が10万円とやや高め
- 不動産業界の先行きが不透明
デメリット①:最低投資金額が10万円とやや高め
TREC FUNDINGの最低投資金額は、10万円からです。
そのため、10万円の余裕資金がない人にとってはなかなか投資を始めることが難しいです。
貯金は少ないけれど気軽に投資を始めたい、不労所得を得たいという人は始めるためのハードルが高いかもしれません。
ボーナスが入った時など、ある程度まとまった収入が入ったときに投資しましょう。
デメリット②:不動産業界の先行きが不透明
TREC FUNDINGそのもののリスクというよりは、不動産投資型クラウドファンディング全体のリスクとして、新型コロナウイルスの流行があります。
不動産業界では、コロナ禍で地価が暴落したという報道はなされていません。
しかし、新型コロナウイルスの流行が未だ収束を見せない以上、これから先どういったの影響が起こるか未知数な点があります。
そういった不透明な要素は、投資リスクとして加味しておく必要があるでしょう。
TREC FUNDINGが取っているリスク対策
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと同じように、TREC FUNDINGでも「優先劣後出資方式」を採用しています。
優先劣後出資方式とは、不動産の取得価格に対し投資家から集めたお金と、不動産会社から集めたお金を分別する方法です。
投資家から集めたお金を優先出資、不動産会社が出資したお金を劣後出資として別に管理します。
例えば、不動産投資型クラウドファンディングで8,000万円を投資家が優先出資、2,000万円を不動産投資型クラウドファンディング会社が劣後出資して、1億円の不動産を購入したとしましょう。
そして、運用後に不動産を売却したときの価格が9,000万円に下落したとします。
購入価格の1億円に対し1,000万円の損失が発生していますが、この1,000万円の損失は劣後出資者である不動産投資型クラウドファンディング会社が負うのです。
投資家には満額の8,000万円が返済されるため、投資家の損失が起こりにくくなっています。
TREC FUNDINGの口コミ・評判
2020年7月15日(水)現在、TREC FUNDINGの口コミや評判はインターネット上ではまだ見受けられませんでした。
というのも、TREC FUNDINGが立ち上がって間もないからです。
今後、案件が登場して実際に運用が始まれば、さまざまな口コミや評判が登場することでしょう。
その際にこちらを更新していきます。
TREC FUNDINGがおすすめの人
TREC FUNDINGを投資先としておすすめできる人とは、どういった投資家の方でしょうか?
TREC FUNDINGへの投資をおすすめする方のタイプをお伝えしましょう。
TREC FUNDINGがおすすめの人
- 収益性の高さより安定性を求める方
- 運営する物件のバラエティ性を楽しみたい方
おすすめ①:収益性の高さより安定性を求める方
TREC FUNDINGは、東京都心の不動産物件を対象としています。
そのため、ミドルリスク・ミドルリターンというよりも、ローリスク・ローリターンという案件が多くなることが予測されます。
それほど利回りは高くはないても、都心の不動産物件の運営で安定した利益が得たい人に向いています。
おすすめ②:運営する物件のバラエティ性を楽しみたい方
TREC FUNDINGをするトーセイ株式会社は、マンションなど居住用不動産だけではなくオフィスビルやテナントビルなど、さまざまな不動産物件の取り扱いを得意としています。
それだけに、TREC FUNDINGの案件でもさまざまな種類の不動産が提供される可能性があるでしょう。
マンションだけでは物足りない、いろいろな不動産投資を行いたい人へのニーズを満たしてくれそうです。
TREC FUNDINGの口座開設手順
2020年7月15日(水)時点では、TREC FUNDINGは案件の募集を開始していません。
ただし、会員登録は行うことができます。
案件募集開始前に事前登録を行っておくことで、第1号案件に投資しやすくなります。
そこで、口座開設の手順を画像(スクリーンショット)を交えながら紹介しましょう。
パソコンの場合もスマホの場合も、簡単に登録することができますよ。
パソコンの場合
トップ画面に大きく「無料で投資家登録をする」というボタンがあります。
こちらをクリックしましょう。
スマホの場合
スマホの場合も目立つ場所に「無料で投資家登録をする」ボタンがあります。
こちらをクリックしてください。
仮登録
まずは、仮会員登録を行います。
自分のメールアドレス、そしてログイン用のパスワードを入力します。
そして、取引業約款などをチェックします。
登録にあたっては年齢制限があり、20歳以上75歳未満となっています。
本登録
仮登録を行ったら、入力したメールアドレスに本登録用のアドレスが送られてきます。
そちらをクリックすると本登録用の画面に遷移できるため、そちらで個人情報を入力します。
入力を済ませたら、免許証やマイナンバーなど本人確認書類をアップロードします。
ハガキの送付後の確認コード入力
本人確認が完了したら、TREC| FUNDINGから確認コード入りのはがきが送られてきます。
そのはがきに記載された確認コードを入力すれば住所確認が完了し、投資できるようにになります。
TREC FUNDINGの運営元トーセイ株式会社の概要
出典:トーセイ株式会社公式サイト
最後に、TREC FUNDINGを運営するトーセイ株式会社の情報をチェックしていきましょう。
不動産投資型クラウドファンディングに投資するときには、運営元の情報を確認することも重要ですよ。
会社概要
トーセイ株式会社の会社概要です。
商号 | トーセイ株式会社 |
---|---|
代表者 | 山口 誠一郎 |
設立 | 1950年(昭和25年)2月2日 |
所在地 | 東京都港区虎ノ門四丁目2番3号 |
資本金 | 6,600,204千円 |
上場証券取引所 | 東京証券取引所第一部(証券コード:8923)
シンガポール証券取引所メインボード(証券コード:S2D) |
従業員 | 502名(連結)、200名(単体) |
事業内容 | 不動産流動化事業、不動産開発事業、不動産賃貸事業、不動産ファンド・コンサルティング事業、ホテル事業 |
許認可等 | 宅地建物取引業、特定建設業、一級建築士事務所、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業、一般不動産投資顧問業、不動産特定共同事業 |
東証一部に上場している不動産会社
トーセイ株式会社は、東証一部上場の総合不動産会社です。
取扱対象の不動産はマンション、オフィス、テナント、ホテルなど多様であり、不動産事業も賃貸にとどまらず開発や流動化、ファンドやコンサルティングなど総合的に手掛けています。
豊富な不動産活用のノウハウを持っているだけに、収益性や安定性で高い質を持つ案件になることが期待されます。
年間8,000億円以上のアセット運営実績を持つ
トーセイ株式会社では、2019年11月期のアセット実績として、不動産ファンド・コンサルティング事業の受託資産残高は、合計で8,464億円を記録しています。
不動産投資型クラウドファンディングだけではなく、REIT(リート)の運用やファンド運用実績も豊富であり、TREC FUNDINGの案件組成数も多くなることが期待されます。
総評:まとめ
TREC FUNDINGの案件は、2020年7月15日(水)時点では公開されていませんが、東証一部上場の実績豊富な不動産会社の運営による不動産投資型クラウドファンディングということで、投資家に対し手堅く利益を提供してくれるサイトになることが期待されます。
倒産リスクが低く、仮に倒産してもしっかりと不動産の分別管理が行われているため、大きな損失を被る可能性は低いと考えられます。
まずは事前投資家登録を行い、サービス開始前に詳しく情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?