不動産投資型クラウドファンディングは、さまざまな新規サイトが登場して生きています。
2020年に入ってからも、毎月のように新しいサイトが誕生しています。
投資家としては選択肢が多いのは喜ばしいことですが、投資対象が多いとどのサイトを選んだら良いのか決めることは難しいもの。
そこで、ここでは新しく登場した不動産投資型クラウドファンディングサイト「VERFUND(ベルファンド)」の特徴を記載していきます。
目次
不動産投資型クラウドファンディング「VERFUND(ベルファンド)」とは
出典:VERFUND(ベルファンド)
VERFUND(ベルファンド)は、株式会社ベルテックスが運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
株式会社ベルテックスは不動産特定共同事業法の登録を行っており、投資家と匿名組合契約を結ぶことで、小口不動産投資商品の提供を可能としています。
まずは、株式会社ベルテックスの会社概要をチェックしましょう。
創業は2010年と比較的新しい会社ですが、不動産の取り扱い実績を着実に積み重ねています。
会社概要
会社名 | 株式会社ベルテックス |
---|---|
設立年月日 | 2010年12月7日 |
代表取締役 | 梶尾祐司 |
資本金 | 5,000万円 |
所在地 | 〒163-6009東京都新宿区西新宿6-8-1住友不動産新宿オークタワー9階 |
免許・登録 | 宅地建物取引業者免許東京都知事(2)第92873号
マンション管理業者登録国土交通大臣(1)034208号 一般建設業・東京都知事許可(般-1)第151582号 小規模不動産特定共同事業東京都知事(1)第4号 |
VERFUND(ベルファンド)の特徴
それでは、投資家にとって気になる点であるVERFUND(ベルファンド)の不動産投資型クラウドファンディングサイトとしての特徴を見ていきましょう。
特徴
- 運用期間は3ヶ月から
- 首都圏を中心としたマンション案件を扱う
- 想定利回りは10%以上
特徴①:運用期間は3ヶ月から
VERFUND(ベルファンド)は、2020年8月下旬からファンドの募集を開始しています。
募集実績は2020年9月11日(金)現在1件のみですが、第1号案件の運用期間は3ヶ月となっています。
VERFUND(ベルファンド)では、基本的に短期間の案件運用を中心とする方針であり、長期投資運用のリスクを避けることが可能となっています。
特徴②:首都圏を中心としたマンション案件を扱う
VERFUNDの運営会社である株式会社ベルテックスは、東京都新宿区に本社を構えています。
そのような立地条件もあり、東京を中心とした首都圏にあるマンションがVERFUNDの運用対象となっています。
東京都内は2013年以降公示地価が上がり続けており、急激な資産価値の下落が起こりにくい場所となっています。
首都圏のマンションを中心に取り扱うということは、投資の際のリスク回避のために役立つポイントだと言えるでしょう。
特徴③:想定利回りは10%以上
VERFUND(ベルファンド)が取り扱う案件は、想定利回りを年利にして10パーセント以上と算出しています。
2020年8月下旬に募集開始され、第1号案件の想定利回りは12パーセントとなっています。
これは、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと比べると、非常に高い数字だと言えます。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトの想定利回りは3パーセントから5パーセントが中心であり、高い案件でも8パーセントです。
10パーセントを超えるような利回りの案件の募集はほぼ行われていません。
VERFUND(ベルファンド)は群を抜いて、利回りの高い案件を投資家に提供していると言えます。
ただし、利回り12パーセントという数字は、あくまでも想定利回りです。
売却が思ったような価格で進まなかったり、運用中に空室が発生したりすれば大きく利回りが低下する可能性もあります。
VERFUND(ベルファンド)に投資するメリット
VERFUND(ベルファンド)の案件に投資するメリットには、どういったものが挙げられるでしょうか?
考えられるメリットをお伝えしていきましょう。
メリット
- 想定利回りが高い
- 資産価値が下がりにくい首都圏マンションに投資できる
- 案件の運用期間が短く市況変動リスクを負いにくい
メリット①:想定利回りが高い
VERFUND(ベルファンド)が想定している投資家への配当利回りは、先に挙げたように12パーセントです。
定期的な配当金を受け取ることを目的とした、いわゆる「インカムゲイン投資」でも利回りが12パーセントという投資方法は、他にまず見られません。
不動産投資型クラウドファンディングと比較しても高いのはもちろんのこと、ソーシャルレンディングと比べても高水準です。
そして、ソーシャルレンディングは貸金による金利収入を目的としているため、融資先の倒産などが起これば返済が行われないリスクがあります。
対して、不動産投資型クラウドファンディングは、運用対象の実物不動産が存在しているため貸し倒れの発生がなく、投資した資金の大半を失う事態は起こりにくいです。
利回りは運用次第で変動しますが、VERFUND(ベルファンド)の想定通りに運用が行われれば、10パーセントを超える非常に高い利回りが得られるのです。
メリット②:資産価値が下がりにくい首都圏マンションに投資できる
VERFUND(ベルファンド)で運用されるマンション物件は、首都圏にあるマンションです。
東京を中心とした一都三県は、ここ数年は公示地価の値上がりが続いています。
不景気になっても、地価が急に半額まで下がるという事態は考えにくいです。
特に、2020年現在は首都圏への人口集中傾向が続いているため、居住用不動産には常に実需があります。
大幅な価格の下落は起こらないと言って良いでしょう。
また、不動産投資型クラウドファンディングでは運用対象である不動産は、所在地や築年数など詳細な情報が公開されます。
そのため、自分で投資対象の不動産物件を確認し、資産価値の下落が起こりにくいエリアの案件を選んで投資することができます。
メリット③:案件の運用期間が短く市況変動リスクを負いにくい
VERFUND(ベルファンド)の運用案件は、3ヶ月からという短期運用案件になっています。
一度投資した後、ずっと安定的に配当金を受け取りたいという長期運用志向の投資家の方には向いていませんが、短期間の運用であるため市況変動という事態に巻き込まれにくくなっています。
2年間など長期案件に投資すると、その運用期間内に市況変動が起こる可能性が高くなります。
そして、案件のキャンセルができないと地価の下落によって大幅な損失が発生する可能性があります。
しかし、3ヶ月といった短期運用であれば、運用期間中に市況の変化が発生する確率は低くなります。
VERFUND(ベルファンド)のデメリット
投資を行う際には、デメリットやリスクについてもきちんと理解しておく必要があります。
VERFUND(ベルファンド)のデメリットには、どういったものが考えられるでしょうか?
デメリット
- 最低投資金額が10万円と高め
- 案件運用途中でのキャンセルができない
デメリット①:最低投資金額が10万円と高め
VERFUND(ベルファンド)の最低投資金額は10万円です。
この点は、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトより高いです。
毎月の余剰資金を投資に回していきたい方は、一定のお金を貯めてからでないと投資できません。
投資を始めるための敷居がやや高いと言えます。
ただし、実物不動産投資と比べれば必要な資金は小さいです。
ボーナスなど、まとまった収入があったときに資産運用に回していくと良いでしょう。
デメリット②:案件運用途中でのキャンセルができない
大半の不動産投資型クラウドファンディングサイトに共通するデメリットですが、VERFUND(ベルファンド)は投資案件の途中解約が不可能です。
急に現金が必要になった場合でも、現金化することはできません。
そのため、急激な不動産価格の下落などのリスクが起きた際に、解約ができないために損失が発生する可能性があります。
ただし、一般的に不動産相場の下落は株価下落などの市況変化が起きてから、半年から1年ほどのタイムラグがあると言われます。
短期運用案件が中心であるVERFUND(ベルファンド)ならば、大きなデメリットにはなりにくいでしょう。
VERFUND(ベルファンド)が行っているリスク対策
VERFUND(ベルファンド)が行っている投資家の資産保全対策には、どんなものがあるでしょうか?
大半の不動産投資型クラウドファンディングサイトと同じく、VERFUND(ベルファンド)は不動産取得資金に対して優先劣後出資方式を採用しています。
優先劣後出資方式とは、投資家から集めたお金とVERFUND(ベルファンド)自身が出資するお金を分別して管理しながら不動産物件を購入する方法を指します。
例えば、1億円の不動産物件を購入する場合、投資家から総額の80パーセントに該当する8,000万円を集めます。
こちらが、「優先出資」分に分類されます。
VERFUND(ベルファンド)が出資する残りの2,000万円は「劣後出資」分となります。
そして、1億円で取得した不動産の案件運用終了後、その不動産が9,000万円でしか売れなかったとしましょう。
当初の価格より売却価格が10パーセントも下がってしまうと、優先劣後出資方式を採用していなかった場合、投資家に返済されるお金は10パーセント減ることになります。
しかし、優先劣後出資方式を採用していれば、損失を被るのは「劣後出資」を行っているVERFUND(ベルファンド)の出資分からとなります。
そのため、劣後出資割合が20パーセントであれば、価格が2,000万円(20パーセント)下落したとしても投資家が損失を負うことはないのです。
VERFUND(ベルファンド)に投資した投資家は、不動産価格の暴落が起こらない限りは、損失を負いにくくなっているのです。
VERFUND(ベルファンド)をおすすめしたい人
不動産投資型クラウドファンディングサイトはそれぞれに特徴があるため、人によって合う・合わないがあります。
では、VERFUND(ベルファンド)は、どういった投資志向の人に向いているサイトでしょうか?
- 収益性の高い案件に投資したい
- 手厚い劣後出資が付いた案件に投資したい
おすすめ①:収益性の高い案件に投資したい
VERFUND(ベルファンド)の提供する案件の想定利回りは10パーセント以上と、他不動産投資型クラウドファンディング案件の中でも群を抜いて高い数字です。
そのため、「年間で利回り4パーセントでは物足りない」「もっと収益性が高い案件に投資したい」という人は、VERFUND(ベルファンド)に向いていると言えます。
おすすめ②:手厚い劣後出資が付いた案件に投資したい
VERFUND(ベルファンド)は非常に高い利回りを提供しながら、優先劣後出資方式を採用しながら投資家の資産を保全するための取り組みを行っています。
ERFUND(ベルファンド)のサイト内には、案件によっては劣後出資方式の割合は30パーセントになるとの記載もあります。
そして、東京都心の不動産であれば短期間でそれほどの価格下落が起こることは考えにくいです。
手堅い投資対象として資産保全性の高い案件に投資をしたい方にとっても、VERFUND(ベルファンド)の利用価値は高いです。
VERFUND(ベルファンド)の口座開設手順
ここまで読んできて、VERFUND(ベルファンド)で口座を開設したいと考える人もいるかもしれませんね。
そこで、VERFUND(ベルファンド)のサイトを見ながら、投資家口座の開設手順をお伝えしましょう。
パソコンの場合
出典:VERFUND(ベルファンド)
パソコンの場合、トップ画面の中央にある資料請求ボタンをクリックしましょう。
そうすると資料請求を行うための申し込みフォームに進めます。
スマホの場合
出典:VERFUND(ベルファンド)
スマートフォンもパソコンと同じように、画面中央部にある資料請求ボタンをクリックします。
そうすると、資料請求画面に進むことができます。
資料請求
資料請求のための「名前」「メールアドレス」「発送先の住所」「勤務先情報」などを入力します。
そして、個人情報の利用に同意するにチェックを入れます。
本登録
自宅に資料が届くので、資料内容を確認して出資契約に同意します。
その後は、次のフローのように進んでいきます。
出典:VERFUND(ベルファンド)
まとめ:総評
株式会社ベルテックスが提供する不動産投資型クラウドファンディングサイト「VERFUND(ベルファンド)」は、想定利回り10パーセントを超える非常に高い収益が魅力の不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
収益性が高いということは、リスクも高いと考える方もいるかもしれません。
しかし、VERFUND(ベルファンド)で運用される案件は、東京都内の不動産案件ですし、優先劣後出資方式も採用されているため、資産保全も他の不動産投資型クラウドファンディングに劣るものではありません。
まだ1案件しか公表されていないため、2号、3号案件が出てこないと全体的な傾向を見ることはできません。
ただ、2020年9月11日(金)現在の情報だけから判断しても、VERFUND(ベルファンド)は大いに注目するべき不動産投資型クラウドファンディングサイトであると言えます。
これほどの好条件の案件が続けば、投資家も増え競争率が高くなり、投資倍率が高くなる可能性も出てくるでしょう。
一刻も早く投資家口座開設し、VERFUND(ベルファンド)の高利回り案件に投資してみてはいかがでしょうか?