※当記事は、2023年10月7日(土)時点の公開情報に基づき執筆しています。
多様なサービスが生まれている不動産投資型クラウドファンディング。
今回紹介する「COZUCHI」も、個性的な特徴を持った不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
運用中に自由に解約できるという、投資家にとって大きなメリットを持ったCOZUCHI。
これまでは、「WARASHIBE」というサイト名で不動産投資型クラウドファンディングを運営してきましたが、2021年9月1日(水)から「COZUCHI」に生まれ変わりました。
その「COZUCHI」の特徴やメリットについて紹介していきましょう。
公式サイトはこちら
目次
不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI」の概要
出典:COZUCHI
まずは、「COZUCHI」の運営元の情報を確認していきましょう。
不動産投資型クラウドファンディングは、運営元の不動産会社のことを知ることで、運用物件についても把握することができます。
会社概要
会社名 | LAETORI株式会社 |
---|---|
設立 | 1999年7月1日 |
所在地 | 東京都港区南青山2-24-15 青山タワービル9階 |
資本金 | 1億円 |
代表者 | 代表取締役 武藤 弥 |
登録免許 | 宅地建物取引業者 東京都知事(5)77822号
不動産特定共同事業者 東京都知事 第60号 金融商品取引業 関東財務局長(金商)第740号 |
「COZUCHI」の運営元は、LAETORI株式会社という東京・南青山の不動産会社です。
マンションを中心に、多数の不動産物件の取扱実績を持っています。
都心の不動産に強みを持つ不動産会社と言えるでしょう。
「COZUCHI」の募集実績
「COZUCHI」は、2019年7月から不動産投資型クラウドファンディングサイトの運営を開始しています。
これまでの募集実績を確認してみましょう。
募集実績 |
|
不動産投資型クラウドファンディングの中では比較的歴史が長く、76件の募集実績を持っています。
2020年後半以降は募集ペースや金額も上がっており、投資家に対して十分な投資機会を提供していると言えます。
2022年に入ってからは10億円超えのファンドを多数提供するなど、その存在感は日増しに大きくなっています。
「COZUCHI」の総評
では、「COZUCHI」のサービスには、投資家目線でどのような評価が与えられるでしょうか?
4つの観点の評価と全体的な評価をまとめてみました。
利回り:5
「COZUCHI」が提供する案件の利回りは年利3パーセントから12パーセントほどです。
2021年に入ってからは年利9パーセント~12パーセントの案件が増えています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトが年利4パーセント前後の案件が多いことを考えると、平均的な利回りよりかなり高いと言えるでしょう。
実績:5
「COZUCHI」は、サイト運営開始から約2年が経過し、2020年後半からは投資機会の供給ペースも上がっています。
着実に、不動産投資型クラウドファンディングサイトとしての実績を積み重ねています。
2022年5月には累計募集金額120億円を超え、CREALに迫る勢いを見せています
安全性:5
「COZUCHI」は、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと同じく「優先劣後出資方式」を採用することで、投資家の資産保全対策に努めています。
また、1案件で複数の物件を運営している案件も扱っているなど、リスク対策も十分に行われています。
さらに、案件の運用途中でも解約して現金化ができる点も、リスク回避に役立ちます。
情報開示:5
「COZUCHI」で扱う物件は、住所や築年数などの情報だけではなく、エリアの賃貸需要といった情報も公開しています。
投資家が妥当な投資先を判断するのに必要な情報が十分に公開されています。
総合評価:5
「COZUCHI」は、投資家にとって多様な選択肢や豊富な投資機会、そして十分な資産保全対策とメリットの大きな不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
総合的な評価としては、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトに決して劣るものではなく、高い評価を与えられるでしょう。
「COZUCHI」の案件の特徴
続いては、「COZUCHI」が取り扱う案件の特徴を紹介しましょう。
取扱案件は、東京23区内のマンション物件が中心となっています。
案件の特徴
- 都心のマンションが中心
- 複数の物件を同時に運営する案件がある
- インカムゲイン型・キャピタルゲイン型の案件がある
特徴①:都心のマンションが中心
「COZUCHI」が取り扱う物件は、都心のマンションが中心です。
港区や品川区、世田谷区などにあるマンションが多いため、高い賃貸需要を見込むことができます。
また、家賃相場の下落も起こりにくいため、運用時のリスクは小さいでしょう。
特徴②:複数の物件を同時に運営する案件がある
「COZUCHI」のユニークな点として、複数の物件を同時に運営する案件があることが挙げられます。
都心3区・7区など複数の区に建つマンションを一つの案件として運用することで、リスク分散を行いながら一定の収益性を保っています。
特徴③:インカムゲイン型・キャピタルゲイン型の案件がある
「COZUCHI」の案件は、インカムゲイン型・キャピタルゲイン型の案件があります。
高い家賃収入を目指すインカムゲイン型、売却益を狙うキャピタルゲイン型と投資家の好みに合わせて、案件を選べます。
特徴④:CAMPFIRE Ownersとの協働ファンドを運用
ソーシャルレンディングサイトであるCAMPFIRE OwnersとCOZUCHIでは、協働でのファンド運用を行っています。
ソーシャルレンディングのスキームと不動産投資型クラウドファンディングのスキームを使い分けることで、多くの不動産をファンドとして投資家に提供しています。
「COZUCHI」の2023年7月~9月の案件募集実績
出典:「COZUCHI」
「COZUCHI」は、2019年7月から不動産投資型クラウドファンディングサイト運営を開始しています。
直近(2023年7月~9月)の実績を確認してみましょう。
2023年9月の募集実績
- 募集件数:3件
- 募集金額:21億4,900万円
21億円以上という多額の募集を成功させています。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 渋谷区松濤 一棟レジデンス | 2年 | 4億円 | 6.0% |
2 | 大船 マンション用地 プロジェクト | 18ヶ月 | 12億円 | 7.0% |
2023年8月の募集実績
- 募集件数:1件
- 募集金額:23億5,000万円
京都で非常に大きん規模のファンドの募集を行っています。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 京都ANAクラウンプラザホテルバリューアッププロジェクト | 4ヶ月 | 23億5,000万円 | 7.0% |
2023年7月の募集実績
- 募集件数:2件
- 募集金額:13億5,000万円
利回りはやや落ち着きつつあります。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 代々木公園プロジェクト | 8ヶ月 | 8億円 | 5.0% |
2 | 京都 HOTEL CANATA KYOTO | 60ヶ月 | 5億5,000万円 | 5.0% |
「COZUCHI」のメリット
投資家視点では、「COZUCHI」にはどんなメリットがあるでしょうか?
資産価値の高いと物件に投資できる点、そして運用中でも現金化が容易な点が挙げられます。
メリット
- 資産価値が落ちにくい都心マンションに投資できる
- 手軽に分散投資できる案件がある
- 運用中でも現金化できる
-
利回り10%以上の案件がある
メリット①:資産価値が落ちにくい都心マンションに投資できる
「COZUCHI」が取り扱っている不動産物件は、資産価値が下がりにくい都心のマンションが中心です。
23区内でも、特に人口密度が高い世田谷区や港区の物件を扱っています。
不動産投資型クラウドファンディングは、案件終了後の物件売却時に価格が下がってしまうと、大きな損失が発生する可能性があります。
しかし、「COZUCHI」が扱う東京都心の資産価値が落ちにくいマンションであれば、資産の損失を避けやすいでしょう。
メリット②:手軽に分散投資できる案件がある
「COZUCHI」では、複数のマンションを同時に取り扱う複合案件を扱っています。
これは、複数のマンションを1案件として組成したものです。
つまり、1案件に投資しただけで、複数のマンションからの収益が入ってきます。
手軽に分散投資できるメリットがあり、一定の収益性を保ちやすくなっています。
メリット③:運用中でも現金化できる
「COZUCHI」は、案件の運用中でも自由に解約を申し出ることができます。
キャンセルを申請して一定の手数料を支払えば、その翌月には現金が自分の銀行口座に振り込まれます。
「不動産価格が大きく値下がりしそうだからキャンセルしたい」「他の投資に資金を投入したいのでキャンセルしたい」こういった投資家の要望に応えた運用を実現しています。
メリット④:利回り10%以上の案件がある
「COZUCHI」では、2021年4月と5月に利回り12%の案件を募集しています。
その利回りの高さは、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトを大きく上回るものであり、高い収益性を持っています。
また募集規模も大きな為、多額の資金を運用しやすくなっています。
300万円を年利12パーセントの案件に投資すれば、1年間で
300万円×12パーセント=36万円(税引前)の配当を得ることができます。
「COZUCHI」のデメリット
「COZUCHI」に投資する際、投資家はどういったデメリットを意識しなければならないでしょうか?
運用期間や配当に関するデメリットがあると言えるかもしれません。
デメリット
- 長期投資できる案件が少ない
- 配当が1回しか行われない案件がある
- 最低投資金額が50万円と高めの案件がある
デメリット①:長期投資できる案件が少ない
「COZUCHI」の運用案件は、これまでの実績では3ヶ月から1年が中心となっています。
つまり、短期から中期間の運用案件が中心となっており、2年といった長期運用案件は少なめです。
そのため、一度投資した後は、長期間配当金が入るのを待つだけの投資がしたいという方には、必ずしも使い勝手が良いとは言えないかもしれません。
ただし、長期運用案件もないわけではないため、長期運用案件の募集があった際に投資してみると良いでしょう。
デメリット②:配当が1回しか行われない案件がある
「COZUCHI」の配当条件は案件によって異なります。
運用期間中何度か定期的に配当される案件もあれば、配当が運用終了後の一回だけという案件もあります。
配当が1回だけの案件は、運用終了後まで配当金が入って来ないので、複利運用はしにくくなっています。
複利運用を積極的に行いたい人にとっては、デメリットと言えるでしょう。
デメリット③:最低投資金額が50万円と高めの案件がある
「COZUCHI」の最低投資金額は案件によって異なります。
1万円から投資できる案件もありますが、10万円を一口として、最低投資単位五口から出ないと投資できない案件もあります。
投資する前には、最低投資可能金額をしっかりチェックしておきましょう。
「COZUCHI」のリスク対策
「COZUCHI」では、投資家の資産を守るためどのような対策を行っているでしょうか?
劣後出資方式を採用していることと、運用中に自由に解約できることの2点が投資家のリスク対策に役立ちます。
リスク対策
- 案件運用中でも任意でキャンセルできる
- 優先劣後出資方式を採用している
リスク対策①:案件運用中でも任意でキャンセルできる
「COZUCHI」では、案件運用中でも、投資家の任意で解約することができます。
急に現金が必要になったときや、株価が下がっているので株式投資の資金を用意したいときなど、他の資金用途ができた際に解約を申し込めば、翌月には資金が自分の銀行口座に振り込まれます。
不動産市場の下落が起きそうなときに、早めに「COZUCHI」に解約を申し込めば、相場の下落前に現金化を行い、資産を守ることができます。
リスク対策②:優先劣後出資方式を採用している
「COZUCHI」では、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと同じように「優先劣後出資方式」を採用しています。
優先劣後出資方式とは、不動産の取得に際し投資家から集めた資金を優先出資分、不動産会社が支出する分を劣後出資分として、分別管理する方法です。
不動産を売却して、当初の購入価格に満たなかった場合、損失が発生することがあります。
その損失は、「劣後出資」を行った不動産会社が負います。
「COZUCHI」の劣後出資の範囲内であれば、投資家に損失が発生することはありません。
「COZUCHI」の口コミ・評判
不動産投資型クラウドファンディング投資家は、「COZUCHI」をどのように見ているでしょうか?
SNSからその評判を探ってみました。
「COZUCHI」のポジティブな口コミ評判
「COZUCHI」のポジティブな評判として、自由に解約ができるという点に着目している投資家が多いようです。
不動産投資型クラウドファンディングは、案件の運用中解約ができない会社が多いです。
一方の「COZUCHI」は任意で現金化できるため、自分の手元に自由にお金を戻せる点をメリットに感じる人が多くいます。
「COZUCHI」のネガティブな口コミや評判
「COZUCHI」のネガティブな点は、会員登録をしないと案件の細かな情報を見られないのが困るという意見が聞かれました。
投資先を選ぶ際、会員登録をしないと案件の詳細を見られないのは、比較検討する際に手間と感じる人もいるようです。
「COZUCHI」がおすすめの人
「COZUCHI」をおすすめする人は、資産運用を自在に活用し、リスクを分散したいと考える人だと言えるでしょう。
「COZUCHI」は、案件の運用途中でも投資家の任意で解約を申し出ることができます。
そのため、不動産市場の下落が起きる前に解約して資産損失リスクを下げたり、他の投資商品に資金をつぎ込みたいときに解約したり、柔軟な資産運用を行いやすいです。
また、複数物件を1案件に組成した案件も取り扱っているため、手軽に分散投資をしてリスクを下げたいという考えを持つ投資家の方に向いていると言って良いでしょう。
「COZUCHI」の口座開設手順
「COZUCHI」の特徴やリスク対策について把握して、興味を持った方もいるのではないでしょうか?
そこで、PCやスマホの画面を見ながら、「COZUCHI」の口座開設手順を説明します。
PCでの新規会員登録
出典:「COZUCHI」
ページ中央の「会員登録」ボタンをクリックします。
入力ページに遷移します。
スマホでの新規会員登録
出典:「COZUCHI」
ページ中央の「会員登録」をクリックします。
その後の流れは、パソコンの場合と同じです。
仮会員登録
名前とメールアドレス、電話番号、住所などを入力し、パスワードを設定します。
さらに各種同意にチェックの後に「確認画面に進む」ボタンをクリックします。
そうすると、登録したメールアドレスにメールが送られてきます。
本会員登録
メール内のアドレスをクリックすると会員登録ページに遷移します。
会員登録ページでは次のようなことを行います。
- 勤務先や投資目的などの出資者情報
- 振り込み用の取引口座情報
- 免許証などの本人確認書類提示
そして、すべての情報を入力し本人確認書類に問題がなければ、投資家審査完了です。
住所確認
本人確認及び審査完了後に、「COZUCHI」から自分の住所へ本人確認のためのパスワードを印字した書面が簡易書留・転送不可郵便で郵送されます。
受け取りを行えば住所確認終了となり、投資できるようになります。
なお、20歳未満の方は口座開設を行うことができません。
まとめ
「COZUCHI」は、都心のマンション物件という資産価値が落ちにくく、一定の収益性を見込みやすい物件に投資できるメリットがあります。
それでいながら、案件の運用中でも自由に解約できるメリットがあり、投資家のリスクを下げるための取り組みに力を入れています。
収益性を求める人には、都心からやや離れた場所のインカムゲイン重視案件を提供するなど、投資家に対してリスク対策と多様な投資先の選択肢を同時に提供している、優れた不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
特に、経済の先行きが混迷するコロナ禍では、自由に解約ができる点は投資家にとっては大きなリスク対策になるでしょう。
口座を開設し、詳しい情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?
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