国内大手の金融メディアを運営している株式会社ZUU。
その株式会社ZUUは、2019年に株式会社クラウドポートからクラウドファンディング専門サイトを買収し、「ZUU funding」という、ソーシャルレンディング・クラウドファンディングの専門サイトを運営しています。
その「ZUU funding」の運営が2020年1月29日(水)で終了することを、株式会社ZUUが発表しました。
サービスの終了とその背景にあるものについて解説していきます。
ZUU fundingは2020年1月29日でサービス終了へ
出典:ZUU funding
株式会社ZUUは「ZUU funding」というソーシャルレンディング専門サイトを運営しています。
これは、現在Funds(ファンズ)を運営する株式会社クラウドポートから譲渡を受けたサイトです。
そして、その後「ZUU funding」として記事の公開などを行っていました。
しかし、2020年1月29日(水)午後3時(予定)をもってサービスを停止し、すべての機能を停止するとのことです。
ZUU funding終了の背景にあるものとは?
株式会社ZUUは、「ZUU funding」の運営を停止する理由を次のように公開しています。
金融商品取引業者として
融資型クラウドファンディング事業の基盤強化とサービス拡充に
リソースを集中させるべく、
2020年1月29日(水)をもちまして、
サービスを終了させていただくこととなりました。
弊社は2019年10月より、
貸金業の登録をしている株式会社COOL SERVICES及び
第二種金融商品取引業の登録をしている株式会社COOLを子会社化しております。
今後は、金融商品取引業者として
融資型クラウドファンディング事業の基盤強化とサービス拡充を進めさせていただきます。
この文章にもあるように、株式会社ZUUは2019年10月にソーシャルレンディングサイト「COOL」を運営していた株式会社COOLを子会社化しています(それついてまとめた記事へのリンクは、この記事の一番下にあります)。
その株式会社COOLが登録を行っている第二種金融商品取引業を活かし、今後は自社でメディアではなく、ソーシャルレンディングサイトの運営に注力するものと見られます。
そして、株式会社ZUUには「ZUU online」という大型の金融・投資情報メディアがあります。
2019年12月末現在、ZUU onlineにはソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングの記事はあまり掲載されていません。
そこで、多くの読者を抱えるZUU onlineと自社のソーシャルレンディングサイトをリンクすることで、ZUU onlineの読者をソーシャルレンディングサイトに誘導し、投資家登録促進する狙いがあると考えられます。
実際に、ZUU fundingの登録者に送ったメールには次のような記載があります。
今後、融資型クラウドファンディングCOOLにおける取り組みにご期待いただけますと幸いです。
資産形成に関する情報はZUU onlineスタンダードプランにてお伝えしておりますので、登録をご検討いただけますと幸いです。
ソーシャルレンディングサイトは「COOL」名義で、そしてソーシャルレンディングなど資産形成に役立つ情報は「ZUU online」で投資家に公開していくと見られます。
ZUU onlineがある以上、ソーシャルレンディング専門サイトは不要と判断したとも考えられます。
まとめ
国内でも大手の金融メディア「ZUU online」を運営する株式会社ZUU。
ついに、自社で金融サービスの運営に乗り出します。
その事業においては、人的リソースをメディアではなく金融サービスに直接投下する必要があると判断したのでしょう。
それだけ株式会社ZUUはソーシャルレンディングに対して本気で取り組むことが予測されます。
株式会社ZUUとそのソーシャルレンディングサイトには、日本のソーシャルレンディング市場を活性化する効果を期待したいところです。
Fundsのような斬新なサービスを提供してくれるのか、投資家に対し豊富な案件を提供してくれるのか、その発表を待ちましょう!