「お金を増やすには何から始めればよいのか?」という疑問は誰もが一度は考えたことがあるでしょう。
「お金が増える仕組みはどうなっているのか?」「なぜ、投資をするとお金は増えるのか?」
今回は、こういった基本的な知識を知りたいという初心者の疑問を解決します。
また、投資でお金を増やすためのおすすめ投資方法も紹介していきます。
目次
筆者プロフィール
筆者は、30代前半で現在フリーランスとして働いているフリーライターです。
副業や投資を行うことで、個人が自由に生きる方法や体験談を中心に発信しています。
借金を抱えるほどお金に困っていた時代から、脱サラをするまでお金の増やし方ばかりを考えてきました。
現在、筆者と同じようにお金に困っていたり、増やしたいと思っている方に役立つ知識をお伝えできるはずです。
【体験談】年収300万円のサラリーマンからお金を増やした経験
まずは、筆者がお金に困っていたサラリーマン時代から、お金を増やして脱サラするまでの体験談を紹介していきましょう。
生活費を投資に使って失敗
筆者は、中小企業で年収300万円のサラリーマンとして働きながら家族を養っていました。
年収300万円なので、手取り金額は200万円前後です。
決して裕福とは言えず、日々生活するだけでも精一杯の毎日でした。
そんな中、投資で一攫千金を目指したかった筆者は、その少ない給料から余った資金を投資に回していきました。
投資でもっとも有名な株式投資から、ハイリスク・ハイリターンとして知られるFXや仮想通貨などの投資を幅広く行いました。
一時的に利益を出したこともありましたが、リスクの高い運用方法だったため、結果的に一度のミスですべてを失ってしまいました。
また、そこで失ったお金には生活費も含まれていたため、借金を背負うことになりました。
副業で稼いだお金を投資
投資に失敗し借金を抱えた筆者は、サラリーマンの給料から投資をする余裕などなくなっていました。
投資をしたいけどお金がなく収入も上がらないという絶望の中、お金の増やすにはどうしたら良いのかを書いてありそうな本を読み続けました。
本を読んで勉強した内容を筆者の現状に反映させて考えたことは、「固定費の削減」と「副業で収入を増やすこと」でした。
生活にかかる固定費を徹底的に減らし、そこに副業収入を上乗せすることでなんとか投資資金を作り出す方法です。
起きている時間すべてをお金に増やすために費やした結果、約1年後には余剰資金で投資を始められるまでになりました。
そのままお金の増えるスピードが早くなっていき、3年後には脱サラしても困らない程度にまでお金を増やすことに成功しました。
この失敗と経験から学んだことは、お金を増やす方法は意外にシンプルだということです。
ここから先の内容では、筆者が学んだ方法とおすすめの投資法を紹介します。
お金を増やすには3つの方法しかない
お金を増やすには3つのシンプルな方法しかありません。
具体的に解説していきましょう。
支出を減らす
お金を増やす1つ目の方法は、「支出を減らす」ことです。
家計管理では「節約」とも呼ばれますが、ここではお金を増やすという観点から深く考えていきましょう。
例えば、毎月の固定給20万からの支出が18万円だったとします。
この支出額を18万から15万円に減らすことで、毎月3万円のお金を増やすことが可能です。
支出を減らしたのではなく、減らした分だけお金を増やすことができたと考えるとわかりやすいでしょう。
特に減らしやすい固定費は、「保険料」と「通信費」です。
家計の中で、どこから削減すればわからない方は、後ほど固定費の削減について詳しく解説するので参考にしてください。
会社で出世を目指したり、副業を始めるよりも効率的にお金を増やす方法は支出を減らすことだと理解しておきましょう。
収入を増やす
お金を増やす2つ目の方法は、「収入を増やす」ことです。
お金を増やす方法で、最初に思い浮かぶ内容は収入を増やすことだと答える方も多いでしょう。
しかし、実は収入を増やすことは、特に難易度の高い方法だとも言えます。
サラリーマンとして働いている方が給料を増やすためには出世競争を勝ち抜いたり、ノルマを達成するなど成果が求められます。
また、副業としてアルバイトをするにしても労働力を売ってお金にするため時間と体力が必要です。
難しいと感じる方は、まずは支出を減らすことから真剣にやってみましょう。
運用する
お金を増やす3つ目の方法は、「お金を運用する」ことです。
運用とは、資産運用や投資などのお金を使ってお金を増やす方法です。
お金を運用すると、他の方法では作れない「不労所得」を得られます。
また、投資で増えたお金をさらに運用していくと、長期的に運用すればするほど利益が大きくなっていきます。
お金を増やす前の準備
お金を増やす3つの方法がわかったところで、次に実際にお金を増やす準備をしていきましょう。
最低限、ここでお伝えする2つの準備は済ませておいてください。
準備①:固定費の確認
家計から毎月いくらの固定費が発生しているのかを確認しましょう。
給料から固定費を引いて毎月いくらお金が残るのか? 残らないのであれば、生活費がいくら足りないのかを把握しておきましょう。
現状から目を逸らさずに把握しなければ、お金を増やす方法を実践できません。
借金を抱えている間は現実を見ることは怖いですが、勇気を持って確認しましょう。
準備②:目標の設定
続いて、いつまでにいくらお金を増やしたいのかの目標を設定しましょう。
目標設定のコツは次の2つです。
- 年単位の長期的な目標設定
- 数ヶ月単位の短期的な目標設定
具体的には、2年後までに100万円を貯めて海外旅行をするなどの長期目線の目標設定があります。
短期的な目標設定としては、1ヶ月後までに固定費を1万円減らすなど、すぐに結果が見えやすい目標がおすすめです。
短期的な目標を決める理由は、定期的に見直せる目標があると挫折しにくいからです。
できれば毎月、現状と目標の見直しを行う時間を作りましょう。
初心者がお金を増やす方法
続いて、これからお金を増やす予定の初心者でもできるお金を増やす方法を5つ紹介します。
紹介する内容はすべて筆者自身が経験してきた内容です。
- 勉強する
- 副業する
- 転職する
- 夫婦で共働きする
- 固定費を削減する
方法①:勉強する
お金を増やす方法1つ目は、「お金の勉強をすること」です。
ノウハウではなく、「勉強」という言葉を意外に思われた方もいらっしゃると思います。
しかし、実はお金を増やすには勉強が何よりも大切な方法です。
勉強といっても、学校で教えられる勉強とは違い、お金や金融の知識を学ぶことです。
筆者も、資産運用やお金の増やし方に関する本を読んで勉強することから始めました。
インターネット記事にある情報でも勉強は可能ですが、まとまりのない情報ばかりで初心者は何から勉強すればいいのか判断ができません。
それを防ぐために、大まかな情報がまとまった本で勉強することがおすすめなのです。
方法②:副業する
お金を増やす方法2つ目は、本業で生活を安定させつつ、副業で収入を増やす方法です。
近年は、在宅ワークやクラウドソーシングサイトの増加で副業を見つけやすくなりました。
それでも、スキルが必要だと感じて挑戦できなかったり、自分には無理だと思い込んでいる方も多いです。
筆者は完全に未経験から始められる副業として、Webライティングの仕事を始めました。
その結果、現在もお金のことを文章で伝えられるフリーライターになれています。
副業にもさまざまな仕事やジャンルがあります。
本業のスキルを活かせる仕事か、これから学びたいジャンルに関する副業から探してみることをおすすめします。
方法③:転職する
次に、転職することでお金を増やす方法です。
この方法は、特にサラリーマンに効果の高い方法なので参考にしてください。
仕事を精一杯やっているのに年収が上がらないと悩んでいる方も多いでしょう。
あなたの会社員としての年収が上がらないのは、スキル不足が原因ではないのかもしれません。
そんな方は、まず業界から見直すことをおすすめします。
年収が低くなりやすい業界は、「飲食業界」や「介護業界」などがあります。
一方で、年収が高くなりやすい業界は、「IT業界」「金融業界」などです。
同じような仕事でも、業界を変えて転職するだけで年収が上がる可能性があるのです。
ご自身のスキルが他業界でも役に立つかを意識して転職を検討してみるのはいかがでしょうか?
方法④:夫婦で共働きする
次に、夫婦共働きで世帯年収を増やす方法です。
現在、夫婦のどちらか一方のみがサラリーマンとして働いているのなら、お金を増やすために共働きを検討してみてはいかがでしょうか?
夫婦のどちらか一方だけが仕事を頑張ったり、収入アップを目指すよりも、夫婦バランスよく働くことで効率良く世帯年収を上げられる可能性があります。
専業主婦の場合と夫婦共働きを比較した場合、年収25万円の40年間勤務で計算すると生涯年収が1億円ほど変わってきます。
また、今後脱サラを考えている方は、夫婦で事業を行うための会社を設立する方法もおすすめです。
ビジネスが軌道に乗るまではサラリーマンを続けられるメリットと、経費を利用した節税が可能です。
方法⑤:固定費を削減する
最後は、固定費を削減してお金を増やす方法です。
ここでは、具体的に見直しやすい固定費を紹介します。
- 保険料
- スマホ、通信費
- 住宅ローン
- 車のローン
- 家賃
- 電気代
上記の固定費を削減できないか考えてみましょう。
今まで一度も考えたことのなかった方は、必ずこの中から削減できるポイントが見つけられるはずです。
筆者は、固定費の削減を極限まで行うことを決めてから、上記すべての固定費を見直して毎月5万円の固定費を削減できました。
削減したからといって生活が不便になることはほとんどありません。
知識があるかないか。面倒なことをやるかやらないかの違いで大きな差が生まれます。
節税してお金を増やす方法
節税してお金を増やす方法を4つ紹介します。
最低限の税金知識をつけることはお金を増やすための第一歩です。
- つみたてNISA
- iDeCo(イデコ)
- ふるさと納税
- 起業
方法①:つみたてNISA
つみたてNISAとは、投資信託などの対象商品を毎月積み立てで行う投資方法です。
年間上限金額40万円までの積み立て可能で、運用益が非課税になるメリットがあります。
一方で、対象商品はリスクの低い商品が多いため短期的な利益を目指すことは難しくなっています。
コツコツと長期的に積み立てをしながら節税ができるため、ローリスクで投資を始めたい方は必ず利用しましょう。
方法②:iDeCo(イデコ)
iDeCo(イデコ)とは、「個人方確定拠出年金」の略称です。
金融機関に指定された投資信託などを選択して運用すると、投資金額に対して所得税控除、利益の非課税になるメリットがあります。
一方で、60歳まで資産を引き出せなくなっていることがデメリットです。
引き出せないデメリットは大きいですが、注目すべきは節税部分です。
毎月積み立ての投資信託などを購入したい方は、iDeCoが対象となっていないか確認すべきでしょう。
サラリーマンや個人事業主などの違いによって控除金額は変わるため、ご自身の加入条件を確認してみましょう。
方法③:ふるさと納税
ふるさと納税とは、ご自身の応援したい地方自治体に寄付をして、地域貢献や返礼品をもらえる制度です。
また、節税として合計の寄付金額に対して所得税還付や住民税控除を受けられます。
返礼品と節税の2つのメリットを受けることが可能です。
サラリーマンであれば、上限金額を超えずに寄付するだけでふるさと納税の恩恵を受けられます。
方法④:起業
サラリーマンとして働くだけではなく、起業したり個人事業主として事業をすることで節税する方法です。
給料から源泉徴収で税金を納めるサラリーマンと異なり、個人で事業を行うと経費を計上可能になります。
事業内容によっては、家賃や光熱費の一定額を経費にできるため、節税効果を見込めます。
事業を始めたばかりで売り上げが少ないうちは、いきなり起業や法人化ではなく、個人事業主としても事業を行うだけでも十分な節税効果があるでしょう。
投資でお金を増やす方法
最後に投資を利用して、お金を増やす方法を3つ紹介します。
すべて投資初心者でも始めやすい方法です。
- インデックス投資
- ソーシャルレンディング
- 不動産投資型クラウドファンディング
方法①:インデックス投資
インデックス投資とは、「日経平均株価」や「ダウ平均株価指数」などの指数と同じような値動きで運用をする投資方法です。
インデックスに連動した投資信託は「インデックスファンド」で検索できます。
機械的に指標と連動するため、運用コストが低くリスクを抑えやすいことがメリットです。
低リスクであることがメリットなので、短期的に大きな利益を得ることは難しくなっています。
先ほど紹介した「つみたてNISA」や「iDeCo」を利用して、利益だけでなく節税も目的とした運用をおすすめします。
方法②:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、「お金を借りたい企業(借り手)」と「お金を貸したい個人(投資家)」をインターネット上で結びつけるサービスです。
投資家は企業に融資をした金額に応じて金利を受け取る仕組みとなっています。
クラウドファンディングの一種であり、「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれています。
平均利回り5パーセントから10パーセントと高利回りであることが特徴です。
また、事前に金利が決まっているため、投資後は取引などの作業が不要となっていることも大きなメリットでしょう。
ただし、ソーシャルレンディングは企業への融資なので、元本割れや貸し倒れのリスクがあることは知っておかなければなりません。
ソーシャルレンディングは比較的新しい投資方法ですが、「不労所得」を得られる新しいタイプの投資として人気を集めています。
最低1万円から投資可能なので、少額から投資を始めたい初心者におすすめの方法です。
- 【2020】ソーシャルレンディングは投資を始めたい初心者におすすめ!3つの理由とは?
方法③:不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングとは、不動産運用をする会社が運用資金を投資家から集めるためのサービスです。
投資家は、投資先の不動産が得た運用益と売却益から分配金を受け取れます。
平均的な利回りは、年利で3パーセントから6パーセントです。
不動産投資型クラウドファンディングは、投資先が不動産会社限定であるため比較的継続した利回りを期待できます。
公開されている不動産や企業情報を見極める力を磨けば、リスクをコントロールできるでしょう。
不動産投資型クラウドファンディングは、将来的に不動産投資をしたいと思っている方におすすめの投資です。
最低1万円から投資可能なので、資金が足りずに投資にチャレンジできなかった方にも可能な金額でしょう。
まとめ
お金を増やすための方法と、おすすめの投資商品について解説してきました。
お金を増やすには何をすべきなのかは、それぞれの環境によって変化するため正解がありません。
しかし、今回紹介した基本的な考え方を理解すれば、どんな状況にも応用が可能です。
筆者は借金状態から脱サラを達成できるほど、お金を増やせました。
なんとなくお金を増やしたいという目標ではなく、明確に目標設定をすることが何よりも大切です。
この記事で紹介した準備と方法を参考にして、気になったものから挑戦してみてください。