インカムゲインは、投資で得られる利益の一つです。
放置していてももらえる不労所得なので、収入を増やしたい方に人気があります。
この記事では、インカムゲインの意味やインカムゲイン狙いの投資方法のメリットデメリット、どんな投資方法ならインカムゲインが期待できるかを解説してきます。
投資で不労所得を稼ぐためにも、基礎知識を身につけていきましょう。
目次
筆者プロフィール
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つ、金融機関出身のフリーライターです。
投資歴は4年、運用資産は1,000万円に突入し、毎月約2万円以上の不労所得が入ってくるようになりました。
読者の方々の老後の豊かな暮らしや早期リタイアをサポートするため、金融や投資の記事を多く執筆しています。
現在はインカムゲインを中心に投資をしているので、体験談を基にインカムゲインのメリット・デメリットを解説していきます。
インカムゲインとは?
インカムゲインとは、商品を持っている投資家に、定期的にお金が支払われることで得られる利益です。
商品を買って放置しているだけでもらえるお金なので、生活費や年金の足しになる不労所得を狙う人に人気があります。
インカムゲインの利回りは、1パーセントから5パーセントほどが目安となります。
利回りが高いソーシャルレンディングだと、7パーセントから10パーセントほどの高い利回りも狙うことができます。
インカムゲイン狙いの投資でどれくらいの利益が出るのか、簡単に試算してみましょう。
利回り5パーセントの商品に100万円を投資した場合、1年間で5万円のインカムゲインが出ます。
「100万円を投資して5万円もらえる」と聞くとあまり儲かっていないように感じられますが、インカムゲイン狙いの場合、毎年インカムゲインがもらえると期待できます。
投資先の破綻などの事故がない限り、毎年インカムゲインをもらえるため、生活費や年金を補ってくれる不労所得の収入減になるのです。
キャピタルゲインとの違い
インカムゲインは投資で得られる利益の種類の一つですが、もう一つの種類が「キャピタルゲイン」です。
キャピタルゲインとは、商品を「安く買って高く売る」ことで得られる差額の利益です。
インカムゲインに比べて、短期間で大きな利益が狙えるタイプの投資になるので、投資でしっかり稼ぎたい人に人気があります。
インカムゲインを狙うメリット
投資方法によって、インカムゲインとキャピタルゲインのどちらが狙えるかが異なります。
よって、何に投資するかを決める前に、どちらの利益を狙うかを考える必要があります。
ここでは、インカムゲインを狙うメリットを2つ紹介していきます。
不労所得が得られるのが大きなメリットなので、毎月の収入に悩みや不安がある方は、インカムゲイン狙いの投資を考えてはいかがでしょうか?
- 不労所得を得られる
- 収益の見通しが立ちやすい
不労所得を得られる
インカムゲインは、投資商品を持っているだけでもらえるお金なので、不労所得になります。
収入を上げるには、仕事で昇給したり、条件の良い職場に転職したりするしかないと思われがちです。
しかし、誰しもが昇給や転職に成功するわけではなく、難易度の高い収入の増やし方です。
インカムゲイン狙いの投資方法なら、投資するお金さえあれば、誰でも不労所得を狙うことができます。
労力がかからず働くよりも簡単なので、収入に悩みがある方にはぜひ試していただきたいです。
収益の見通しが立ちやすい
インカムゲインは、収益の見通しが立ちやすい特徴があります。
例えば、株式投資なら、企業が「今期の配当金は○○円になる予定です」と公表しています。
必ずしもそのとおりになるとは限りませんが、収入の目安にはなります。
いくら儲かるか・損するかわからないキャピタルゲイン狙いの投資より、計画の見通しが立つインカムゲインの方が投資しやすいと感じる方も多いものです。
いくらの収益が出るのか予定を把握して投資したい方は、インカムゲイン狙いの投資がおすすめです。
インカムゲインを狙うデメリット
インカムゲイン狙いの投資方法にも、デメリットはあります。
利益が少なめになるなどのデメリットがあるので、納得してから投資を始めましょう。
- 利益が控えめになる
- 元本割れするリスクはある
利益が少なめになる
インカムゲイン狙いの投資は、キャピタルゲイン狙いの場合に比べて、利益が小さくなりやすいです。
インカムゲイン狙いの場合、利回りは1パーセントから5パーセントほどなのに対し、キャピタルゲイン狙いだと10パーセントを超える利益も狙えるからです。
ただし、キャピタルゲイン狙いは自力で売買するため、手間がかかります。
利益は少ないですが、放置でお金がもらえるのはインカムゲインの良いところでもあるので、利益の大きさに惑わされずに自分に合う方を選びましょう。
元本割れするリスクがある
インカムゲイン狙いの投資でも、元本割れするリスクはあります。
例えば株式投資なら、買ったときよりも株価が下がれば、元本割れになってしまいます。
いくらインカムゲイン狙いで、配当金が減額されなければ良いと思っていても、株価が下がって損をするリスクはあるのです。
どんな方法でも、投資には元本割れのリスクがあります。
インカムゲイン狙いの投資方法でも同様なので、大なり小なり損するリスクを取って、不労所得を狙っていることは覚えておきましょう。
インカムゲインが狙えるおすすめの投資方法
それでは、インカムゲインが狙える投資方法を紹介していきましょう。
それぞれ期待できる利回りとリスクが異なるので、比較しながら自分に合った商品を選びましょう。
- ソーシャルレンディング
- 不動産投資型クラウドファンディング
- 不動産投資
- 株式投資
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは、オンライン上でお金を借りたい企業と投資をしたい投資家を結びつけるサービスです。
インターネット上で個人から企業への融資ができます。
ソーシャルレンディングのメリットは、利回りの高さです。
2パーセントから10パーセントほどと、案件によって利回りの幅はあるものの、高い利回りが狙える案件も存在します。
年率10パーセントもの利回りで運用できたら、生活がかなり楽になります。
同じ利回りで10年続けて運用すれば、資産が2倍になります。
ソーシャルレンディングのデメリットは、途中で解約できないことです。
融資の期間を決めて投資するので、満期が来るまでの間は解約することができません。
そのため、生活に必要なお金や、もう少ししたら使う予定のお金は、ソーシャルレンディングには使わないで貯金しておきましょう。
子どもの大学の入学金など、使う予定があるお金をソーシャルレンディングで運用してしまうと、いざというタイミングで引き出せなくなってしまいます。
投資で不労所得を狙うなら、ソーシャルレンディングはかなりおすすめです。
利回りが高いため少ない資金でも大きな不労所得を狙うことができ、セミリタイアや早期退職を狙うサラリーマンにも人気があります。
ソーシャルレンディングについてあまり詳しくないという方は、こちらをチェックしておいた方が良いでしょう。
不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングは、オンライン上で不動産投資ができる仕組みのサービスです。
一人ひとりの投資家は1万円や2万円といった小口での申し込みで良いのですが、大勢が集まれば不動産を購入できるくらいの大金になるため、クラウドファンディングで不動産投資ができるのです。
不動産投資型クラウドファンディングの利回りは5パーセント前後です。
不動産に投資できるタイプのソーシャルレンディングも含めると、10パーセントから12パーセントほどの利回りを狙うこともできます。
不動産投資型クラウドファンディングのメリットは、小口で気軽に不動産に投資できることです。
この後解説しますが、不動産投資はまとまった資金が必要だったり、ローンを組んだりと、何かと手間がかかります。
不動産投資型クラウドファンディングなら、インターネット上で投資したい物件を見つけて投資すれば良いだけなので、手続きがとても簡単です。
デメリットとしては、ソーシャルレンディングと同様、原則として途中で解約できないことです。
生活費や使う予定があるお金は、不動産投資型クラウドファンディングにも使わずに貯金しておきましょう。
不動産投資型クラウドファンディングについて知っておきたい方は、こちらをチェックしておいた方が良いです。
不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートを購入して他人に貸し出し、家賃をもらう投資方法です。
不動産投資の利回りは5パーセントほどが目安ですが、中古物件を買ってリノベーションするなど、購入費用を安く抑えれば利回り10パーセント超えも夢ではありません。
不動産投資のメリットは、定期的な収入が長期間にわたって見込めることです。
20年、30年と一つの物件から家賃収入を得られるため、生活費や年金になるだけでなく、子孫に相続して子どもたちに楽をさせてあげることもできます。
不動産投資は、投資家が「物件を売却して、運用を終わりにする」と決めない限り、長く続けることができます。
不動産投資のデメリットとしては、投資を始めるのに手間がかかることです。
まず、物件を選ぶために情報収集をして、現地に行って物件を見てみる必要があります。
さらに、物件を購入するのに数千万円単位のお金がかかることです。
キャッシュで一括で支払える人はほとんどいないため、一般的には不動産投資ローンを組みますが、ローンの審査を受けるのも大変です。
それに、提出しなければならない書類が山ほどあります。
このような手間を考えると、クリックだけで投資ができるソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングの手軽さが際立ってきます。
最初の面倒を我慢して長期間運用できる不動産投資をするか、手軽な投資方法を使っていくかは、投資家が自分の好みによって決めていきましょう。
株式投資
株式投資は、企業が発行する株式を買うことで、投資する方法です。
投資家は企業の出資者になるため、企業は利益を出したら一部を配当金として投資家に支払います。
これが株式投資によるインカムゲインです。
配当金をゼロ円としている企業を除くと、1パーセントから5パーセントほどの利回りが株式投資のインカムゲインの目安となります。
株式投資のメリットは、配当金以外の利益も期待できることです。
例えば、株価の上昇を利用して、キャピタルゲインを得ることもできます。
株価が変動するので、「安く買って高く売る」ことで、キャピタルゲインを獲得できます。
さらに、株主優待を実施している企業もあり、株主は商品や割引券の形でも得をすることができます。
お金以外のメリットを得られる投資方法です。
株式投資のデメリットとしては、銘柄選びが難しいことが挙げられます。
どんな企業でも不祥事や経営悪化のリスクがあり、配当金が減らされたり、なくなったりする可能性があります。
そのような企業に投資していた場合、予定どおりのインカムゲインを得られなくなってしまいます。
しかし、有名な大企業でも不祥事が起きていますし、投資の初心者が儲かりやすい銘柄を見抜くのは難しいです。
銘柄選びが難しいことは、株式投資のデメリットと言えます。
まとめ
インカムゲインの意味と、インカムゲイン狙いの投資方法のメリット・デメリットなどについて解説してきました。
インカムゲイン狙いの投資は、基本的には放置しておけば不労所得がもらえる投資方法です。
売買スキルがないと稼げないキャピタルゲイン狙いの投資方法より、初心者向きと言えます。
これから投資を始める方は、まずはインカムゲインを狙えるソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングなどの投資方法から始めてみてはいかがでしょうか?