キャピタルゲインは、投資で得られる利益の一つです。短期間で大きな儲けを出したい人は、キャピタルゲインを狙って投資すると良いでしょう。
この記事では、キャピタルゲインの意味やキャピタルゲイン狙いの投資方法のメリットデメリット、どんな投資方法で期待できるものなのかについて解説してきます。
投資で大きな利益を出して成功するためにも、キャピタルゲインの基礎知識を身につけていきましょう。
目次
筆者プロフィール
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つ、金融機関出身のフリーライターです。
投資歴は4年、運用資産は1,000万円に突入し、毎月約2万円以上の不労所得が入ってくるようになりました。
読者の方々の老後の豊かな暮らしや早期リタイアをサポートするため、金融や投資の記事を多く執筆しています。
デイトレードでも成果を出したことがあり、初心者ながら1ヶ月で20万円ほどのキャピタルゲインが出ました。
今は難易度が低いインカムゲイン狙いの投資方法に切り替えていますが、経験をもとに、キャピタルゲイン狙いの投資方法のメリット・デメリットを紹介していきます。
キャピタルゲインとは?
「キャピタルゲイン」とは、商品を「安く買って高く売る」ことで得られる差額の利益のことです。
例えば、10万円で買った株式の株価が値上がりして、15万円で売ることができたら、5万円がキャピタルゲインとなります(手数料等は除く)。
株式投資やFXの場合、「先に高く売っておき、安く買い戻す」と言う順番でもキャピタルゲインを得ることができます。
「株価が下がりそうだな」と思っているときでも、キャピタルゲインを稼ぐことができます。
インカムゲインとの違い
キャピタルゲインは投資で得られる利益の種類の一つですが、もう一つの種類が「インカムゲイン」です。
インカムゲインとは、商品を持っている投資家に、定期的にお金が支払われることで得られる利益のことです。
株式の配当金やソーシャルレンディングの分配金などが、インカムゲインとなります。
インカムゲインは、商品を買って放置しているだけでもらえるお金なので、投資で不労所得を狙う人に人気があります。
キャピタルゲインを狙うメリット
投資方法によって、キャピタルゲインとインカムゲインのどちらが狙えるかが異なります。
よって、何に投資するかを決める前に、どちらの利益を狙うかを考える必要があります。
ここでは、キャピタルゲインを狙うメリットを2つ紹介していきます。
短期間で大きな利益が狙えるのがキャピタルゲインのメリットなので、これを魅力的に感じる方はキャピタルゲイン狙いの投資をしてはいかがでしょうか?
キャピタルゲインを狙うメリット
- 大きな利益が狙える
- 短期間で稼げる
大きな利益が狙える
キャピタルゲインは、インカムゲインに比べて大きな利益を狙うことができます。
インカムゲインだと、利回り1パーセントから3パーセントが目安であり、高くても5パーセント程度までしか狙うことができません。
利回りが高い株式の配当金や不動産投資でも、5パーセント前後が目安になります。
一方で、キャピタルゲイン狙いの投資なら利回り10パーセント以上を叩き出すことも可能です。
筆者も先日、持っていたNTTドコモの株が2日で40パーセントほど値上がりする経験をしました。
わずか2日で30万円ほどのキャピタルゲインが出たため、「今月は働かなくても良いのでは……?」と思ってしまいました。
大きな利益を出したいなら、インカムゲイン狙いでは効率が悪いと考えられます。
キャピタルゲインなら数十パーセントの利益を狙えるので、投資で資産を大きくしたい人はキャピタルゲインが狙える投資をしましょう。
短期間で稼げる
キャピタルゲインは、短期間で稼げる特徴もあります。
株価の変動を利用して稼ぐので、大きく値動きする株式投資なら、1日で5パーセント以上のキャピタルゲインを出すことも可能です。
常に大きな変動があるとは限りませんが、決算発表の内容が良かった日や、新商品の発表があった日など、企業にとってポジティブな発表があると株価が大きく値上がりします。
ただし、値上がりしきってから株式を買っても意味がないので、値上がりの初期や途中の段階で株式を買って波に乗るという嗅覚が必要になります。
FXや不動産でも同様で、価格が上昇する波に乗って柔軟に取引することで、短期間で大きな利益を出すことができます。
キャピタルゲインを狙うデメリット
キャピタルゲインには、短期間で大きく稼げるメリットがある反面、独特の難しさがあります。
損失が大きくなりやすいことや、投資先選びが難しいことが挙げられるので、詳しくお伝えしていきましょう。
キャピタルゲインを狙うデメリット
- 損失が出るリスクも大きい
- 投資先選びが難しい
損失が出るリスクも大きい
キャピタルゲインを狙う投資方法は、大きな利益が期待できる反面、損失も大きくなりやすい傾向があります。
例えば、企業が好決算を出せば株価は上がりますが、期待はずれの決算なら株価は下がります。
世の中の会社は好決算の成長企業ばかりではないので、株価が下がって元本割れとなるリスクはあります。
また、株式投資の場合、企業の不祥事によって株価が暴落するケースもあります。
有名な大企業でも不祥事が出ることがあるので、油断しないようにしましょう。
FXや不動産投資でも同様で、予想が外れて価格が下がり、損失が出ることはあります。
大きなキャピタルゲインが狙える反面、失敗すれば損失も大きくなる傾向があることは理解しておきましょう。
投資先選びが難しい
キャピタルゲイン狙いの投資は、投資先選びが難しいデメリットがあります。
これから値上がりするポテンシャルの高い企業や、不動産に投資しなければなりませんが、将来のことを評価することはとても難しいです。
投資先の事業内容などを調べて将来性をイメージしてから投資することはもちろんですが、上級者でも百発百中で投資を成功させるのは難しいです。
したがって、失敗したときに痛手を被る前に売却する「損切り」が重要となります。
予想に反して株式や不動産が値下がりしてしまっても、大損する前に売却して手放せば、少しの損失で済みます。
そのため、損切りは絶対に必要なスキルですが、「もう少し待っていれば価格が戻ってくるかも?」と思ってしまう初心者は多く、まごまごしているうちに損失が大きくなってしまったという事例が多いです。
キャピタルゲインを狙うなら、損切りの判断も素早く行いましょう。
「どうしよう……」と迷っている時間はないことは覚えておきましょう。
キャピタルゲインが狙いのおすすめの投資方法
続いては、キャピタルゲインが狙える投資方法の中で、代表的な商品を紹介していきましょう。
上手に運用できれば大きな利益が狙えるので、資金が少ない人がお金を増やすのに向いています。
キャピタルゲインが狙えるおすすめの投資方法
- 株式投資
- 不動産投資
- FX
株式投資
株式投資は、企業が発行する株式を買うことで、投資する方法です。
企業の業績などを理由に株価が上がったり下がったりするため、安く買って高く売ることでキャピタルゲインを得られます。
成長企業だと、事業拡大や商品・サービスの人気化にともなって、数年で株価が10倍にも上がることがあります。
ファッション通販サイトを運営する株式会社ZOZOがそうでした。
成長する企業にいち早く投資することができれば、資産を10倍に増やすことも夢ではありません。
株式投資のメリットは、キャピタルゲインを狙うと同時に、インカムゲインも狙えることです。
株式を持っていると、配当金や株主優待がもらえます。
キャピタルゲインを狙うのに失敗しても、インカムゲイン狙いの戦略に切り替えることができます。
デメリットとしては、ポテンシャルの高い企業を見つけるのが大変なことが挙げられます。
東京証券取引所に上場できた企業でも、すべてが成長を約束されているわけではありません。
将来性がある企業を探す方法としては、流行のテーマから探していくことが考えられます。
AIや自動運転、新型コロナウイルス対策など、話題性があるビジネスを行う企業は成長するポテンシャルが高いです。
不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートを購入して収益化する投資方法です。
他人に貸し出して家賃収入が得られるので、インカムゲイン狙いで投資をする人が多いのですが、不動産の値上がりによるキャピタルゲインも狙えます。
ただし、不動産は経年劣化するものなので、基本的には値下がりしやすい資産です。
購入時より高く売るのは、誰でもできるほど簡単というわけではありません。
よって、インカムゲインを狙って不動産投資をしつつ、不動産が値上がりしたら売却を考えるといった臨機応変な対応が良いと考えられます。
幸い、インカムゲインでも利回り5パーセント前後を狙うことができます。
近くに駅が開通したり大型のショッピングモールができたりすると、近隣の不動産の需要も上がって値上がりしやすくなります。
都市開発の恩恵があったら売却すると考えておくと良いでしょう。
FX
FXは、通貨を交換する取引で、為替変動を利用してキャピタルゲインを出す投資方法です。
ドルと円を交換する場合を例に、FXでキャピタルゲインを稼げる仕組みを考えてみましょう。
1ドル=100円のときに1万通貨(1万ドル分)を購入した場合、使ったお金は100万円になります。
為替レートが動いて1ドル=105円になったとき、1万通貨を円に戻すと、105万円になります。
100万円から105万円に増やすことができ、5万円がキャピタルゲインとなりました。
これがFXで稼ぐ仕組みの基礎です。
FXのメリットは、レバレッジを利かせられるため、大きな利益を狙えることです。
レバレッジとは、自分が持っているお金を証拠金としてFX会社に預け、もっと大きなお金を運用するのと同じような運用ができる仕組みのことです。
すなわち、先ほどの例ではキャピタルゲインが5万円になりましたが、これはレバレッジが1倍の例であり、レバレッジを高くすればもっと大きな利益が期待できます。
レバレッジが2倍なら10万円、3倍なら15万円のキャピタルゲインを獲得できます。
日本国内のFX会社なら最大25倍までレバレッジをかけられるため、大きなキャピタルゲインを狙えます。
FXのデメリットは、大きな利益を狙えることと引き換えに、損失も大きくなりやすいデメリットがあります。
レバレッジが2倍なら損失も2倍に膨らみますので、レバレッジのかけすぎには気をつけましょう。
まとめ
キャピタルゲインの意味と、キャピタルゲイン狙いの投資方法のメリット・デメリットについて解説しました。
キャピタルゲイン狙いの投資は、投資先選びが重要なので、投資の知識がまったくない初心者でも成功しやすい投資方法とは言い切れません。
初心者の方には、インカムゲイン狙いの投資方法から始めて、慣れてきてからキャピタルゲインを狙っていくと良いでしょう。