海外案件を専門とするソーシャルレンディングサイト「Crowd Credit(クラウドクレジット)」。
そのクラウドクレジットが、主要株主からの紹介を通じて、国内大手上場証券会社の資金運用を開始したと2020年2月25日(火)発表しました。
国内のクラウドファンディング企業では初というこの試み。
この試みを通じてクラウドクレジットに与える影響や、ソーシャルレンディング業界に与える影響を考えてみましょう。
目次
クラウドクレジットが証券会社の資金運用担当に選ばれた理由
そもそも、なぜクラウドクレジットは国内大手証券会社の資金運用担当に選ばれたのでしょうか?
まずは、その背景からお伝えしていきましょう。
理由①:資金運用の実績があったから
クラウドクレジットでは、2019年2月に国内大手上場会社の資金を運用するプライベートファンドを組成したことをプレスリリースで発表しています。
つまり、すでにクラウドクレジットはファンドによる資金運用の実績があり、その点を評価された結果だと言えます。
海外の収益性の高い事業のファンドなどに魅力を感じる会社がクラウドクレジットを評価しても、不自然なことではないでしょう。
理由②:オルタナティブ投資の対象としてソーシャルレンディングが評価されたから
クラウドクレジットでは、自社の投資商品を「オルタナティブ投資」(従来の伝統的資産の代替となる画期的な魅力を持った投資商品)と称しています。
クラウドクレジットは、2019年にはオルタナティブ投資を扱う会社中心のセミナーを主催しています。
今回のプレスリリースの中でも次のような記載があります。
オルタナティブ投資と社会的インパクト投資の両面を持つ当社商品特性をご評価いただきました。
高い収益性と活気的なビジネスモデル、そして社会的インパクト投資という公共性の高い投資商品であることを証券会社に評価されたと言えます。
また、クラウドクレジットでは2014年のサイトローンチから現在まで、次のように実績を着実に積み重ねています(いずれも2020年2月24日時点)。
- 累計出資金額:279億円超
- 運用残高:153億円超
- ユーザー登録数:45,000名以上
アイデアだけではなく、実際に大きな収益を上げているクラウドクレジットのビジネスが、周辺業界から高い評価を受けた結果と言えるでしょう。
ソーシャルレンディング業界に与える影響
Crowd Credit(クラウドクレジット)は証券会社大手証券会社から高い評価を受けました。
その事実は、クラウドクレジットおよびソーシャルレンディング業界に対し、どのような影響を与えるでしょうか?
影響①:クラウドクレジットの知名度向上
クラウドクレジットが受ける影響としては、同社の知名度向上、そして社会的な信用の獲得が考えられます。
大手証券会社の信頼を受けてファンドを組成し多額の資金を運用するということは、クラウドクレジットのビジネスの実効性が金融業界から信用された証左であると言えます。
クラウドクレジットとの名前が金融業界で知れ渡り、さらに多方面から注目を浴びていけば、大手証券会社以外にもクラウドクレジットに資金運用を依頼する証券会社や株式会社が現れるかもしれません。
それは、クラウドクレジットへ良い影響をもたらすことでしょう。
影響②:ソーシャルレンディングの認知度アップも期待される
クラウドクレジットに対しての影響だけではなく、「ソーシャルレンディング」という投資の注目度が上がることも期待されます。
ソーシャルレンディングという言葉の知名度はまだまだ低いですが、当該発表において徐々にその言葉が一般人の間にも広がっていけば、ソーシャルレンディング業界自体の知名度が上がる効果が期待できます。
ソーシャルレンディングは、企業にとっては銀行など旧来の金融機関だけではない新しい資金調達源として活用できます。
そして、個人投資家にとっては小額から始められ、手軽に不労所得を得ることができる投資手法です。
このように、ソーシャルレンディングには「法人の資金調達」「個人の資産運用」の両方を活性化させる働きがあります。
ソーシャルレンディングがもっと認知されるようになれば、日本経済の発展にもつながることでしょう。
まとめ
Crowd Credit(クラウドクレジット)は、クラウドファンディング業界では初となる国内大手証券会社の資金運用を委託されました。
クラウドクレジットは積極的な情報公開やセミナーの主催を行っており、そういった情報発信が、金融業界大手企業から注目を浴びるきっかけになったとも考えられます。
ソーシャルレンディングがより世間一般に普及していくためには、各ソーシャルレンディング会社がクラウドクレジットのように、情報発信や世間へのアピールなどの活動を行う必要があるのかもしれません。
クラウドクレジットだけではなく、各ソーシャルレンディング会社の情報発信などの取り組みにも注目したいものです。
なお、Crowd Credit(クラウドクレジット)で無料口座開設を行いたい方や、もっと深く情報を知りたいという方は、こちらを読んでおいてください。