国内最大級のソーシャルレンディングおよびクラウドファンディングのニュースサイト「クラウドポートニュース」の運営が、ファンズ株式会社から株式会社Relicに事業譲渡されました。
ここでは、その背景と株式会社Relicについて解説します。
「クラウドポートニュース」とは
クラウドポートニュースは、株式会社クラウドポート(現ファンズ株式会社)が2017年から運営しているソーシャルレンディング・クラウドファンディングの総合ニュースサイトです。
国内最大級のソーシャルレンディングメディア
クラウドポートニュースは、ソーシャルレンディングサイトやクラウドファンディングサイトのニュースや案件情報、更には投資家のコラムやインタビュー記事などソーシャルレンディング関係のニュースサイトでも、突出した情報量を持つサイトです。
クラウドファンディング・ソーシャルレンディングの専門メディアとして、投資家を中心に多数の読者を獲得しています。
その実績を評価した株式会社Relicが、ファンズ株式会社からクラウドポートニュースの譲渡を受け、新たに「Fintenna(フィンテナ)」というニュースサイトとしてスタートします。
サイト譲渡の背景
今回、ファンズ株式会社がクラウドポートニュースを譲渡した背景には2つの要因があります。
背景①:Fintennaの「ENjiNE」の認知拡大
譲渡先である株式会社Relicでは、クラウドファンディング構築サービス「ENjiNE(エンジン)」というシステムを販売しています。
クラウドファンディングの総合メディアとして、高い知名度を持つクラウドポートニュースを利用することで、クラウドファンディングの構築を目指す企業へのアプローチを行う狙いがあります。
背景②:ファンズの「Funds」へのリソースの集中
譲渡元であるファンズ株式会社では、自社で投資のオンラインマーケット「Funds(ファンズ) 」の運営を行っています。
メディア事業に割いていたリソースをFunds(ファンズ)に運営に集中することで、Funds(ファンズ)の事業規模拡大を目指す狙いがあったと推測できます。
このように、株式会社Relicの「クラウドファンディングに興味がある層に発信力のあるメディアが欲しいという思惑」と、ファンズ株式会社の「ニュースサイトに割くリソースをオンラインマーケット事業に集中したいという思惑」と、が一致した結果、譲渡が行われたと言えるでしょう。
サイト名称は「Fintenna(フィンテナ)」に変更
出典:Fintenna(フィンテナ)
「クラウドポートニュース」は、2020年4月1日(水)からサイト名が「Fintenna(フィンテナ)」に変更されました。
譲渡先である株式会社Relicは、先ほどお伝えしたように、クラウドファンディング構築サービス「ENjiNE」を展開しています。
「ENjiNE」は、クラウドファンディング参入の障害になるシステム構築や保守運用などのコストを削減できるシステムです。
クラウドファンディング事業を展開したい会社のリスクを軽減します。
その「ENjiNE」の導入企業を支援する中で、導入企業側からもクラウドファンディングの認知度向上やプロモーションに役立つメディアが必要だという要望を受け取り、オウンドメディアの必要性を感じた株式会社Relicがクラウドポートニュースの購入を決定したのです。
Fintenna(フィンテナ)の今後の運営方針
出典:株式会社Relic
Fintenna(フィンテナ)というサイト名の由来は、「Financial(金融)」+「Antenna(アンテナ)」です。
運営方針に関しては、クラウドポートニュースと大きな変更はありません。
金融型・不動産投資型など、クラウドファンディングおよびソーシャルレンディングなど、ネットで完結できる新しい投資手法や資産運用のニュースを取り上げていくようです。
投資家や投資に興味・関心がある層に対し、質の高い情報を提供することでクラウドファンディングやソーシャルレンディング市場の活性化につなげていくとしています。
そして、Fintenna(フィンテナ)の読者と親和性の高い事業を運営する企業に対しては、マーケティング支援展開の強化を行うため、多様な企画の展開、新規コンテンツ・サービスを強化して行く方針です
まとめ
クラウドポートニュースは運営が変わり、Fintenna(フィンテナ)として生まれ変わりました。
もちろん、ソーシャルレンディングやクラウドファンディングを扱うニュースサイトであることに変わりありません。
今後も、国内のソーシャルレンディング関係のニュースなどを取り上げるとともに、「ENjiNE(エンジン)」のプロモーションサイトとして、積極的な情報発信も行われる予定です。
日本のクラウドファンディング市場の拡大に欠かせない存在感を発揮していくかもしれません。
ソーシャルレンディング市場やクラウドファンディング市場をどう活性化するのか、Fintenna(フィンテナ)として新規の企画や展開も行うのか、その動向からは目が離せないでしょう。