少額から投資ができる投資手法として、最近人気が上がっている「融資型クラウドファンディング」。
さらに、その融資型クラウドファンディングの中でも、不動産を担保に設定している案件はリスクが小さいため人気があります。
2020年12月から運営を開始した「バンカーズ」も、不動産担保案件を扱っている融資型クラウドファンディングサイトの一つです。
そこで今回は、融資型クラウドファンディングサイトとしてのバンカーズの特徴を紹介していきます。
これから融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)投資を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
バンカーズとは
まずは、バンカーズの概要を見ていきましょう。
2020年12月運営開始の融資型クラウドファンディングサイト
バンカーズは、2020年12月に運営を開始したばかりの融資型クラウドファンディングサイトです。
そのため募集実績はまださほど多くなく、2021年2月末時点で募集実績は4件となっています。
募集金額も2,000~3,000万円と小規模ですが、毎月1~2件ずつ着実に募集を続けています。
運営会社
続いて、バンカーズの運営会社の情報を確認しておきましょう。
運営会社のことを知っておくことで、どのような案件を扱う融資型クラウドファンディングサイトなのかを見極めやすくなります。
会社名 | 株式会社バンカーズ |
---|---|
所在地 | 本社: 東京都千代田区麹町2-12-1 VORT半蔵門8F |
創業 | 昭和44年3月 |
設立 | 昭和49年8月 |
資本金 | 1億3,300万円 |
株主 | 株式会社バンカーズ・ホールディング |
代表者 | 代表取締役 澁谷 剛 |
営業種目 | 1.金融商品取引法に規定する第二種金融商品取引業
2.商業手形割引 3.手形担保融資 4.商工信用融資 5.不動産担保融資 6.サービス業務(取引先信用調査/経営コンサルティング) |
登録/加入協会 | 第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第3216号
貸金業:関東財務局長(13)第00077号 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 日本貸金業協会 : 協会員番号 002411号 貸金業法 指定信用情報機関:株式会社日本信用情報機構 |
運営会社の経歴
バンカーズは運営会社情報にあるように、1969年創業の50年以上の歴史がある会社です。
創業当初から融資型クラウドファンディングサイトを運営していたのではなく、近年までずっと商業手形割引という取引を扱っていました。
商業手形割引とは、企業が発行している手形を買取して換金するビジネスです。
手形を買取する際に、一定の手数料を徴収することで利益を上げています。
バンカーズの前身企業は、泰平物産株式会社です。
バンカーズは、泰平物産株式会社時代から数えて、200億円以上の商業手形割引の扱い実績を持っています。
また、ここ10年は商業手形割引の扱いで損失を起こしたこともありません。
泰平物産株式会社は2019年に社名を変更し、バンカーズ株式会社となりました。
そして、2020年10月に第二種金融商品取引業登録を行い、同年12月から融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)サイト「バンカーズ」を運営しています。
バンカーズの特徴
では具体的な、バンカーズの特徴を解説していきましょう。
融資型クラウドファンディングサイトとしてのバンカーズは、自社の強みである商業手形割引ファンドを扱っている点が一つの大きな特徴になっています。
- 商業手形割引ファンドを扱っている
- 不動産会社やファクタリング事業者を融資先としている
- 投資家向けキャンペーンを実施している
商業手形割引ファンドを扱っている
バンカーズでは、取り扱い実績豊富な商業手形割引ファンドを扱っています。
商業手形割引ファンドとは、商業手形割引を融資型クラウドファンディングに組み込んだファンドです。
商業手形を換金し短期間で返金が行われると大きな利益は発生しませんが、長期間の返済になれば、利益は上昇していきます。
不動産会社やファクタリング事業者を融資先としている
バンカーズの案件の融資先は、主に不動産会社、そしてファクタリング事業者です。
不動産会社はバンカーズから資金の融資を受け、不動産を購入して運用や売却で利益を出します。
不動産会社が融資を受けるときは、取得する不動産を担保としています。
不動産担保付案件は、返済不履行が起きても担保に設定した不動産を売却すれば一定の資金回収から、投資家に高い支持を得る傾向にあります。
もう一つの融資先が、ファクタリング事業者です。
ファクタリングは、商業手形割引と同じように債権を現金化する方法の一つです。
バンカーズが融資を行っているファクタリング事業者は、主に診療報酬債権と呼ばれる医療機関が持つ債権を現金化する事業者です。
ファクタリング事業者は、バンカーズからファクタリング事業を行うための資金をしており、診療報酬債権が担保になっています。
投資家向けキャンペーンを実施している
バンカーズは、2020年12月にサイト運営を開始したばかりの融資型クラウドファンディングサイトです。
それだけに、まだ投資家会員数もそれほどいません。
案件の募集は定期的に行っており、募集開始から短時間で満額になっていますが、今後バンカーズが募集金額や募集案件数を増やしていくのであれば、会員数はまだまだ欲しいところでしょう。
そのため、バンカーズでは、投資家向けキャンペーンをサイト開始以降ほぼ途絶えることなく実施しています。
その内容は、口座を開設した方にAmazonギフト券をプレゼント、投資額に応じてAmazonギフト券をプレゼントといった内容です。
投資家は、口座を開設は費用もかからずノーリスクでAmazonギフト券がもらえます。
さらに口座開設した後には投資することで、さらに利益を拡大できます。
バンカーズの案件の特徴
投資するときに気になるのは、取り扱っている案件の特徴です。
バンカーズは商業手形割引ファンドを扱っているだけではなく、商業手形割引と他の融資先のファンドを組み合わせている点が大きな特徴となっています。
- 商業手形割引ファンドと他ファンドを複合している
- 不動産担保や診療報酬債権担保付である
- 利回りは2%~4%台となっている
- 運用期間は4ヶ月~12ヶ月と短め
- 自社でも融資先に資金を提供している
商業手形割引ファンドと他ファンドを複合している
バンカーズのファンドの情報を確認すると、必ず商業手形割引と他のファンドを複合しています。
例えば、バンカーズの第1号案件は、商業手形割引ファンドと不動産事業者向けの融資ファンドを組み合わせたものです。
第2号案件は、商業手形割引ファンドと診療報酬債権ファクタリング事業者向けの複合融資ファンドです。
このように、2つのファンドを複合して募集する理由は、リスク分散のためです。
一つの融資先にのみ融資していると、返済不履行が起きた際に投資家に大きな損失が発生する可能性があります。
一方、複数の融資先に分散をすれば、一つの融資先からの返済が行われなくても、もう一つの融資先からの返済がきちんと行われば損失を小さなものにできます。
金額を見ると、例えば不動産油脂ファンド2,000万円、商業手形割引ファンド200万円といったように、割合は10:1となっています。
また、二つのファンドを組み合わせていることで、利回りは約1パーセントの幅が生まれています。
これは商業手形割引が返済期間までの時間などにより、利益が変化するからです。
不動産事業者やファクタリング事業者への融資は、金銭消費貸借契約結んでいるため貸付金利は一定であり、投資家への配当金も変動することがありません。
しかし、商業手形割引は融資先の返済状況で利益が変わってくるため、返済が遅ければ利益が拡大します。
そのため、利回り約1パーセントほどの変動の可能性があるのです。
不動産担保や診療報酬債権担保付である
融資型クラウドファンディングサイトを見る際には、返済リスクを小さくするための担保の情報もきちんと確認しておく必要があります。
担保や保証の金銭価値が大きいものであれば、返済不履行が起きても、投資した金額の大半が返済されやすくなるためです。
バンカーズは、不動産事業者向けの融資ファンドには不動産担保を設定しています。
不動産担保が設定されていれば、返済不履行が発生した際でも、担保につけた抵当権を発動し、不動産を売却して融資した資金の大半を回収できるのです。
そして、ファクタリング事業者への融資ファンドでは、診療報酬債権という非常に信用性の高い債権を担保に設定しています。
診療報酬債権とは、医療機関が国民健康保険団体連合会などの公的な機関に対して設定している債権です。
国民健康保険団体は、人々の生活に根づいた公的な組織であるため、倒産はまず起こりません。
そのため、診療報酬債権を回収できる可能性は非常に高いと言えます。
利回りは2%~4%台となっている
バンカーズの提供するファンドの利回りは、2パーセントから4パーセントほどです。
他の融資型クラウドファンディングサイトと比較してあまり高い数字ではありませんが、2021年3月31日までの実施中のキャンペーンを利用すれば、利回りを最大で3パーセントアップできます。
運用期間は4ヶ月~12ヶ月と短め
バンカーズのファンドの運用期間は、4ヶ月から12ヶ月となっています。
融資型クラウドファンディングは投資期間中、投資家が任意でキャンセルができないため、1年や2年以上など長期の運用案件は資金拘束リスクが発生します。
そこで、比較的短期間の運用案件であるバンカーズの4ヶ月や6ヶ月案件に投資すれば、資金拘束リスクを小さくできるのです。
自社でも融資先に資金を提供している
バンカーズでは、融資型クラウドファンディングの案件の組成時にセイムボート出資を行っています。
セイムボート融資とは、融資する際に投資家のお金を貸すだけではなく、バンカーズ自身も自ら自分たちの会社の資金で融資先に資金を貸し出すことを指します。
これは、投資家とバンカーの利害関係を一致させることが狙いです。
融資先から資金が返済されなかった場合に、バンカーズも当事者になることで、資金回収をバンカーズも主体的に取り組むようになるのです。
自分たちの損失を恐れずに出資している点は、投資先として評価に値するでしょう。
まとめ
新しい融資型クラウドファンディングサイトである「バンカーズ」。
利回りはやや低めですが、資産保全面ではそれを補って余りあるメリットがあります。
信用性の高い担保や保証を設定していること、自社も出資して投資家と利害関係を一致させていること、そして取扱い実績の豊富な商業手形割引ファンドを扱うことで、投資家に着実に利益を配当できるようにしています。
また、利回りがアップするAmazonギフト権プレゼントキャンペーンも2021年3月31日(水)まで実施中です。
堅実な投資先を探している方は、ぜひこの機会にバンカーズに口座を開設してみてはいかがでしょうか?
なお、口座開設は下の「サービスサイト」から無料で行うことができますよ。