ソーシャルレンディングサイト「OwnersBook(オーナーズブック)」を運営するロードスターキャピタル株式会社。
東証マザーズ上場企業ということから、投資家からも高い人気を得ており、投資倍率が高いソーシャルレンディング会社の1社です。
そのロードスターキャピタル株式会社が、新たに株主優待特典を設けました。
ソーシャルレンディング投資での利益形成に役立つ同社の株主優待特典の内容を確認してみてください。
目次
ロードスターキャピタルの新設された株主優待枠とは
ロードスターキャピタル株式会社は2017年9月に東証マザーズに上場し、2020年10月15日(木)に、同社の株式を所有する株主に対し新しく株主優待を設定することを発表しました。
その株主優待特典とは、ソーシャルレンディングの優先投資枠の提供です。
OwnersBookの優先投資権を適用
ロードスターキャピタル株式会社の株主優待は、株主に対しOwnersBook(オーナーズブック)の貸付型案件及びエクイティ型案件の投資枠の一部を「株主優待用投資枠」として提供するものです。
OwnersBook(オーナーズブック)のソーシャルレンディング案件は、募集開始からわずかな時間で数億円集まることも多く、時間が取れない人はなかなか投資できないことが多くありました。
しかし、この株主特典を利用すれば、株主優待投資枠が提供されるため高い確率で投資することができます。
ただし、株主優待用投資枠への申込自体も先着順であるため、必ず案件に申込できるとは限りません。
株主優待の適用条件
株主優待を受けるための条件は、下の図で説明されています。
ロードスターキャピタルの株式を1,000株以上1年以上継続保有し、毎年12月31日現在の株主名簿に記録されている投資家が対象です。
ただし、導入初年度(2020年12月31日基準日)のみ1年以上継続保有の制限は解除されます。
導入初年度のみ、1,000株保有という条件だけ適用されます。
OwnersBook(オーナーズブック)への投資は今行うべき?
競争率が高く、これまでなかなか投資できなかったOwnersBook(オーナーズブック)へ投資しやすくなる今回の株主優待特典。
しかし、ソーシャルレンディング投資のためにロードスターキャピタル株式会社の株を保有する価値はあるのでしょうか?
OwnersBook(オーナーズブック)とロードスターキャピタル株式会社はいずれも投資対象が不動産です。
コロナ禍で経済の先行きが不透明な中、OwnersBook(オーナーズブック)、そしてロードスターキャピタル株式会社を通じた不動産投資をする価値があるのかを考えてみましょう。
ロードスターキャピタルの業績は好調
ロードスターキャピタル株式会社の2020年12月期の連結業績予想は、次のように非常に好調な予測となっています。
- 売上高:168億円(前期比11.6%増)
- 営業利益:41億2,000万円(前期比12.8%増)
- 経常利益:37億4100万円(前期比14.3%増)
また、株価は2019年10月から2020年10月まで下のように推移しています。
出典:Google
コロナショックの影響を受け2020年3月19日(木)には433円まで値を下げましたが、その後は日経平均推移と同様に株価を戻しています。
2020年10月19日(月)時点では、1,012円とコロナショック前とほぼ同程度の水準まで値を戻しています。
会社の業績予測、そして株価の推移を見ても不安材料は見られません。
東京の不動産市場は新型コロナウイルスの影響で停滞
ロードスターキャピタル株式会社およびOwnersBook(オーナーズブック)が投資対象としているのは、東京都心を中心とした不動産物件です。
投資の運営元だけではなく、投資対象の状況も知っておく必要があります。
不動産仲介業の三鬼商事株式会社のデータによると、2020年9月の東京都心5区(新宿、渋谷、港、中央、千代田)のオフィス空室率は3.43パーセントと、2020年8月同様に3パーセントを突破しています。
また、賃料の坪単価は22,733円と下落傾向にあります。
東京の不動産市場は、新型コロナウイルスの流行によりオフィス物件を中心に軟調な動きが続いています。
その理由としては、リモートワークの普及によりオフィス需要が低下したこと、また飲食店の撤退によりテナント物件が不振に陥っていることが挙げられるでしょう。
大きな相場の下落は起きていないものの、ここ数年の上昇傾向のような動きは期待が難しいです。
さらに、国土交通省の発表する基準地価を見ても、東京都内の基準地価は下落はしていないものの、前年比0.1パーセント上昇と、好調な推移とは言えない状況です。
投資対象の不動産を吟味する必要がある
基準地価はプラスを維持しているため、東京の不動産市場全体が不調というわけでもありません。
不動産市場で需要が減退しているのは、オフィスおよびテナントが中心です。
ロードスターキャピタル株式会社やOwnersBook(オーナーズブック)では、オフィスやテナント以外のマンション物件案件も数多く取り扱っています。
不動産不況の影響を受けにくい居住用不動産を運用する案件に投資すれば、ここ数年同様に不動産で手堅く資産を増やしていくことはそう難しくはないでしょう。
まとめ
ロードスターキャピタル株式会社が運営するOwnersBook(オーナーズブック)の人気は根強く、これまでは投資をしたくてもなかなか投資できない状況が続いていました。
今回の株主優待を利用すれば優先投資枠が提供されるため、これまでOwnersBook(オーナーズブック)に投資できなかったという人でも、高い確率で投資できるようになります。
ただし、コロナ禍の不動産市場はここ数年に比べると停滞傾向にあり、今後の新型コロナウイルスの流行次第では、不動産市場にさらに大きな影響がでる恐れもあります。
コロナ禍は、比較的不景気でも需要の変動が少ない居住用不動産を中心に投資し、堅実な資産形成に努めてみるのが良いのではないでしょうか?
まずはOwnersBook(オーナーズブック)についてよく確認してから、投資を検討してみても良いでしょう。