現代において、お金を稼ぐための方法は、会社で働く以外にもたくさんあります。
それを知っているかどうかで、数年後、数十年後に手元に残っているお金はだいぶ変わってくるでしょう。
本記事では、誰もが自分の資産を有効活用できるようになるための方法を中心に解説していきます。
具体的な方法はたくさんありますし、中にはリスクを伴うものもあるため、踏み出すのには勇気が要るかもしれません。
しかしながら、資産を守っているだけでは、それがひとりでに増えることはまずありません。
本記事を参考にして、自分自身が納得いく形の方法を試してみてください。
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目次
筆者プロフィール
実際に内容の説明に入る前に、筆者である私自身のプロフィールを簡単に紹介します。
筆者は、税法や労働法、社会保険関係を中心に取り扱う2級ファイナンシャルプランニング技能士(ファイナンシャルプランナー)です。
約3年間、税理士事務所に務めていた経験があります。
その経験をもとに、経営者目線の財務分析を得意としています。
投資には学生時代からずっと興味があり、最初に投資を始めてから約10年間さまざまな投資について、勉強と実践を繰り返してきました。
その結果、現在は長期間の資産形成についてより深く興味を持つようになり、筆者自身もiDeCoやNISAなどの制度を利用し、積立系を中心に投資を続けています。
お金を稼ぐ方法はたったの3種類
お金を稼ぐ方法は、大きく3種類に分けられます。
お金の稼ぎ方
- 仕事で収入を得る
- 節約してお金を貯める
- 投資してお金を増やす
それぞれ順番に解説していきます。
方法①:仕事で収入を得る
お金を稼ぐための王道、それは「仕事で稼ぐ」ことです。
ここでいう仕事は、給与をもらって働くサラリーマンのみならず、自分で事業をしている人なども含みます。
つまり、働いて稼ぐという方法です。
ほぼすべての人がこの方法によってお金を稼ぎ生活をしており、「生活するために働かなければならない」と考えている人もとても多いです。
方法②:節約してお金を貯める
「節約してお金を貯める」という方法は、一見効果の薄い方法のように思われるかもしれません。
しかし、収入と同時に支出を管理し最小限に抑えるすることはとても重要です。
まずは、月々の家賃や電話料金などの固定費を抑えることが肝要です。
これらの固定費さえ抑えられれば、あとはその分のお金が自動的に手元に残るようになるため、節約は叶ったようなものなのです。
あなたは、月々の支出がどれくらいか自分で把握していますか?
そして、そのうちどれくらいが将来の収入につながるのかについて理解していますか?
この問いに、多くの人は答えることができません。
節約してお金を貯めるということは、目的なくして達成できることではありません。
方法③:投資してお金を増やす
投資してお金を増やす方法は、実際に投資をやったことがある人でないとなかなか理解することが難しい概念かもしれません。
本来、投資とは「成長しそうな事業・企業に自分の資金を投入する」というような意味があります。
自分が投入したお金を原資にその会社が多くの利益を上げれば、その一部が配当として返ってきます。
このようなプロセスを経た投資には、投下した資金を上回る見返りがあるケースが大いにあるため、日本政府も老後の生活資金獲得の名目でiDeCo(個人型確定拠出年金)の制度を利用できる範囲を拡大したり、NISA(少額投資非課税制度)を充実させたりしています。
働かずに稼ぐには「労働収入」と「不労所得」の違いを知る
ここまで、お金を稼ぐための方法について解説してきました。
今まで、働くことでしかお金を増やしてこなかった方の中には、節約が苦手だったり投資をする勇気がなかなか持てなかったりする人もいるかもしれません。
そんな方のために、ここでは「労働収入」とは異なる「不労所得」について解説していきます。
両者の稼ぎ方の違いを理解することによって、その時々にあった稼ぎ方を選択することが可能になります。
「お金を稼ぐ=働く」ではない
まず、多くの日本人に根付いている固定観念を解きほぐす必要があります。
それは、お金を稼ぐための手段が「働く」一択であることです。
多くの人にとって、初めて経験するお金稼ぎは「アルバイト」かもしれません。
実際に社会人になってからも、基本的には「給料をもらって働く」という稼ぎ方に変わりがないため、「お金を稼ぐ=働く」という方法に囚われている人が非常に多いのです。
しかし、実際にはお金を稼ぐ方法は「労働収入」と「不労所得」に分類することができます。
労働収入とは
労働収入とは、その名のとおり「労働によって得た対価である収入」のことで、給与収入とほぼ同義だと言えます。
労働基準法や最低賃金法などによって労働者が一定の保護をされているため、解雇されたりしない限りは労働収入のみでも最低限の生活を営むことができます。
この点は、労働収入のメリットだと言えるでしょう。
しかし、場合によっては生活のほとんどを労働に縛られることになるため、自由に過ごすことのできる時間は必然的に減ります。
また、職場での人間関係や労働条件によるストレスを抱える場合も少なくありません。
この点は、労働収入を得るにおいてのデメリットとなるでしょう。
不労所得とは
不労所得とは、労働なしで得られる所得のことです。
収入とは異なり、収入から経費を差し引いた残りの利益のことを所得と良います。
具体的には、不動産所得(家賃収入など)やブログや動画サイトなどの広告収入、投資売買益などが所得にあたります。
不労所得のメリットは、言うまでもなく働かずして資金を手にすることができるという点です。
この利点により、働くための時間を自由に別のことに充てることができるようになります。
デメリットとしては、稼げる金額が不安定のものが多いことです。
不動産関係の投資方法は比較的安定していますが、空室リスクなどを考慮する必要があります。
広告収入や投資売買益の場合は収入金額がまちまちで、特に投資の場合はリスクを伴うため安易な投資は損失を招く可能性があります。
働かずに稼ぐおすすめの方法
続いては、稼ぎ方が労働収入だけではないことを理解した上で、会社で働く以外にお金を稼ぐためのおすすめの方法を10種類紹介します。
それぞれの方法について、概要、メリット、デメリット、どのような人におすすめなのかをお伝えしていきます。
ご自分の選択の参考にしてみてください。
おすすめ①:株式投資
株式投資は不労所得の王道の方法で、すでに検討しているという方も多いでしょう。
働かなくても価格変動で稼ぐことがメリットと言うことができ、時間対効果の非常に優れた稼ぎ方となります。
その反面、株式投資には株価の値下がりなどによる損失リスクがあります。
また、企業分析に使用する指標にとっつきにくいものが多いため、投資初心者にとっては大きなハードルとなります。
普段、なかなか会社以外でお金稼ぎができないけれど原資がそれなりにある、フルタイムの会社員の方や、長期保有前提で株主優待を受けて、お得に生活をしたい方におすすめの方法といえます。
おすすめ②:不動産投資
不動産投資も、不労所得の王道である方法の一つです。
株式投資に比べて、長期間、比較的安定した収入を得られることがメリットです。
不動産投資は、土地や建物を自分が使うために買うのではなく、他人に貸したりするために買い、賃貸収入によって利益を稼ぐ方法です。
すでに金融資産をある程度保持していたり、銀行から不動産の購入資金を融資してもらえる信用のある方に向いています。
不動産取得時(購入時)には、土地や建物の取得代金のみならず不動産売買契約書にかかる司法書士費用や不動産登記費用など、株式投資の際には発生しなかった費用がかかります。
そのため、すで金融資産を多額に保持しており不労所得を作ろうとしている人の中でも、資産に対する考え方によって株式投資派と不動産投資派に分かれることもあります。
おすすめ③:サイト・ブログ運営
自身のWebサイトやブログを運営する方法です。
運営に関しての基礎知識を身に付ける必要はありますが、パソコンさえ持っていれば、費用はドメイン代やレンタルサーバー代くらいで済むため、非常に少ない元手で稼ぐことができる方法となります。
広告収入を得る方法や商品やサービスを販売する方法などがありますが、どちらにしても、まずはより多くの人に見られるようなサイトでなければ収益を上げることは難しいです。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位に表示させるための対策(これをSEO対策と呼びます)をしている場合であっても、上位表示をさせるには数ヶ月かかるため、即効性は薄い方法です。
しかし、一度稼げるようになれば、サイトやブログ自体が資産となるため、少ない投資で大きい利益を上げる方法としては最適の方法でしょう。
資金は少ないけれど、努力するための時間がある人にとってはおすすめの方法と言えます。
おすすめ④:クラウドソーシングサイトの利用
クラウドソーシングサイトとは、Web上で仕事のマッチングを行っているサイトのことです。
Web上で仕事が受注でき仕事の種類も豊富にあるため、ほぼ誰でも仕事を得ることができます。
クラウドソーシングは「不労所得」ではなく「労働収入」に分類されますが、実際に労働契約を結んで仕事をするよりもフレキシブルに働くことができるため、比較的自由な時間を確保しやすい点がメリットです。
その反面、最初は労働に対する対価が会社員として働くよりも低くなる場合があります。
新規参入時には、ある程度低価格で仕事を受注し、実績を付けていきながら自分自身の単価を上げていく方法がセオリーと言えるでしょう。
不労所得の原資となりそうな金融資産を持っていなくても取り組めるものであるため、本業がある会社員の副業や将来的に不労所得につなげるための原資作りをしたい方にとっておすすめの方法です。
おすすめ⑤:アフィリエイト
アフィリエイトは、Webサイトやブログで商品を紹介して、実際に売れた実績に応じて紹介料を受け取る仕組みです。
サイト・ブログ運営で広告収入を得る方法と根本的にはあまり変わりありません。
ただし、アフィリエイトの方が単価が高く、また1件あたりの実績を作る難易度は高い傾向にあります。
販売実績がコンスタントに出るようになってくれば、寝ている間にも収入が発生するため、「労働収入」と「不労所得」の両面を持ち合わせている方法と言えます。
楽天やAmazonなど有名なサイトでもアフィリエイト制度を取り入れているため、おすすめしたい商品があったりマーケティングに自信がある場合にはおすすめできる方法です。
おすすめ⑥:フリマサイトの利用
家に不用品がある場合や断捨離したい場合、「メルカリ」や「ヤフオク」といったフリマサイトを使用して稼ぐことも可能です。
出品・発送作業などのタスクは発生しますが、原価がかからないぶん売上のほとんどが利益となります。
メリットは、手軽に収入を得ることができる点で、誰でも家にある不要のものを販売して簡単に稼ぐことができ、即効性も高いという面があります。
しかし、ある程度売るものがなくなってしまったら売上もなくなってしまうため、持続性が薄い方法であることも確かです。
昨今、フリマアプリを使って他で安く仕入れた商品や自分で作った商品を販売している人も結構出てきているため、ハンドメイドの商品の販売を考えていたりせどりを考えている人にとって、選択肢の一つと言えます。
おすすめ⑦:FX・仮想通貨
FXとは、異なる国の通貨の取引をしてその差益で稼ぐ方法です。
仮想通貨取引についても、基本的には国の通貨と同じ原理となります。
株式投資などと同じで、ある通貨を保有していれば何もしなくても損益が発生します。
ただし、通貨価値には底値が存在しないため、一般的には株式よりもリスクが高い稼ぎ方です。
ある程度高い金融リテラシーと分析力があれば、短期間で最も稼げる方法ですが、損失を被るリスクも考慮する必要があることに注意が必要です。
今回紹介している方法の中では最もリスクの高い方法であるため、投資初心者にはおすすめできません。
ただし、最近は自動でFXの取引をしてくれるシステムなどが多く開発されてきており、初心者の参入障壁も徐々に低くなってきていることも確かです。
これによってリスクが直接的に下がるわけではありませんが、感情に左右されない取引が可能になる点から、検討対象としてみても良いかもしれません。
おすすめ⑧:スキルや時間を販売
物品販売ではなく、自分のスキルや時間を販売することもできるようになってきました。
「bosyu」などのサービスがその代表例です。
仕事のマッチングというよりもスキルを販売する形のため、買い手がつくことによって業務が発生します。
クラウドソーシングとも似た方法ですが、自分で販売する形のため報酬もある程度自分で決めることができる点がメリットです。
反面、買い手がつかないほど高い値段や、そもそも需要がそんなにないものは、販売してもなかなか売れない点に注意が必要です。
より高度なスキルや特殊なスキルを持っている方は、普通に働くよりも稼げる可能性が高いため、検討してみても良いかもしれません。
おすすめ⑨:公社債投資
公社債投資は、株式投資よりもリスクが少ない投資方法です。
公社債は、公債(国債・地方債など)と社債をミックスした言い方で、国や自治体、会社にお金を貸し、その金利で稼ぐ方法となります。
リスクが少なく元本割れを起こす確率が非常に少ないことがメリットですが、そのぶん利回りはあまり高くなく、元手が多くないとなかなか稼ぐことが難しい方法です。
「不労所得」に分類されるため、余裕資金を普通預金に預けておくよりは公社債に投資した方が、一般的にリターンは大きくなります。
老後の資金を預金で持っておくよりも利回りが良い方法ではあるので、そのような場合に考えたい投資といえます。
おすすめ⑩:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは公社債をもう少し一般化したもので、お金を借りたい人とお金を貸したい人や投資家をオンライン上でマッチングするサービスです。
公社債投資と比べると投資した金額を回収できないリスクは高まりますが、その分金利がより高く、不労所得の中ではリスクとリターンのバランスが取れた投資方法です。
株式投資に敷居の高さを感じる方にとっておすすめの方法です。
なお、ソーシャルレンディングは比較的新しい投資方法であるため、初めて聞いたという方もいるでしょう。
こちらで詳しく解説されているので、一度目を通しておくと良いでしょう。
まとめ
「労働収入」と「不労所得」の違いについて解説し、会社で働かずに稼ぐ方法のうち代表例を10種類紹介しました。
労働収入と不労所得は一長一短で、会社で働く以外の稼ぎ方もたくさんあることをおわかりいただけたでしょうか?
最初はどの方法も難しそうに思えるかもしれませんが、やってみると少しずつ勝手がわかってきます。
色々と試してみて、自分に合いそうなものから始めてみることをおすすめします。
なお、会社員だった男性が実際に独立するまでの軌跡もとに書いた投資の勉強方法がこちらで公開されています。
働かずにお金を稼ぐ方法をリアルに感じたい方は、こちらも併せて目を通してみてください。
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