「本で勉強するなんて効率が悪い」「ネット検索や動画で十分だ」ネットの普及により、このような考え方が増えています。
しかし、現代でも投資の勉強に限っては、本で勉強することが最適の勉強法だと言い切れます。
では、なぜそんなことが言い切れるのか?
その理由を、平凡なサラリーマンから投資で脱サラした筆者が、実体験とおすすめ本の紹介を交えて解説していきます。
目次
筆者プロフィール
筆者は、30代前半で脱サラし、投資収益と一人で行うビジネス収益だけで生活しているフリーライターです。
中小企業で年収300万円として働いているとき、頑張っても上がらない給料や時間に縛られる人生に疑問を持ちました。
たまたまテレビで投資成功者を見て「投資で人生を変えたい」と思い、さまざまな投資を始めていきました。
しかし、ネットで集めた情報を頼りに行った投資はすべて失敗。
生活費まで使い込み、借金を背負うまでになってしまいました。
投資資金が尽きた後、投資をするお金のない筆者が行ったのは本屋で投資本をひたすら立ち読みすることでした。
その後、起こった人生の変化を詳しく紹介します。
【体験談】ネット情報よりも投資本の方が効率よく学べる
本を買うお金もなく、本屋で立ち読みしたことで人生が大きく変化した内容を具体的に紹介します。
まず、本を読んだことでネットに書いている情報のほぼすべてが、投資本に書いている情報を薄めた内容だと知ることができます。
投資本を読んでから、ネットで書いている情報やTwitterで投資家インフルエンサーがつぶやく内容のほとんどが「あの本にも書いてあったな話だな」と思うことが多くなっていきました。
もちろん、他人のフィルターを通して薄まった情報よりも、原本に書いてある元の情報が信頼性が高いとわかるはずです。
ネットにはたくさんの情報がさまざまな立場の人から発信されています。
特に、投資の情報はお金が発生するため、企業や個人の偏った情報が集まりやすくなっています。
その膨大な情報から初心者が正しい情報を選択するのは難しく、誰かの言葉に流されてしまいます。
筆者は、自分自身の失敗が他人の言葉に惑わされていたことに気付いてからは、必ず本で知識をつけることに決めました。
その後、「投資を本で勉強する」というたった一つの方法を継続し、約5年間で脱サラすることができました。
本で投資を勉強するメリット
本で投資を勉強するメリットは2つあります。
投資初心者ほど、メリットが大きくなっていることも特徴です。
メリット
- 投資の全体像を学べる
- ウソの情報が少ない
メリット①:投資の全体像を学べる
本を読むことで、投資の全体像を学ぶことができます。
ネット上にある情報は断片的になりやすく全体像やお金の流れを学びにくくなっています。
一方で、本は一冊の情報量が多く全体像を学びやすい作りになっています。
ビジネスや投資では、全体の流れを知り、適切なタイミングでトレードすることが利益につながります。
メリット②:ウソの情報が少ない
本の情報は、ネット上にある情報と比較してウソの情報が少なくなっています。
なぜなら、ネットは匿名で誰でも情報を発信でき、チェックもされないため好き勝手な発言をしやすくなっているからです。
そのため、個人が利益を得るために特定のサービスを販売する場合が多いです。
一方で、本を出版するには出版社や編集者などたくさんの人の同意が必要です。
また、内容に間違いがないかチェックする仕組みができあがっています。
筆者のように、ネット上にあることばに流されて損をしないためにも正しいか正しくないかの判断をできるまでは投資本で学びましょう。
自分に合った投資本の選び方
一口に「投資の本」と言っても、本屋さんには何百冊もの投資本が溢れています。
その中から自分に合った投資本の選び方を2つ紹介します。
投資本の選び方
- 知識量に合わせて選ぶ
- 投資の種類で選ぶ
選び方①:知識量に合わせて選ぶ
まず、ご自身の知識量と投資本のタイトル、目次の内容が合っているかを確認して本を選びましょう。
特に、投資初心者向けの本は、誰にでも理解しやすいタイトルになっていることが多いです。
深く考えずに、直感で手に取ってみることをおすすめします。
読んでみて、今の自分に合わないと思ったらわかる部分を読むだけでも構いません。
読むまでのハードルをできる限り下げることが読書量を増やすコツです。
選び方②:投資の種類で選ぶ
投資本には、投資の種類別にジャンル分けされた本があります。
タイトルに投資の種類が入っていたり、著者が特定ジャンルの投資専門家であることが多いです。
チャレンジしたい投資の種類が決まっているのであれば、同じ投資の種類から3冊以上は手に取ってみてください。
1冊だけでは理解できなかったことも複数の本を読むことで理解が深まるはずです。
投資未経験者におすすめの本3選
まずは、投資をやったことがない方におすすめの本を3冊紹介します。
投資を始める前に、資本主義社会におけるお金の流れと学校では教えてくれない知識を知っておきましょう。
投資未経験者におすすめ
- 本当の自由を手に入れる お金の大学
- 漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
- 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
未経験者向け①:本当の自由を手に入れる お金の大学
画像引用元:Amazon
ビジネス系YouTuberとしても活躍中の「両@リベ大学長」初の著書です。
いつも動画で解説しているお金の教養をまとめた本だと言えるでしょう。
全編カラーでイラスト付きなので、初心者でも気軽に読むことができます。
そして、お金や投資の解説だけでなく、どのように実践すれば良いのかまでを具体的に教えてくれるのも嬉しいポイントです。
筆者は、最近この本を読みましたが、お金の増やし方よりも支出の減らし方や資産の守り方が非常に勉強になりました。
実際にこの本で知った知識を使い、火災保険を有効的に活用できた経験もあります。
投資初心者向けというよりも、学校では勉強できないお金の事実を知りたい方におすすめしたい本です。
未経験者向け②:漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
画像引用元:Amazon
100年以上前に著者ジョージ・S・クレイソンによって書かれた本を漫画化した作品です。
貧乏な主人公バンシルが、お金持ちになるために失敗と成功を繰り返していきます。
舞台は古代バビロニアなので、現代とは時代背景が違いますが、なぜか現代人とリンクする場面が多く、心を大きく揺さぶる内容となっています。
この本を読めば、今も昔も変わらないお金の価値観やお金持ちになる法則を知ることができます。
筆者は、貧乏な時代が長く何度も失敗をしながらお金を手に入れたので、主人公に共感できる部分が多く、この本を読みながら涙が出ました。
それほど、お金がない人の苦悩やリアルな感情を表現している本です。
ぜひ、お金がなくて生活が苦しいと思っている人に読んでもらいたいです。
未経験者向け③:難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
画像引用元:Amazon
お金の専門家としてさまざまなメディアで活躍中の著者、山崎元さんの投資本です。
仕事を急に辞めて退職金の運用に困っている主人公と、運用方法をアドバイスする山崎さんとの対話形式の本です。
投資初心者が誰しも感じる素朴な疑問や不安をズバッと解決してくれるので、お金の運用方法での正解を知りたい人に最適な本です。
投資家にはなりたくないけれど、できるだけ低リスクでお金を増やしたいという方に向いています。
筆者は、投資を始めたばかりのころにこの本を読みたかったと思いました。
できるだけリスクを抑えて投資することの大切さを学べるでしょう。
投資初心者におすすめの投資本2選
ここからは、投資の経験とレベルに合わせたおすすめ投資本を紹介していきます。
まずは、投資を始めたばかりの方や、すでに基礎は学んだという人におすすめの本です。
投資初心者におすすめ
- お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
- お金の真理
初心者向け①:お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
画像引用元:Amazon
金融小説家で今やインフルエンサーとしてネット上でも発信している著者、橘玲さんの2002年ベストセラー本です。
お金持ちしか知らない情報格差は、今も昔も本当にあることを思い知らされる衝撃的な本です。
具体的には、投資の解説とともに、税金や国家制度を個人が最大限利用する方法が書かれています。
お金持ちになれる黄金の羽は、自分から探しに行かなければ見つけられないこと、そしてその黄金の羽はこうすれば見つけられるという具体的な方法を書いてくれています。
ハイリスクな投資よりも、賢く支出を減らして着実に資産を増やすことが資本主義社会で成功する方法だと書かれています。
筆者は、この本を読んで投資手法が変わったり、不動産投資に挑戦するなど強く影響を受けました。
お金持ちと呼ばれる人たちがお金や投資に対してどう考えているのかを学べる貴重な本です。
初心者向け②:お金の真理
画像引用元:Amazon
個人投資家として有名な与沢翼さんの2020年発売の本です。
「お金とは何か?」「投資とは何か?」この疑問を著者自身が、何度も問いかけながら答えを探していく投資本です。
これからの時代に勝ち続けるためにはどんなマインドが大切なのかを著者の実体験とともに語られた本です。
著者が起業後に短期間で巨万の富を得るまでの流れや、借金を背負った状態から這い上がるまでの体験談など、リアルな話が多く勉強になるでしょう。
筆者は、会社員を辞めて独立してからこの本を読みました。
この本からは、著者である与沢翼さんの投資家として生きていく覚悟や個人で継続して勝ち続ける方法を学びました。
起業して大きな組織を作り上げるのではなく、個人の力だけで資本主義社会を生き残る方法を学びたい方におすすめの本です。
ただし、極端な言い回しも多く、精神的な強さのない人がマネをすると危険な部分もあります。
初心者は参考程度に読み進めてください。
中級者におすすめの投資本3選
ここからは、投資を少し経験してきた中級者の方におすすめの投資本を3冊紹介します。
少し経験してきたからこそ学べる内容の本です。
中級者におすすめ
- 投資のための心理学を学ぶ本!ゾーン — 相場心理学入門
- スノーボール
- 1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました
中級者向け①:投資のための心理学を学ぶ本!ゾーン — 相場心理学入門
画像引用元:Amazon
投資家のトレード心理と、勝つために必要な「ゾーン」という心理状態を解説した投資本です。
単純な精神論だけではなく、損切りや利確タイミングに失敗する心理などの具体例や実践に基づいた精神論が書かれています。
投資家として何度がトレードの経験をしてきた人だからこそ理解できる内容になっているでしょう。
ご自身のトレード経験と照らし合わせながら読み進めることで理解が深まるはずです。
そのため、この投資本はトレード経験のない投資初心者にはおすすめできません。
筆者は、仮想通貨トレードに夢中だったときにこの本に出会いました。
ポジションを持っているときや相場の変化が、どのように投資家の精神に影響を及ぼしているのか。
感覚ではわかっていたことが、文章で論理的に解説されることで、自分自身の精神的な弱さを知る機会になります。
中級者向け②:スノーボール
画像引用元:Amazon
世界一の投資家と呼ばれているウォーレン・バフェットさんを5年間密着取材した内容をまとめた伝記です。
スノーボールというタイトルのとおり、小さなお金を雪だるま式に大きくするまでのエピソードを知ることができます。
投資先会社を一件一件楽しそうにリサーチする行動力や、お金への執着の強さなどは投資家にとって影響を受けることでしょう。
あくまで、取材に基づく人生観や具体的なトレード手法を知るための本ではないので注意してください。
筆者は、投資初心者の頃にバフェットに憧れてこの本を読みましたが、分厚く経済的な専門用語が多く、この本を読み切ることができませんでした。
しかし、最近になって読み返すとほぼ全ての内容が理解できました。
そのため、投資初心者ではなく、最低限の経験と知識がある中級者以上の方が読むべき本だと考えています。
中級者向け③:1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました
画像引用元:Amazon
この本は、アメリカの純資産1億円以上の富裕層を対象に調査した結果をデータ分析した内容です。
個人の考え方ではなく、データのみで法則を解き明かしていく新しい感覚の本です。
高学歴のサラリーマンよりも自営業の方が億万長者に近付けるなど、今の日本でも応用できる事実が多く書かれています。
筆者は、たくさんの投資本を読んできたので経営者のことばに影響を受けながら、投資方法を試していました。
そこで、データに基づくこの本を読んだことにより、成功者のことばがデータに基づく事実だったと納得することができました。
これにより、自分自身の行動や選択に自信を持つことができるようになっていきました。
自分自身の投資手法を他人に納得してもらえなかったり、言語化できずに悩んでいる方はこの本のデータが手助けになるかもしれません。
上級者におすすめの投資本3選
ここからは、投資の基礎知識と一定以上の経験を持つ上級者におすすめの投資本3冊です。
一時的ではなく勝ち続けるために必要なマインド、日本だけでなく海外マーケットでの戦い方など、もはや哲学の領域とも言える投資本を紹介します。
- 敗者のゲーム
- マーケットの魔術師
- 賢明なる投資家
上級者向け①:敗者のゲーム
画像引用元:Amazon
投資関連作品で多数の名著を執筆してきた著者、チャールズ・エリスのロングセラー作品です。
初版から30年以上経過してもなお、投資家たちのバイブルとして語られています。
近年、日本でも人気の投資先となっているインデックスファンドについて理論的に細かく分類されて解説しています。
この本を読むと、ここからヒントを得てインデックスファンドについて情報発信している投資家が多いとわかるでしょう。
インデックスファンドのメリットを理論立てて説明できてこそ、投資の上級者といえます。
筆者も、当初は安易に投資先として語られやすいインデックスファンドに否定的な意見を持っていましたが、理論立てて解説してくれるこの本により納得できました。
上級者向け②:マーケットの魔術師
画像引用元:Amazon
この本は、当時アメリカでトップトレーダーだった16人に、投資で勝つための秘訣をインタビューした内容を1冊にまとめた本です。
個人投資家だけではなく、金融業界や証券会社に勤める人も読んでいるほどに有名な本です。
主な内容は、短期的なトレードで利益を出しているトレーダーへのインタビューですが、長期的な株や為替、先物取引など全ての投資で成功するには共通部分があることがわかります。
筆者は、約3年前に先輩投資家から紹介してもらいこの本を読みました。
分厚い本なので心が折れそうになりますが、投資上級者になるには必要だと言われ、必死に読んだことを覚えています。
小手先のテクニックだけでは相場に生き残れないことを思い知らされる1冊です。
投資家の哲学や名言が多いですが、投資以外のビジネスにも生かされる考え方も多いでしょう。
上級者向け③:賢明なる投資家
画像引用元:Amazon
バリュー投資理論の考案者である、ベンジャミン・グレアムの本です。
初版から50年以上たった今でも投資家たちに愛さている本で、ウォーレン・バフェットもこの本に影響を受けていると言われています。
内容は主に、株式投資や債権など、長期的に投資するための基礎を書いてあります。
投資の基礎を上級者向けとして紹介する理由は、すでに投資で一定の資産を持っている人だからこそ有効な投資方法がバリュー投資だと考えているからです。
企業価値が、現在の価値よりも割安だと判断したときにどのように買い付けるのかをもう一度勉強し直すことで資産をさらに拡大することができるでしょう。
筆者は、株式投資においてこの本から得た「割安株」の考え方を意識して投資しています。
とりあえず読むべき投資家のバイブル的名著3選
ここまでの内容で、自分に合った投資本の選び方が見つからなかった方のために、投資家なら必ず読むべき本を3冊紹介します。
3冊すべてが、数多くいる投資家たちのバイブル的な本となっている名著ばかりです。
- ウォール街のランダムウォーカー
- ファスト&スロー
- 金持ち父さん貧乏父さん
名著①:ウォール街のランダムウォーカー
画像引用元:Amazon
世界で150万部を超える投資本のベストセラーです。
株式投資を長年やっている投資家たちの会話には必ず登場するバイブル的な名著と言えるでしょう。
内容は、インデックス投資の有効性と市場の出来事はランダムに起こっているため予測することは難しいという主張です。
主張の理由を、過去の市場の流れやテクニカル分析から読み解いて解説しています。
筆者は、この分厚い本を投資初心者の頃に一生懸命読みましたが、半分以上は理解できませんでした。
しかし、この本に出てくる具体例や言葉は、他の投資本で引用されていたり投資仲間の会話に登場するため、その都度読み返しては理解を深めていきました。
本の内容よりも、投資家たちのバイブル的な名著となっている理由を知るためにも一度は目を通しておくことをおすすめします。
名著②:ファスト&スロー
画像引用元:Amazon
この本は、投資の具体的な知識ではなく行動経済学に基づいた人間の選択の合理性を説いた内容です。
この本を参考文献として、投資家向けの本として発売されている本が多いため、まずは読んでみることをおすすめします。
ナンピン買いの原因や損失を確定できない心理状況を、投資の具体例を使って解説してくれています。
人間が合理的ではない行動をとってしまう真実と、その理由を知ることで投資にも生かすことができるでしょう。
筆者は、投資の判断をする場面でこの本の内容を思い返しながら、自分の行動が合理的かそうではないのかを意識するようにしています。
この本で一つ残念な部分があるとすれば、翻訳された文章が読みにくいことです。
内容も長いため、読むのが辛い方は読み飛ばしながら興味のある部分だけ読むことをおすすめします。
名著③:金持ち父さん貧乏父さん
画像引用元:Amazon
世界だけでなく、特に日本で大ブームを巻き起こした名著です。
アメリカのお金持ちと貧乏人の考え方とお金の使い方を比較した内容です。
著者の実体験に基づくストーリー形式になっているので、初心者にもわかりやすいことが特徴です。
筆者は、高校生の頃にこの本を読みましたが、内容はほぼわかりませんでした。
しかし、実際にサラリーマンとして働いたり、投資を始めてからこの本を読むと共感する部分が多く、行動を見直すきっかけになりました。
また、この本は投資をやったことのない人が知っていることも多いため、大人の会話ネタとしても使えるメリットもあります。
投資本のおすすめの読み方
ここからは、投資本で効率よく学ぶためのおすすめの読み方を2つ紹介します。
せっかく読むのなら効率よく、たくさん読みたい方はマネしてみてください。
- 専門用語は後回しにする
- アウトプットする
読み方①:専門用語は後回しにする
投資本の中で出てくる専門用語の名称や意味は後回しにしましょう。
投資初心者の頃は、本の内容に登場する投資専門用語の意味がわからず苦労します。
しかし、その度にことばの意味を調べたり理解しようとすると時間ばかりが発生してしまいます。
難しいことばは後回しで、本の考え方や全体像を勉強することに集中しましょう。
基本的にパラパラと読み飛ばして、気になる部分だけ集中的に読む方法がおすすめです。
時間に余裕のある学生でなければ、効率よく学ぶことに集中すべきです。
読み方②:アウトプットする
投資の本を読んで自己満足しているだけでは、読んだ知識は記憶に定着しません。
ノートに書いてまとめたり、ツイッターやブログなどのSNSを利用してアウトプットすることをおすすめします。
コツとしては、読んだ内容に自分の考えをひと言だけでも加えて発信することです。
筆者は、ブログで実際に読んだ本の感想や投資手法をアウトプットしていました。
本以外で投資を勉強する方法
投資を学ぶ上で、もっとも効率の良い方法は本を読むことだとお伝えしました。
ここからは、本を読む時間が無い方や本が苦手な方向けに読書以外の勉強方法を2つ紹介します。
- YouTube
- 音声メディア
方法①:YouTube
まずは、YouTubeで勉強する方法です。
特におすすめののは、投資の解説動画ではなく投資本の解説・要約動画です。
投資本の解説動画を聞くだけなら、本を読まずに知識を得られます。
以前までは役立つ動画が少なかったYouTubeですが、近年はわかりやすい動画や投資本の要約動画が増えています。
近い未来には、本を読むことが時代遅れになり、YouTube動画だけでもわかりやすく学べる時代になるかもしれません。
注意点として、配信者の発言や解説に影響を受けすぎないことです。
動画という一方的な発信環境では、偏った意見や主張が多くなることを理解しておきましょう。
方法②:音声メディア
続いて、音声メディアで投資の勉強をする方法です。
投資の本を読む時間がなかったり、作業中や車の運転中にも投資を勉強できるのが音声メディアです。
YouTubeの音声だけを聞く方法もありますが、それよりも「Podcast(ポッドキャスト)」や「Voicy(ボイシー)」などの音声配信に特化したメディアは広告のストレスがないためおすすめです。
本を読める時間は、できる限り本を読むべきですが、それ以外の時間を活用できる音声メディアは勉強効率を上げる素晴らしい手段です。
筆者は、サラリーマン時代に営業での車移動中、音声メディアで投資の勉強をしていました。
このスキマ時間でもストイックに学んだことが、結果につながったと確信しています。
投資本マニアが選ぶおすすめの投資方法
投資本マニアといえるほど読書をしてきた筆者が、今から始める方におすすめしたい投資を4つ紹介します。
- 投資信託
- 不動産投資
- ソーシャルレンディング
- 不動産投資型クラウドファンディング
投資①:投資信託
投資信託とは、金融機関にお金を預けることで自分の代わりにプロが運用をしてくれる投資方法です。
利回りは1パーセントから3パーセントと低いことが特徴ですが、プロが代わりに運用してくれるため初心者にも人気の投資商品です。
投資本でも投資信託のインデックス投資を推奨している本のベストセラーが多くなっています。
少額から始められるので、投資初心者はまず投資信託から始めるのもおすすめでしょう。
投資②:不動産投資
不動産投資とは、投資用にアパートやマンションを購入し、貸し出すことで家賃をもらう投資方法です。
初期資金が必要なので初心者向けの投資ではありませんが、他の投資よりも不労所得を得やすいことが特徴です。
この記事で紹介した本で投資の基礎知識を学んだ後に、不動産投資に特化した本を読むことでさらに専門的な内容を学ぶことができるでしょう。
ただし、不動産投資は初期投資として数百万円必要であり、ローン審査が通らなければ投資できないという高いハードルがあります。
このハードルをクリアできる投資家はぜひ挑戦してみることをおすすめします。
投資③:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、「お金を借りたい企業」と「お金を貸したい個人投資家」をインターネット上でマッチングするサービスです。
クラウドファンディングの一種であり、借りたい金額を募集した企業に賛同した投資家が応募することで融資が成立します。
投資した投資家は、融資した金額に上乗せした金利を分配金として受け取れます。
ソーシャルレンディングの特徴は、最低1万円から投資でき、平均利回り5パーセントから10パーセントと高いことです。
また、相場チェックやトレードの必要がないため、投資家の手間が少ないことも忙しい人にとってメリットでしょう。
ソーシャルレンディングは、比較的新しい投資なので、専門的に取り扱った本が少ないです。
それでも、案件によってはすぐに募集が埋まってしまうほど人気なので、今後さらに利用する投資家が増えていくと考えられます。
詳しくはこちらをチェックしてください。
投資④:不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングとは、不動産会社が個人投資家に対して借りたい金額を提示し、集まった資金で不動産投資を行うためのサービスです。
出資した投資家は、金額に応じて分配金を受け取ることができます。
ソーシャルレンディングと似た仕組みで、案件募集から出資、分配金の受け取りまでの全てをインターネット上で行うことができます。
不動産会社が物件を運用した収益から投資家に分配される仕組みがソーシャルレンディングとは異なっています。
不動産投資をしたくても、資金が足りない方は最低1万円から始められる不動産投資型クラウドファンディングから始めてみることをおすすめします。
詳しくはこちらで解説されているのでチェックしてみてください。
まとめ
投資の勉強をするのにおすすめの本を、投資レベルに合わせて紹介しました。
投資の正しい情報は本で勉強することがもっとも効率的です。
本で投資の基礎知識を学んでおけば、想定外のリスクにも応用しやすくなります。
初心者の方は、実際に投資と読書を同時並行で行いながら知識を深めてみてください。
まとまった資金がない方は、「ソーシャルレンディング」や「不動産投資型クラウドファンディング」がおすすめですよ。