投資における「失敗」とは
投資における失敗とは、「投資が続けられなくなること」です。
この失敗は次の2点に分けることができます。
- 元本を大幅に失う
- 体力・気力の側面から投資が続けられなくなる
投資を始める際に用意した元本を失ってしまえば、投資を続ける資金がなくなり、投資の場から撤退せざるを得ないでしょう。
また、投資は肉体的・精神的な疲労を伴うものです。
多少利益が出ていたとしても、仕事への負担が生まれ投資が続けられなくなることもあります。
では、投資においてなぜそのように失敗してしまうのでしょうか?
そして、投資で失敗しないための方法にはどういったものがあるのでしょうかか?
この記事では、投資家の筆者の体験談・経験を交えながら具体的に解説していきます。
【体験談】投資における失敗事例
では、筆者が伝聞した体験談や実際に体験した失敗談から、投資手法別によくある失敗例と投資の失敗を避けるにはどうしたら良いのかについてお伝えしていきます。
失敗談を紹介していく投資方法は次の5種類です。
- 株式投資
- FX
- 投資信託
- 不動産投資
- ソーシャルレンディング
事例①:株式投資での失敗例と対策方法
株式投資は、日本で最もポピュラーと言える投資方法でしょう。
ご自身の周囲でも、株式投資に取り組んでいる人は多いのではないでしょうか?
それだけに、株式投資の体験談を聞く機会も多いでしょう。
実例:購入した株式が値下がりしたものの、損切りできずに塩漬け状態に陥ってしまった
最初にお伝えする失敗談は、筆者が購入した株式が売るに売れない状態に陥ってしまった経験です。
1,000円で買った株式が900円、850円と徐々に下がっているにもかかわらず、「いつかは上がるだろう」といった希望的観測を抱いて持ち続けていました。
しかし、500円、400円……と値が下がり続け、売ろうと思っても売れない事態に陥ってしまったのです。
このように、売るに売れない状況のことを「塩漬け」と呼びます。
長らく売ることができなければ、投資用の資金が拘束された状態になり、利益が出ません。
さらには、含み損が増えてしまうため、もはや売却は困難になります。
結果的には「損切り」の決心がつかないまま放置した結果、気づけば取り返しがつかないほどの損失を抱え、仕方なく300円ほどで売却しました。
保有資産は当初の30パーセントに落ち込み、最終的には投資元本の大半を失いました。
そのため、投資を続けることができなくなってしまったのです。
対策:損切りラインを決めておく
株式投資での致命的な損失を避けるには、早めの損切りが肝心です。
あらかじめ損切りのラインを明確に設け、達した時点で速やかに売却するようにしましょう。
損失が少ない段階で撤退のラインを決めていれば、別の銘柄に買い替えて投資を続けることができます。
事例②:FX投資での失敗例と対策方法
株式投資に続いて投資人口が多いのが「外国為替証拠金取引」、通称「FX」です。
続いては、FXでの失敗談を紹介していきましょう。
実例:レバレッジ管理ができず大幅な損失を被った
FXでは、「レバレッジ」と呼ばれる仕組みを使えば、手持ち以上の資金での取引が可能です。
そのため、筆者は高めのレバレッジが掛けられることを良いことに、ときには10倍のレバレッジで投資していました。
当時、筆者は相場の変動が大きめのポンド・円をメインに投資していました。
最初は思惑どおりに相場が動いて利益が出ていました。
しかし、イギリスのEU離脱という市況を取り巻く状況の変化により、一気に為替相場が変動しました。
気がつけば、わずか数時間ですべてのポンド・円のポジションが強制的に決済され、FXに投資していた分の資産がほぼゼロになってしまったのです。
対策:レバレッジを小さな数字に留める
FXのメリットは、レバレッジをかけて資金以上の投資ができる点です。
この仕組みを上手に使えば、少額の資金で大きな利益を出すことができます。
しかし、それだけにレバレッジをかけると相場変動時のリスクが上がります。
長期的にポジションを持つ時は、基本的に2倍から3倍ほどのレバレッジに留めておくべきです。
また、FXの相場は24時間動いていますから、経済関係の悪いニュースを嫌気して相場が大きく変動し、就寝中に一気に損失が拡大することがあります。
高いレバレッジで取引するときは、常に相場を監視できる時間帯のみにしましょう。
事例③:投資信託での失敗
投資信託もポピュラーな投資手法の一つです。
また、投資信託は株式やFXとは異なり「キャピタルゲイン」ではなく「インカムゲイン」を得る投資手法です。
- キャピタルゲイン:保有している資産を売却することで得られる売買差益のこと
- インカムゲイン:資産を保有していることで得られる収益のこと
実例:毎月分配型の投資信託を選んだ
筆者の投資仲間の友人の失敗談をお伝えしましょう。
彼は、毎月得られる「配当金」が欲しいがために、「毎月分配型」の投資信託に投資しました。
しかし、早期に元本割れして分配金がなくなってしまい、運用終了後の配当分まで含めて損失が発生してしまうことを経験したのです。
対策:毎月分配型の投資信託を避ける
毎月分配型の投資信託の配当金は、「運用益」ではなく「元本」から分配する場合があります。
その場合、最初は順調に分配されますが、運用側が資産運用に失敗した場合、配当が大きく減って損失が発生するケースが大半を占めます。
また、毎月分配される場合、その都度税金や手数料が発生してしまい、実質利回りが低下してしまいます。
そのため、「毎月分配型」よりも年1回配当の「決算連動型」の投資信託を選んだ方が、利回りが下がりにくいです。
事例④:不動産投資での失敗例と対策方法
不動産投資は「インカムゲイン」を得るための投資手法としてポピュラーなものです。
不動産投資における失敗談をお伝えしていきましょう。
実例:表面利回りだけを見て物件を買ってしまった
こちらも筆者の投資仲間の失敗談を紹介しましょう。
友人の中で、価格が安く表面利回りが高い地方のアパートを購入した方がいました。
利回りの数字は20パーセントだったそうです。
価格は約1,000万円、満室になれば毎年200万円の家賃収入が見込めました。
しかし、地方の物件であるため入居者があまり入らず、家賃収入が思ったように得られませんでした。
また、購入後に修繕が必要な箇所が多いことが判明。
そのため、莫大な修繕費用がかかってしまったため、その費用を含めると、決して安いとは言えない価格で古い物件を買ってしまったのです。
結局、毎月のローンの返済額が家賃収入を上回ることになり(「ローン返済額」>「家賃収入」」)、不動産投資に失敗したのです。
売るにも売れず、僅かな家賃収入を得ながら、その後毎年固定資産税を支払い続けているということです。
対策:ランニングコスト・入居率を見る
不動産投資用の物件を選ぶ際は、つい「表面利回り」を見がちです。
しかし、表面利回りで収益性を判断することは危険です。
表面利回りは満室で運用できた場合の理論値に過ぎず、実際に当該物件で得られる収入を保証するものではありません。
また、表面利回りは、毎月の維持費や修繕費などを含んでいません。
そのため、修繕に手間がかかる物件を買ってしまうと、実質的に手元に残る資金(キャッシュフロー)がごくわずかになったり、マイナスになったりすることもあります。
不動産の購入を検討する際は、表面利回りではなくかけるべき経費をしっかりと計算した上で、「実質的利回り」を算出して購入の可否を判断するようにしましょう。
また、現在の日本の各地方では人口減少が進んでいるため、賃貸物件の需要が減っています。
賃貸物件の需要のないエリアに物件を購入するよりも、多少は利回りが低くても人口が増加している都心に物件を買いましょう。
つまり、入居率の高いエリアで不動産を購入することが重要です。
事例⑤:ソーシャルレンディングでの失敗例と対策方法
ソーシャルレンディングとは、近年注目されている投資手法です。
「お金を借りたい企業(借り手)」と「お金を貸したい人(投資家)」をオンライン(インターネット上)で結びつけるサービスです。
クラウドファンディングの一種であり、「貸付型クラウドファンディング」と呼ばれることもあります。
新しい投資手法だけに、メリットだけではなくデメリットもしっかり押さえておく必要があります。
そうでないと、筆者の知人のように失敗してしまうことがあります。
実例:1社にのみ集中投資した結果資産を動かせなくなった
知人はソーシャルレンディング投資において、利回りの高い案件を提供する一つの会社にだけ集中して投資していたことがありました。
しかし、ソーシャルレンディング会社が急に業務を停止する状態に陥り、投資金の返済が中断してしまいました。
現在も依然として資金が拘束される状態に陥っています。
そのため、投資した資金を引き出すことができず、もはや投資が続けられなくなってしまいました。
彼は、今もソーシャルレンディング会社の口座に数100万円を拘束されたまま、返済を待っている状態です。
対策:複数の会社に分散投資する
ソーシャルレンディング業界では、金融庁の行政処分を受けて案件の募集を中止した運営会社が数社あります。
また、投資家から集めた資金を融資した先の会社で問題が発生してしまい、投資家に満足な返済ができない会社が実在します。
新しい投資手法が開発された時点では、何かと投資手法自体や投資会社に関する危険性が問題視されやすいものです。
そのため、一社に集中して投資するのではなく、複数の会社に分散して投資すれば、すべての資金が拘束されることはなかったのです。
また、ソーシャルレンディングは貸付時の金利が投資家の収入源です。
利回りの高い案件では、融資先の返済リスクが上がります。
利回りの高い案件だけを選ぶのではなく、返済リスクが低くて担保や保証が手厚い案件にも投資した方がリスクを下げることができ失敗しにくくなります。
投資に失敗する人に共通する特徴
これまでは、筆者の投資の失敗談5つを投資の種類別に紹介してきました。
では、投資に失敗する人にはどういった共通点が見られるのでしょうか?
筆者の体験談を交えながら、具体例に解説していきます。
特徴①:分散投資をしない
「ソーシャルレンディング」での対策方法でお伝えしたように、分散投資はリスク対策に有効です。
一つの投資手法、一つの運営会社に絞って投資していると、投資手法や運用会社に問題があった場合、資金を大きく損なう可能性があります。
逆に、多様な投資手法に投資資金を分散させれば、ある投資先で問題が起きてもリスクは限定されます。
例えば、株式投資をする際に株を購入する会社を「不動産業界」と「バイオ業界」などのように、事業に関連性がない業界に分散して投資するのです。
不動産業界で景気が悪化してもバイオ業界にはその景気の影響が波及しないため、株価は連動せずに同時に株価が下がることを避けられるのです。
「投資手法」「投資業界」「投資する国」「投資するタイミング」といった観点において、「分散」して投資することをおすすめします。
特徴②:レバレッジをかけすぎる
「FX」のところで紹介したように、レバレッジをかければそれだけ利益も大きくなりますが、損失も膨らみやすくなります。
また、FXのみならず、株式投資でも数倍程度のレバレッジをかけることは可能です。
一流と言われるプロのトレーダーであっても、年間で2割の利益が出せれば上出来だと言われます。
そのため、投資初心者が年間で資金を2倍、3倍と一気に増やすことは現実的ではありません。
レバレッジを掛けても大きな利益が出せる保証はなく、実際にはレバレッジを掛けた分損失が拡大するケースが多いです。
手持ち資金以上の金額を一度に運用しようとするのではなく、せいぜい2倍から3倍ほどのレバレッジに留めておきましょう。
特徴③:損切りしない
損切りは、「株式投資」で取り上げた失敗談の対策に通じる話ですが、「FX」にも当てはまります。
早めに損切りを行えば、元本の損失を最小限に食い止めることができます。
上手に損切りを行えば、別の投資手法に乗り替えて新たなチャンスをつかみ、利益を手にすることも夢ではありません。
投資から撤退しないためには、「損を切る」決断力が非常に重要です。
投資の際は知識だけでなく、知識と同じくらいに精神力もまた成否の決め手になります。
相場が下落する恐怖に真っ向から立ち向かい、冷静に判断して早め早めの損切りができる人は、世の中にごくわずかしかいません。
いざというときに損切りを決断するだけの勇気と自信のない人は、あらかじめ自分なりに損切りのルールをしっかりと決めておきましょう。
例えば、「購入価格から10パーセント下落したら、自動的にポジションを処分する」ように設定するのです。
特徴④:投資の利益がどこから出ているか知らない
「投資信託」や「ソーシャルレンディング」の失敗例に通じるポイントです。
なぜ、選んだ投資手法で利益が出るかをよく理解していなければ、誤った投資対象を選んでしまうことがあります。
ソーシャルレンディングでは、貸付時の金利から投資家の利益が生まれます。
そのため、利回りが高い案件は融資先から返済が滞るリスクが上がります。
投資信託の毎月の分配金は、運用利益ではなく投資元本から捻出しているだけのものがあります。
この場合、元本からの捻出が進むと運用資金が減ってしまうため、想定しているよりも利益が少なくなってしまいます。
投資で失敗してしまわないためには、このように投資の仕組みをしっかりと理解しておく必要があります。
特徴⑤:投資対象についての勉強をしない
最も基本的かつ失敗につながる要因として、「勉強せずに投資する」という特徴があります。
どの投資手法を選べば利益が出るのか、勉強しない人は投資家として向いていません。
株式の場合は「銘柄(会社)を調べない人」、FXの場合は「国際情勢や経済状況を調べない人」、不動産投資の場合は「物件をしっかりと見定めない人」は失敗します。
不動産投資では、立地の見極めが最も重要だと言われます。
立地の良し悪しを念頭に置かずに、単純に物件の価格や利回りだけを見て利益が出ない物件を買ってしまえば、いずれはローンの返済が不可能になります。
そうなると、二束三文にしかならない物件を抱え、借金まみれになる将来が待ち構えています。
立地について、また需要のある物件そのものについての勉強を怠らなければ、不動産投資で利益を出すことは、決して難しいことではありません。
当然と言えば当然のことですが、投資対象について不断の勉強・努力が大事です。
投資に失敗しない人がやっているポイント
これまでは、投資に失敗する人の考え方、特徴について細かくお伝えしました。
しかし、世の中には投資で失敗する人もいれば、成功してしっかりと結果を出している人もいるわけです。
では、投資に成功する人はどのようなポイントを押さえているのでしょうか?
初心者でもすぐに始められるポイントについて解説します。
ポイント①:投資対象を真剣に勉強・理解する
投資対象については、常に知識を吸収していくことがとても重要です。
為替相場は国際情勢の影響を受けますし、株式の銘柄選びも業界や会社個別の情報などをチェックしなければなりません。
お金を儲けようとするのですから、これくらいの勉強は当然とも言えます。
投資に成功する人は、常に新しい情報を入手したり知識を習得したり、努力しているのです。
しかし、会社員の場合は自分の仕事があると、勉強の時間を捻出することが難しいときもあるでしょう。
そのような場合、プロに運用を任せる投資手法を選ぶのも一つの手です。
例えば、「投資信託」や「ソーシャルレンディング」であれば、運用を自分で行わずに済みます。
ポイント②:トレードを伴う投資手法を避ける
専業トレーダーはともかく、サラリーマンの副業としてキャピタルゲイン目的に投資する場合、常に相場を監視すること非常に困難です。
勤務中に取引が知れれば懲罰を受けることもあるでしょうし、本業に集中できずに仕事のパフォーマンスが低下する可能性もあります。
そこで、相場の監視などの時間的な拘束を伴わない投資手法の選択が成功につながります。
キャピタルゲイン目的の投資手法は利益が大きいですが、失敗時の損失も大きいことが特徴です。
そして、常に相場の監視が必要ですので、手間がかかります。
一度に大きな利益は出ませんが、「不動産投資」や「ソーシャルレンディング」のように、インカムゲイン目的の投資手法の方が、着実に成功の道を歩みやすいです。
投資に成功する人は、このように自分の時間を奪われない投資手法を選んだり、一発大きな利益を狙って失敗するのではなく、手堅くコツコツと資産を増やしたりしているのです。
ポイント③:自分に合った精神的な負担の少ない投資手法を選ぶ
投資で成功している人は、自分にとって精神面な負担の少ない投資手法を選んでいます。
自分に適してるからこそ、長く投資を続けられるのです。
先ほどもお伝えしたように、投資では損切りなどの決断に迫られることがあります。
特に、損切りを行わなければならないのは、相場の変動で利益を得るキャピタルゲイン目的の投資手法です。
相場の暴落への怯えと恐怖、就寝中に相場が大きく動いてしまうのではないかという不安で不眠症に陥る人すらいるくらいです。
精神的な苦痛と負担が原因で過度のストレス状態に陥り、投資から撤退する人もいるのです。
投資で一攫千金を狙うことは悪いことではありません。
しかし、常にキャピタルゲインの獲得を目的とした投資手法は、精神的に大きな負担になります。
そういったリスクの高い投資を好む人もいますが、常に相場変動の重圧にさらされる投資手法は多くの人にとって疲労感を与えます。
それよりも、相場の変動を気にせず続けられる「ソーシャルレンディング」のような投資手法を選んだ方が、投資を長く続けられることが多いのです。
ポイント④:市場変動の影響を受けにくい投資手法を選ぶ
投資に成功する人は、精神的な負担が少なく、市況の影響を受けない方法を選んでいます。
「ソーシャルレンディング」や「不動産投資」が該当する投資手法だと言えるでしょう。
例えば、日本の景気が悪化すれば、株式の相場は軒並み下落します。
さまざまなな業種の株式を持っていたとしても、すべての銘柄で損失が発生する可能性があります。
不動産価格も景気の影響を受けて下落する可能性が高いです。
しかし、不動産投資の収入源は「家賃」です。
家賃の相場は簡単に下がるものではありません。
たとえ景気が悪化して株価の水準が2/3ほどに下がったとしても、家賃の相場も一緒に2/3になることはありません。
居住に関わる住宅の費用などのように、人間の生活に必要不可欠な投資対象を選べば、ある程度リスクを避けることができるのです。
ポイント⑤:一時的に投資から撤退する
投資で利益を出していると、ついつい「常に投資しなければいけない」というプレッシャーに押しつぶされそうになることがあります。
しかし、これは大変に危険な状態です。
投資家は、利益が出ない状況であることを理解したら、市場からすべての投資金を引き揚げる決断もときには必要なのです。
そういった意味では、任意で投資をストップできる投資手法を選択しておくことがカギになります。
例えば、「株式投資」や「FX」など取引市場が確立されている投資手法は、短時間で保有資産を売却して現金にすることができます。
また、「投資信託」のようなインカムゲイン目的の投資では、任意で運用をストップできるものが多いため、いつでも資金を引き揚げることが可能です。
このように、投資に成功する人は失敗が大きく拡大してしまわないように、市場から撤退しやすい投資手法を選んでいるのです。
投資に失敗したくない方におすすめの投資方法
投資で失敗しないためのポイント・成功している人が実践しているコツを知ったところで、初心者でも失敗しにくい投手方法を具体的に紹介していきましょう。
おすすめ①:投資信託
サラリーマンの方に特にオススメしたいのが投資信託です。
投資信託は自分で資産運用を行う必要がありません。
株や為替、債券など投資対象を選び、実際の運用自体は資産運用のプロである証券会社や投資信託会社の社員が行います。
自分は収益が振り込まれるのを待つだけであり、相場監視などのストレスからも開放されます。
そのため投資を続けやすいです。
手数料などの費用は発生しますが、それでも自分で運用する手間や精神的な負担を考えれば小さなコストだと言えます。
100%利益が出る保証があるわけではありませんが、投資の初心者が自分で資産運用するよりも、利益が出る可能性は高いと言えるでしょう。
おすすめ②:不動産投資
誰しもがすぐに取り組めるわけではありませんが、手堅い投資対象といえば不動産投資です。
この場合の不動産投資とは、不動産を購入して転売するのではなく、投資用不動産物件を購入し賃貸物件として運用することを指します。
日本のは人口が減少するエリアと増加するエリアに分かれていますが、逆に考えれば今後増加するエリアを見極めることも容易なのです。
東京都心や、東京への通勤圏である神奈川や千葉に物件を買えば、今後も賃貸需要は高く、安定した運営を見込めます。
先に挙げたように、家賃収入は景気の変動の影響を受けません。
人が生活している限り、住む場所は絶対に必要なものです。
金融機関からの融資が受けられる人であれば、不動産投資に取り組むことで、安定した収入を確保できます。
おすすめ③:ソーシャルレンディング
「投資信託」は運用の手間がかかりませんが、100パーセント利益が出るわけではありません。
不動産投資は利益が出る可能性が高く収入も安定していますが、不動産物件の購入には、数100万円から数1,000万円以上のお金や金融機関からの融資が必要です。
そのため、誰しもが気軽に取り組めるわけではありません。
しかし、「ソーシャルレンディング」は1万円と少額からの投資が可能です。
ソーシャルレンディングは金利収入が投資家の収入源になるため、貸し倒れがない限り収益性は安定しています。
つまり、投資信託のデメリットと不動産投資のデメリットを解消し、さらに両者のメリットを兼ね備えている投資手法と言えるでしょう。
例えば、「OwnersBook(オーナーズブック)」というソーシャルレンディングサイトは、サービスの展開開始から4年以上経っていますが、今まで一度も貸し倒れや返済遅延を発生させたことがありません。
このように、評判の高いソーシャルレンディング会社を選べば、非常に高い確率で利益を得ることができるのです。
なお、ソーシャルレンディングはまだ新しい投資手法のため、名前すら聞いたことがないという方も多いかもしれませんね。
こちらでかなり詳しく解説しているので、一度目を通しておいた方が良いかもしれません。
まとめ
筆者の実体験を挙げながら、投資に失敗する人の傾向を紹介しました。
投資初心者が早急に莫大な利益を得ることは、簡単ではありません。
そういった短期的な目標で投資を始めた人の大半は、最初から巨額の資金を投入して損失を拡大させ、あっという間に投資の場から資金を引き揚げてしまうことが多いのです。
こちらで具体例を解説しています。
壊滅的な事態を避けるには、コツコツとさまざまな投資手法に分散して投資することが重要です。
また、「投資対象」だけではなく、時間(タイミング)や資金も分散することが重要です。
市況の変動に伴うリスクに備え、軽減するように心がけましょう。
一度に大金を稼ごうと追わず、コツコツと着実に積み重ねるような投資環境を維持できれば、サラリーマンや本業との両立も決して難しくありません。
時間的に、精神的に、手間や負担がかからない投資手法を選べば、10年、20年と投資を続けて、将来的には安定したインカムゲインが得られるでしょう。
そういった意味では、「ソーシャルレンディング」がおすすめできる投資手法の一つです。
これから投資を始める人は、ソーシャルレンディングを勉強してみてはいかがでしょうか?