貯金が1,000万円を超えるまでには、血のにじむような節約の努力があったのではないでしょうか?
一生懸命に貯めた1,000万円ですが、実は明確な使い道を決めていたのではなく「とりあえず1000万円を目的に貯金していた」という方も多いでしょう。
この記事では、貯金が1000万円を超えたときに注意するべきペイオフを始め、有意義な使い方を解説していきます。
これからもお金を増やしていきたい人におすすめの投資方法も解説したので、ぜひお役立てください。
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目次
筆者プロフィール
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つ、金融機関出身のライター。
投資歴は4年、運用資産は1,000万円に突入し、毎月約2万円以上の不労所得が入ってくるようになりました。
読者の方々の老後の豊かな暮らしや早期リタイアをサポートするため、金融や投資の記事を多く執筆しています。
この記事では、貯金が1,000万円を超えたらやるべきことについて解説していきます。
ペイオフやインフレなど、知らないで貯金を放置していると損をしてしまう可能性があるので、対策をしていきましょう。
貯金が1,000万円超えたらした方が良いこと
貯金が1,000万円を超えた方の多くは、銀行に預けているのではないでしょうか?
銀行預金は元本保証で安心できるので人気ですが、1,000万円を超えると保証されなくなってきます。
これを「ペイオフ」と呼ぶので、まずは詳しく解説していきましょう。
また、1,000万円を超えたら少しリスクを取って投資を始めても良いかもしれません。
「ペイオフ」と「投資」を1,000万円を超えたら考えるべき2つのこととして、どう対応すれば良いか紹介していきます。
した方が良いこと
- ペイオフに注意する
- 投資で資産を増やす
ペイオフに注意する
ペイオフとは、銀行が倒産した場合などでも、預けている預金は「元本1,000万円とその利息まで保証される」という制度です。
銀行がどんな状態になっても、預金の1,000万円とその利息は預金をした人に返されるということです。
裏を返せば、1,000万円を超える金額を預金している人は、超えたぶんが戻って来ない可能性があるのです。
「銀行の倒産」というと非現実的に感じられますが、過去の経済危機では大手の金融機関の倒産もありました。
1,000万円を超える預金をしている人は、万が一のときを覚悟して、対策をしておきましょう。
ペイオフは、一つの金融機関につき1,000万円まで保証される制度です。
一つの銀行に預けている普通預金や定期預金などを合わせて1,000万円までです。
つまり、一つの金融機関にたくさんの預金をしている人は、リスクを下げるために2つ以上の金融機関に分けて預金した方が良いのです。
具体的には、一つの銀行に1,500万円を預けている人は、その銀行が倒産したら1,000万円しか返って来ない可能性があり、500万円を失ってしまうかもしれないのです。
一方で、2つの銀行に750万円ずつ預けていれば、両方の銀行が倒産しても750万円ずつ返ってくるため、1,500万円は無事です。
このことを踏まえ、大金を預金している人は一つの銀行に1,000万円以下の預金になるよう調節しておきましょう。
銀行口座の開設は特に厳しく審査されないため、ほとんどの人は問題なく複数の口座を開設できます。
投資で資産を増やす
貯金で1,000万円を貯めるまでは、とても大変だったのではないでしょうか?
今後も同じように生活を切り詰めて貯金を増やしていきますか?
いわゆる「老後2,000万円問題」が話題になり、退職時に平均2,000万円の資産があることが望ましいことは多くの国民が知ることとなりました。
1,000万円の貯金だとその半分なので、実はゴールはまだまだ先にあるのです。
やっと折り返し地点に到達したところです。
しかし、1,000万円ものお金をやっと貯めたのに、まだまだ節約して貯金を増やしていくなんてストレスが溜まってしまいます。
発想を変えて、自分が働くのではなく「お金に働いてもらう」ことで、資産を増やしていってはどうでしょうか?
お金に働いてもらうこととは、投資です。
投資とは、企業などにお金を出資して、その見返りとして利益の一部を受け取ることです。
投資でお金をもらえるので、節約して切り詰めた生活を送るストレスから解放されながら、資産も増やすことが期待できますよ。
投資で資産運用した方が良い理由
1000万円もの貯金ができたなら、これからは投資の力も借りてお金を増やしていきましょう。
投資をした方が良い理由について解説していきます。
投資で資産運用した方が良い理由
- インフレ対策ができる
- 不労所得が得られる
- セミリタイア・早期リタイアが近づく
インフレ対策ができる
貯金はインフレに弱い資産ですが、投資をすることでインフレ対策をすることができます。
インフレとは物価上昇のことで、物の値段が上がるので、相対的にお金の価値が下がってしまいます。
つまり、100円で買えていたものが1年後に102円になったら、100円で購入することはできなくなり、物の値段の上昇によってお金の価値が下がっています。
物価上昇が進むなら、貯金も同じペースで増えていかなければ貯金の価値が下がってしまいますが、貯金は利息がほとんどつきません。
放置していてはお金が増えないため、貯金はインフレに置いて行かれる「インフレ負け」しやすい資産です。
インフレに強い資産を作るには、投資による資産運用が挙げられます。
インフレによって恩恵を受ける投資先であれば、投資をすることでインフレ対策ができるからです。
例えば、企業が発行する株式への投資は、投資による収益が企業の業績と深く関わります。
企業が提供する商品やサービスの価格は、基本的には物価上昇と連動するので、インフレによって売上高が向上します。
業績の向上によって、株価の上昇や配当金の増額などが行われるため、株式への投資はインフレ対策になります。
このように、投資をすることでインフレに備えることができるのです。
不労所得が得られる
投資で不労所得を得ることができれば、生活が楽になります。
老後の年金が不安な方や、仕事を一生懸命やっているのに給料が少なくて生活が苦しい方は、不労所得を得られる投資をしてみてはいかがでしょうか?
現役で働いている方は、給料以外の副収入を得られるため、生活がかなり楽になるはずです。
また、定年退職や病気、事故によって働けなくなると収入が心配ですが、投資からの不労所得があれば、「お金が足りなくなってしまう」という不安から逃れることができます。
投資で得られる不労所得には、例えば、ソーシャルレンディングの分配金、株式の配当金、不動産の家賃収入などがあります。
1000万円を貯められた方は、貯金の一部や給料の一部を投資して、不労所得を築いていってはいかがでしょうか?
セミリタイア・早期リタイアが近づく
仕事を頑張っていても、本音では「定年前に退職したい」「今よりも楽な仕事に転職したい」と考えている方は大勢いらっしゃいます。
投資で資産を増やしたり、不労所得が入ってくるようにすれば、定年前に退職する早期リタイアや、負担が少ない仕事を少し行うセミリタイアも視野に入ってきます。
例えば、今の仕事でストレスを抱えてしんどい思いをしているなら、より負担の少ない仕事に転職したいと思うのは当然です。
しかし、負担の少ない仕事に転職すると給料も下がってしまう可能性があるため、簡単には踏み切れません。
ですが、今の仕事の月収が20万円の方が投資を始め、不労所得が毎月10万円入ってくるようになったら、月収10万円の仕事に転職することも良い選択になるでしょう。
このように、負担の少ない仕事をしながら、半分リタイア・半分現役で生活することを「セミリタイア」と呼びます。
投資によって資産形成をしたり不労所得を得たりできるようになれば、セミリタイアのような働き方や生き方もできます。
自由な時間を確保したり、ストレスの多い環境から抜けたりすることができ、人生の選択肢を広げることができるので、ぜひ投資を始めましょう。
定期預金のメリット・デメリット
1,000万円もの貯金をしている方は、そのうちのほとんどを定期預金で運用していると思います。
あらかじめ期間を決めて預けるので、普通預金と違って自由に引き出せないものの、高金利が期待できる預金です。
1,000万円を超えたら投資も始めることがおすすめなので、投資のメリット・デメリットを紹介したいのですが、その前に定期預金のメリット・デメリットをおさらいしましょう。
また、もし普通預金でしか貯金をしておらず、定期預金を使ったことがない場合、解説するメリット・デメリットを参考に定期預金デビューを検討してみてください。
メリット:普通預金よりも金利が高い
定期預金は普通預金よりも金利が高く設定されています。
普通預金だと0.001パーセントほどですが、定期預金なら最高で0.02パーセント程度の金利に設定している銀行もあるのです。
どちらも低金利ではあるのですが、普通預金が低すぎるため定期預金だと最高で20倍の金利が期待できるような状態になっています。
当然、金利が高い定期預金の方がもらえる利息が多くてお得です。
1,000万円を金利0.001パーセントの普通預金と、0.02パーセントの定期預金に預けた場合、1年でどれくらいの利息がつくのか計算してみましょう。
- 普通預金:100円
- 定期預金:2,000円
の利息がそれぞれ受け取れます。
預金として1年間寝かせておくだけで、定期預金なら2,000円の利息がつき、普通預金の100円の利息よりもずっとお得です。
デメリット:自由に引き出せない
定期預金は、あらかじめ満期を決めて預ける預金です。
半年、1年、3年などの期間、ずっと預けておくことが前提であるため、高い金利を設定してくれる商品なのです。
つまり、急にお金が必要になっても一部を引き出すといったことができません。
自由に引き出せない点はデメリットとなるので、生活費のように普段使うお金は定期預金ではなく普通預金にしましょう。
とはいえ、満期を迎える前でもお金を引き出すことは可能です。
その場合は定期預金を解約し、全額を普通預金に移すこととなります。
また、金利も普通預金と同じかそれ以下に変更されてしまいます。
途中で解約すると高金利という定期預金のメリットが失われるため、定期預金を解約するのはどうしても必要なときだけにした方が良いのです。
投資のメリット・デメリット
定期預金のメリット・デメリットをおさらいしたところで、続いては投資のメリット・デメリットをお伝えしていきましょう。
定期預金と比較して解説するので、1,000万円を貯金するべきか投資するべきかの判断に役立てみてください。
メリット:定期預金より利回りが高い
投資の場合、1パーセントから5パーセントの利回りを狙えるため、定期預金よりも利回りが高いメリットがあります。
定期預金の利回りは最高でも0.02パーセントほどなので、大きく違うことがわかるでしょう。
仮に、1,000万円を利回り1パーセントで投資した場合と、利回り0.02パーセントで定期預金した場合とで利益を比べてみましょう。
それぞれの利益は次のとおりです。
- 投資:10万円
- 定期預金:2,000円
かなりの差があるので、投資の方が良さそうに見えるのではないでしょうか?
デメリット:元本割れする可能性がある
投資は定期預金と異なり、元本保証ではありません。
1,000万円を投資した場合、1,100万円に増える可能性もあれば、900万円に減る可能性もあるのです。
リスクとリターンは比例の関係にあるため、高い利回りを求めるほど高いリスクを取ることになります。
低リスクの投資方法もあるため参考にしてもらいたいですが、1円でも元本割れを許せないタイプの方は、定期預金で運用することをおすすめします。
1,000万円のうち投資に使って良いお金は?
投資のメリット・デメリットについて解説し、銀行預金よりも高利回りが狙える反面、元本割れというリスクを背負うことをお伝えしました。
リスクがある取引なので、全財産を投資につぎ込んでしまうと、運用に失敗した際に人生設計に影響が出てきてしまうかもしれません。
そうならないよう、リスクを抑えながら高利回りの恩恵を受けるには、資金管理が重要です。
貯金1,000万円を次の3種類に分け、貯金と投資を併用して資産運用していきましょう。
- 生活費
- 目的が決まっているお金
- 余剰資金
「生活費」:使わない
まず、生活費は投資に使わず、貯金しておきましょう。
ここでいう生活費とは、半年から1年の生活に必要なお金のことです。
生きていくのに必要なお金なので、投資のリスクにさらさず貯金しておいた方が安全です。
なぜ半年から1年の生活費を貯めておくのかというと、万が一勤めている会社が倒産したりリストラされたりして本業の収入が絶たれても、しばらくは普段どおりに生活できるようにするためです。
半年から1年ほどの時間があれば、再就職もできるだろう、という見込みに基づいています。
「目的が決まっているお金」:使わない
目的が決まっているお金も、投資には使わず貯金しておきましょう。
目的が決まっているお金とは、マイホームの購入に充てる資金や、子供の高校や大学の学費のために貯めている資金などのことです。
言い換えれば、「このお金がなくなったら、自分や家族の人生設計が変わるかもしれない」と考えられるお金のことです。
目的が決まっているお金は生活費とは違いますが、充実した人生を送るのに必要なお金です。
このようなお金も危険にさらすのではなく、貯金しておくことをおすすめします。
「余剰資金」:使って良い
「生活費」「目的が決まっているお金」以外である「余剰資金」は、投資に使って大丈夫と考えられます。
運用に失敗してゼロ円になってしまったとしても、余剰資金であれば人生設計が狂うようなことがないためです。
投資で失敗して借金を抱えて立ち直れなくなってしまう人が時々いますが、こういった方は資金管理ができていないケースがほとんどです。
余剰資金だけでなく、生活費や目的が決まっているお金まで投資に使って失敗してしまったのです。
お金がないので借金し、そのお金をまた投資につぎ込んで失敗する……という無限ループに陥る悲惨な人もいます。
ですが、余剰資金だけを使うと決めて投資をすれば、成功すれば儲かってお得ですし、失敗しても人生が狂うようなことにはなりません。
これから具体的な投資方法について解説していきますが、「投資は余剰資金だけで」と頭の片隅に置いたまま読み進めてくださいね。
放置したままでOKの投資方法
ここからは、具体的におすすめの投資方法について解説していきます。
「放置したままでOKの投資方法」「不労所得が稼げる投資方法」「ハイリターン狙いの投資方法」の3種類に分けたので、気になる項目をチェックしてみてください。
まずは、放置したままでOKの投資方法を3つ紹介していきます。
投資をするのに手間がかからないため、仕事が忙しい人でも気軽に始めることができますよ。
放置したままでOKの投資方法
- 投資信託
- 国債
- ロボアドバイザー
投資信託
投資信託は、大勢の投資家が少しずつ資金を投資会社に預け、投資会社が代わりに運用する商品です。
投資会社のプロに銘柄分析や実際の売買などを任せられるため、投資家の手間がかからず放置できる投資方法です。
投資信託のメリットは、プロに任せられるだけでなく少額から始められることです。
インターネット証券会社なら100円から始めることができるため、初めての投資で怖さを感じている方は、投資信託から始めてみてはいかがでしょうか?
一方、投資信託のデメリットは手数料がかかることです。
運用をプロに任せるため、プロに支払う手数料(信託報酬)が発生するのです。
信託報酬を支払う分、利回りは低めになって1パーセントから3パーセントほどになります。
それでも、銀行の定期預金よりはずっと高利回りが期待できますね。
投資信託はプロに運用を任せることができ、しかも100円と少額で始められます。
「少しだけ投資を始めてみたい」と思っている方におすすめの商品です。
国債
国債は、国にお金を貸して見返りとして利息を受け取れる商品です。
あらかじめ利率や満期が決められているため、定期預金に似たような仕組みの商品です。
満期が決まっているため投資家が手間をかけて売買する必要はなく、国債を買ったら満期まで放置するのが基本のスタイルです。
そのため、国債も放置できる投資方法です。
国債のメリットは、低リスクに運用できることです。
元本割れのリスクはゼロではありませんが、投資先が国なので先進国の国債であれば破綻して元本割れするリスクは限定的です。
銀行預金よりはリスクが高いものの、投資信託よりは低リスクな商品となっています。
一方、国債のデメリットは利回りが低いことです。
低リスクなので利回りが低く、日本の国債だと1パーセント弱が目安です。
とはいえ、銀行預金よりは高い利息が見込めます。
「最もリスクの低い方法で投資デビューをしたい」という方には国債がおすすめです。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、投資そのものを自動で行ってくれるサービスです。
投資信託で運用されるのですが、「どの投資信託を購入するか」「いつ売却するか」まで自動でやってくれるのです。
そのため、投資信託よりも手間がかからないサービスです。
ロボアドバイザーのメリットは、商品選びの知識がない人でも投資ができることです。
ロボアドバイザーを始めるとき、簡単なアンケートでリスク許容度が診断されるため、投資家のニーズに合った運用方法をロボアドバイザー側で計算して運用してくれるのです。
一方で、ロボアドバイザーのデメリットは手数料が高いことです。
投資信託にもロボアドバイザーにも手数料を支払うため、コストが高くなってしまうのです。
利回りは2パーセント前後といったところです。
コストのかかるロボアドバイザーですが、投資に関する手間をほとんど代行してくれます。
仕事が忙しくて投資のことを考える時間がない人には、特におすすめのサービスです。
不労所得が稼げる投資方法
続いては、不労所得を得られる投資方法を紹介していきます。
先ほど紹介した放置したままでOKの投資方法では、投資の利益がまた投資に自動的に回されます。
ここで紹介する方法は、利益が分配金として振り込まれます。
不労所得を得て毎月の生活を充実させたい人には、次の4つの方法がおすすめです。
不労所得が稼げる投資方法
- ETF(上場投資信託)
- 不動産投資
- REIT(不動産投資信託)
- 不動産投資型クラウドファンディング
ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)は投資信託の一種で、プロに運用を任せられる点が投資信託と共通しています。
投資信託と異なるのは売買の方法で、ETFは証券取引所に注文を出して売買します。
投資信託は証券会社や銀行のホームページから購入・売却のボタンをクリックして進めるため、ETFの方が売買がやや難しいです。
ETFは、プロが運用した利益の一部を、分配金として定期的に受け取ることができる商品です。
投資に必要な最低資金は数万円ほどであるため、始めるためのお金の面でのハードルは低い方です。
ETFのメリットは、プロに運用を任せられることに加え投資信託よりも手数料などのコストが抑えられていることです。
投資信託よりも信託報酬が低いことが多く、投資家が得られる利回りが高い傾向があります。
平均的な利回りは1パーセントから4パーセントほどです。
ETFのデメリットは、注文方法がやや難しいことです。
慣れれば誰でもできますが、値下がりしたタイミングを狙って買い付けの注文を出すことなど、慣れるまでは大変かもしれません。
ETFはコストが低い商品なので、売買のやり方に慣れている投資家は投資信託からETFに切り替える傾向があります。
投資に慣れてきたら、ETFにチャレンジすると良いでしょう。
不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートを買って賃貸として貸し出し、入居者から家賃収入を得る投資方法です。
家賃は毎月もらえるため、給料のような感じで投資の利益を受け取ることができます。
利回りは5パーセントほどと高めです。
不動産投資のメリットは、収入が安定しやすいことです。
一度入居した人がすぐに退去するようなことは考えにくく、数年間は住み続けるため家賃収入が途切れにくいのです。
また、経済危機にも強いメリットがあります。
「リーマンショック」や2020年4月現在渦中の「コロナショック」のような経済危機が起こると、投資先の企業がつぶれて資産がなくなってしまうといったケースがあり得ます。
しかし、不動産投資だとそのようなことにはなりません。
景気に関係なく賃貸物件は需要があるため、不景気でも入居者がいれば家賃は支払ってもらえるからです。
一方で、不動産投資のデメリットは投資に大金が必要なことです。
マンションやアパートを1棟または1部屋購入するためには、数千万円から数億円単位の資金が必要となります。
そのため、不動産投資ローンを組んで始めることになるので、貯金1,000万円の一部を頭金に充てることになるでしょう。
不動産投資は安定した不労所得が魅力的な投資方法です。
貯金が1,000万円もあればローンの頭金は支払えると思うので、思い切って始めてみても良いでしょう。
REIT(不動産投資信託)
REITは不動産投資信託のことで、投資信託の仲間です。
「投資のプロが代わりに不動産投資してくれる投資信託」と思ってください。
REITの利回りは4パーセントから6パーセントほどと高く、不労所得が目的で投資する人にも人気があります。
REITのメリットは、不動産投資よりも少ない資金で始められることです。
10万円から20万円の資金があれば、ほとんどの銘柄は購入できます。
しかも、都心のオフィスビルのように個人では所有しにくい収益性の高い物件にも投資できるというメリットがあります。
一方で、REITのデメリットはREITそのものの価格上昇が期待できないことです。
分配金を受け取ることはできますが、「安く買って高く売る」という儲け方ができません。
REITは不労所得が欲しい人向けで、資産を増やしていきたい人には不向きと言えるでしょう。
不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングは、REITによく似ている投資方法で、プロが代わりに運用する仕組みなどほとんど同じです。
ただし、REITは証券取引所で取引されており、不動産投資型クラウドファンディングはインターネット上で不動産投資会社と投資家を結びつけるサービスである点が異なります。
不動産投資型クラウドファンディングでも、不労所得を得ることができます。
詳しい内容はこちらをチェックしてください。
ハイリターン狙いの投資方法
最後に、高い利回りを狙える投資方法について解説していきます。
利回りが高いということはリスクも高いので、余剰資金の中で一部のお金を使って始めるなど、少額から始めて資金管理を徹底しましょう。
ハイリターン狙いの投資方法でおすすめなのは、次の2つです。
ハイリターン狙いの投資方法
- 株式投資
- ソーシャルレンディング
株式投資
株式投資は、企業にお金を貸して利益の一部を受け取る(インカムゲイン)投資方法です。
また、株式を安く買って高く売ることでも儲けられます(キャピタルゲイン)。
株式投資の利回りは、5パーセントから7パーセントほどを期待することができます。
株式投資のメリットは、一部の企業では株主優待で自社製品や割引券をもらえるため、節約もできることです。
株主優待をお金に換算すると、利回りが急増する場合もあります。
株式投資のデメリットは、銘柄選びが難しいことです。
個別の企業の将来性を評価して投資するか判断しなければならず、初心者には難しいです。
難易度が高いので、運用に失敗してしまうリスクも高いのです。
株式投資は、投資の知識が少し身についてきた中級者以上におすすめです。
初心者の方は放置したままでOKの投資から始めて、慣れてきたら株式投資を始めてみると良いでしょう。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは、インターネット上でお金を借りたい企業とお金を貸したい投資家を結びつけるサービスです。
利回りは5パーセントから10パーセントほどを狙うことができ、かなり高利回りです。
高利回りということは、リスクも高いということです。
こちらを読めばメリットやデメリットがわかります。
よく読んでからソーシャルレンディングへの投資を始めてみてみると良いでしょう。
まとめ
貯金が1,000万円を超えた場合の注意点や、おすすめの投資方法について解説しました。
預金が1,000万円を超えるとペイオフ制度の上限を上回ってしまうため、銀行が倒産したときなどに保証されない部分があるかもしれないことに注意しましょう。
また、これからも資産を増やしていくなら、投資をして「お金にお金を生んでもらう仕組み」を作っていくのもおすすめです。
せっかく1,000万円もの資産があるのだから、節約もほどほどに投資でお金を増やしていくのも良いのではないでしょうか?
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