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ソーシャルレンディングのアプリ取り扱いは2社のみ
ソーシャルレンディングでの投資を少しでもスムーズに行うために、専用のアプリがあればと思う人もいるでしょう。
2019年現在、国内のソーシャルレンディング事業者は約30社で、そのうち専用アプリを用意している企業は2社だけです。
意外と少ないですよね!
専用アプリを用意している事業者はいずれも不動産投資に特化し、上場企業が運営していることで知られる
- オーナーズブック(OwnersBook)
- TATERUファンディング(TATERU Funding)
です。
それぞれの使い心地を解説します。
1.Owners Book(オーナーズブック)
ソーシャルレンディング事業者の中でも特に人気の高いオーナーズブックは、androidとiOSで使える専用アプリを用意しています。
見やすいデザインのアプリでは、ソーシャルレンディングの投資に必要な一通りの機能がそろえられています。
案件(ファンド)一覧を見たり、投資中の案件状況を見たり、ポートフォリオの確認をしたりできます。
初心者の方向けに、投資家登録もアプリ上で書類をアップロードして簡単に行えるのが便利です。
ただ、オーナーズブックは非常に人気があるため、案件(ファンド)募集時にアクセスが殺到し、サーバーがダウンするのか画面が固まり、なかなか投資できないという難点があります。
筆者もオーナーズブックはお気に入り事業者ですので、アプリならこの現象が改善されるかと期待していました。
しかし、アプリでもパソコンでも、人気が集中して画面が固まりやすくなる現象は変わりません。
ときにはアプリの方がすんなり投資できることもあります。
そのため、募集開始時にはスマホアプリとパソコン、両方を起動してどちらかスムーズにつながるほうで投資するのがおすすめです。
2.TATERUファンディング
引用元:TATERUファンディング
オーナーズブックと同様、不動産投資に特化したTATERUファンディングも、見やすく使いやすいデザインの専用アプリを用意しています。
専用アプリはandroidとiOS両方に対応しており、一通りの投資機能があります。
操作もスムーズにでき、使い心地が良いアプリと言えます。
ただ、TATERUのアプリではオーナーズブックのように投資家登録はできないことと、そして2018年の顧客預金データ改ざん(※)発覚以降、新規募集案件が出ていないことに注意が必要です。
※顧客預金データ改ざんとは:TATERUファンディングの運営事業者(株式会社TATERU)が融資を通りやすくするため、顧客の預金データを350件不正に改ざんしていたという事件です。2018年12月に発表され、約30名の社員がこの改ざんに関与したことがわかりました。
上場企業であるTATERU社でこのような問題が発覚することにびっくりですし、このようなデータ改ざんはあってはならないことです。
ただTATERUファンディングでは貸し倒れや遅延などの損失が出るようなトラブルは特にないため、態勢を見直して今後の募集再開をしてくれることを期待したいところです。
ソーシャルレンディング専用アプリが少ない理由
ソーシャルレンディングの専用アプリを用意している事業者が少ないのは、その投資の性質にあるといえます。
ソーシャルレンディングによる投資は、
- 資金を貸し付ける案件(ファンド)を決め、
- 一定の金額を貸し付けたあとは分配金と貸付金の返還を待つ
という、非常にシンプルな投資です。
株や仮想通貨のように毎日の値動きをチェックしたり、市場の動向を読んだりといった手間がなく、投資したあとにやることがほとんどないことがソーシャルレンディングの特徴なのです。
投資後にすべきことと言えば、分配金の状況や新しい案件のチェックくらいですし、ほとんどのソーシャルレンディング事業者は扱いやすいスマホサイトを用意しています。
こうした投資の性質もあるため、専用のアプリ自体の必要性があまりないのではないでしょうか。
資産管理に使えるアプリがおすすめ
先ほどお伝えしたとおり、シンプルな投資ゆえにソーシャルレンディングの専用アプリがなくても不自由さを感じることは少ないでしょう。
ただし、複数の案件(ファンド)や事業者に分散投資する際の資産状況を管理する資産管理アプリは使うのをおすすめします。
ソーシャルレンディングでは、複数の事業者に分散投資することがリスク対策になるため、10社近く登録している人も少なくありません。
そうなると、いちいちその事業者のサイトごとにログインするのが面倒になってきます。
「今投資している案件を一括で確認したい」と思うことが増えてくると思います。
そんなときにおすすめのアプリが、有名な資産管理アプリ「マネーフォワードME」です。
マネーフォワードMEはさまざまなソーシャルレンディング事業者のデータを連携することができるため、複数の事業者の資産状況を一覧でチェックするのに大変便利です。
このアプリひとつで分散投資の煩わしい資産管理を楽にできるため、筆者も大変重宝しています。
無料版の場合、連携できる金融機関は10個までとなっています。
もし10個以上の金融機関と登録したい場合はプレミアム会員(月会費500円)になる必要があります。
ただ、初心者の方であればまず10個の事業者を登録できれば十分でしょう。
まずは一度無料版で使ってみて、この便利さを体感してみてください。
▼マネーフォワードMEで連携できるソーシャルレンディング事業者一覧▼
- アメリカンファンディング
- SBIソーシャルレンディング
- LCレンディング
- オーナーズブック(OwnersBook)
- ガイアファンディング
- キャッシュフローファイナンス
- クラウドクレジット
- クラウドバンク
- クラウドリース
- CREAL
- グリーンインフラレンディング
- さくらソーシャルレンディング
- スマートレンド
- タテルファンディング(TATERU Funding)
- トラストレンディング
- ビットコイン(アドレス管理)
- maneo
- ラッキーバンク
▼マネーフォワードME 対応金融機関詳細(2019年2月現在)▼
https://moneyforward.com/active_services
まとめ
ソーシャルレンディングの専用アプリ事情から、資産管理を楽にするアプリのご紹介までしてきました。
改めて、ソーシャルレンディング投資は手間がかからず、気楽に始められる投資であることをご理解いただけたのではないでしょうか?
ソーシャルレンディングは気軽に始められ、資産価値が大きく変動しないミドルリスクの投資です。
ただ、ミドルとはいえリスクは付き物ですので、リスクを最小限に抑えるための分散投資は必須になってきます。
ご紹介したマネーフォワードMEで分散投資をストレスなく管理し、効率的にソーシャルレンディング投資をしてくださいね。
今回多くのソーシャルレンディング業者が登場しましたが、各社を比較したい方はこちらの記事がおすすめです。