※当記事は、、2023年10月7日(土)時点時点の公開情報に基づき執筆しています。
投資家から集めたお金を、資金を必要とする会社に融資し、貸付金利による収入を投資家に配当するソーシャルレンディング。
少額から投資を始めることができる投資手法として、多くの人に利用されるようになってきています。
そのソーシャルレンディングで、サービスを提供するサイト「AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)」が新しく誕生しました。
今回は、このAG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の特徴や投資する際のメリット、注意点などについて解説していきます。
目次
- ソーシャルレンディングサイト「AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)」の概要
- AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の案件の特徴
- AGクラウドファンディングの2023年7月~9月の募集実績
- AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)のメリット
- AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)のデメリット
- AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)のリスク対策
- AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の口コミ・評判
- AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)がおすすめの人
- AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の口座開設手順
- まとめ
ソーシャルレンディングサイト「AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)」の概要
出典:AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)
ソーシャルレンディングサイト「AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)」はどのような会社が運営しているでしょうか?
ソーシャルレンディングは運営会社の規模によって倒産リスクが異なることもあり、また融資先の企業の分野も変わってきます。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)は、カードローンなどで有名な東証一部上場企業アイフル株式会社の子会社AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)株式会社が運営しています。
会社概要
商号 | AGクラウドファンディング株式会社 |
---|---|
所在地 | 〒105-0014 東京都港区芝二丁目31番19号 バンザイビル8F MAP |
設立 | 令和2年8月27日 |
資本金 | 1億7,000万円 |
代表者 | 代表取締役社長 川瀬 光英 |
事業案内 | 第二種金融商品取引業 ソーシャルレンディングプラットフォーム運営 |
グループ会社 | アイフル株式会社(消費者金融)
ライフカード株式会社(クレジットカード事業) など |
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)はアイフルの子会社
AGクラウドファンディング株式会社は、2020年に創業したばかりのアイフル株式会社の子会社です。
社名に「クラウドファンディング」とついているように、クラウドファンディングを運営するために生まれた会社です。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)では、ソーシャルレンディングの運営に必要な第二種金融商品取引業登録を行っています。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の案件の特徴
続いてAG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の特徴について解説していきます。
大きな特徴としては、融資先が親会社のアイフル株式会社の事業用資金であること、配当金利は1パーセント台であるということが挙げられます。
特徴
- アイフルの運用資金の融資案件が中心
- 運用期間は6~12ヶ月
- 利回りは1%台
アイフルの運用資金の融資案件が中心
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の概要を見てみるとわかるように、募集されているファンドはすべて親会社のアイフル株式会社に融資するファンドとなっています。
ソーシャルレンディングのシステムを使い投資家から資金を集め、集めたお金はアイフル株式会社の運営用の資金として使われるのです。
これまでも、アイフル株式会社はソーシャルレンディングサイト「Funds(ファンズ)」で、アイフルの事業用資金を投資家から募集していました。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)では、自社で用意したソーシャルレンディングサイトで投資家から直接資金を募集するのです。
融資先が東証一部上場企業であるため、融資先が急に倒産したり投資家に対する不正行為を行ったりする可能性は低いものと考えられます。
また、これまでFunds(ファンズ)で募集されたアイフル関係の案件では、返済遅延や貸し倒れなどの投資家が損失を被るような事態の発生はありません。
運用期間は6~12ヶ月
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の案件運用期間は、6ヶ月から12ヶ月となっています。
12ヶ月を超える長期案件はなく、短期~中期案件中心です。
長期間資金を拘束されるリスクはないため、市況変動リスクは避けやすくなっています。
利回りは1%~5%台
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)で運用される案件の利回りは、1.38パーセントとなっています。
他のソーシャルレンディングサイトを見ると、投資家の配当利回りは5パーセント前後が多く、比較的低い数字となっています。
Funds(ファンズ)でアイフル関係の案件が募集されていた際も、利回りはこの水準でした。
一方で2022に入ってから不動産担保ローン事業者への融資ファンドも登場しており、こちらのファンドは他のソーシャルレンディングサイトと同じ水準の年利5パーセント台のものもあります。
AGクラウドファンディングの2023年7月~9月の募集実績
実際に、AGクラウドファンディングではどういった条件でファンド募集を行っているのでしょうか。
AGクラウドファンディングの直近(2023年7月~9月)の案件を見ていきましょう。
2023年9月の募集実績
AGクラウドファンディングで2023年9月に募集が行われた案件は次のとおりです。
- 募集案件数:5件
- 募集金額: 9億6,000万円
利回りが高い不動産担保ローンファンドが人気です。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 不動産担保ローンファンド#23(マンション@元麻布) | 18ヶ月 | 2億円 | 6.0% |
2 | 不動産担保ローンファンド#24(一棟ビル@名古屋) | 24ヶ月 | 8,000万円 | 6.0% |
2023年8月の募集実績
AGクラウドファンディングで2023年8月に募集が行われた案件は次のとおりです。
- 募集案件数:4件
- 募集金額: 3億9,400万円
着実なファンドと高利回りファンドの組み合わせでという投資家に対して選択肢の有る募集内容です。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 不動産担保ローンファンド#22(住宅@南品川) | 18ヶ月 | 2,800万円 | 6.0% |
2 | アイフルファンド #26 | 6ヶ月 | 3億円 | 0.92% |
2023年7月の募集実績
AGクラウドファンディングで2023年7月に募集が行われた案件は次のとおりです。
- 募集案件数:2件
- 募集金額: 3億3,400万円
7月も高利回りファンドと、低リスクファンドのペア募集です。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 不動産担保ローンファンド#19(住宅@下井草) | 18ヶ月 | 3,400万円 | 6.0% |
2 | アイフルファンド #25 | 6ヶ月 | 3億円 | 0.97% |
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)のメリット
投資家の視点から、AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)に投資するメリットはどういったポイントが挙げられるでしょうか?
即日口座開設が可能であり、1万円からの投資ができるという手軽さがメリットの一つとなっています。
また、貸付先が親会社かつ東証一部上場企業であるという社会的信用のある企業に投資したい方にとってのメリットもあります。
メリット
- 親会社が東証一部上場企業
- 1日で口座開設が可能
- 1万円から投資できる
- アイフル以外への融資案件も今後登場予定
親会社が東証一部上場企業
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)を運営しているAGクラウドファンディング株式会社の親会社は、東証一部上場企業の貸金業者のアイフル株式会社です。
東証一部上場企業はコンプライアンスの高い遵守方針が求められ、会社の財務状況などを一般投資家が知ることもできます。
また、不祥事を働くと株価が大きく下がり、会社の経営に問題が発生することがあるため、親会社・関連企業ともに不正行為を働く可能性は低いです。
運営会社のリスクは、他のソーシャルレンディングサイトと比較しても小さいでしょう。
1日で口座開設が可能
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の口座開設は、eKYCを使ったネット上での本人確認と、郵送での本人確認の2種類から選ぶことができます。
はがきを使った本人確認は約5営業日程の時間が必要となりますが、eKYCを使った本人確認の場合、その場で本人確認が完了するため、最短1日で口座開設できます。
条件の良い案件があり投資したいと思ったときに、すぐに投資できるメリットがあるのです。
1万円から投資できる
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の最低投資金額は1万円です。
そのため、投資のためにまとまった資金が用意できない方でも、手軽に投資を始めやすくなっています。
最低投資金額が小さければさまざまな案件に分散投資し、リスクを下げられるというメリットもあります。
アイフル以外への融資案件も今後登場予定
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の募集案件を見ると、2021年9月時点では融資先がアイフル株式会社に限られています。
しかし、今後はさまざまな会社への融資案件が登場する予定となっています。
融資先によっては、高い利回りの案件を期待できるでしょう。
アイフル株式会社だけではなく、さまざまな会社に融資先を分散してリスク対策したい人にとってもメリットがあります。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)のデメリット
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)は、社会的信用性のある東証一部上場企業に融資できるメリットがあります。
ただ、投資を行うからにはきちんとデメリットも知ってから投資先を選びたいものです。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)のデメリットとして挙げられそうな点は、利回りがやや低いことでしょう。
デメリット
- 利回りが低め
- 出金時に手数料が発生する
- 担保や保証が設定されていない
利回りが低め
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の提供利回りは、現状1.5パーセント以下と他のクラウドファンディングサイトと比較しても低めです。
100万円を投資した場合、得られる年間の配当金額は15,000円ほどであり、毎月の配当金は,1000円ほどです。
そのため、効率良く資金を運用したい人にとっては、物足りない数字に思えるかもしれません。
一方で、利回りが低いということは貸付金利も低いということです。
貸付金利は1.45パーセントになっており、返済が滞るリスクは小さいというメリットでもあります。
また、今後アイフル株式会社以外への融資案件が出てくれば、利回りはもっと高くなる可能性もあります。
出金時に手数料が発生する
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)は、出金時に220円の手数料が発生します。
他のソーシャルレンディングサイトでは出金手数料無料の会社もあるため、投資コストがやや高くなってしまうかもしれません。
この場合は出金回数を減らすなどして投資コストを下げましょう。
担保や保証が設定されていない
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)には、債務不履行時の担保や保証が設定されていません。
そのため、返済が行われなくなった際に、資金を回収できない可能性があります。
ただし、このリスクに関しては、東証一部上場企業への融資案件という社会的信用性がある点でカバーしています。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)のリスク対策
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)では、投資家の資産を守るためにどのようなリスク対策を行っているでしょうか?
主に、社会的信用性のある上場企業への融資であること、利回りを抑えることで返済リスクを抑えるという対策を行っています。
リスク対策
- 融資先は親会社の東証一部上場企業アイフル
- 利回りが低いため、返済リスクが低い
融資先は親会社の東証一部上場企業アイフル
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の現在の融資先は、親会社の東証一部上場の貸金業者アイフル株式会社に限定されています。
融資先の会社名が明らかにされていること、そして融資先が資本力のある東証一部上場企業であることから、返済が行われないリスクは低いと捉えられます。
それは、上場企業はお金を借りて返済できないと、会社の信用性が下がり取引先との関係の悪化や、株価下落という事態が起こるからです。
そういった悪影響が起こらないように、アイフル株式会社はAG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)を通じて集めた資金は、積極的に返済するものだと思われます。
利回りが低いため、返済リスクが低い
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の利回りは、年利1パーセント台と決して高くはありません。
しかし、それは裏を返せば、貸付を低い金利で行っていることです。
つまり、借りた会社にとっては金利の返済負担が低いため、返済がしっかりと行われる可能性が高いといえます。
利回りが配当されない、また投資元本が返済されないなどの事態を避けられるメリットが投資家には生まれるのです。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の口コミ・評判
SNSでは、AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の口コミや評判はどのようになっているでしょうか?
これまでソーシャルレンディングやクラウドファンディングに投資してきた人の口コミからの評判を探ってみました。
ポジティブな口コミ評判
ポジティブな評判としては、東証一部上場企業の関連会社に投資できる点が挙げられています。
ソーシャルレンディング業界では、これまで運営会社の不祥事が発生していました。
しかし、運営企業と融資先が上場企業であれば、不祥事は非常に起こりにくく着実に収益を得ることができるのではないかという声が見られます。
ネガティブな口コミや評判
ネガティブな口コミとしては、利回りの低さと募集金額の小ささが挙がっていました。
少ない資金でも効率的に運用したい投資家の人には、AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の1パーセント台の利回りは物足りなく映るのかもしれません。
また、これまで公開されている案件の募集金額がそれほど大きくないことをデメリットに感じている人もいました。
しかし、Funds(ファンズ)での募集では1億円を超える案件もあるので、今後は募集規模も大きくなることが推測されます。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)がおすすめの人
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)は、どういった志向を持つ投資家に向いているソーシャルレンディングサイトでしょうか?
堅実志向な人がおすすめできるソーシャルレンディングサイトだといえそうです。
おすすめの人
- 信用性の高い会社への融資で着実に資金を増やしたい方
- 倒産リスクの低い運営会社に投資したい方
信用性の高い会社への融資で着実に資金を増やしたい方
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)は、配当利回りは低いものの、貸付金利も低いため返済リスクが抑えられています。
また、融資先のアイフル株式会社は東証一部上場企業であり、社会的な信用性のある会社です。
利回りは決して高くはないものの、返済が滞る可能性は低いため、少しずつではありながら着実に資金を増やすことができます。
倒産リスクの低い運営会社に投資したい方
運営元のAGクラウドファンディング株式会社は、東証一部上場企業アイフル株式会社の子会社です。
上場企業の子会社であるため倒産リスクは低く、仮にソーシャルレンディング事業を撤退する場合でも、投資家の不利益が起こらないような手順を経た撤退を行う可能性が高いといえます。
運営元の倒産や不祥事を避けたい方にとって、AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)はおすすめできるソーシャルレンディングサイトです。
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の口座開設手順
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)に興味を持った方のために、実際の画面を見ながら口座開設の手順をお伝えしていきます。
PCでの新規会員登録
出典:AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)
まずはAG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)のウェブサイトにアクセスしましょう。
画面中央部に新規口座開設というボタンがあるのでクリックします。
スマホでの新規会員登録
出典:AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)には、スマートフォンのサイトもあります。
こちらもアクセスした後に、画面下部の新規口座開設のボタンをクリックしてください。
仮会員登録
新規口座開設を行うと、メールアドレスなどを入力する画面に遷移します。
そこで、連絡用のメールアドレスやパスワードなどを設定します。
登録したアドレスには、本会員登録用のメールが送付されてきます。
本会員登録
送付されてきたメールに記載されたURLをクリックすると、本会員登録用のサイトに遷移します。
そこで住所や電話番号、勤務先などの個人情報を入力し、写真付きの身分証やマイナンバーカードなどの本人確認用書類をアップロードします。
その後、AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)が審査を行うので、審査を問題なく通過すれば自宅に本人確認用のはがきが送付されます。
eKYCで会員登録を行う場合は、写真付き身分証の写真を撮影し、自分の写真をさまざまな角度から撮影して認証を行います。
その場で本人確認が行われるため、確認が終了すればすぐに口座開設が行われます。
会員審査・転送不要郵便の発送、本人確認ハガキの受け取り
本人確認用のはがきを受け取ることができれば、本人の所在が確認されるので、AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)の口座開設手続きが完了します。
マイページが開設されるので、ログインすることで入金したり実際に投資したりできるようになります。
まとめ
AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)は、カードローンなど貸金業を営む東証一部上場企業アイフル株式会社の子会社です。
親会社は貸金業としては非常に実績のある会社であり、その子会社が運営するソーシャルレンディングサイトなので、倒産リスクや不正リスクが低いことが期待されます。
利回りは1パーセント台と高くはありませんが、返済リスクは低く着実に利益を得ることができるメリットがあります。
興味のある方は、AG Crowd Funding(AGクラウドファンディング)でぜひ口座を開設してみてはいかがでしょうか?
口座開設・維持手数料ともに無料ですよ。